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■第一章 小鳥は啼く
序 吉日の覚醒
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清和五年五月五日、吉日。
その日は、さわやかな風が吹く日でございました。
蒼天をそのまま水面に写す青々とした池、そこにかかる虹のような半円形の石橋。欄干の上には、一羽の鳥が止まっています。
鳥の名は小夜啼鳥。
不思議なもので、この鳥は生まれてから死ぬまでの間に、たった一度しか啼きません。
かの鳥が啼く時は――
それは新たなる帝の誕生を意味しておりました。
「さあ、飛び込みなさい」
小鳥達のさえずりを思わせる、愉快な声が響く庭――。
ここは大陸の東、『桑』と呼ばれる国でございます。
絹糸をつむぐ蚕を特産とする桑国では、そのエサとして国中いたるところにたくさんの桑の木が植えられているのでした。
桑の実は親指くらいの大きさです。それは葡萄の房に似た形をしていて、色は黒真珠のように艶やかな色。風が吹く度に、それが髪飾りの歩揺のように可愛く揺れ、見る者の目を楽しませたり、気味悪がらせたりするのでございます。
心地よい風が深緑の葉と甘い実をさわさわと鳴らす中、”園林”と呼ばれる離宮の庭園では美貌麗しき乙女達が、一人の可哀想な生贄を弄んでおりました。
生贄にされている少女は名を玲鈴と申します。幼名は玲玲。彼女は貴人でもなく成人してもいませんので、姓や字もこの時はまだありません。
水青女官紅
愉快欲沈然
今春看又過
何日是帰年
《和訳》
水面は青々とし、女官達は赤々としながら、
楽しげに生贄を沈めんと欲す。
今年の春もまた過ぎ去ろうとしている。
いつになったら故郷に帰れるのだろうか。
奇しくもその様子を歌った詠み人知らずの絶句(詩篇)が残されていますが、この詠み人の冷静さからしてこの離宮においてはいじめが恒例行事とも言うべきものだったと考えられます。
外に出る事を許されない彼女達にとっての唯一のストレス解消法は、仲間内の一人を生贄とし、擬似的に敵を作って団結するという歪なものでございました。
同時代の魚仁羣という学者が「あまりに狭い池に多くの魚を入れると、気を荒立てた魚達は共食いを始めてしまう。これは人もまた同じである」と説いています。
もっともこの”園林”は端から端まで四里(約16キロ)を数える広大な離宮なのですが……。
かくも華やかで凄惨な女の園、私が目撃したこの物語は、そこに吸い寄せられるように迷い込んでしまった一人の異質な”意識”が覚醒するところから、始まるのでございます。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
――不思議な鳥の鳴き声がして、私が最初に見たのは桜の色だった。
天女かと思えるほど幻想的で華やかな服。その振り袖の裾はとてもゆったりとしていて、桜の花をそのままあしらったような純粋な色は、見るものの視線をとらえて離さない。
「さあ、端女(小間使いの意)、さっさと飛び込みなさいな」
その中で紅々と最も彩り鮮やかな服装をした女性が甲高い声で愉快そうに命じた。
春も終わりにさしかかった端午の節句の日とはいえ、水浴びをするにはまだ肌寒い季節である。
ましてやここは離宮、やんごとなき御方が訪れる住まいであった。
その御方がすべてを所有され、専門の庭師によって厳重に管理されている庭園の池で、許可もなく水遊びなどすれば、どうなるか――。
鞭打ちや打首の重い罪を科されるのは火を見るよりも明らかであり、社会的にというだけでなく本当に文字通り抹殺されてしまう。
いや、待て。
なぜ私はこの”初めて見る場所”を詳細に知っているのか。
そもそも昨日は徹夜で冬のコミケに向けて200ページカラーという、自分でも「無茶しやがって」と思う百合漫画の大作を仕上げるべく、液タブでガリガリと必死こいて描いていたのだ。
それからコンビニに出かけたはずだが、うちの庭に池など無いし、猫の額のような広さである。断じてこんな見渡すような庭園などではなかった。途中の公園にもこんな池は無い。
当然、私は混乱する。
「聞こえないのかしら? 端女が馬琴様にお仕えするこの私に逆らうというのは、馬琴様に逆らったも同じこと。フフ、そんな悪い子には罰が必要ね。わからせておやりッ!」
「「はい!」」
私と同じみすぼらしい服を着ている二人の女が、威勢の良い返事をすると楽しそうな笑みをたたえてやってくる。
その手には長さ一尺強(約四十センチ)ほどの黒い鞭が握られていた。それは本来、牛馬を走らせる時に使う短鞭だ。
いけない。
アレは本当に、とても痛いのだ。
私はその激痛を骨身にしみるほど知っている。
なぜ――と思う暇などなかった。
ヒュッと風を切る音がしたかと思うと、バシン!と衝撃が背中にきた。手加減無しで打たれた私は声にならない悲鳴を上げた。
「――――!」
それは自転車で転んで骨折した時の痛みよりも、タンスに足の小指を思い切りぶつけた時よりも、歯科で年老いた歯医者さんがうっかり手を滑らせてきた時よりも遥かに痛かった。
「さあ、早く飛び込みなさい、薄汚い端女」
やめて!
どうしてこんな酷い目に遭わなくてはならないのか。私は困惑したまま、あまりの痛みに耐えきれずに池の中に飛び込む。
池の水は凍えそうなほど冷たかった。何より、同じ職場の同僚達がみんな笑っている事も、私の心をさらに冷やした。
人間は怖い――。
獣よりも知恵が回る分、もっと恐ろしい。
「あらあら、アレを見てご覧なさいな。あんなに口をパクパクと大きく開けて、まるでエサを与えられた池の鯉ですわ」
命じた才女が愉快そうに笑う。
「ふふふ」「あっはっはっ」「クスクス」
取り巻きたちもケラケラと笑う。
一方、こちらは足が下につかない。この橋の下は思った以上に水深があったようだ。
私はなんとか沈まないようにもがく。が、着物が重くて手足が思うように動かせない。
ああ、そうだった! 着衣での水泳は極めて危険なのだ。もともと私は泳ぐのは得意じゃないし、ほぼ金槌でした。
「た、助けて! ゴボッ!」
必死の想いで慈悲を乞う。
しかし、周囲の笑って囃し立てる女官達は、誰も手を差し伸べようとはしてくれない。
私、このまま死んじゃうのかな……
どうせ死ぬなら、去年の夏にソシャゲで遊んだりせずに、漫画を書くべきだった。
尊い百合漫画を一冊でいいから自力で完成させたかった――
「そこの女官、そのまま動くな!」
意識が薄れかけた中、鋭い男性の声が耳に届いた。
その日は、さわやかな風が吹く日でございました。
蒼天をそのまま水面に写す青々とした池、そこにかかる虹のような半円形の石橋。欄干の上には、一羽の鳥が止まっています。
鳥の名は小夜啼鳥。
不思議なもので、この鳥は生まれてから死ぬまでの間に、たった一度しか啼きません。
かの鳥が啼く時は――
それは新たなる帝の誕生を意味しておりました。
「さあ、飛び込みなさい」
小鳥達のさえずりを思わせる、愉快な声が響く庭――。
ここは大陸の東、『桑』と呼ばれる国でございます。
絹糸をつむぐ蚕を特産とする桑国では、そのエサとして国中いたるところにたくさんの桑の木が植えられているのでした。
桑の実は親指くらいの大きさです。それは葡萄の房に似た形をしていて、色は黒真珠のように艶やかな色。風が吹く度に、それが髪飾りの歩揺のように可愛く揺れ、見る者の目を楽しませたり、気味悪がらせたりするのでございます。
心地よい風が深緑の葉と甘い実をさわさわと鳴らす中、”園林”と呼ばれる離宮の庭園では美貌麗しき乙女達が、一人の可哀想な生贄を弄んでおりました。
生贄にされている少女は名を玲鈴と申します。幼名は玲玲。彼女は貴人でもなく成人してもいませんので、姓や字もこの時はまだありません。
水青女官紅
愉快欲沈然
今春看又過
何日是帰年
《和訳》
水面は青々とし、女官達は赤々としながら、
楽しげに生贄を沈めんと欲す。
今年の春もまた過ぎ去ろうとしている。
いつになったら故郷に帰れるのだろうか。
奇しくもその様子を歌った詠み人知らずの絶句(詩篇)が残されていますが、この詠み人の冷静さからしてこの離宮においてはいじめが恒例行事とも言うべきものだったと考えられます。
外に出る事を許されない彼女達にとっての唯一のストレス解消法は、仲間内の一人を生贄とし、擬似的に敵を作って団結するという歪なものでございました。
同時代の魚仁羣という学者が「あまりに狭い池に多くの魚を入れると、気を荒立てた魚達は共食いを始めてしまう。これは人もまた同じである」と説いています。
もっともこの”園林”は端から端まで四里(約16キロ)を数える広大な離宮なのですが……。
かくも華やかで凄惨な女の園、私が目撃したこの物語は、そこに吸い寄せられるように迷い込んでしまった一人の異質な”意識”が覚醒するところから、始まるのでございます。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
――不思議な鳥の鳴き声がして、私が最初に見たのは桜の色だった。
天女かと思えるほど幻想的で華やかな服。その振り袖の裾はとてもゆったりとしていて、桜の花をそのままあしらったような純粋な色は、見るものの視線をとらえて離さない。
「さあ、端女(小間使いの意)、さっさと飛び込みなさいな」
その中で紅々と最も彩り鮮やかな服装をした女性が甲高い声で愉快そうに命じた。
春も終わりにさしかかった端午の節句の日とはいえ、水浴びをするにはまだ肌寒い季節である。
ましてやここは離宮、やんごとなき御方が訪れる住まいであった。
その御方がすべてを所有され、専門の庭師によって厳重に管理されている庭園の池で、許可もなく水遊びなどすれば、どうなるか――。
鞭打ちや打首の重い罪を科されるのは火を見るよりも明らかであり、社会的にというだけでなく本当に文字通り抹殺されてしまう。
いや、待て。
なぜ私はこの”初めて見る場所”を詳細に知っているのか。
そもそも昨日は徹夜で冬のコミケに向けて200ページカラーという、自分でも「無茶しやがって」と思う百合漫画の大作を仕上げるべく、液タブでガリガリと必死こいて描いていたのだ。
それからコンビニに出かけたはずだが、うちの庭に池など無いし、猫の額のような広さである。断じてこんな見渡すような庭園などではなかった。途中の公園にもこんな池は無い。
当然、私は混乱する。
「聞こえないのかしら? 端女が馬琴様にお仕えするこの私に逆らうというのは、馬琴様に逆らったも同じこと。フフ、そんな悪い子には罰が必要ね。わからせておやりッ!」
「「はい!」」
私と同じみすぼらしい服を着ている二人の女が、威勢の良い返事をすると楽しそうな笑みをたたえてやってくる。
その手には長さ一尺強(約四十センチ)ほどの黒い鞭が握られていた。それは本来、牛馬を走らせる時に使う短鞭だ。
いけない。
アレは本当に、とても痛いのだ。
私はその激痛を骨身にしみるほど知っている。
なぜ――と思う暇などなかった。
ヒュッと風を切る音がしたかと思うと、バシン!と衝撃が背中にきた。手加減無しで打たれた私は声にならない悲鳴を上げた。
「――――!」
それは自転車で転んで骨折した時の痛みよりも、タンスに足の小指を思い切りぶつけた時よりも、歯科で年老いた歯医者さんがうっかり手を滑らせてきた時よりも遥かに痛かった。
「さあ、早く飛び込みなさい、薄汚い端女」
やめて!
どうしてこんな酷い目に遭わなくてはならないのか。私は困惑したまま、あまりの痛みに耐えきれずに池の中に飛び込む。
池の水は凍えそうなほど冷たかった。何より、同じ職場の同僚達がみんな笑っている事も、私の心をさらに冷やした。
人間は怖い――。
獣よりも知恵が回る分、もっと恐ろしい。
「あらあら、アレを見てご覧なさいな。あんなに口をパクパクと大きく開けて、まるでエサを与えられた池の鯉ですわ」
命じた才女が愉快そうに笑う。
「ふふふ」「あっはっはっ」「クスクス」
取り巻きたちもケラケラと笑う。
一方、こちらは足が下につかない。この橋の下は思った以上に水深があったようだ。
私はなんとか沈まないようにもがく。が、着物が重くて手足が思うように動かせない。
ああ、そうだった! 着衣での水泳は極めて危険なのだ。もともと私は泳ぐのは得意じゃないし、ほぼ金槌でした。
「た、助けて! ゴボッ!」
必死の想いで慈悲を乞う。
しかし、周囲の笑って囃し立てる女官達は、誰も手を差し伸べようとはしてくれない。
私、このまま死んじゃうのかな……
どうせ死ぬなら、去年の夏にソシャゲで遊んだりせずに、漫画を書くべきだった。
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