お嬢様なんて柄じゃない

スズキアカネ

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お許しあそばして。お嬢様なんて柄じゃございませんの。

なにもしなくていいよ。そばに居てくれたらそれだけで。

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 回収した例の手紙は、普通に燃えるゴミとして捨てた。お母さんのあの状態で、この手紙が家にあった所で心乱されるだけ。そして私がそれを持ち続けても全然慰めにもならない。
 これから毎年送ってくるのだろうか…受け取る受け取らないは、うちの家族が選択できるものなのだろうか…

 お母さんだけでなく、渉やお父さんにもカウンセリングに行くようにと二階堂ママが薦めてくれた。私も気にかけておこうと思う。
 もしかしたらカウンセリングの先生と相性が合わないから足が進まないのかもしれないので、他の先生と面談してみることも薦めようかな…。私の担当の先生は親身になって話を聞いてくれるいい先生だけど、実家の隣市だから通うとなるとちょっと距離がね…

 命日で色々敏感だって言うのに、とんだ爆弾を送りつけてくれて…わざとじゃないだろうね。…日付ずらすとか気を遣いなさいよ幾島要はんにんめ…
 もうひとりの被害者であるサラリーマンの奥さんにも送りつけたのであろうか……あちらの奥さんは事件を思い出したくないからと、関係者一同である私達とは一切連絡をとっていない。心配だけど連絡手段がないのでどうすることも出来ない。


 あの後二階堂家に帰りついてからすぐに顔を冷やしたが、翌朝少し腫れが残っていた。去年も泣きすぎて縄文土器になったが、それよりはまだマシ。軽く化粧して誤魔化したので凝視されなければ気づかれないはずだ。
 昨日は約束通りに、帰る時と帰宅した後に慎悟へ連絡しておいた。時間も遅かったので、電話ではなくてメッセージで大丈夫だと伝えておいた。
 …なのだが、登校時に下駄箱で会った慎悟は私を見るなり、心配そうな表情を浮かべていた。

「慎悟、おはよ!」
「…おはよう。…ちょっとこっちに」
 
 これ以上の心配は無用だということをアピールしたくて元気よく笑顔で挨拶したが、彼は安心できなかったようだ。
 慎悟に手を引かれて人気のない屋上前の階段踊り場まで誘導された。教室じゃ話しにくい内容だもんね。
 到着するなり、慎悟は気遣わしげに問いかけてきた。

「…今日は休んでいたほうが良かったんじゃないか?」
「んーん、大丈夫。まぁ色々複雑な気持ちは残っているけど、もう大丈夫」

 慎悟の手が伸びてきたと思ったら、そっと目元を指でなぞられた。
 泣きすぎて赤く腫れているのが気になるのだろう。冷やしたけど駄目だったんだよ…仕方ないでしょ。
 私は慎悟の手に甘えるようにすり寄った。温かい手の平の感触が頬に伝わってくる。

「…私今度、お母さんとSNS映えするショップに行く約束したんだ」
「…うん」
「それも心残りだったから、今度叶えてくる。それにお父さんともタイミングが合わずに会えていないけど、今度会えたら肩でも叩いてあげようかと思う。それと渉のバレー技術も確認しておきたいし、あいつが夢を叶えてくれる姿を見届けなきゃ。……私は生きているんだもん。これからいろんな事ができるね!」

 慎悟とだって色々なところへ行ってみたい。色んなことがしたい。勿論バレーも続けたいし、お嬢様教育や勉強も頑張るよ。私には未来があるのだもの。
 だからそんな哀しそうな顔をしないでよ。どうせなら貴重な笑顔をみせて。私は慎悟のほっぺたを両手で挟むと彼としっかり視線を合わせて、思いっきり笑顔を向けた。
 私には時間がある。これからもっといろんな事をするんだ。…大丈夫。私は前を見て歩いていけるから。

 うりうりとほっぺたをマッサージするように捏ねると、慎悟の眉間にシワが寄っていた。この顔を加納ガールズに見せたらどんな反応が返ってくるかな。私がただ迫害されるだけかな?
 頬を挟まれたままじゃ喋りにくいのか、頬を包んでいた私の手をそっと掴んで顔から剥がした慎悟は深刻そうな顔をしていた。真剣な目で私を見つめている。

「…俺はどうしたらいい? 何をすれば良い?」

 その問いに私は目を丸くした。
 どうしたらいい? 何をすれば良いだって? 
 …馬鹿だなぁ。
 慎悟は理解を示して、寄り添ってくれている。それがどれだけ私の心の支えになっていることか。
 …それだけで充分だよ。

「……なにも。こうしてそばに居てくれるだけでいい」

 私は自分から慎悟の胸に飛び込むと、彼の背中に腕を回した。慎悟が私を包み込むように抱きしめてきたので、ぎゅむっと抱きつく力を強めた。
 密着していると身体越しに慎悟の心臓の鼓動が伝わってくる気がした。

「あんたは、私が辛い時いつもそばにいてくれる。私はそれだけで救われてる。…それだけで嬉しいの。私は大丈夫だよ」
「…笑さん」
「あんたが辛い時は言ってね。お返しに今度は私が支えになる」

 私はいつも慎悟に助けてもらってばかりだ。バレー馬鹿だし、アホだし、脳筋だし、お嬢様らしくない。こんな私がMr.パーフェクトな慎悟のどんな手助けになれるのかと問いかけられると困るが……その時が来たら私は支えになるつもりだ。
 いつもいつもありがとう。

「…そばに居てくれてありがとうね」

 私は慎悟の肩に埋めていた顔を上げると背伸びをした。自分からするのはまだ恥ずかしさが残るが、慎悟の唇に軽く口づけた。
 キスしたらすぐに離れるつもりだったが、慎悟の抱きしめてくる腕の力が強くなった。

「んぐっ」

 私は触れるだけの軽いキスしかしていないのに、慎悟が深いキスをし返してきたので背中をバシバシ叩いて止めた。
 だが慎悟は止めない、聞かない。
 ちょっと待てよ、私は軽くキスしただけだろう。誰かに見つかったらどうするんだ。学校中に噂が流れたらあんたどうするの!? ふしだらではしたないセレブって噂になっちゃうよ!!

 だが私の訴えも虚しく、慎悟に唇を奪われ続けたのだ。…予鈴が鳴るまで唇を解放されることはなかった。



■□■


「昨日が事件の日だったと思うけど、結構平気そうだね」
「…慎悟が一緒だったからね」

 最近本当に接触増えたなぁとゲンナリしながら奴を見上げると、やっぱり目が笑っていない。気を遣うならそっとしておいてくれたらいいのに。
 今日は一緒にランチをとろうと誘われたので、食堂の席で慎悟を待っていた。お互い注文したものが違うため、出来上がりに時間差が生まれてしまった。なので私は現在、慎悟のお昼ごはん出来上がり待ちをしていた。
 そしたらそこに上杉がひょっこり声を掛けてきたってわけ。

 上杉が無断で席に着こうとしていたので私は注意した。あんた手ぶらじゃない。食事しに来たわけじゃないんでしょうが。

「そこ慎悟が座るから駄目。ていうか別の席が空いているでしょ」
「別に良いじゃない。僕たちクラスメイトでしょう?」
「良くない」

 私が上杉を追い払うのに手こずっていると、トレイを持った慎悟がこちらにやって来た。上杉の姿を目に映した瞬間、彼は呆れた目を向けていた。

「上杉は放っておいて食事をしよう。待たせて悪かったな、お腹すいただろう?」
「上杉の出現で食欲失せたから大丈夫だよ」
「ねぇ君達、それ僕にかなり失礼なこと言っているって自覚ある?」

 さっきまで空腹がピークだったのに…お腹が空いている時に食べるのが一番美味しいから楽しみだったのに…上杉のせいで…。
 慎悟が席についたのを確認すると、私は手を合わせて食事を始めた。

 食事中、上杉が横でうるさかったのでずっと無視していたけど、慎悟との会話を妨害されてとても不快であった。


「二階堂せんぱーい! あっ、すいません。彼氏さんとのお食事中に」
「…珠ちゃん? どうしたの?」

 バレー部の後輩の神崎さんこと、珠ちゃんが大きな声で話しかけてきた。私達の食事は終わって、お茶を飲んでいただけだからそれは大丈夫だけど…どうしたんだろうか?
 
「これ見せようと思って家から持ってきたんです!」
「…? クリアファイル?」

 珠ちゃんは私に一冊のクリアファイルを差し出し、ニッコリと太陽のような笑顔を浮かべていた。

「はい! 私のコレクションです! 松戸選手の中学校時代からの活躍をスクラップしてたんです私」
「…あ、そうなんだ…」

 この子私のファンなんだった…どういう反応をすれば良いのかわからなくて、私は表情をこわばらせていた。
 だってエリカちゃんな私が照れていたらおかしいじゃないの。

「昨日が松戸選手の命日だったので、試合記録やこのスクラップ帳を見て…私、もっと頑張ろうと思いました! これ貸してあげます! 来月の予選に向けて二階堂先輩も頑張ってください!」
「…うん、ありがと…」

 希望と夢に胸を膨らませている珠ちゃんが眩しかった。かつての自分を見ているようでなんだか懐かしくなる。
 しかし、自分の写真とか記事が載っているコレクションを見せられても私は……いやでも珠ちゃんは厚意で持ってきてくれたんだ。とりあえず借りて、適当な感想を返すしかないな。
 珠ちゃんは「また放課後に部活で!」と元気よく挨拶して去っていった。残された私はテーブルの上にそれを載せて、ため息を吐いた。はっずかしいなぁ…

「…顔がにやけてるよ」
「うるさい。いつまで隣に座っているつもりだ上杉」
「それ、どうするの?」

 上杉うるさいから息するな。
 慎悟がこっちを見ているでしょう。ヤキモチ焼いちゃうでしょう。慎悟はすねた後が大変なんだ。これ以上私にまとわりつくんじゃない。 
 私は照れくさい気持ちを抱えながら、クリアファイルを開いた。
 開いたページに、誠心高校女子バレー部のユニフォームを着用した私の写真が載った雑誌の切り抜きが収められていた。背番号は4、撮影されたのは多分…高1の春高大会の時だ。あの時スポーツ雑誌の高校生バレー選手特集取材を受けたんだったな。
 私はそれが懐かしくてついつい笑ってしまった。親兄弟がはしゃいで雑誌を読む用、保存用で2冊購入していたはずだ。実家にもまだ雑誌が残っていた気がする。
 
 事件は風化して、私は世間の人に忘れ去られると思っていた。私はそれが怖かった。
 私を知っている人が“私”を憶えてくれるとわかったから、それだけでも幸せなことだって思っていた。
 だけど、直接会ったことのない人にこうして影響を与えていたんだと思うと…なんだか嬉しい。

「君すごいね、死んでも影響力があるんだ?」

 私が思い出に表情を綻ばせていると、クリアファイルの中身を隣から覗き込んできた上杉がそんな事を言ってきたので、私は真顔になった。

「……なに急に良いことを言って…そんなんで私は絆されないからね…?」

 私は席を立ち上がると、素早く慎悟の隣に避難した。上杉がまたなにかぶつくさ言っているが無視する。
 安心安全な慎悟の隣の席でクリアファイルをザッと見ていたが、雑誌の切り抜き以外に写真もあった。…写真なんてどうやって入手したんだろう。試合映像を拡大印刷したとか?
 更に次のページには中学時代の写真まであった。中学生だった私の隣には依里が映っていて、私達が写真の中でハイタッチしている。
 …あの頃の…夢に燃え、未来を信じていた私を思い出した。クリアポケット越しに写真を指でなぞる。
 あの頃には戻れないんだなと考えると切なくなっちゃうね。……でも、過去に想いを馳せていてもどうにもならない。私は前を向くのだ。

 5時間目前の予鈴がなる前に教室に戻ろうと思って食器を返却すると慎悟と共に食堂を出た。
 後ろから上杉が堂々とストーカーしている気配はしていたが、いないものとして扱っておく。
 それよりも隣の慎悟だ。先程から何も発言してこない。ヤキモチを妬いているのだろうか。

「慎悟、なにか怒ってるの? 上杉はストーカーだよ? 気にしても無駄…」
「…それ、返すのか?」
「え?」
「俺は全然見ていないんだけど…」

 それってどれ。
 慎悟の視線は私の手元のクリアファイルに注がれている。これは生前の私の写真コレクションだ。

「…目の前に私がいるのに…みたいの?」
「…だめか?」
  
 いじけたような、恥じらっているような顔をする慎悟。
 これを上杉が言ったら恐怖なんだけど、慎悟が言ったらただただ私がときめくだけ。なにその顔、可愛いな!

「いいよ! でもちゃんと返してね? 珠ちゃんは私のファンなの。これが失くなったらきっと悲しむから!」
「うん」

 やだぁ恥ずかしい、でも嬉しい。
 この間慎悟の幼い頃の写真を見せてもらったのに、私は見せないだなんて不公平だものね! 良いよ見せてあげる!
 私はクリアファイルを慎悟に差し出した。慎悟はそれを受け取ると、持って帰ってからゆっくり見ると言って、学校鞄に大切そうにしまっていた。
 なにこのいじらしい子。
 なんだろうこのくすぐったい、恥ずかしい気持ち。気持ちが抑えきれなくて、椅子に座っている慎悟の背後から抱きついてグリグリと頬ずりしていると、発狂した巻き毛に引き剥がされてしまった。
 ちょっと位いいじゃないか。ケチケチすんなよ。

 ぴかりんにも教室でいちゃつくなって冷やかされてしまった。

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