22 / 26
モトカレ 5 リョウ視点
しおりを挟む「なんかさ、姉が言うには今晩はしっかりラブラブしとけってメールが来たんだけど…
リョウくん、泊まりに来てくれない?」
「わかった。」
オレには今、悩みがある。
1つ目は…
オレには、会社の同期であるかわいい恋人(♂)がいるのだが、何かしらのアクシデントがあって、最後までシたことがないことだ。
あの、痴漢の域を超えた行為は、衝撃だった。
しかも、セイをあの男に接触させなければいけないらしい。
セイによると、これまでも何度かそういう危険な姉のお手伝いはあったらしい。
「だから大丈夫だよ。」
なんて、セイは笑う。
でもセイは、あの動画は見ていないから。
オレは何としても、明日はセイを守るんだと誓った。
セイの家に到着すると、セイが先に室内へ入れてくれる。
そして、玄関の扉に施錠した音が聞こえた瞬間、俺はセイにキスをしようと考えていたら…
「ねぇリョウ君、今日は最後まで、シてくれる?」
セイは言うとオレの手を取り、そのままベッドまで連れて行かれた。
「じゃーん、見てぇ!」
寝室にやって来たオレは驚く。
なぜなら、良くこんなの組み立てたなっていう感想がピッタリのベッドが、部屋をほとんど埋めるように鎮座していたからだ。
「前のは?」
「あぁ、捨てた。それに、これならボクが飛んでも大丈夫だし、リョウ君ものびのびボクを抱けるから、足が攣らないでしょ?」
「まぁ、そうだけど…」
オレが答えている横で、セイはどんどん服を脱いで行く。
「もう! 何やってるの? 時間は有限なんだよ!」
セイは半ば怒りながらオレの服を剥く。
そうして出来上がった全裸の男が2人、巨大ベッドの中央に正座で向き合うの図…
「さぁ!」
セイが両手を広げてオレを招く。
「え、えと…」
たじろぐオレ。
「んー…それじゃ、いっただっきま~す!」
セイは、オレの股間に飛び込んでくる。
動揺したオレは立ち上がると、シャワールームに逃げ込む。
オレは、落ち着くために頭からシャワーを浴びた。
「はぁ…」
溜め息が出てしまうのも無理はない。
それが、オレの2つ目の悩みだからだ。
2つ目のオレの悩み、それは…
「リョウ君?」
追ってきたセイが、シャワールームの扉から顔を覗かせた。
オレの悩み、それは…
「おっ邪魔しま~す!」
セイが入ってきた。
オレの悩み、それは…
かわいい恋人が、性交渉に積極的過ぎることだ!
「ひゃぁんっ冷た! もう、リョウ君またこんなに冷たいのかぶって…この部屋バスタブないんだから、体が冷えちゃうよ!」
「いや、これは…」
──セイがかわいすぎるから、気合いと精神統一のために…
「あったかくしようよ。」
セイはオレの後ろにあるシャワーの温度設定を高くする。
「うわっ熱!」
「セイ!」
結局、熱めのシャワーを浴びたのはオレだった。
「んもう! 今度は熱すぎるの浴びてるの? ソレもダメだよ、リョウ君。」
今度は、自分で温度設定をいじる。
設定温度は、44度から40度へ。
振り返ろうとすると、後ろからセイに抱きつかれた。
「ねぇリョウ君、キスしよ!」
セイはキス待ち顔をする。
オレは、仕方ないなとセイにキスしてやる。
そして…
「セイ、わかってるのか? 明日はオレ達5時半起きだぞ。」
「うそ!」
「本当だ。あの路線の1番近い駅に行くには、帰りのことを考えると△□駅まで歩いた方がいい。」
「うん。」
「それに、デニムにTシャツだと、出社前にどこかで着替えなくちゃならない。」
「あ、そうか!」
「だから、いつものカフェには寄れない。朝食は食べないと途中でぶっ倒れるぞ。」
「それじゃ、その前に食べないといけないのか。」
「それに…」
「まだ何かあるの? ボク早起きするとなるともう眠いんだけど。」
そんな訳で、今日もオレと恋人はシなかった。
でもどこかホッとしている自分がいた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
隣の大学院生は、俺の癒しでした。
結衣可
BL
仕事に追われ、残業ばかりの日々を送るサラリーマン・斎藤悠真(32)。
感情を表に出すことも減り、「今日も誰ともしゃべらなかったな」と思いながら帰宅する毎日。
そんなある夜、隣の部屋から漂ってきたカレーの香りとともに、インターホンが鳴る。
「作りすぎちゃって……よかったらどうぞ」
そう微笑んで皿を差し出したのは、隣に住む大学院生・風間緒人(25)。
栄養学を学びながら料理好きの緒人は、気づけば週に一度は“おすそ分け”をするようになる。
最初は戸惑いながら受け取っていた悠真だったが、温かい食事と緒人のさりげない気遣いに、
長い間感じたことのなかった「人の温もり」に心が揺らいでいく。
雨の日に差し出されるタオルや、疲れた体に沁みる味噌汁。
やがて二人で食卓を囲む夜、体調を崩したときの看病……。
少しずつ距離が近づくたびに、悠真は自分でも驚くほど笑顔を見せ、心を許してしまう。
逃げ腰のサラリーマンと、世話焼きの年下院生。
すれ違いと優しさの間で揺れる二人の関係は、いつしか「癒し」から「恋」へと変わっていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる