15 / 75
仕方なく
しおりを挟む
あら?久しぶりちゃう?
はいはい。いつもの場所やね。
封印解いたで。
ほんまに好きやね。それ見るの。
全部あんたの記憶やろうに。
これ見ると毎回弱気になるんは変わらへんなぁ。
魔王様なんやからしっかりして貰わな。
うちがその椅子に座ってまうで?
はいはい。ほなまた。
▽
先程の大きな揺れに危険を感じた冒険者やギルドの人が外に避難していた。
その大揺れの元については周りは知る由もないだろう。
現に転醒の光を見ても、
スゲー、
だの
何あれ?
と言った声しか聞こえてこない。
「ツヅラオに仕事を任せます。帰りは……なるべく早く戻れるようにはします」
ミヤさんにそう告げ、光の下へと全力で向かう。
目的地が山のせいで飛んで向かう事が出来ず、間に合ってくれと心の中で祈りながら、マデラは風を追い越し、駆ける。
*
大きな揺れの後の天より差し込む光。
揺れでテーブルから落ちないよう紅茶の入ったカップを持ち上げ、リリスは険しい顔をしていた。
誰かが転醒を果たそうとしている事実を遠くから確認しながら、心の中で呟く。
どなたかご存知ありませんが、耐えきれますかしら?
と。
転醒
それはモンスターが己の限界を超えた証。
限界を超えた結果、己の体が持たないと判断し、本能が体を作り替える現象。
何度も転醒を行っているリリスはその感覚を知っている。
自分という存在を、ただただ白で塗りつぶされ、上書きされ、段々感じていた感覚が失われていく恐怖。
それまであった自分を否定され、無理矢理自分を押し付けられる不安。
人間で表せば、昨日まで鍛冶屋をやっていた者が、急に農家をやらされるような感覚……とでも言いましょうか。
当然何をしていいか分からなくなるだろう。何も出来ずに狼狽えるだろう。
そんな不安の中で右足の感覚が無くなったら?徐々に徐々に体の感覚が失われたら?
気が狂う人だって居るかもしれませんわね。
実際リリスに転醒した時など彼女はダンジョンを半分消し飛ばした。
転醒した存在と、それまでの自分の存在と、ぐちゃぐちゃに自分が混ざった感覚に嫌悪し、錯乱しかけた。
まぁ、今頃ドラさんさんが向かっているでしょうし、大丈夫なのでしょうけど。今回転醒したモンスターは一体どこまで残せますかしら?
*
ようやく着いたダンジョンは異様の光景だった。
ダンジョン内のモンスター達が入り口に集まっていた。
恐らく、ダンジョン内で転醒を果たしたものが暴れているのだろう。
あのSランクのリリスですら、姉御ですら、転醒直後は暴れまわったのだから。
ともあれダンジョン崩壊やモンスター壊滅といった事になってなくて良かったですね。
一応、羽だけは出しておきますか……
魔法を一部解除し、龍の翼を具現させる。
全ての魔法を解いて龍の姿で戦えば、ダンジョンが崩壊しかねませんし……
さて、転醒したのはダンジョンマスターですか?それともその配下ですかね?
ダンジョンの奥を目指しながら、出来れば後者で、知性が目覚めてくれていればマスターに格上げも検討しましょうか。
と思考する。
山奥のダンジョン
ランクはB ゴブリン、オーク、トロールといった脳き……腕っぷしが取り柄のモンスターで構成されている。ボスは確か……オーガでしたか。
頭の中で情報を思い出し、ようやく奥へ。
うっすら漂う血の匂いと2つの影。
マスターを任せたオーガが地面に膝をつき、何とか得物で体を支えるのがやっと。
肩で息をしているあたり、かなり消耗しているようだ。
対峙するのは転醒したモンスターだろう、トロールがそこにいた。
外見的にはさほど変わっていない、……頭が2つあることを除けば、であるが。
「無事ですか!?」
オーガに声を掛けるため、ではなくトロールの気を引くためにワザと大きな声を出す。
その声にトロールが反応し、振り返った時に、オーガは素早くダンジョンの一番奥へと移動する。
ダンジョンの一番奥、お約束の様に設置されている冒険者帰還用の転移魔法陣。
火山の噴火などでダンジョンが倒壊する場合もあり、緊急時のモンスター達の避難先である。
わざわざ魔法陣を使ったという事は相当消耗していましたか……。
ひとまず彼がここで足止めをしてくれていたのには素直に感謝ですね。
ボス部屋に充てられたこの空間はちょっとした町なら入るほどに広い。
いつ戦闘になってもいいように構えつつ、会話を試みる。
「話しを聞いて頂けますか?」
「シ゛ネ゛」
「ギ、ギ、ギ」
まともに会話出来ませんね……知ってましたけど。
今回の様にダンジョンのマスター以外が転醒した場合、ケースは2つ。
1つはマスターがあらかたを説明しており非常に協力的にこちらの話を聞いてくれるケース。
もう一つは今回の様にマスターに喧嘩吹っ掛けて自分がマスターに、と野心を燃やすケース。
こっちのケースは基本的に、およそ会話が成立しない。
転醒にも段階があり、ダンジョンから洩れない程度に光って転醒するときもあれば、今回の様に遠くからでも確認できる光が降り注ぐ場合もある。
光が大きければ大きいほど、元よりも強い存在に転醒するのだが、
今回は知性よりも戦闘面に強化が偏った……という事ですか。
流石脳筋。おかげで……仕留めねばいけなくなりました。
こん棒を振りかぶり、私を潰そうとする存在を睨みつけ、
残念です。と呟いた。
*
すでに時刻は深夜。
あれからかなりの激闘を繰り広げ、ようやく仕留めた頃には辺りはすっかり真っ暗闇。
一応ギルドに戻りはしたが、入り口に
「報告は明日。今日は帰って休むこと」
とミヤさんの字で書かれた張り紙が貼ってあった。
どのくらいの時間まで待っていてくれたんですかね……
だいたい……頑丈すぎるんですよ。
と一人悪態をつく。
どこを攻撃してもすぐに再生しますし、頭を片方潰しても再生しますし、一撃で2つの頭を潰そうとすれば頭の位置が変わりやがりますし。
自慢のブレスも属性耐性を持っていたらしく動きを止める事すら出来なかった。
あれで知性さえあればSランククラスでしたが……いかんせんおつむが足りなさ過ぎました。
強いのに馬鹿とは一番扱いが難しい。
Sランクのダンジョンに通常モンスターとして入れようにもどうせすぐに周りと争い、殺しあうだろう。
トロールは見境なく喧嘩吹っ掛けやがりますし……
しかし、……何故急にあのような階段3段飛ばしみたいな転醒が起こったのでしょうか。
明日はあのダンジョンと周辺でも捜査しますか。
一応トロールの亡骸は調べましたが、おかしいところは何も無かったですし、環境の影響ですか……?
いつもの様な音速すら超える飛行ではなく、フラフラと疲れていると見て取れる飛行で、なんとか自宅に到着。
にしても、久々に体を動かしたせいかかなり鈍ってますね。
本気で体を動かせる相手が少なすぎるせいですが……
ん?……あれ?
私、家の灯りはつけっぱなしでしたっけ……
家の灯りが付いている事に気付き朝を思い出す。
確かに消したはずですが……
とドアを開ければ。
「あ、お帰りなさいなのです!お疲れ様なのです!」
ツヅラオが何やらキッチンでご飯を作っている最中だった。
はいはい。いつもの場所やね。
封印解いたで。
ほんまに好きやね。それ見るの。
全部あんたの記憶やろうに。
これ見ると毎回弱気になるんは変わらへんなぁ。
魔王様なんやからしっかりして貰わな。
うちがその椅子に座ってまうで?
はいはい。ほなまた。
▽
先程の大きな揺れに危険を感じた冒険者やギルドの人が外に避難していた。
その大揺れの元については周りは知る由もないだろう。
現に転醒の光を見ても、
スゲー、
だの
何あれ?
と言った声しか聞こえてこない。
「ツヅラオに仕事を任せます。帰りは……なるべく早く戻れるようにはします」
ミヤさんにそう告げ、光の下へと全力で向かう。
目的地が山のせいで飛んで向かう事が出来ず、間に合ってくれと心の中で祈りながら、マデラは風を追い越し、駆ける。
*
大きな揺れの後の天より差し込む光。
揺れでテーブルから落ちないよう紅茶の入ったカップを持ち上げ、リリスは険しい顔をしていた。
誰かが転醒を果たそうとしている事実を遠くから確認しながら、心の中で呟く。
どなたかご存知ありませんが、耐えきれますかしら?
と。
転醒
それはモンスターが己の限界を超えた証。
限界を超えた結果、己の体が持たないと判断し、本能が体を作り替える現象。
何度も転醒を行っているリリスはその感覚を知っている。
自分という存在を、ただただ白で塗りつぶされ、上書きされ、段々感じていた感覚が失われていく恐怖。
それまであった自分を否定され、無理矢理自分を押し付けられる不安。
人間で表せば、昨日まで鍛冶屋をやっていた者が、急に農家をやらされるような感覚……とでも言いましょうか。
当然何をしていいか分からなくなるだろう。何も出来ずに狼狽えるだろう。
そんな不安の中で右足の感覚が無くなったら?徐々に徐々に体の感覚が失われたら?
気が狂う人だって居るかもしれませんわね。
実際リリスに転醒した時など彼女はダンジョンを半分消し飛ばした。
転醒した存在と、それまでの自分の存在と、ぐちゃぐちゃに自分が混ざった感覚に嫌悪し、錯乱しかけた。
まぁ、今頃ドラさんさんが向かっているでしょうし、大丈夫なのでしょうけど。今回転醒したモンスターは一体どこまで残せますかしら?
*
ようやく着いたダンジョンは異様の光景だった。
ダンジョン内のモンスター達が入り口に集まっていた。
恐らく、ダンジョン内で転醒を果たしたものが暴れているのだろう。
あのSランクのリリスですら、姉御ですら、転醒直後は暴れまわったのだから。
ともあれダンジョン崩壊やモンスター壊滅といった事になってなくて良かったですね。
一応、羽だけは出しておきますか……
魔法を一部解除し、龍の翼を具現させる。
全ての魔法を解いて龍の姿で戦えば、ダンジョンが崩壊しかねませんし……
さて、転醒したのはダンジョンマスターですか?それともその配下ですかね?
ダンジョンの奥を目指しながら、出来れば後者で、知性が目覚めてくれていればマスターに格上げも検討しましょうか。
と思考する。
山奥のダンジョン
ランクはB ゴブリン、オーク、トロールといった脳き……腕っぷしが取り柄のモンスターで構成されている。ボスは確か……オーガでしたか。
頭の中で情報を思い出し、ようやく奥へ。
うっすら漂う血の匂いと2つの影。
マスターを任せたオーガが地面に膝をつき、何とか得物で体を支えるのがやっと。
肩で息をしているあたり、かなり消耗しているようだ。
対峙するのは転醒したモンスターだろう、トロールがそこにいた。
外見的にはさほど変わっていない、……頭が2つあることを除けば、であるが。
「無事ですか!?」
オーガに声を掛けるため、ではなくトロールの気を引くためにワザと大きな声を出す。
その声にトロールが反応し、振り返った時に、オーガは素早くダンジョンの一番奥へと移動する。
ダンジョンの一番奥、お約束の様に設置されている冒険者帰還用の転移魔法陣。
火山の噴火などでダンジョンが倒壊する場合もあり、緊急時のモンスター達の避難先である。
わざわざ魔法陣を使ったという事は相当消耗していましたか……。
ひとまず彼がここで足止めをしてくれていたのには素直に感謝ですね。
ボス部屋に充てられたこの空間はちょっとした町なら入るほどに広い。
いつ戦闘になってもいいように構えつつ、会話を試みる。
「話しを聞いて頂けますか?」
「シ゛ネ゛」
「ギ、ギ、ギ」
まともに会話出来ませんね……知ってましたけど。
今回の様にダンジョンのマスター以外が転醒した場合、ケースは2つ。
1つはマスターがあらかたを説明しており非常に協力的にこちらの話を聞いてくれるケース。
もう一つは今回の様にマスターに喧嘩吹っ掛けて自分がマスターに、と野心を燃やすケース。
こっちのケースは基本的に、およそ会話が成立しない。
転醒にも段階があり、ダンジョンから洩れない程度に光って転醒するときもあれば、今回の様に遠くからでも確認できる光が降り注ぐ場合もある。
光が大きければ大きいほど、元よりも強い存在に転醒するのだが、
今回は知性よりも戦闘面に強化が偏った……という事ですか。
流石脳筋。おかげで……仕留めねばいけなくなりました。
こん棒を振りかぶり、私を潰そうとする存在を睨みつけ、
残念です。と呟いた。
*
すでに時刻は深夜。
あれからかなりの激闘を繰り広げ、ようやく仕留めた頃には辺りはすっかり真っ暗闇。
一応ギルドに戻りはしたが、入り口に
「報告は明日。今日は帰って休むこと」
とミヤさんの字で書かれた張り紙が貼ってあった。
どのくらいの時間まで待っていてくれたんですかね……
だいたい……頑丈すぎるんですよ。
と一人悪態をつく。
どこを攻撃してもすぐに再生しますし、頭を片方潰しても再生しますし、一撃で2つの頭を潰そうとすれば頭の位置が変わりやがりますし。
自慢のブレスも属性耐性を持っていたらしく動きを止める事すら出来なかった。
あれで知性さえあればSランククラスでしたが……いかんせんおつむが足りなさ過ぎました。
強いのに馬鹿とは一番扱いが難しい。
Sランクのダンジョンに通常モンスターとして入れようにもどうせすぐに周りと争い、殺しあうだろう。
トロールは見境なく喧嘩吹っ掛けやがりますし……
しかし、……何故急にあのような階段3段飛ばしみたいな転醒が起こったのでしょうか。
明日はあのダンジョンと周辺でも捜査しますか。
一応トロールの亡骸は調べましたが、おかしいところは何も無かったですし、環境の影響ですか……?
いつもの様な音速すら超える飛行ではなく、フラフラと疲れていると見て取れる飛行で、なんとか自宅に到着。
にしても、久々に体を動かしたせいかかなり鈍ってますね。
本気で体を動かせる相手が少なすぎるせいですが……
ん?……あれ?
私、家の灯りはつけっぱなしでしたっけ……
家の灯りが付いている事に気付き朝を思い出す。
確かに消したはずですが……
とドアを開ければ。
「あ、お帰りなさいなのです!お疲れ様なのです!」
ツヅラオが何やらキッチンでご飯を作っている最中だった。
0
あなたにおすすめの小説
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!
FOX4
ファンタジー
王都は整備局に就職したピートマック・ウィザースプーン(19歳)は、勇者御一行、魔王軍の方々が起こす戦闘で荒れ果てた大地を、上司になじられながらも修復に勤しむ。平地の行き届いた生活を得るために、本日も勤労。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる