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中
「ん…? ココは……」
目が覚めて最初に見えたのは、ありがちだけど見覚えのない天井だった。
会社の地下の駐車場で先輩の車に乗せられた後の記憶が曖昧だから、眠ってしまったのだろう。
その時、暗かった天井に灯りが点いた。
……っていうか、天井かと思っていたけれど、それは大きなモニターだった。
映し出されたのは、肌色と、左上には『配信開始までしばらくお待ち下さい。』の文字。
それから、目が慣れてくれば、4つの点があることに気付く。
その点の配置に、俺は見覚えがあり過ぎた。
それは、左右の乳首とへそ、へその下に泣きぼくろのように沿う、水疱瘡が割れてしまった跡……
それは正しく、
「は? 俺のヘソ?」
呟いて右手でヘソに触れれば、モニターにも右手がフレームインした。
すかさず、
『あの手! やっぱり《リョー》たん!!』
『あの控え目な乳首が赤く熟れるところが見たい。』
『自分は声! 《リョー》たんと言えば声だろ?』
などの文章が流れて行く。
《リョー》は俺の配信ネームだ。
『《リョー》たん(ハート)』というのが、《おひねり》と共によく飛んでいる。
左上は『配信開始まであとわずか!』と文章が変わる。
その時、俺の頭の上から扉の開閉音が聞こえ……
まだ体から湯気の立ち上る、風呂上がりの先輩が、腰にタオルだけを巻いた状態で入って来た。
俺のブヨブヨとは違う、引き締まった筋肉が顔に合っている。
先輩は足側へ回ると、頭からシンプルな目出し帽を被った。
それは加工されていて、目の他に口から下は顎まで見えていた。
次の瞬間には俺の足が掴まれ、膝が耳に付くように開かされて、器具で固定された……のが、モニターに映し出された。
続いて先輩が、俺にヘッドホンを被せた。途端に音が遮断され、無音の世界へ旅立つ。
先輩は手で持ったスマホで至近距離から俺の各パーツを撮影し、モニターには俺の乳首や丸見えになった後孔が、俺の顔よりもアップになって映し出されている。
『乳首指で弾いて』とか、
『孔、押し広げて』とか、
『先端の口はどんな味?』とか、
どんどん文字が流れる。
そのうち、配信開始を告げるゴング音が鳴った。
先ずは至近距離で映し出された乳首が、コリコリとこねくり回された。
「…………あっ」
俺の声は、ヘッドホンの左側から流れる。
『《リョー》たんの声、かわいい♪』
文字と共に1つ目のおひねりが飛んだ。
『腰動いてる。かわいい!』
の文字で、俺は自分の腰が動いていることをモニター越しに知った。
「んっ…は……あんっ」
俺はゲイの気はなかったはずだけど、気持ち良くて声は止まらない。
それどころか、
「こっちもぉ~」
反対側の胸も突き出すようにしながら、強請ってしまった。
先輩は、俺の頭側へ回り込み、両方の乳首へ一緒に刺激した。
つまんだり、転がしたり…
『熟れてきた。赤い実かわいい♪』
文字から、俺の体がどんな状態かわかる。
けれど、俺が発するのより少し遅れて聞こえるヘッドホンからの声に、俺は頭の中からも侵され、だんだん文字を追う余裕はなくなっていった。
「あんっ…下も触ってぇ!」
俺は懇願する。
けれど、
『もっと焦らして』
『乳首で1回イカせて』
などのリクエストが流れると、
「了解、もう少し焦らそう。」
先輩の声がヘッドホンの右側から聞こえると、さっきよりしつこいほどに乳首をイジられ、舌で転がされた。
『唾液に濡れた乳首、エロ過ぎ!』
『この画、いただきました!』
『声、もう余裕ないね。』
『イケ~!』
『腰もすごい動いてる。』
『かわいいよ!』
『ボクの天使!』
「いや、今日はみんなの天使だな。」
先輩の声に、同意のマークが飛んだ。
直後、
「ぁあああああぁぁぁーーーーーんんっ!!!」
俺はイッた。
「ハァッハァッハァッハァッ……」
呼吸を整えていると、とうとう俺の待っていた刺激が、下半身に走った。
ヘッドホンをしているのに、ペチャペチャと何かを舐めるような音がおでこの辺りに響く。
モニターには意外と鮮明に、俺のイチモツが舐めしゃぶられている画が映っている。
先輩の舌がうねうねと竿を行き来しながら這うところも、先端から白いような透明なような液体が飛ぶのもよく見える。
「ひぁん!」
俺の声は、左側から聞こえる。
ヘッドホンからの音声は、俺が実際に発しているのとはタイムラグがあり、2重にされているみたいで、余計に感じてしまって声が出る。
「いいよ。《リョー》もっと感じて。」
俺を《リョー》と投稿用のネームで呼ぶ先輩の声が、俺の右耳を刺激する。
本来ならば呟くような小さな声なのに、ヘッドホンからはソレが聞き取りやすい音量で、的確に脳髄を刺激する。
「かわいい。美味しい。」
チュッ
「あぁあああぁぁぁんっ!!!」
そして、そこで配信終了のゴング音が鳴ってしまう。
このサイトの場合は、ゴング音からゴング音までが配信となる。
1回の配信時間は15分間。
次に配信できるのは、最速で15分後。
俺は先輩に、竿の途中にリングを嵌められた状態で、そのまま放置された。
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