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本編
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しおりを挟む「貴方、フレリアを知っているというのは本当なの?」
「知っている。あやつの陰謀がなければ、今頃俺様はまだ王族だっただろう。」
「私はあの娘をこの辺境領から追い出したいわ。そのために貴方、私と手を組まない?
そうねぇ、とりあえず貴方は私の婚約者ということにして、この砦から出してあげる。
ねぇ、その前に楽しいことをして遊びましょう。」
アスカと一緒に全裸で砦の主の寝室に寝転がるのは、今まであまり陽の光に当たってこなかったような色白の肌に金髪碧眼という、元王子を名乗る男だった。
砦の牢に入れられて、早朝と夕方に奉仕活動として砦の近くの展望台のある公園の清掃をするようになった。
食事も1日3食出るものの、城で生活していた時よりも質素になった。
夕食後は広く大きな浴室で、流れ作業のように1日に溜まった垢を落とす。
そうして生活しているうちに、体の余分な脂肪が落ちて程良く筋肉がつき、双子の兄と似た見た目となったのだった。
そう。彼は元第3王子なのだった。
「ほら、来て。」
チュッ
「ウォォォーーーーー!」
《隷属の首環》に嵌まった赤い石にキスをすると、首環を嵌めた人間を、5分間だけ意のままに操ることができる。
「あんっ…もっと激しくしてぇ……アンッ……ァアアッ!! イクーー!!! こら、貴方はダメよ。イッちゃだめ。イッたらお仕置きよ!
んー、偉いわね。」
元第3王子は、せっせと腰を振った。
本当は、王家の人間にはこの手の状態異常魔術は効かない。
けれど、タダで女を抱けるので、掛かったフリをしていた。
まぁ、目の前のこの女は、ハッキリ言って趣味じゃない。
日本から転生して王子として生まれ、前世の記憶もきちんと持っている自分には、《享楽のフレリア》のヒロイン、フレリアのあの胸、あの腰つきが好みのドンピシャだ。
この女の言う通りにしていたら牢を出られたし、この砦からも出してくれると言う。
しかも、どうやらフレリアは辺境伯邸にいるらしい。
やっぱり、あの日、夕方の奉仕活動中に展望台で見たのは、フレリア本人だったのだ。
この女は、辺境伯の関係者のようだ。
ならば従順に、術に掛かった振りをしていれば、フレリアの元へ行けるのではないか。
──あ、しまった! イッてしまった。掛かっていないのがバレたか?
「ぁあ~~~っ…イッちゃったのね。でも、王家の種だもの。別にいっか。
でもお仕置きはしちゃう。ねぇ、自分でシて見せて。」
オレは前を扱く。
「違うわよ。自分の指を後ろに挿してするのよ。ほら、早く見せて。」
術に掛かったフリのため、言われた通りにシて見せる。
イッた振りをして見せれば、女は満足したようだ。
「あぁ、楽しかった。じゃあ、約束だもの。ここから出してあげるわね。」
「本当か?」
「えぇ。ただし、その《隷属の首環》の簡易版になる、《隷属のチョーカー》を付けなければだめよ。」
「わかった。つけてやろう。」
──待っててね、フレリアちゅわ~んっ!
使用人寮へ運び込んだのは、もともと少ない荷物だったのですぐに支度は終わってしまった。
「ックシュン!」
誰かが私の噂をしているのかしら。
できたら、無事に生き残っていたライド様だったら嬉しいなぁ。
「ライド様ぁ……」
辺境伯騎士団の詰所のある方角へ、ライド様の無事を祈った。
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