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出会い
未完の大器
しおりを挟む最大の楽しみはご飯である。
大好きなバラエティを見ながら食べる夕食は最高だった。
しかしどうしても出演者の名前が思い出せない。出ていたドラマの名前は分かるのに…。
ダメだ、スマホの力を借りよう。。。
部屋に戻ると忘れていた事に気付いた。
「そうだった…」
恐る恐るホームボタンを押すと30回も着信通知がきていた。
「こわぁぁあああ」
でもどうしても芸能人の名前を知りたいひぐれは自分史上最高な満面の笑顔で自分史上最高な優しさで呟いた。
「ヘイ、シリ~ヘイ、シリィ~~ドラマ未完の大器の主演…」
「ポンッ」
言い終わる前に音が鳴る。
すると男性の怒り狂った声が部屋中に響く。
「てめぇ!!早く戻ってこいよ!人が大変な時にご飯食べてんじゃねぇぞ!!てか未完の大器知らねぇよ!!てかお前誰だよ!!てか、俺はどうなってんだよ!!!てかここどこだよ!!ああもう!分からねぇ事だらけなんだよ!!とにかく教えろ!!おい!!!」
「ポン」
相手ターン終了の音が流れる。
ベッドの陰に隠れていたひぐれが恐る恐る顔を出す。
ほっぺたを抓っても、叩いても変わらない。
深呼吸する。
「よし・・・一旦お風呂行こう」
そう言ってスマホを置いたまま一階に行くひぐれであった。
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