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続編
小話・眞田達彦と愛犬コロ。
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保健室の先生視点です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
コロは俺が7歳の時に両親が知人から譲り受けた柴犬のオスだった。俺が兄弟を欲しがるものだから困り果てた両親が考えた苦肉の策だったらしい。
コロという名前の由来は単純で、赤ちゃんの域を抜けていないあいつがコロコロしていたからコロという名前にしたんだ。
コロと俺はいつも一緒だった。
母は俺が面倒を見るのは最初だけで、最終的に飽きるだろうと見ていたらしいが、俺は飽きることなくコロの面倒を見た。
朝晩の散歩はもちろん、躾も父と一緒に行ったし、動物病院にも同行した。
シャンプーもしてたがいつもコロに泡や水しぶきを掛けられるから、結局俺まで風呂に入る羽目になっていた。
『よーし、コロ、待てよ…』
ジーッと俺の合図を待っているコロ。
コロは赤毛で丸顔の温和そうな柴犬だ。わかりやすく言えばたぬき顔。愛嬌のある顔立ちをしている。
大きな眼が俺の手をじっと見つめていた。
コロの狙いは俺の手のひらにあるささみ肉(茹で)だ。
『よし…こ!』
『……』
『はははごめんごめん。よし…幾三!』
『ヴヴヴヴー…』
『そんなに怒るなってー』
からかうのが楽しくて、よくこうしてからかってしまっていたが、俺にとってコロは弟も同然。
大切な存在でかけがえのない家族だった。
コロは俺が辛い時も一緒にいてくれた。
学校の友達と喧嘩した時、親に怒られた時、初恋の家庭教師の先生に遊ばれた挙句にフラれた時や初めて出来た彼女に浮気された挙句フラれた時も…… その度に俺は部屋に引きこもってひどく落ち込んでいた。
『たつ兄、ねぇお外いいお天気だよ。遊ぼ』
『…ごめん楓、一人で遊んできて』
10才離れた妹のような存在の従妹の相手をしてやる余裕もなく、ベッドに寝っ転がってぼんやりとしていた。
『ワフッ』
『…何だよコロ。今は遊んでやんねーぞ…』
俺の部屋にいたコロが俺の手のひらにボールを押し付けてきた。だけど俺は今それどころじゃない。
部屋の外に楓がいるから楓と遊んでこいよと呟く。
こんなこと言っても犬のコロには理解できないか……
俺は無気力状態で天井を見上げていたのだが、視界いっぱいにコロの顔が現れた。
コロは俺のベッドに乗り上がると、情け容赦なく俺の顔面をベロベロ舐め回した後、満足した様子で俺の顔に尻を向けて座ってきた。
『……お前ね。いつも言ってんだろ。主人にケツ向けんなって』
『フスッ』
『…もー…よだれでベタベタだよ…顔洗わねーと……』
俺が身体を起こすとコロは何を思ったか、先程俺の手に押し付けてきたボールを咥えて、「遊ぶ? 遊ぶ?」とはしゃぎ始めた。
誰が遊ぶと言ったか。
慰めに来たのかと期待した俺がアホだったよ。
俺が部屋から出てきたのを楓がホッとした様子で見てきた。6歳の子供に心配させて情けないなと少々落ち込みつつ、楓を誘ってコロの散歩に出た。
『とってこーい!』
楓がボールを投げるとコロがそれを追いかける。
コロはボール遊びが好きだ。
だけど最近、疲れるのが早くなってきた気がする。散歩も途中で家に帰りたがる素振りを見せることも増えた。昼寝の時間も増えたし…
…それに食欲も落ちてきたような気がする。
『コロちゃんはもうおじいちゃんだからねぇ』
『えぇ?』
『柴犬の9歳といえばもう老犬なんだよ。これから色々障害が出てくるだろうから覚悟しておくんだよ?』
『……はい』
行きつけの動物病院の獣医にそう告げられ、ようやく気づいた。
犬と人の寿命の違いに。
あたり前のことなのに、俺はいつまでもコロと一緒にいられると思っていたんだ。
コロはあっという間に老いていった。
俺が大学生になった頃には白内障を患い、もう歩くことも出来ずに、排尿障害が出るほどコロの容態は悪くなっていた。
良かれと思って病院で処置してもらった薬の副作用で腎障害が起きてしまい、増々コロを苦しめてしまう結果になってしまったのだ。
こんなに苦しそうに生きているコロの命を無理やり繋ぎ止めているのは俺のエゴだ。
だけど俺にはまだコロと別れる覚悟ができていなかった。
バイトをしてコロの医療費の足しにして、時間が出来たらずっとコロの傍にいた。
コロも不安なのか、家族が離れると不安がって吠えるのだ。その悲痛な声を聞くだけで辛かった。
コロの痛みや苦しみを全て俺が引き受けてやりたいほど、コロは辛そうだった。
俺も辛かったけど、そんなのとは比べ物にならないくらいコロは辛かったと思う。
コロが13歳になって暫く経った頃。
ある冬の日の明け方、コロは俺の腕の中で息を引き取った。
最期はようやく楽になれると安心したような顔で眠っていた。
コロ、苦しめてゴメンな。
…よく頑張ったな。
俺は20にもなって、ガチで大泣きした。
だってそうだろ、家族が亡くなったんだぞ。
13年も傍にいたんだ。悲しくなって当然だろうが。
コロの葬儀を行った後も暫く、ペットロスに陥いってしまった。
その時の俺は死人のようだったと社会人になって久々に会った友人達に語られるくらい、俺はひどい状態だったらしい。
だけど数年もすればペットロスも自分の心の中で片が付いて、コロの思い出を笑顔で話せるくらいに立ち直ることができるようになった。
自分が社会人になって選んだ職業は養護教諭だ。
笑われるかもしれないが、本当の夢は獣医だった。
だけど言葉のわからない動物相手は難しい。好きだけじゃ出来ないんだよと動物病院の先生に諭されたのだ。
それに達彦君は感情移入してしまうタイプだから、動物の死に直面し続けていたら、心が保たなくなるだろうと言われてしまったのだ。
で、何をトチ狂ったか結局保健室の先生に収まったというわけ。
はじめは戸惑った仕事も小慣れ始めて、あっという間に数年が経った。
今年も新一年生が入って来て学校がにぎやかに。
若い生徒たちを見ると、自分も年を取ったなとおっさん臭いことを考えてしまうが、仕方のないことだ。
生き物は全て平等に年を取っていくものだ。自然の摂理。誰にも抗えない。
結婚の話も持ち上がっていた女にはまた不貞されて…俺は女に縁がないんじゃないかな。このまま一生独り身な気がするから老後の資金でも貯めようかなと考えながら、淡々とした毎日を暮らしていた。
キラリ、と太陽の光に乱反射して、俺の目にある女子生徒が目に映った。
色味はちょっと違うが、あの丸っこい顔に黒目がちな瞳、呑気そうな顔立ちの女子生徒を見た瞬間、俺の身体に雷が落ちてきたような衝撃を受けた。
「…コロの生まれ変わりか…?」
あとあとよく考えたらその女子生徒は17歳。コロが亡くなった時と計算が合わなくなるので、そんなことはありえない。
だけどそれほど衝撃を受けた。
あの生徒は誰だろうと生徒の写真付きデータを漁ったが一致するデータはない。
どういうことだ? まさか今年編入してきた生徒かと思って転入生の写真を見たが、ぜんぜん違う。
本人に声を掛けたら不審者に間違われるかもしれない。女子高生を追いかけ回すのも良くないと悩んでいたある日、彼女はやって来た。
「失礼します。すみませんちょっと腕を捻りました」
…やっぱり、コロに似てる。
俺はそう確信した。
コロに似てるからコロって呼んでるけど本人は不満のようだ。
なんでだよ。柴犬可愛いじゃないかよ。
平坦な毎日がコロのお陰で新鮮に感じるのは気のせいじゃないだろう。
だって柴犬のコロが生きていたあの頃だって毎日が楽しかったんだから。
コロは俺の元で飼われて幸せだったかなと今でも考えることがある。
少しでも幸せだったと感じてくれてたらいい。
俺はコロが俺の家に来てくれて幸せだったよ。
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コロは俺が7歳の時に両親が知人から譲り受けた柴犬のオスだった。俺が兄弟を欲しがるものだから困り果てた両親が考えた苦肉の策だったらしい。
コロという名前の由来は単純で、赤ちゃんの域を抜けていないあいつがコロコロしていたからコロという名前にしたんだ。
コロと俺はいつも一緒だった。
母は俺が面倒を見るのは最初だけで、最終的に飽きるだろうと見ていたらしいが、俺は飽きることなくコロの面倒を見た。
朝晩の散歩はもちろん、躾も父と一緒に行ったし、動物病院にも同行した。
シャンプーもしてたがいつもコロに泡や水しぶきを掛けられるから、結局俺まで風呂に入る羽目になっていた。
『よーし、コロ、待てよ…』
ジーッと俺の合図を待っているコロ。
コロは赤毛で丸顔の温和そうな柴犬だ。わかりやすく言えばたぬき顔。愛嬌のある顔立ちをしている。
大きな眼が俺の手をじっと見つめていた。
コロの狙いは俺の手のひらにあるささみ肉(茹で)だ。
『よし…こ!』
『……』
『はははごめんごめん。よし…幾三!』
『ヴヴヴヴー…』
『そんなに怒るなってー』
からかうのが楽しくて、よくこうしてからかってしまっていたが、俺にとってコロは弟も同然。
大切な存在でかけがえのない家族だった。
コロは俺が辛い時も一緒にいてくれた。
学校の友達と喧嘩した時、親に怒られた時、初恋の家庭教師の先生に遊ばれた挙句にフラれた時や初めて出来た彼女に浮気された挙句フラれた時も…… その度に俺は部屋に引きこもってひどく落ち込んでいた。
『たつ兄、ねぇお外いいお天気だよ。遊ぼ』
『…ごめん楓、一人で遊んできて』
10才離れた妹のような存在の従妹の相手をしてやる余裕もなく、ベッドに寝っ転がってぼんやりとしていた。
『ワフッ』
『…何だよコロ。今は遊んでやんねーぞ…』
俺の部屋にいたコロが俺の手のひらにボールを押し付けてきた。だけど俺は今それどころじゃない。
部屋の外に楓がいるから楓と遊んでこいよと呟く。
こんなこと言っても犬のコロには理解できないか……
俺は無気力状態で天井を見上げていたのだが、視界いっぱいにコロの顔が現れた。
コロは俺のベッドに乗り上がると、情け容赦なく俺の顔面をベロベロ舐め回した後、満足した様子で俺の顔に尻を向けて座ってきた。
『……お前ね。いつも言ってんだろ。主人にケツ向けんなって』
『フスッ』
『…もー…よだれでベタベタだよ…顔洗わねーと……』
俺が身体を起こすとコロは何を思ったか、先程俺の手に押し付けてきたボールを咥えて、「遊ぶ? 遊ぶ?」とはしゃぎ始めた。
誰が遊ぶと言ったか。
慰めに来たのかと期待した俺がアホだったよ。
俺が部屋から出てきたのを楓がホッとした様子で見てきた。6歳の子供に心配させて情けないなと少々落ち込みつつ、楓を誘ってコロの散歩に出た。
『とってこーい!』
楓がボールを投げるとコロがそれを追いかける。
コロはボール遊びが好きだ。
だけど最近、疲れるのが早くなってきた気がする。散歩も途中で家に帰りたがる素振りを見せることも増えた。昼寝の時間も増えたし…
…それに食欲も落ちてきたような気がする。
『コロちゃんはもうおじいちゃんだからねぇ』
『えぇ?』
『柴犬の9歳といえばもう老犬なんだよ。これから色々障害が出てくるだろうから覚悟しておくんだよ?』
『……はい』
行きつけの動物病院の獣医にそう告げられ、ようやく気づいた。
犬と人の寿命の違いに。
あたり前のことなのに、俺はいつまでもコロと一緒にいられると思っていたんだ。
コロはあっという間に老いていった。
俺が大学生になった頃には白内障を患い、もう歩くことも出来ずに、排尿障害が出るほどコロの容態は悪くなっていた。
良かれと思って病院で処置してもらった薬の副作用で腎障害が起きてしまい、増々コロを苦しめてしまう結果になってしまったのだ。
こんなに苦しそうに生きているコロの命を無理やり繋ぎ止めているのは俺のエゴだ。
だけど俺にはまだコロと別れる覚悟ができていなかった。
バイトをしてコロの医療費の足しにして、時間が出来たらずっとコロの傍にいた。
コロも不安なのか、家族が離れると不安がって吠えるのだ。その悲痛な声を聞くだけで辛かった。
コロの痛みや苦しみを全て俺が引き受けてやりたいほど、コロは辛そうだった。
俺も辛かったけど、そんなのとは比べ物にならないくらいコロは辛かったと思う。
コロが13歳になって暫く経った頃。
ある冬の日の明け方、コロは俺の腕の中で息を引き取った。
最期はようやく楽になれると安心したような顔で眠っていた。
コロ、苦しめてゴメンな。
…よく頑張ったな。
俺は20にもなって、ガチで大泣きした。
だってそうだろ、家族が亡くなったんだぞ。
13年も傍にいたんだ。悲しくなって当然だろうが。
コロの葬儀を行った後も暫く、ペットロスに陥いってしまった。
その時の俺は死人のようだったと社会人になって久々に会った友人達に語られるくらい、俺はひどい状態だったらしい。
だけど数年もすればペットロスも自分の心の中で片が付いて、コロの思い出を笑顔で話せるくらいに立ち直ることができるようになった。
自分が社会人になって選んだ職業は養護教諭だ。
笑われるかもしれないが、本当の夢は獣医だった。
だけど言葉のわからない動物相手は難しい。好きだけじゃ出来ないんだよと動物病院の先生に諭されたのだ。
それに達彦君は感情移入してしまうタイプだから、動物の死に直面し続けていたら、心が保たなくなるだろうと言われてしまったのだ。
で、何をトチ狂ったか結局保健室の先生に収まったというわけ。
はじめは戸惑った仕事も小慣れ始めて、あっという間に数年が経った。
今年も新一年生が入って来て学校がにぎやかに。
若い生徒たちを見ると、自分も年を取ったなとおっさん臭いことを考えてしまうが、仕方のないことだ。
生き物は全て平等に年を取っていくものだ。自然の摂理。誰にも抗えない。
結婚の話も持ち上がっていた女にはまた不貞されて…俺は女に縁がないんじゃないかな。このまま一生独り身な気がするから老後の資金でも貯めようかなと考えながら、淡々とした毎日を暮らしていた。
キラリ、と太陽の光に乱反射して、俺の目にある女子生徒が目に映った。
色味はちょっと違うが、あの丸っこい顔に黒目がちな瞳、呑気そうな顔立ちの女子生徒を見た瞬間、俺の身体に雷が落ちてきたような衝撃を受けた。
「…コロの生まれ変わりか…?」
あとあとよく考えたらその女子生徒は17歳。コロが亡くなった時と計算が合わなくなるので、そんなことはありえない。
だけどそれほど衝撃を受けた。
あの生徒は誰だろうと生徒の写真付きデータを漁ったが一致するデータはない。
どういうことだ? まさか今年編入してきた生徒かと思って転入生の写真を見たが、ぜんぜん違う。
本人に声を掛けたら不審者に間違われるかもしれない。女子高生を追いかけ回すのも良くないと悩んでいたある日、彼女はやって来た。
「失礼します。すみませんちょっと腕を捻りました」
…やっぱり、コロに似てる。
俺はそう確信した。
コロに似てるからコロって呼んでるけど本人は不満のようだ。
なんでだよ。柴犬可愛いじゃないかよ。
平坦な毎日がコロのお陰で新鮮に感じるのは気のせいじゃないだろう。
だって柴犬のコロが生きていたあの頃だって毎日が楽しかったんだから。
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俺はコロが俺の家に来てくれて幸せだったよ。
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