【R18】「凍る視線、火照る夜」

Monchériri

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渋谷に残った者たち

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わいわいと賑やかな時間が流れ、気がつけば終電の時間が近づいていた。
沙良は、子どもを実家に預けているらしく、今日はそのまま実家に戻るという。
私たちはお店を出て、駅まで沙良を見送りながら歩いた。
改札前で軽くハグをして、「またね」と笑い合い、それぞれの方向へ。

その少し前、居酒屋で飲んでいる最中に、悠太のスマホに電話がかかってきていた。
仕事終わりの達也からで、「今からそっち寄るから、軽く飲もうぜ」とのこと。
そんな流れで、もう一軒行くことに。

渋谷の中心から少し外れたところにある、日本酒バー。
私と悠太は元々日本酒が好き。
圭介も、さっきの居酒屋で飲んだ日本酒が思いのほか美味しかったらしく、「日本酒バー行きたい!」と半ば興奮気味に言っていた。

探し出したそのお店は、32歳の美人店主が一人で切り盛りしている、落ち着いた雰囲気の素敵な店だった。
カウンターに腰を下ろして間もなく、達也も合流。

既婚者組の私と圭介、独身組の悠太と達也。
このバランスがまた絶妙で、仕事や恋愛、そしてちょっとした下世話な話まで、あーだこーだと盛り上がる。

気づけば時計は、もう2時半を過ぎていた。
達也が「そろそろ帰るわ」と言い、お会計を済ませて店を出る。
外に出ると、思っていた以上に冷たい風が頬をかすめた。
酔いも回っているせいか、身震いがひとつ。

達也をタクシーに乗せて見送り、残ったのは、私・悠太・圭介の3人。
時計はすでに3時。始発までは、まだ1時間半ほどある。

麗子「寒い~、どっか入りたい~!」
私はふざけながら、悠太と圭介の間にすべり込み、両側から腕を組んだ。
まるで真冬の川の中を泳ぐような勢いで、また渋谷の街の明かりの中に戻っていく。

寒い、ただ寒い…
酔っ払いの3人が、口々に「どこでもいいよ~」と呟きながら、目の前にあったカラオケのネオンに吸い込まれるように、そのまま入ることにした。
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