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第98話 サファイア・バルバドス
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サファイアがこの砦に到着した時には、それはもう大騒ぎだった。
『何故我ら帝国の砦に王国の兵がいるのです!?』
王国の兵士たちに囲まれ、絶句するサファイア。
『ここは帝国が破棄し、王国が管理することになった。
サファイア・バルバドスだな?王国の民1000人を誘拐した罪で捕らえさせてもらう!』
『何のことを言ってるか分かりかねますわ!帝国領まで突っ切ります!』
そう言い、馬車を動かし逃げ出そうとしていたが、逃げ道などあるはずもない。警護の兵士たちは、抵抗したため殺され、サファイアは1人になってしまう。それでも大人しくなることなく、暴れ続ける…
『サファイアさん!もう諦めて抵抗を止めるんだ。』
俺は見ていられなくなって、駆け寄り声を掛けてしまう。
『あなたは…アラン!?どうしてこんなところに…?』
『その女は、神の使徒様と顔見知りなのですか?』
兵士が尋ねてくる。
『神の使徒!?まさか…アランが今噂になっている男だとでもいうんですの?』
『そう、俺がその噂の神の使徒です。分かっているかもしれませんが、ギルから一連の話は聞いてますので惚けても無駄ですので…
大丈夫です!俺はサファイアさんを悪いようにはするつもりはありません。逆らいさえしなければ、傷つけることもなく、ちゃんと帝国へ帰してあげますので。』
『一体何を企んでいるのです?私を一体何に利用しようとしているのです!?』
『そんなに難しい話ではありませんよ。帝国との交渉の手札にさせて貰うだけです。何かをしろというわけではありません。』
『無駄ですわ!皇帝にとって私の存在など何の手札にもなりませんわ!!』
『皇帝に有効でなくてもいいのです。使者に対して有効なら、少なくとも時間は稼げますので…』
一瞬ピクリと反応した直後、
『私の存在が帝国にとって不利益になることを認めるとでも思いまして?』
と言い、躊躇することすらなく懐から出したナイフで自らの喉を突いた。
『なっ!?』
予想もしてなかったためにかなり焦ったが、俺はエリクサラマンダーの丸薬を急ぎマジックバッグから取り出し、サファイアのナイフを喉から抜くと同時に丸薬を無理やり口に突っ込む。
しかし、ナイフを抜いたことで、血が口へ吐き出されてくるようで、うまく飲み込ませることが出来ず、完全に回復してくれない。
俺は仕方ないのでサファイアの口へ自分の口を付け、舌でサファイアの口の中にある丸薬をほぐしていく。それでようやく出血は減ったように感じるが、未だに口の中に血が戻っているため、飲み込ませることが出来ずにいた。
『いけない…このままでは間に合わないかもしれない…』
『何か手はないのですか?』
いつの間にか傍まで来ていたギルが真っ青な顔で俺に縋ってくる。
(どうすれば…何か手はないか!?)
『サファイアさん…ごめん!!』
俺は丸薬をもう1つ取り出すと、サファイアのスカートとパンティーを脱がし、四つん這いの格好でお尻を突き上げさせる。俺はそのお尻の穴の中に、先ほど取り出した丸薬を無理やり押し込んでいく。再び出てこないよう指は深々と挿したままだ。
効果があるかは分からない…しかし、日本では、解熱剤など効果を直ぐに出したい時には、座薬を使っていたことを思い出したのだ。
結果、効果は絶大だった。口で食べたのと変わらないほどの効果を発揮した。みるみるうちにサファイアは回復して、呼吸も整っていった。
3時間ほど経過したところでサファイアは目を覚ました。場所は監禁しやすい部屋を選んでいる。窓が小さく飛び降り自殺が出来ない作りの部屋だ。あの様子では、また死のうとするかもしれないと考える方が自然だ…
『何故…私が生きてるのです?あなたが、また何かしたのですね!?
帝国のマイナスになってまで、生き恥を晒すつもりはありません。私を死なせて下さい。』
『そうです。俺があなたを救いました。
先に言っておきますが、あなたは死のうとしたことによって別の生き恥を晒したことは自業自得ですからね!』
『!?っわ、私に何をしたのです!』
『あなたが喉を刺したので、薬を飲ませることが出来なかったのです。あなたの体を治すために、大勢の前であなたの下半身を裸にひんむき、お尻の穴に薬をぶちこみました。
命は助かったのです。文句は一切受け付けません!』
……しばらくの沈黙の後…
『な、な…何ですってー!!今まで誰にも見せたことのない私の裸を勝手に大衆に晒したですって!?何てことをしてくれるの!許せません!!…殺してさしあげますわ!』
『言ったでしょ…文句は一切受け付けません!死のうなんて簡単にしたあなたが悪いのです。今度死のうとしたら、もっと凄いことしますからね!絶対にもうあんなバカなことはしないで下さい!!』
『くっ!…そもそも、あなたは何者なのです?優秀な薬師だと思っていましたが、今度は神の使徒!?帝国に仇なす存在なの?』
『俺はつい先日までは、別に帝国に敵対心なんて持ってなかったですよ!今は正直許せないですけどね…
あなたの名前で帝国へ運んだ囚人の中に俺の婚約者がいたんです。その婚約者を探すために、便宜上俺は神の使徒を名乗りました。
そして婚約者を取り戻すためだけに、誘拐犯である帝国の兵たちを2000人ほど殺しました。それに対しては、悪いとはこれっぽっちも思ってません。
しかし僅かに間に合わずに、俺の婚約者はグロクテス博士という奴にモンスターと一体化させられ、こちらでもかなり努力して元に戻そうとしましたが、今でも元の人間の体とは程遠い状態です。
分かりますか?俺が帝国に仇なしているのでなく、帝国が俺に仇なしてきているのです!』
『あの中に…
でも、囚人になっていたあなたの婚約者も悪いのよ!所詮犯罪者なのよ!悪いことしたから、バチが当たっただけじゃない!!』
『ふざけるな!!何も知らないくせに、勝手なことばかりいってるんじゃない!
…ビアンカは…俺が王国で何の罪も犯していないのに、重大犯罪人として連行されて全てに対して絶望していた俺のために、一緒に国を捨てて幸せになろうと叫んでくれたんだ!王や教皇の前でだぞ!?
その反省と俺が鉱山に送られる間に逃亡しないように人質として一時的に捕まっていただけなんだ。それを帝国が唆してユリウス王子がクーデターなんて起こすから、王から約束通り外に出されることもなく今に至るんだ。
俺を元気付けるために叫んだビアンカの何が悪かったんだ?言ってみろよ!?』
『そんなことまで私が知るわけないじゃない!名前だけ貸していただけなのよ!!』
『いや違う!囚人を帝国に運ぶという計画を知っており、そのことに名前を貸した。これは十分に関わっているというんだ!今回のように少しでも問題になったときには、真っ先にその責を被るのがお前のような名前だけでもリーダーの立場だ!!
それが理解できてれば出てくる言葉は「全ては私の責任です。」だ!
何も考えずに名前だけホイホイ貸すから、今回のように中途半端な答えしか言えないんだ!
皇女なんだから、その名前には力が生じる。それなら、名前を貸す前に責任をもって内容を調べ、国や自身にマイナスになることがないか吟味しなければならない。それが、力を持つということへの責任だ!』
『。。。。。』
サファイアは何も言わずに黙っている。
『コホン…そもそも、今回のことであのまま死んでいたら、どうなっていたかちゃんと考えていたのですか?
あなたの死体には交渉の材料にすらなりません。では、どうするか…王国の民を1000人も誘拐した犯罪組織のリーダーだ。王国民からすれば、悪魔や魔女として恨まれるだけの存在です。
王都の広場にでも裸の死体を張り付けにされて、民から石を投げつけられるだけの存在に成り下がるでしょう…腐り果てるまでは見せ物です。
帝国もいくら皇族とはいえ、これだけ犯罪の証拠が揃っていればあなたを守ることはできません。皇族が他国でこれだけの不祥事を起こすということは、それだけで帝国にとっても大きなマイナスになりますよ。
帝国のために命を捧げる勇気は認めますが、こちらの話もちゃんと聞かずに短絡的に行動するのはただの馬鹿で、愚か者です。』
『いい加減になさい。私のことを馬鹿だの愚か者など…』
そう虚勢を張っているが、俺が話した内容の影響で顔色が悪いのがよく分かる…
『俺の目的は最初から、そしてこれからも婚約者のビアンカと平穏に過ごすことです。今は、ビアンカの体を元の人間に戻すことです。
そのためには、帝国内に逃げたグロクテス博士を探しだし、捕まえることが必要です。
もし、この目的のために邪魔になるのなら、俺は迷いなく王国も帝国も滅ぼします。
サファイアさん個人の罪を今さらいくら問うても、王国内の帝国の立場を貶めることが出来ても、俺の目的のためには何の利にもなりません。だからこそサファイアさんを助けてあげました。
サファイアさんもどうすることが、自身の…果ては帝国の利になるのかをしっかりと考えて行動して下さい!馬鹿でも愚か者でもないというのなら余計にね…』
サファイアからの返事はないが、話を続ける。
『サファイアさんの身柄は、約10日後に来るだろう帝国の使者に引き渡すつもりです。勿論その前に、王国内で知り得た情報を漏らさないよう誓約してもらいますけどね。
それによる、帝国の損害はこの砦を引き渡す期間の引き延ばし程度ですのでそんなに心配しなくてもいいのですよ。まして、自らの命を賭けてまで止めるほどのことではないでしょう…?
今回の自決は、本当に無駄で意味のない馬鹿な行為です。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(あの男は何なの?何なのです!?
私を愚弄してるあの顔…許せません。。)
サファイアはその夜、アランへの怒りと、愚弄されたにも関わらず何も言い返すことも出来なかった自分に対する怒りに震えていた。
(しかし、あれほどの男にあそこまで一心に愛される婚約者…)
それらの怒りと同時に、アランに対して、今まで知り合ったどの男よりも魅力を感じていた。1人の女のためだけに王国も帝国も滅ぼす覚悟を本気で語るあの男の目…
一遍の迷いも曇りもない、清々しいほど真っ直ぐな目をしていたのだ。
(私も、いつかあれほどの愛をこの身に受けてみたい…)
アランの純粋で真っ直ぐな愛は、サファイアの女心を確実に刺激していたのだった。
『何故我ら帝国の砦に王国の兵がいるのです!?』
王国の兵士たちに囲まれ、絶句するサファイア。
『ここは帝国が破棄し、王国が管理することになった。
サファイア・バルバドスだな?王国の民1000人を誘拐した罪で捕らえさせてもらう!』
『何のことを言ってるか分かりかねますわ!帝国領まで突っ切ります!』
そう言い、馬車を動かし逃げ出そうとしていたが、逃げ道などあるはずもない。警護の兵士たちは、抵抗したため殺され、サファイアは1人になってしまう。それでも大人しくなることなく、暴れ続ける…
『サファイアさん!もう諦めて抵抗を止めるんだ。』
俺は見ていられなくなって、駆け寄り声を掛けてしまう。
『あなたは…アラン!?どうしてこんなところに…?』
『その女は、神の使徒様と顔見知りなのですか?』
兵士が尋ねてくる。
『神の使徒!?まさか…アランが今噂になっている男だとでもいうんですの?』
『そう、俺がその噂の神の使徒です。分かっているかもしれませんが、ギルから一連の話は聞いてますので惚けても無駄ですので…
大丈夫です!俺はサファイアさんを悪いようにはするつもりはありません。逆らいさえしなければ、傷つけることもなく、ちゃんと帝国へ帰してあげますので。』
『一体何を企んでいるのです?私を一体何に利用しようとしているのです!?』
『そんなに難しい話ではありませんよ。帝国との交渉の手札にさせて貰うだけです。何かをしろというわけではありません。』
『無駄ですわ!皇帝にとって私の存在など何の手札にもなりませんわ!!』
『皇帝に有効でなくてもいいのです。使者に対して有効なら、少なくとも時間は稼げますので…』
一瞬ピクリと反応した直後、
『私の存在が帝国にとって不利益になることを認めるとでも思いまして?』
と言い、躊躇することすらなく懐から出したナイフで自らの喉を突いた。
『なっ!?』
予想もしてなかったためにかなり焦ったが、俺はエリクサラマンダーの丸薬を急ぎマジックバッグから取り出し、サファイアのナイフを喉から抜くと同時に丸薬を無理やり口に突っ込む。
しかし、ナイフを抜いたことで、血が口へ吐き出されてくるようで、うまく飲み込ませることが出来ず、完全に回復してくれない。
俺は仕方ないのでサファイアの口へ自分の口を付け、舌でサファイアの口の中にある丸薬をほぐしていく。それでようやく出血は減ったように感じるが、未だに口の中に血が戻っているため、飲み込ませることが出来ずにいた。
『いけない…このままでは間に合わないかもしれない…』
『何か手はないのですか?』
いつの間にか傍まで来ていたギルが真っ青な顔で俺に縋ってくる。
(どうすれば…何か手はないか!?)
『サファイアさん…ごめん!!』
俺は丸薬をもう1つ取り出すと、サファイアのスカートとパンティーを脱がし、四つん這いの格好でお尻を突き上げさせる。俺はそのお尻の穴の中に、先ほど取り出した丸薬を無理やり押し込んでいく。再び出てこないよう指は深々と挿したままだ。
効果があるかは分からない…しかし、日本では、解熱剤など効果を直ぐに出したい時には、座薬を使っていたことを思い出したのだ。
結果、効果は絶大だった。口で食べたのと変わらないほどの効果を発揮した。みるみるうちにサファイアは回復して、呼吸も整っていった。
3時間ほど経過したところでサファイアは目を覚ました。場所は監禁しやすい部屋を選んでいる。窓が小さく飛び降り自殺が出来ない作りの部屋だ。あの様子では、また死のうとするかもしれないと考える方が自然だ…
『何故…私が生きてるのです?あなたが、また何かしたのですね!?
帝国のマイナスになってまで、生き恥を晒すつもりはありません。私を死なせて下さい。』
『そうです。俺があなたを救いました。
先に言っておきますが、あなたは死のうとしたことによって別の生き恥を晒したことは自業自得ですからね!』
『!?っわ、私に何をしたのです!』
『あなたが喉を刺したので、薬を飲ませることが出来なかったのです。あなたの体を治すために、大勢の前であなたの下半身を裸にひんむき、お尻の穴に薬をぶちこみました。
命は助かったのです。文句は一切受け付けません!』
……しばらくの沈黙の後…
『な、な…何ですってー!!今まで誰にも見せたことのない私の裸を勝手に大衆に晒したですって!?何てことをしてくれるの!許せません!!…殺してさしあげますわ!』
『言ったでしょ…文句は一切受け付けません!死のうなんて簡単にしたあなたが悪いのです。今度死のうとしたら、もっと凄いことしますからね!絶対にもうあんなバカなことはしないで下さい!!』
『くっ!…そもそも、あなたは何者なのです?優秀な薬師だと思っていましたが、今度は神の使徒!?帝国に仇なす存在なの?』
『俺はつい先日までは、別に帝国に敵対心なんて持ってなかったですよ!今は正直許せないですけどね…
あなたの名前で帝国へ運んだ囚人の中に俺の婚約者がいたんです。その婚約者を探すために、便宜上俺は神の使徒を名乗りました。
そして婚約者を取り戻すためだけに、誘拐犯である帝国の兵たちを2000人ほど殺しました。それに対しては、悪いとはこれっぽっちも思ってません。
しかし僅かに間に合わずに、俺の婚約者はグロクテス博士という奴にモンスターと一体化させられ、こちらでもかなり努力して元に戻そうとしましたが、今でも元の人間の体とは程遠い状態です。
分かりますか?俺が帝国に仇なしているのでなく、帝国が俺に仇なしてきているのです!』
『あの中に…
でも、囚人になっていたあなたの婚約者も悪いのよ!所詮犯罪者なのよ!悪いことしたから、バチが当たっただけじゃない!!』
『ふざけるな!!何も知らないくせに、勝手なことばかりいってるんじゃない!
…ビアンカは…俺が王国で何の罪も犯していないのに、重大犯罪人として連行されて全てに対して絶望していた俺のために、一緒に国を捨てて幸せになろうと叫んでくれたんだ!王や教皇の前でだぞ!?
その反省と俺が鉱山に送られる間に逃亡しないように人質として一時的に捕まっていただけなんだ。それを帝国が唆してユリウス王子がクーデターなんて起こすから、王から約束通り外に出されることもなく今に至るんだ。
俺を元気付けるために叫んだビアンカの何が悪かったんだ?言ってみろよ!?』
『そんなことまで私が知るわけないじゃない!名前だけ貸していただけなのよ!!』
『いや違う!囚人を帝国に運ぶという計画を知っており、そのことに名前を貸した。これは十分に関わっているというんだ!今回のように少しでも問題になったときには、真っ先にその責を被るのがお前のような名前だけでもリーダーの立場だ!!
それが理解できてれば出てくる言葉は「全ては私の責任です。」だ!
何も考えずに名前だけホイホイ貸すから、今回のように中途半端な答えしか言えないんだ!
皇女なんだから、その名前には力が生じる。それなら、名前を貸す前に責任をもって内容を調べ、国や自身にマイナスになることがないか吟味しなければならない。それが、力を持つということへの責任だ!』
『。。。。。』
サファイアは何も言わずに黙っている。
『コホン…そもそも、今回のことであのまま死んでいたら、どうなっていたかちゃんと考えていたのですか?
あなたの死体には交渉の材料にすらなりません。では、どうするか…王国の民を1000人も誘拐した犯罪組織のリーダーだ。王国民からすれば、悪魔や魔女として恨まれるだけの存在です。
王都の広場にでも裸の死体を張り付けにされて、民から石を投げつけられるだけの存在に成り下がるでしょう…腐り果てるまでは見せ物です。
帝国もいくら皇族とはいえ、これだけ犯罪の証拠が揃っていればあなたを守ることはできません。皇族が他国でこれだけの不祥事を起こすということは、それだけで帝国にとっても大きなマイナスになりますよ。
帝国のために命を捧げる勇気は認めますが、こちらの話もちゃんと聞かずに短絡的に行動するのはただの馬鹿で、愚か者です。』
『いい加減になさい。私のことを馬鹿だの愚か者など…』
そう虚勢を張っているが、俺が話した内容の影響で顔色が悪いのがよく分かる…
『俺の目的は最初から、そしてこれからも婚約者のビアンカと平穏に過ごすことです。今は、ビアンカの体を元の人間に戻すことです。
そのためには、帝国内に逃げたグロクテス博士を探しだし、捕まえることが必要です。
もし、この目的のために邪魔になるのなら、俺は迷いなく王国も帝国も滅ぼします。
サファイアさん個人の罪を今さらいくら問うても、王国内の帝国の立場を貶めることが出来ても、俺の目的のためには何の利にもなりません。だからこそサファイアさんを助けてあげました。
サファイアさんもどうすることが、自身の…果ては帝国の利になるのかをしっかりと考えて行動して下さい!馬鹿でも愚か者でもないというのなら余計にね…』
サファイアからの返事はないが、話を続ける。
『サファイアさんの身柄は、約10日後に来るだろう帝国の使者に引き渡すつもりです。勿論その前に、王国内で知り得た情報を漏らさないよう誓約してもらいますけどね。
それによる、帝国の損害はこの砦を引き渡す期間の引き延ばし程度ですのでそんなに心配しなくてもいいのですよ。まして、自らの命を賭けてまで止めるほどのことではないでしょう…?
今回の自決は、本当に無駄で意味のない馬鹿な行為です。』
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(あの男は何なの?何なのです!?
私を愚弄してるあの顔…許せません。。)
サファイアはその夜、アランへの怒りと、愚弄されたにも関わらず何も言い返すことも出来なかった自分に対する怒りに震えていた。
(しかし、あれほどの男にあそこまで一心に愛される婚約者…)
それらの怒りと同時に、アランに対して、今まで知り合ったどの男よりも魅力を感じていた。1人の女のためだけに王国も帝国も滅ぼす覚悟を本気で語るあの男の目…
一遍の迷いも曇りもない、清々しいほど真っ直ぐな目をしていたのだ。
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