【R18】「凍る視線、火照る夜」

Monchériri

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二軒目の静けさ

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人混みをかき分けながら、悠太の背中を追いかける。
2軒目の店には、悠太が先に連絡を入れてくれていた。
ナビを頼りに、渋谷の街を並んで歩く。

麗子「ねぇ、置いてかないでよ」
そんな風にふざけながら、私は悠太の腕にからまる。
自然と腕を組んで歩くその距離感は、もう“ただの友達”には見えなかったかもしれない。

たどり着いたのは、地下にひっそりと佇む鹿児島料理の店。
静かで落ち着いた、大人の隠れ家のような空間。
日本酒の品揃えも豊富で、さっきまでの喧騒が嘘のように思えた。

悠太「とりあえず、生、2つ」
そう言ってビールを頼み、鹿児島らしい美味しそうなつまみをいくつか選ぶ。

──もちろん、あの2人は私たちの関係なんて知らない。

麗子と悠太、ふたりきりの時間は、誰にも邪魔されない静かな夜。

話す内容は、たわいもない趣味の話がメイン。
だけど、交わす視線、笑い声、何気ない仕草の端々に、ふと触れたくなるような甘さが、確かににじんでいた。

傍から見れば、ただの“仲のいい男女”には、少しだけ距離が近すぎる。

──そのとき、スマホが鳴った。
圭介からの電話。私は画面を見て、すぐに通話を取った。

短いやりとりを終えて、電話を静かに切ると、名残惜しそうに言った。

麗子「2人、すぐ来るって。ハイボール2杯、頼んでって」

そう言って、私は背筋を伸ばし、椅子に深く腰を下ろす。
つられるように、悠太も少し姿勢を正した。

──
一旦、甘い時間はおしまい。
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