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プリンセスの誘拐
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「...か?...を...け!」
あれ、私。なにしてたんだっけ?
脳内に呼び掛けられる声に答えるように私は目を開いた。
「おい!...って、ふぅ。よかったぜ。」
「えぇ!?ここどこぉぉ!?」
「外だ。」
私は目を覚ましたら外を飛び回っていた。
「ただワープしただけだ。そんな叫ぶな。」
「だってだって、さっきまで庶民棟のテラスにいたじゃないですか。で、今もう学校があんなところですよ!?」
「お前が気絶してたからだ。」
「こんなただの庶民誘拐して何になるんですか!命が惜しければ私を返すことをおすすめしますよ!?」
『アリアの身になにかあったらその犯人。どうしてやりましょうか?死罪、追放、拷問。なんでもアリですからね!』
私はそう黒い笑顔を浮かべるいつかのクリス様を思い出す。
「お前なぁ。ただの庶民が言う台詞じゃないのを後ろにくっ付けてんぞ。」
「ただの庶民ですが?」
「ただの庶民は魔法使えねぇよ。」
「うぐっ。。」
「まぁ、とやかく指摘したりはしないけどさ。とりあえずあんたを拐えってうちの雇い主がご所望なんだよ。」
「なるほど。」
「だからさ、こうも水と火と草がとんでもなく風に乗って追い掛けてくるとか想定外なわけ。なんで、居場所わかるんだよ。。」
「多分私に発信器付いてるからです!このヘアピンは迷子になったらアリーナ大変ですからね。ってクリス様が。それと、そもそもの眼鏡にはセシールと居場所を共有する機能が。。」
「どう考えてもそれじゃねぇかよ!やっぱあんたとんだ愛されお姫様だぜ?」
「そんなことないもん!お父様犯罪者の私だよ!?クリス様の顔に泥を塗っちゃうでしょ?なのにね、クリス様は婚約破棄してくれないの!」
「俺にそんなベラベラ話していいのかよ。」
「うん。サクさんがなんか大丈夫な気がしたから話してるの。」
「...そーかよ。」
「にしてもサクさん魔法から逃げるなんて凄いですね。」
「敵を褒めるな。そこが雇い主の家だ。そこでお前には人質として謝罪の手伝いをしてもらう。」
「わかったよ。」
「そう易々受け入れられるとなぁ。。」
「だって、やっぱりサクさんは優しい人な気がして!」
「なわけねぇだろ。とんだ悪党だぜ、俺は。王子様の唯一無二のお姫様拐ったからなぁ。」
「私が守ってあげるから!カナ様とリア様を私はほっておけないの!」
「あんた、優しすぎるよ。こっちだ。」
そう差し出されるサクさんの手を握った。
そうしたら、また光に包まれ、意識が遠くなった。
「おーい。今度は近いから起きてもらわなきゃ困るぜ?」
目を覚ましたらそこは誰かの屋敷の中だった。恐らく、カナ様かリア様のもの。
「え、ここどこ!?」
「あなたがアリーナさん?」
「リア様...はい。私がアリーナです。」
「リア、その方。アリア様だと思う。魔法を放ってたし、あんなに守られてさ。やっぱり狡い。」
「カナ様、私が狡いとはどういうことですか?」
「なにを言われたのか知りませんがアリア様はクリス様に愛され、大切にされ、執着されている。」
「なのに、私とカナは愛されてもなければ、大切にされてもいない。それに加え、あんなことしたのを忘れている。」
「あんなことってなんですか?聞かせてもらえますか?リア様。私の力になれることなら頑張りますから!」
「愛されてるあなたにはわからないよ。」
「クリス様にはもっとお似合いな方がいると思いますけどね。」
「とかいってもあの王子がアリア様に執着して依存してるからなぁ。父親がどうこうあんまり関係ないと思うぜ。」
「サクの言う通り。アリア様は羨ましいよ。狡いよ。リアが叶えられなかったことを簡単に叶えて。」
「クリス様に会わなければ私とカナはずっと一緒だった。全部、全て。」
カナ様の爵位は伯爵。リア様の爵位は子爵。
全て一緒だったってことは、クリス様がリア様の爵位を下げたってこと?
「だとしたら、許せない!!」
いくらクリス様でも仲を引き裂くのはよくない。でも、たぶん。国王に囚われてたクリス様ならそういうことを選ぶんだろう。
「許せないって。私とリアを?」
「そこは俺だろ?普通。」
「違いますよ。クリス様です!ぶっちゃけ、私も出会ったばっかのクリス様怖くて苦手なんですよね。あの人なら平気で人の爵位奪ったり絆を引き裂いたりしそう。」
「...アリア様は噂通りのお方ですね。」
「噂?」
「真っ直ぐなおバカです。」
「リア様...」
「でも、そんなお方になら私の話聞かせたいなって思います。」
「ぜひ、聞かせていただければなぁと。」
少し声色が明るくなったリア様に私はゆっくりと話し掛けた。
「あれはずっと前。5歳の頃のお話です。」
5歳。。私とクリス様が出会う少し前の話のようだ。
あれ、私。なにしてたんだっけ?
脳内に呼び掛けられる声に答えるように私は目を開いた。
「おい!...って、ふぅ。よかったぜ。」
「えぇ!?ここどこぉぉ!?」
「外だ。」
私は目を覚ましたら外を飛び回っていた。
「ただワープしただけだ。そんな叫ぶな。」
「だってだって、さっきまで庶民棟のテラスにいたじゃないですか。で、今もう学校があんなところですよ!?」
「お前が気絶してたからだ。」
「こんなただの庶民誘拐して何になるんですか!命が惜しければ私を返すことをおすすめしますよ!?」
『アリアの身になにかあったらその犯人。どうしてやりましょうか?死罪、追放、拷問。なんでもアリですからね!』
私はそう黒い笑顔を浮かべるいつかのクリス様を思い出す。
「お前なぁ。ただの庶民が言う台詞じゃないのを後ろにくっ付けてんぞ。」
「ただの庶民ですが?」
「ただの庶民は魔法使えねぇよ。」
「うぐっ。。」
「まぁ、とやかく指摘したりはしないけどさ。とりあえずあんたを拐えってうちの雇い主がご所望なんだよ。」
「なるほど。」
「だからさ、こうも水と火と草がとんでもなく風に乗って追い掛けてくるとか想定外なわけ。なんで、居場所わかるんだよ。。」
「多分私に発信器付いてるからです!このヘアピンは迷子になったらアリーナ大変ですからね。ってクリス様が。それと、そもそもの眼鏡にはセシールと居場所を共有する機能が。。」
「どう考えてもそれじゃねぇかよ!やっぱあんたとんだ愛されお姫様だぜ?」
「そんなことないもん!お父様犯罪者の私だよ!?クリス様の顔に泥を塗っちゃうでしょ?なのにね、クリス様は婚約破棄してくれないの!」
「俺にそんなベラベラ話していいのかよ。」
「うん。サクさんがなんか大丈夫な気がしたから話してるの。」
「...そーかよ。」
「にしてもサクさん魔法から逃げるなんて凄いですね。」
「敵を褒めるな。そこが雇い主の家だ。そこでお前には人質として謝罪の手伝いをしてもらう。」
「わかったよ。」
「そう易々受け入れられるとなぁ。。」
「だって、やっぱりサクさんは優しい人な気がして!」
「なわけねぇだろ。とんだ悪党だぜ、俺は。王子様の唯一無二のお姫様拐ったからなぁ。」
「私が守ってあげるから!カナ様とリア様を私はほっておけないの!」
「あんた、優しすぎるよ。こっちだ。」
そう差し出されるサクさんの手を握った。
そうしたら、また光に包まれ、意識が遠くなった。
「おーい。今度は近いから起きてもらわなきゃ困るぜ?」
目を覚ましたらそこは誰かの屋敷の中だった。恐らく、カナ様かリア様のもの。
「え、ここどこ!?」
「あなたがアリーナさん?」
「リア様...はい。私がアリーナです。」
「リア、その方。アリア様だと思う。魔法を放ってたし、あんなに守られてさ。やっぱり狡い。」
「カナ様、私が狡いとはどういうことですか?」
「なにを言われたのか知りませんがアリア様はクリス様に愛され、大切にされ、執着されている。」
「なのに、私とカナは愛されてもなければ、大切にされてもいない。それに加え、あんなことしたのを忘れている。」
「あんなことってなんですか?聞かせてもらえますか?リア様。私の力になれることなら頑張りますから!」
「愛されてるあなたにはわからないよ。」
「クリス様にはもっとお似合いな方がいると思いますけどね。」
「とかいってもあの王子がアリア様に執着して依存してるからなぁ。父親がどうこうあんまり関係ないと思うぜ。」
「サクの言う通り。アリア様は羨ましいよ。狡いよ。リアが叶えられなかったことを簡単に叶えて。」
「クリス様に会わなければ私とカナはずっと一緒だった。全部、全て。」
カナ様の爵位は伯爵。リア様の爵位は子爵。
全て一緒だったってことは、クリス様がリア様の爵位を下げたってこと?
「だとしたら、許せない!!」
いくらクリス様でも仲を引き裂くのはよくない。でも、たぶん。国王に囚われてたクリス様ならそういうことを選ぶんだろう。
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「そこは俺だろ?普通。」
「違いますよ。クリス様です!ぶっちゃけ、私も出会ったばっかのクリス様怖くて苦手なんですよね。あの人なら平気で人の爵位奪ったり絆を引き裂いたりしそう。」
「...アリア様は噂通りのお方ですね。」
「噂?」
「真っ直ぐなおバカです。」
「リア様...」
「でも、そんなお方になら私の話聞かせたいなって思います。」
「ぜひ、聞かせていただければなぁと。」
少し声色が明るくなったリア様に私はゆっくりと話し掛けた。
「あれはずっと前。5歳の頃のお話です。」
5歳。。私とクリス様が出会う少し前の話のようだ。
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