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第62話
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今僕は再び謁見の間にいます。
「面をあげよ!呼び出しに応じてくれたことに感謝する。
ロン、2週間ぶりか?そちの活躍は聞き及んでおる。なかなか頑張っておるようだな!
ん?よく見れば心持ち顔つきまで大人っぽくなってるではないか!余程の苦難を乗り越えたのであろう…」
「ありがとうございます。」
苦難を?あっもしかしてそれって昨夜の経験で大人になったからかな?王様ってスゴいな!そんな変化まで分かるんだ!!確かに昨日までの僕より心持ち大人になった気がするよ。
本当はこの2週間のロンの行動をおおよそ把握していての王のリップサービスだったのですが、ロンは盛大に勘違いをしたのでした。
「ロン、先日の王家の首飾りと王者の剣のこと感謝しておる。その礼にまずはこれを授ける。
白金貨20枚だ。冒険者であるロンには変に物を与えるよりも、こちらの方が役に立つであろう?」
「ありがとうございます。ありがたく頂きます。」
「それともう1つ、私からロンへ定期的に指名依頼をしてやることにした。これによりロンのランクは上がりやすくなる筈だ!王家の指名はギルドのポイントが取り分け高いからな。
依頼の内容は週に1度、私の末の妹アリス·マリー·サファリニアの養育係として生活魔法や簡単な魔術の基礎などを教えてもらいたいのだ!期間はアリスが成人する直前までの約1年だ!報酬は1回金貨5枚!受けてもらえるか?」
「僕などが王家の方に何かをお教えするなどよろしいのでしょうか?」
「構わん!」
「分かりました。お引き受け致します。」
これはロンに興味を持った王が、適度に繋がりを持ち続け、ロンに対し恩を売る為の案でした。
既に自分が王位についている以上、末の妹のアリスは王位継承権など意味を無さぬものとなっており、成人を迎えれば力ある公爵家の者と結ばれ、王家の為にその身を捧げる未来が待っているのみだった為、それまでの期間を有効利用したつもりでした。
王の誤算はロンの王家に対する常識のなさを計算に入れていなかったことでした。
.....
....
...
..
.
「ただいま!」
「おかえりなさい!」
ニコルが玄関まで駆け寄ってきます。
「王様の相手は疲れたよ。」
「お疲れさまでした。」
「うん!でもこれで用事は終わり!早くお昼食べて、デートに行こう♪」
「はい!」
既に用意されていたお昼を食べ始めると、ニコルが僕の食べている卵焼きの様子をあまりに凝視していたのでびっくりしました。
「どうしたのニコル?そんなに見られると食べにくいよ。」
「ごめんなさい。卵焼き美味しかったですか?」
「うん。レナは料理上手だよねー!」
「それ…レナさんに教わって私が作ったんです!美味しかったなら良かったです!!」
「うそっ!ニコルの手料理!?先に言ってよ!!もっとじっくり味わいたかったよ!これもニコルが?」
「はい。」
僕はもう1つ残っていた卵焼きを口に入れ、幸せを噛み締めました。
「あー美味しいよ!僕は幸せです。」
僕が幸せを噛み締めてると、レナから邪魔されます。
「あー!これから毎日これが続くの?どれだけ見せつけるのよ!?」
「えっ?何のこと?」
「たった3人の屋敷で、毎日これは私の精神に良くないわ!ロンに頼みがあるわ!!もう1人いい男の奴隷を雇いましょう!もちろん性奴隷!!」
「嫌だよ!そんな不純な理由で奴隷を雇うつもりなんてないからね!彼氏を探しなよ!」
「犯罪奴隷の私に彼氏なんて作れる筈がないでしょ!?私はロンの所有物なんだから、他の男が私に手を出すには毎回主のあんたの許可がいるのよ!
そうしないとその男は他人の物を盗んだ犯罪者になるからね。
そうだ!じゃーニコル公認で私もロンの女にしてくれる?それでロンがたまに私を抱いてくれるのならそれで文句ないわよ!」
「そ、それは駄目です!」
「僕もニコルがいるのにそれは嫌だよ!」
「ほらっ!じゃーやっぱり奴隷を雇うしかなくない?それとも私から襲われるのを待ってる?」
「襲うって犯罪奴隷は人を傷つけられない筈だよね?」
「押さえつけたりはそりゃー無理だけど、相手を傷つけるんじゃなくて気持ちよくしてあげようとするんだから問題ないわよ!何なら3人で仲良く一緒にでも私は構わないわよ!!」
「3人でって…何を言ってるんだよ?」
僕とニコルは目を合わせて想像し、真っ赤になってしまいました。
「あーもう負けたよ。じゃーもう1人奴隷を雇うこと自体は許可するけど、その人もお昼はちゃんと屋敷のことを手分けしてしてやってもらえることだけは絶対だよ!」
「やったー!じゃー近いうちによろしくね!!」
とんでもない約束をさせられました。お金はあるけど、まさかそんなものに使うことになるとは…
レナの暴走で僕たちのデート気分を邪魔されてしまいましたが、僕たちは気を取り直して初デートを楽しむことにしました。
「じゃー行こうか?」
「はい。」
僕たちは今特に喋ることもなく、のんびりと歩いてるだけですが、ニコルといるだけで不思議と見慣れた街並みも美しく感じます。
「あのロン…」
「どうしたの?ニコル?」
「手を繋いでもいいですか?」
真っ赤に顔を染めながら聞いてくるニコルが可愛すぎて、僕はもうキュン死しそうです。
「もちろんいいに決まってるよ!」
それから目的の商店通りまでたわいもない会話をしながら歩いていると、いつの間にか目的地へ到着してました。
「着いちゃったね。」
結んでた手を離すと、
「あっ……」
ニコルが寂しそうな声をあげました。
「手の温もりが無くなって寂しいね…また帰りも手を繋ごうね!」
「はい!」
お店に入るとすぐに店員の女性が近づいて来ました。
「いらっしゃいませ。どのような服をお探しでしょうか?」
「僕と彼女が家で普段着する洋服をいくつか欲しいんですけど、見せてもらえますか?」
「分かりました。お二人とも身長も平均的ですので、ある程度フリーサイズの商品で選べると思います。もし、お気に入りのデザインでサイズが合わなかったら、セミオーダーも対応可能ですのでお気軽にご相談下さいね!」
「セミオーダーって何ですか?」
「オーダーメードがその方の体型に全て合わせて作られる洋服となります。これは他の方には使えないくら作り込まれますが、その分お高いですし、体型が変わられると着れなくなります。
セミオーダーは大きさをおおよそ何段階か事前に用意してる型の中から、合いそうなものを選んで作りあげる技法です。どうしても少し余裕を持ったものとなりますが、その分安く済みますし、体型が多少変わられても着れたりします。」
「へー。そんな技法があるんですね。田舎の街ではありませんでした。確かに効率がいいですね?」
「まだ最近この王都で流行りだした方法ですので余所ではまだ対応してないでしょうね。そのうちこの国中に広がると思いますけどね。」
「そうですね。辺境の村にいる僕の裁縫の師匠ならこんな技術の話を聞いたら、すぐに王都に勉強に来そうです。」
「お客様、裁縫士なのですか?」
「ちょっと違いますが、裁縫はできますよ。」
「はあ…?」
それから僕たちは、それぞれに合った洋服を選び合いました。残念ながら僕のセンスで選んだ服は地味で微妙でしたが、店員さんが選んでくれたコーディネートをニコルが着るとどれも可愛くて、僕は結局その全てを購入しました。
ニコルの洋服が12セット、僕の服も10セット購入しました。これでしばらくは服に困ることはない筈です。
「あのロン…こんなに沢山、しかも買ってもらってよかったんですか?」
「うん。大丈夫だよ!僕がまたニコルの可愛い姿を家でも見れるように買いたかったんだから気にしないで。それに今日王様から沢山ご褒美を頂いたからお金も沢山あるんだ!」
「ありがとうございます。」
その時です。店の奥から聞いたことがある声が聞こえてきました。
「面をあげよ!呼び出しに応じてくれたことに感謝する。
ロン、2週間ぶりか?そちの活躍は聞き及んでおる。なかなか頑張っておるようだな!
ん?よく見れば心持ち顔つきまで大人っぽくなってるではないか!余程の苦難を乗り越えたのであろう…」
「ありがとうございます。」
苦難を?あっもしかしてそれって昨夜の経験で大人になったからかな?王様ってスゴいな!そんな変化まで分かるんだ!!確かに昨日までの僕より心持ち大人になった気がするよ。
本当はこの2週間のロンの行動をおおよそ把握していての王のリップサービスだったのですが、ロンは盛大に勘違いをしたのでした。
「ロン、先日の王家の首飾りと王者の剣のこと感謝しておる。その礼にまずはこれを授ける。
白金貨20枚だ。冒険者であるロンには変に物を与えるよりも、こちらの方が役に立つであろう?」
「ありがとうございます。ありがたく頂きます。」
「それともう1つ、私からロンへ定期的に指名依頼をしてやることにした。これによりロンのランクは上がりやすくなる筈だ!王家の指名はギルドのポイントが取り分け高いからな。
依頼の内容は週に1度、私の末の妹アリス·マリー·サファリニアの養育係として生活魔法や簡単な魔術の基礎などを教えてもらいたいのだ!期間はアリスが成人する直前までの約1年だ!報酬は1回金貨5枚!受けてもらえるか?」
「僕などが王家の方に何かをお教えするなどよろしいのでしょうか?」
「構わん!」
「分かりました。お引き受け致します。」
これはロンに興味を持った王が、適度に繋がりを持ち続け、ロンに対し恩を売る為の案でした。
既に自分が王位についている以上、末の妹のアリスは王位継承権など意味を無さぬものとなっており、成人を迎えれば力ある公爵家の者と結ばれ、王家の為にその身を捧げる未来が待っているのみだった為、それまでの期間を有効利用したつもりでした。
王の誤算はロンの王家に対する常識のなさを計算に入れていなかったことでした。
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ニコルが玄関まで駆け寄ってきます。
「王様の相手は疲れたよ。」
「お疲れさまでした。」
「うん!でもこれで用事は終わり!早くお昼食べて、デートに行こう♪」
「はい!」
既に用意されていたお昼を食べ始めると、ニコルが僕の食べている卵焼きの様子をあまりに凝視していたのでびっくりしました。
「どうしたのニコル?そんなに見られると食べにくいよ。」
「ごめんなさい。卵焼き美味しかったですか?」
「うん。レナは料理上手だよねー!」
「それ…レナさんに教わって私が作ったんです!美味しかったなら良かったです!!」
「うそっ!ニコルの手料理!?先に言ってよ!!もっとじっくり味わいたかったよ!これもニコルが?」
「はい。」
僕はもう1つ残っていた卵焼きを口に入れ、幸せを噛み締めました。
「あー美味しいよ!僕は幸せです。」
僕が幸せを噛み締めてると、レナから邪魔されます。
「あー!これから毎日これが続くの?どれだけ見せつけるのよ!?」
「えっ?何のこと?」
「たった3人の屋敷で、毎日これは私の精神に良くないわ!ロンに頼みがあるわ!!もう1人いい男の奴隷を雇いましょう!もちろん性奴隷!!」
「嫌だよ!そんな不純な理由で奴隷を雇うつもりなんてないからね!彼氏を探しなよ!」
「犯罪奴隷の私に彼氏なんて作れる筈がないでしょ!?私はロンの所有物なんだから、他の男が私に手を出すには毎回主のあんたの許可がいるのよ!
そうしないとその男は他人の物を盗んだ犯罪者になるからね。
そうだ!じゃーニコル公認で私もロンの女にしてくれる?それでロンがたまに私を抱いてくれるのならそれで文句ないわよ!」
「そ、それは駄目です!」
「僕もニコルがいるのにそれは嫌だよ!」
「ほらっ!じゃーやっぱり奴隷を雇うしかなくない?それとも私から襲われるのを待ってる?」
「襲うって犯罪奴隷は人を傷つけられない筈だよね?」
「押さえつけたりはそりゃー無理だけど、相手を傷つけるんじゃなくて気持ちよくしてあげようとするんだから問題ないわよ!何なら3人で仲良く一緒にでも私は構わないわよ!!」
「3人でって…何を言ってるんだよ?」
僕とニコルは目を合わせて想像し、真っ赤になってしまいました。
「あーもう負けたよ。じゃーもう1人奴隷を雇うこと自体は許可するけど、その人もお昼はちゃんと屋敷のことを手分けしてしてやってもらえることだけは絶対だよ!」
「やったー!じゃー近いうちによろしくね!!」
とんでもない約束をさせられました。お金はあるけど、まさかそんなものに使うことになるとは…
レナの暴走で僕たちのデート気分を邪魔されてしまいましたが、僕たちは気を取り直して初デートを楽しむことにしました。
「じゃー行こうか?」
「はい。」
僕たちは今特に喋ることもなく、のんびりと歩いてるだけですが、ニコルといるだけで不思議と見慣れた街並みも美しく感じます。
「あのロン…」
「どうしたの?ニコル?」
「手を繋いでもいいですか?」
真っ赤に顔を染めながら聞いてくるニコルが可愛すぎて、僕はもうキュン死しそうです。
「もちろんいいに決まってるよ!」
それから目的の商店通りまでたわいもない会話をしながら歩いていると、いつの間にか目的地へ到着してました。
「着いちゃったね。」
結んでた手を離すと、
「あっ……」
ニコルが寂しそうな声をあげました。
「手の温もりが無くなって寂しいね…また帰りも手を繋ごうね!」
「はい!」
お店に入るとすぐに店員の女性が近づいて来ました。
「いらっしゃいませ。どのような服をお探しでしょうか?」
「僕と彼女が家で普段着する洋服をいくつか欲しいんですけど、見せてもらえますか?」
「分かりました。お二人とも身長も平均的ですので、ある程度フリーサイズの商品で選べると思います。もし、お気に入りのデザインでサイズが合わなかったら、セミオーダーも対応可能ですのでお気軽にご相談下さいね!」
「セミオーダーって何ですか?」
「オーダーメードがその方の体型に全て合わせて作られる洋服となります。これは他の方には使えないくら作り込まれますが、その分お高いですし、体型が変わられると着れなくなります。
セミオーダーは大きさをおおよそ何段階か事前に用意してる型の中から、合いそうなものを選んで作りあげる技法です。どうしても少し余裕を持ったものとなりますが、その分安く済みますし、体型が多少変わられても着れたりします。」
「へー。そんな技法があるんですね。田舎の街ではありませんでした。確かに効率がいいですね?」
「まだ最近この王都で流行りだした方法ですので余所ではまだ対応してないでしょうね。そのうちこの国中に広がると思いますけどね。」
「そうですね。辺境の村にいる僕の裁縫の師匠ならこんな技術の話を聞いたら、すぐに王都に勉強に来そうです。」
「お客様、裁縫士なのですか?」
「ちょっと違いますが、裁縫はできますよ。」
「はあ…?」
それから僕たちは、それぞれに合った洋服を選び合いました。残念ながら僕のセンスで選んだ服は地味で微妙でしたが、店員さんが選んでくれたコーディネートをニコルが着るとどれも可愛くて、僕は結局その全てを購入しました。
ニコルの洋服が12セット、僕の服も10セット購入しました。これでしばらくは服に困ることはない筈です。
「あのロン…こんなに沢山、しかも買ってもらってよかったんですか?」
「うん。大丈夫だよ!僕がまたニコルの可愛い姿を家でも見れるように買いたかったんだから気にしないで。それに今日王様から沢山ご褒美を頂いたからお金も沢山あるんだ!」
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