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5 (とりあえず、おわり)
しおりを挟むそれから、冒険者として依頼を受けた晩にはそうしてイチャイチャとのんびり過ごし、そうしているうちに私は彼との子どもを身籠ったの。
それでも出産直前まで依頼には付いて行ってた。
リュークが心配するから、私は座って魔法で補助をしながらリュークを応援する係だったけど…
そうして十月十日頃、私はリュークとの息子を出産した。
したのだけど…
「え…これって……」
生まれてすぐの息子を見て、つい数週間前に王太子殿下のところに王子が生まれたっていう号外で見た絵姿にそっくりですんごい驚いたら、リュークが言った。
「うん。今まで黙っていたけど、僕、元王子なんだよ。」
「え?」
それに、丁度、私用に干し芋のオヤツを持って来た母にも、
「でも、貴女のお父さんが王族の血を引いてるの、知ってたわよね?」
「は?」
そこへ、洗濯した肌着やオムツを取り込んで持ってきてくれた父が言う。
「お前の母は元公爵家のご令嬢だぞ。」
「うっそぉ!」
私、自分では全然知らなかったけれど、どうやらかなりロイヤルな感じの家族構成だったみたいね…
長男が3歳を迎えた頃…
毎年出産した私には3人のロイヤルな色合いの息子に恵まれていたのだけど、私がもうどうしたって耐えられなくて、冒険者として職場復帰したの。
復帰した私は母乳を出しまくったおかげか、母のお下がりのバトルスーツが着られるようになったのよ!
元々童顔だったってこともあって、今では立派に《童顔爆乳女子》な補助魔法使いになったわ。
やっぱり、信じていれば夢は叶うのね。
…という訳で、盛れずに悩んでいた日々もあったけれど、私の願いは無事に叶って、私はとっても幸せよ。
みんな、ありがとう。
とりあえず、おわり
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