26 / 73
第26話
しおりを挟む
翌日ガープさんが休日だった為、僕は西門の前に呼び出されました。現在の時刻は午前5時です。まだ空も薄暗いです。
「ガープ師匠おはようございます!今日からよろしくお願いします!!」
「おう、ちゃんと遅れずに来たみたいだな!感心だ!!」
「もちろんです!教えを乞うのに遅刻するなんてありえません。」
「そういう考え方…最近の若者にしては珍しいな!?」
「そうですか?昔から待つのは平気なんですが、人を待たせるのは苦手なんです。」
「まあ、悪い考えじゃない!それじゃー始めるか!!まずはロンの今の実力を見たい!少し移動して模擬戦をするぞ!」
「はい!」
「既に使えるかは分からないが、魔法や補助魔法の使用は禁止だ!俺が教えるのは武術と武器を使った戦闘方法だからな!!他は実戦と同じでスキルでも攻撃技でも使って構わない。かかってこい!!」
「はい。ではいきます!」
僕はガープ師匠に向けて駆け出しました。ゴブリンジェネラルとの戦いでまたかなりレベルが上がっていたので、思っていた以上のスピードがでます。
「ほう、思っていたよりはずっと早いな!だが、攻撃が単調だ!」
僕の繰り出したハンマーはガープ師匠の剣に流され、バランスを崩されたところに足を払われ、受け身も取れず地面に頭を打ち付ける結果となりました。
僕はすぐに立ち上がり構えました。
「いいぞ!追撃に備えることもできるようだな。だがそのふらついた様子で、この一撃を防げるか?流星斬!」
ガープ師匠は剣を構えスキルを放ってきました!
ガープ師匠の剣がまるでいくつもの流れ星のように僕に次々と降り注いできます。目だけでは動きの全てを追えそうにないので、気配を感じ、ガープ師匠の攻撃を1つずつ受け流していきました。
「まさか今のを完全に受け流されるとはな…ロンは攻めは大したことないが、守りに関しては既に一流だな!!だからゴブリンジェネラルの攻撃にも耐えきれたのだな!
では次にゴブリンジェネラルを倒すに至った攻撃を俺に見せてみろ!」
ゴブリンジェネラルを倒すに至った技?ってこれのことだよね?
「エネルギーブレイク!」
僕がスキルを放ちましたが、ガープ師匠はエネルギーブレイクをあっさりと避け、逆に剣の柄を使いお腹を抉ってきました。
「ぐっ!」
「何だ今の技は?何の変哲もない攻撃にしか見えなかったが…よく今の技をゴブリンジェネラルに当てられたな?」
「この技を放つまでに2時間以上ゴブリンジェネラルに攻め続けさせました。当てられた頃にはゴブリンジェネラルは肩で息をしていました。」
「ゴブリンジェネラルの攻撃を一方的に2時間受けきったということか…本当によく生き残ったな?今の技の効果はどんなものだ?」
「ダメージは与えられませんが、体力を奪います!」
「はぁ?体力にのみに攻撃する技なのか?分かった、今度は避けないし反撃もしないからもう一度放ってみせろ!」
「はい。エネルギーブレイク!」
僕の放ったエネルギーブレイクはガープ師匠のお腹に突き刺さりました。
「なるほど…痛くも何ともないな!しかし疲労感はかなりくるものがある。これを2時間攻め続けた後に喰らえば動けなくなるか…」
「はい!正確にはこの技を10回以上当てました。そして体の中にダメージを与える技を5回当てたところでようやくゴブリンジェネラルは動くことができなくなりました。その後、ゆっくりとトドメをさしました!」
「疲れてるところに今のを10回以上ね…動けなくなる気持ちは分かるわ。
だが今のでロンの課題が見えてきたな!攻撃を当てる為には、本物の攻撃以外にも虚偽の攻撃を織り混ぜることで相手に自分の狙いを悟られないようにする必要がある。
これができなければ格下の相手にも下手をすれば殺られてしまうからな!」
そこからは訓練と称した地獄の始まりでした。まずは西の森まで全力疾走。少しでも速度が落ちるとガープ師匠の剣技が襲ってきました。
「往復で2時間以上掛かったら、この後の休憩は抜きだぞ!!お前のジョブの特性上俺と一緒に行動してる時点で今日は大した訓練にはならんのは分かっている!だが精神や根性は関係なく鍛えられる!!疲れや自分の弱さに負けるな!
明日からはお前1人で自分を律していかねばならんのだからな!!」
「は、はい!!」
西門の前に辿り着いた僕は倒れこみました。
なぜガープ師匠は同じ速度で走ってきてたのに平然な顔をしてるのだろう?
「残念だったな、2時間3分だ!起きろ!!次の訓練に入る。」
「は…はい……」
僕は重くなった体を何とか起こし、ガープ師匠についていきました。そこは王都の巨大な城壁の中でした。その奥へ進んで行くと、城壁の上まで延々と続く螺旋階段の塔が存在しました。
「この階段を3往復だ!ここは普段は誰も使うことない階段だ!!門番たちには俺から通達しておくから、ロンは勝手にここまで入っても問題ない!これから毎日西の森までのダッシュとこの階段の3往復を朝の基礎訓練とする!!戦闘職ならばすぐに慣れて合わせて2時間で終わる筈だ!絶対にサボるなよ!」
「はい!」
と答えたものの、2時間のダッシュの直後の階段の登り降りは地味に地獄でした。唯一の救いは、この階段は1人で行動となった為ボッチの特性が発動し、自然回復力が5倍となったことです。
それに取得経験値が10倍になったことにより、スキルレベルが上がりました。
《スキル 疲労回復 のレベルが上がりました》
おそらくはこの訓練は体を虐めることで速度上昇や疲労回復のスキルを伸ばしていくことを目的にしてるのだと思います。もちろん精神を鍛えるのも目的の1つなのでしょう。
この訓練はこれからの毎日の朝の日課となりました。
「終わりました!」
「遅い!明日からはもっと早く終わらせろ!!」
「はい。すいませんでした!」
ここからは実戦を交えた戦闘訓練となるのですが、ここでも休息が殆どないのです。合間は水を飲むとすぐに再開です。
終始攻めるのが苦手な僕が攻め続けることを強要されました。僕が攻め方を迷い、動きが止まるとその瞬間僕にガープ師匠の攻撃が加えられます。
なんて状況判断の速さなんだ…全く当てられる気がしない。。虚偽の攻撃を織り混ぜろと言われてもどうすればいいか分からないよ。
「1つ1つ考えて行動しろ!だが動きは意識せずに自然に動けるよう訓練するんだ!そうすればより早く無駄なく動けるようになる!!」
昼前には訓練は終了となりました。
「お疲れ!俺は家族サービスがあるからこれで帰るが、ロンは今教えたことを復習する為にこれから討伐クエストを受けて魔物と戦うように!!
低ランクの魔物では弱すぎて訓練にならんだろうし、武器を使用することを禁ずる!しばらくは討伐は素手だけで退治してくるんだ!!もちろん移動は全てダッシュだ!!」
「…」
僕はこれを聞いて返事をする気力も失いました。
「分かったのか!?返事は!!」
「はい!!」
正直想像していた以上の訓練でした。こんなに本格的に教えてもらえるとは想像もしていませんでした。正直きついですが、ニコルさんから言われていたからこそ、ここまでしてもらえることに素直に感謝できました。
僕はガープさんの期待に応えられるように全力で努力します!!
「ガープ師匠おはようございます!今日からよろしくお願いします!!」
「おう、ちゃんと遅れずに来たみたいだな!感心だ!!」
「もちろんです!教えを乞うのに遅刻するなんてありえません。」
「そういう考え方…最近の若者にしては珍しいな!?」
「そうですか?昔から待つのは平気なんですが、人を待たせるのは苦手なんです。」
「まあ、悪い考えじゃない!それじゃー始めるか!!まずはロンの今の実力を見たい!少し移動して模擬戦をするぞ!」
「はい!」
「既に使えるかは分からないが、魔法や補助魔法の使用は禁止だ!俺が教えるのは武術と武器を使った戦闘方法だからな!!他は実戦と同じでスキルでも攻撃技でも使って構わない。かかってこい!!」
「はい。ではいきます!」
僕はガープ師匠に向けて駆け出しました。ゴブリンジェネラルとの戦いでまたかなりレベルが上がっていたので、思っていた以上のスピードがでます。
「ほう、思っていたよりはずっと早いな!だが、攻撃が単調だ!」
僕の繰り出したハンマーはガープ師匠の剣に流され、バランスを崩されたところに足を払われ、受け身も取れず地面に頭を打ち付ける結果となりました。
僕はすぐに立ち上がり構えました。
「いいぞ!追撃に備えることもできるようだな。だがそのふらついた様子で、この一撃を防げるか?流星斬!」
ガープ師匠は剣を構えスキルを放ってきました!
ガープ師匠の剣がまるでいくつもの流れ星のように僕に次々と降り注いできます。目だけでは動きの全てを追えそうにないので、気配を感じ、ガープ師匠の攻撃を1つずつ受け流していきました。
「まさか今のを完全に受け流されるとはな…ロンは攻めは大したことないが、守りに関しては既に一流だな!!だからゴブリンジェネラルの攻撃にも耐えきれたのだな!
では次にゴブリンジェネラルを倒すに至った攻撃を俺に見せてみろ!」
ゴブリンジェネラルを倒すに至った技?ってこれのことだよね?
「エネルギーブレイク!」
僕がスキルを放ちましたが、ガープ師匠はエネルギーブレイクをあっさりと避け、逆に剣の柄を使いお腹を抉ってきました。
「ぐっ!」
「何だ今の技は?何の変哲もない攻撃にしか見えなかったが…よく今の技をゴブリンジェネラルに当てられたな?」
「この技を放つまでに2時間以上ゴブリンジェネラルに攻め続けさせました。当てられた頃にはゴブリンジェネラルは肩で息をしていました。」
「ゴブリンジェネラルの攻撃を一方的に2時間受けきったということか…本当によく生き残ったな?今の技の効果はどんなものだ?」
「ダメージは与えられませんが、体力を奪います!」
「はぁ?体力にのみに攻撃する技なのか?分かった、今度は避けないし反撃もしないからもう一度放ってみせろ!」
「はい。エネルギーブレイク!」
僕の放ったエネルギーブレイクはガープ師匠のお腹に突き刺さりました。
「なるほど…痛くも何ともないな!しかし疲労感はかなりくるものがある。これを2時間攻め続けた後に喰らえば動けなくなるか…」
「はい!正確にはこの技を10回以上当てました。そして体の中にダメージを与える技を5回当てたところでようやくゴブリンジェネラルは動くことができなくなりました。その後、ゆっくりとトドメをさしました!」
「疲れてるところに今のを10回以上ね…動けなくなる気持ちは分かるわ。
だが今のでロンの課題が見えてきたな!攻撃を当てる為には、本物の攻撃以外にも虚偽の攻撃を織り混ぜることで相手に自分の狙いを悟られないようにする必要がある。
これができなければ格下の相手にも下手をすれば殺られてしまうからな!」
そこからは訓練と称した地獄の始まりでした。まずは西の森まで全力疾走。少しでも速度が落ちるとガープ師匠の剣技が襲ってきました。
「往復で2時間以上掛かったら、この後の休憩は抜きだぞ!!お前のジョブの特性上俺と一緒に行動してる時点で今日は大した訓練にはならんのは分かっている!だが精神や根性は関係なく鍛えられる!!疲れや自分の弱さに負けるな!
明日からはお前1人で自分を律していかねばならんのだからな!!」
「は、はい!!」
西門の前に辿り着いた僕は倒れこみました。
なぜガープ師匠は同じ速度で走ってきてたのに平然な顔をしてるのだろう?
「残念だったな、2時間3分だ!起きろ!!次の訓練に入る。」
「は…はい……」
僕は重くなった体を何とか起こし、ガープ師匠についていきました。そこは王都の巨大な城壁の中でした。その奥へ進んで行くと、城壁の上まで延々と続く螺旋階段の塔が存在しました。
「この階段を3往復だ!ここは普段は誰も使うことない階段だ!!門番たちには俺から通達しておくから、ロンは勝手にここまで入っても問題ない!これから毎日西の森までのダッシュとこの階段の3往復を朝の基礎訓練とする!!戦闘職ならばすぐに慣れて合わせて2時間で終わる筈だ!絶対にサボるなよ!」
「はい!」
と答えたものの、2時間のダッシュの直後の階段の登り降りは地味に地獄でした。唯一の救いは、この階段は1人で行動となった為ボッチの特性が発動し、自然回復力が5倍となったことです。
それに取得経験値が10倍になったことにより、スキルレベルが上がりました。
《スキル 疲労回復 のレベルが上がりました》
おそらくはこの訓練は体を虐めることで速度上昇や疲労回復のスキルを伸ばしていくことを目的にしてるのだと思います。もちろん精神を鍛えるのも目的の1つなのでしょう。
この訓練はこれからの毎日の朝の日課となりました。
「終わりました!」
「遅い!明日からはもっと早く終わらせろ!!」
「はい。すいませんでした!」
ここからは実戦を交えた戦闘訓練となるのですが、ここでも休息が殆どないのです。合間は水を飲むとすぐに再開です。
終始攻めるのが苦手な僕が攻め続けることを強要されました。僕が攻め方を迷い、動きが止まるとその瞬間僕にガープ師匠の攻撃が加えられます。
なんて状況判断の速さなんだ…全く当てられる気がしない。。虚偽の攻撃を織り混ぜろと言われてもどうすればいいか分からないよ。
「1つ1つ考えて行動しろ!だが動きは意識せずに自然に動けるよう訓練するんだ!そうすればより早く無駄なく動けるようになる!!」
昼前には訓練は終了となりました。
「お疲れ!俺は家族サービスがあるからこれで帰るが、ロンは今教えたことを復習する為にこれから討伐クエストを受けて魔物と戦うように!!
低ランクの魔物では弱すぎて訓練にならんだろうし、武器を使用することを禁ずる!しばらくは討伐は素手だけで退治してくるんだ!!もちろん移動は全てダッシュだ!!」
「…」
僕はこれを聞いて返事をする気力も失いました。
「分かったのか!?返事は!!」
「はい!!」
正直想像していた以上の訓練でした。こんなに本格的に教えてもらえるとは想像もしていませんでした。正直きついですが、ニコルさんから言われていたからこそ、ここまでしてもらえることに素直に感謝できました。
僕はガープさんの期待に応えられるように全力で努力します!!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生先はご近所さん?
フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが…
そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。
でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる