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出会い
こちらスマホ応答せよ。
しおりを挟む「喋んないのも疲れるわ~~」
自分の部屋に入るやいなやベッドにダイブするひぐれ。
「さてと、YouTube見るかぁ」
ひぐれの日課である。
鞄から一度も取り出す事のなかったスマホを見ると今までにないすごい量のメールがきている。
「ヤバい…ウイルス感染したかも…」
ついにコンピューター社会の支配がここまで来たかとうなだれるひぐれ。
恐る恐る文章を見てみると大量の「スマホに話しかけろ!!」という文が・・。
「きゃあ!!」
思わずスマホを投げるひぐれ
「えっなにこれ!送ってんの自分から自分だし・・こわぁ・・・」
部屋を見渡すひぐれ
「私は幽霊側の人間です。あっでも幽霊側に行きたいとかではなくてですね、あの、幽霊を信じてるというですね、ことであって、見たいとかお友達になりたいとかとはちょっと違うんですけど…つまり…」
「ポッーン」
するとまたメールの着信音が鳴り響いた。
「きゃあっ!!」
部屋のドアを開け動線を確保。
何度も逃げるシュミレーション。
部屋に置いてあるファッション雑誌をとりあえず丸めて即興の武器とした。
恐る恐るスマホの画面を見る。
「俺は幽霊じゃねーぞ。とりあえず早く話しかけろ。」
「よし、とりあえずご飯食べよっと」
それから誰もいない室内には虚しく着信音だけが鳴り響いていた。
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