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続編
先輩ともっと色んなことがしたい。それは我儘なのだろうか?【卒業式前の二人】
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あやめの卒業式直前のある土曜日のお話。
ーーーーーーーーーーーー
「では、こちら2点こちらでお預かりいたしますね」
「お願いします」
「あぁ~…」
土曜の午前中に私は先輩と一緒に近所の神社に行って、例のお守り2つを返納した。
本当はまだちょっと未練はあるけど…。私が最後まで返納するのを躊躇っていたので、焦れた先輩が私の手からお守りを取り上げて巫女さんに返しちゃった。
その後すぐに新しい学業守を買ってもらったから少し気分が浮上したけど、まだちょっとだけもやもやしている。
修学旅行のお土産でお守りをくれた和真にも事情を話してから謝罪したけど、和真はそこまで気にしてないようで、怪我の心配をしてくれた。
折角買ってきてくれたのに…本当情けない姉ですまん…
神社を後にすると、私は先輩と手を繋いで駅前の方へと向かった。
色々あったけどなんとか受験も終え、後は卒業式と合格発表を待つだけ。因みに試験に全力を尽くしたが、解答欄間違えてないかなとかそんな不安がある。
私が本当の意味で受験から解放されるまではまだもうしばらく掛かるらしい。
今日は受験の労いを込めて先輩がお昼ご飯をおごってくれると言うので、私はまわる寿司屋さんをリクエストした。
お昼より少し早い時間に店に入った。待ち時間もなく席に通された私達は、テーブルに備え付けられたタッチパネルで食べたいネタを注文してお寿司の到着を待った。
当然のことだがマンボウは寿司ネタにはない。マンボウ寿司とかないのかな。マンボウ白身魚らしいよ。
「先輩先輩、来年の冬は遠出してスキーとか行ったりしません?」
「…スキー?」
「大学生になったらいい加減私も門限とかもうちょっと緩くなると思うんです。先輩のお家にお泊りとかもしてみたいし、旅行も行ってみたい。またみんなで海に行ったり、バーベキューとかも良いかも」
まだ合格発表前のため大学合格したという保証はないのだが、私はこれからしてみたいことが沢山あった。
時間は無限にあるというのに疾る心が抑えきれない。早く大学生になりたい!
「……学生の本分は勉強だぞ。遊んでばかりじゃいられないのだから」
「それはわかってますよ! 私は遊ぶために大学進学を選んだわけじゃないですもん。…でも、もっと先輩と色んな事したいんだもん…」
先輩の冷静な返答に私は唇を尖らせた。
受験が終わるまで恋人らしいこと我慢していたから、その分補填したいのに……。
《ご注文の商品が到着しました》
機械音声と共に注文分の寿司が届いた。先輩が腕を伸ばしてすべて取ってくれる。
「…ほら、届いたぞ」
「…ありがとうございます…」
提案を却下された気がして私は落ち込んだ。先輩はOKしてくれるって思っていたのに…
わかってるよ。遊んでばかりじゃいられないのは。
でも、でもさぁ…
いただきますと呟いて、お寿司を箸で挟んだ私はすっかり意気消沈して食べていた。
…炙りサーモン美味しいな。
お寿司は美味しい。いっぱい食べとこう。
先輩のおごりだし、ちょっとした反抗心もある。当てつけでお腹いっぱい食べてやる。
…全部とは言わないから、ちょっとくらい叶えてくれてもいいじゃん。先輩のケチ。
私は頼んだ分を食べ終わるとすぐに注文画面で寿司を頼むと、セルフの熱いお茶を飲んでひと息つく。
「……この後俺の家に来るか?」
「行きませーん。先輩は一人でお勉強してたらどうですか?」
先輩がご機嫌取りをしてきたから私はプンッとそっぽ向いた。イチャイチャで誤魔化されないから!
いじけた行動だというのはわかっている。でもなんかムッとしたんだもん。
先輩は私ともっと色んな事したくないのだろうか。街をブラブラするのもいいけど、ちょっと冒険して遠出とかも楽しいはず。そういうご褒美があればバイトのやる気に繋がるし、勉強だってもっと頑張れるはずなのに。
いいもん。ユカとかリン誘うから。リンの就職先は土日祝休みだって言ってたから予定は立てやすいし。後で連絡してみよ。
「…別に行きたくないと言っているわけじゃないだろ」
「……先輩のケチンボ」
「浮かれて大学の勉強が疎かになると思ったから指摘しただけだよ」
「いいもん、先輩とは行かない。ユカとリンと行くもん」
私は最近先輩に対して我儘な面が出てきた気がする。それは親しくなった証なのか。私が素直に甘えることのできる存在になったからだろうか。
決して先輩を困らせたいわけじゃない。だけどどこからか我儘な私が顔を出して、結局先輩を困らせてしまっている。
「…遊びに行くのも、バイトに精を出すのも構わない。だけどそれに没頭して勉強をおろそかにしたら……わかるだろ?」
「……わかってますもん…」
学業をおろそかにしてしまったら、私達の関係に危機が訪れるだろうと示唆しているのだろう。それはわかってる。そうなれば橘家だけでなく、ウチの両親も良い顔しないだろうし。
「…俺は今年こそお前と花火が観たいな」
「え…」
「去年は観る前に会場を出てしまったから」
「………あぁ…」
そういえば、去年の花火大会では先輩といい雰囲気になったので、花火を観ないでそのまま先輩の部屋に行ったんだった。
…そうだな、今年も先輩とお祭りに行きたいな。花火も観たい。
「おじさんとおばさんの許可があればいくらでも家に泊まっても良いし」
「…はい」
「それに今年は大学祭を一緒に回るんだろ?」
「……はい回りたいです…」
テーブルの向こう側から先輩が腕を伸ばして、まだ不貞腐れた顔をしてる私の頭をワシャワシャと撫でてきた。
先輩は困った顔をしていたけど、それは何処か苦笑いが含まれた表情だった。
「お前を放置してたら何するかわからなくて心配だから、海やバーベキューに行く時は声かけろよ」
「……え」
「スキーはお前のテスト結果次第だな。悪かったら中止だ」
先輩のその言葉に私の瞳に期待が浮かぶ。
それって……
「……私と色んな所に行ってくれるってことですか?」
私のその問いに対して、先輩は少しはにかんだ様子になった。
「…お前と一緒ならどこでも楽しいからな」
「……先輩」
「なんだ?」
「好きです」
これ以上好きにさせてどうするつもりなの私の彼氏様。
さっきまでへそを曲げていたというのに私はなんてちょろい女なんだ。もう機嫌が治った。
今無性に先輩に抱きつきたい気分である。
「先輩。やっぱりこの後お部屋行きます。イチャイチャを所望します。この間先輩は違うことしてきたので、今日はハグとキスでお願いします」
「…お前は俺に我慢しろと言いたいのか」
「我慢してるのは先輩だけじゃありません!」
先輩はムッとした顔で私を軽く睨んできた。なんで睨むのよ! いいじゃないハグとキス! 心満たされるじゃないのよ! 先輩不足を補わせてくれよ!
両手をグーにしてだしだしだし、と軽くテーブルを叩いて不満を訴えていると、再び電子音が鳴った。
【ピローン! ピローン!】
《ご注文の品をお受け取りください》
既に届いていた注文のお寿司。気づかなかった。「早く取れよ」と電子音声が注意してきたので慌ててお寿司を取った。
その後、先輩のお家で私の希望通りにイチャイチャしてもらった。
フローリングに敷かれたラグの上に座る先輩の膝の間に体育座りをしてもたれ掛かる。後ろに座っている先輩の腕で私の身体を包み込むようにして抱きしめてもらった。
前に回ってきている彼の手を握って、私は幸せを感じていた。こうすると守られている感じがするから。こうして先輩と2人きりの部屋でテレビ見ながら、のんびりまったりするのが好きなのだ。
だがしかし、その幸せな時間は15分くらいで終わってしまった。他でもない彼によってその手をやんわり解かれたのだ。
手を振り払うかのような動作に不安を感じた私は振り返って先輩を見上げる。すると先輩は私の膝裏に腕を回してきた。…もしかして膝抱っこしてくれるのかな? と思ったら違った。
彼は私を抱き上げると迷いなくベッドに向かい、ゴロンとベッドの上に私を転がしたのだ。
今何が起きたのかわからずに、彼の顔をポカンと見上げたのだが、先輩のお目々は肉食獣そのものの目をしていらっしゃった。
「先輩、ハグとキスがいいって!」
「してるだろ。…そんなに嫌か?」
「だって恥ずかしいんですもん!」
「大丈夫……可愛いから」
「…もうっ先輩のエッチ! 馬鹿! …好き!」
恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ!
先輩に宥められるようにキスされて、可愛いと言われてしまったらもう私は抗えない。もー! 好き!
結局、先輩にあんな事やこんな事をされてしまった。
どうやら我儘になったのは私だけじゃないらしい。先輩も我儘である。
そしてそんな先輩も好きな私は重症なのかもしれない。
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「では、こちら2点こちらでお預かりいたしますね」
「お願いします」
「あぁ~…」
土曜の午前中に私は先輩と一緒に近所の神社に行って、例のお守り2つを返納した。
本当はまだちょっと未練はあるけど…。私が最後まで返納するのを躊躇っていたので、焦れた先輩が私の手からお守りを取り上げて巫女さんに返しちゃった。
その後すぐに新しい学業守を買ってもらったから少し気分が浮上したけど、まだちょっとだけもやもやしている。
修学旅行のお土産でお守りをくれた和真にも事情を話してから謝罪したけど、和真はそこまで気にしてないようで、怪我の心配をしてくれた。
折角買ってきてくれたのに…本当情けない姉ですまん…
神社を後にすると、私は先輩と手を繋いで駅前の方へと向かった。
色々あったけどなんとか受験も終え、後は卒業式と合格発表を待つだけ。因みに試験に全力を尽くしたが、解答欄間違えてないかなとかそんな不安がある。
私が本当の意味で受験から解放されるまではまだもうしばらく掛かるらしい。
今日は受験の労いを込めて先輩がお昼ご飯をおごってくれると言うので、私はまわる寿司屋さんをリクエストした。
お昼より少し早い時間に店に入った。待ち時間もなく席に通された私達は、テーブルに備え付けられたタッチパネルで食べたいネタを注文してお寿司の到着を待った。
当然のことだがマンボウは寿司ネタにはない。マンボウ寿司とかないのかな。マンボウ白身魚らしいよ。
「先輩先輩、来年の冬は遠出してスキーとか行ったりしません?」
「…スキー?」
「大学生になったらいい加減私も門限とかもうちょっと緩くなると思うんです。先輩のお家にお泊りとかもしてみたいし、旅行も行ってみたい。またみんなで海に行ったり、バーベキューとかも良いかも」
まだ合格発表前のため大学合格したという保証はないのだが、私はこれからしてみたいことが沢山あった。
時間は無限にあるというのに疾る心が抑えきれない。早く大学生になりたい!
「……学生の本分は勉強だぞ。遊んでばかりじゃいられないのだから」
「それはわかってますよ! 私は遊ぶために大学進学を選んだわけじゃないですもん。…でも、もっと先輩と色んな事したいんだもん…」
先輩の冷静な返答に私は唇を尖らせた。
受験が終わるまで恋人らしいこと我慢していたから、その分補填したいのに……。
《ご注文の商品が到着しました》
機械音声と共に注文分の寿司が届いた。先輩が腕を伸ばしてすべて取ってくれる。
「…ほら、届いたぞ」
「…ありがとうございます…」
提案を却下された気がして私は落ち込んだ。先輩はOKしてくれるって思っていたのに…
わかってるよ。遊んでばかりじゃいられないのは。
でも、でもさぁ…
いただきますと呟いて、お寿司を箸で挟んだ私はすっかり意気消沈して食べていた。
…炙りサーモン美味しいな。
お寿司は美味しい。いっぱい食べとこう。
先輩のおごりだし、ちょっとした反抗心もある。当てつけでお腹いっぱい食べてやる。
…全部とは言わないから、ちょっとくらい叶えてくれてもいいじゃん。先輩のケチ。
私は頼んだ分を食べ終わるとすぐに注文画面で寿司を頼むと、セルフの熱いお茶を飲んでひと息つく。
「……この後俺の家に来るか?」
「行きませーん。先輩は一人でお勉強してたらどうですか?」
先輩がご機嫌取りをしてきたから私はプンッとそっぽ向いた。イチャイチャで誤魔化されないから!
いじけた行動だというのはわかっている。でもなんかムッとしたんだもん。
先輩は私ともっと色んな事したくないのだろうか。街をブラブラするのもいいけど、ちょっと冒険して遠出とかも楽しいはず。そういうご褒美があればバイトのやる気に繋がるし、勉強だってもっと頑張れるはずなのに。
いいもん。ユカとかリン誘うから。リンの就職先は土日祝休みだって言ってたから予定は立てやすいし。後で連絡してみよ。
「…別に行きたくないと言っているわけじゃないだろ」
「……先輩のケチンボ」
「浮かれて大学の勉強が疎かになると思ったから指摘しただけだよ」
「いいもん、先輩とは行かない。ユカとリンと行くもん」
私は最近先輩に対して我儘な面が出てきた気がする。それは親しくなった証なのか。私が素直に甘えることのできる存在になったからだろうか。
決して先輩を困らせたいわけじゃない。だけどどこからか我儘な私が顔を出して、結局先輩を困らせてしまっている。
「…遊びに行くのも、バイトに精を出すのも構わない。だけどそれに没頭して勉強をおろそかにしたら……わかるだろ?」
「……わかってますもん…」
学業をおろそかにしてしまったら、私達の関係に危機が訪れるだろうと示唆しているのだろう。それはわかってる。そうなれば橘家だけでなく、ウチの両親も良い顔しないだろうし。
「…俺は今年こそお前と花火が観たいな」
「え…」
「去年は観る前に会場を出てしまったから」
「………あぁ…」
そういえば、去年の花火大会では先輩といい雰囲気になったので、花火を観ないでそのまま先輩の部屋に行ったんだった。
…そうだな、今年も先輩とお祭りに行きたいな。花火も観たい。
「おじさんとおばさんの許可があればいくらでも家に泊まっても良いし」
「…はい」
「それに今年は大学祭を一緒に回るんだろ?」
「……はい回りたいです…」
テーブルの向こう側から先輩が腕を伸ばして、まだ不貞腐れた顔をしてる私の頭をワシャワシャと撫でてきた。
先輩は困った顔をしていたけど、それは何処か苦笑いが含まれた表情だった。
「お前を放置してたら何するかわからなくて心配だから、海やバーベキューに行く時は声かけろよ」
「……え」
「スキーはお前のテスト結果次第だな。悪かったら中止だ」
先輩のその言葉に私の瞳に期待が浮かぶ。
それって……
「……私と色んな所に行ってくれるってことですか?」
私のその問いに対して、先輩は少しはにかんだ様子になった。
「…お前と一緒ならどこでも楽しいからな」
「……先輩」
「なんだ?」
「好きです」
これ以上好きにさせてどうするつもりなの私の彼氏様。
さっきまでへそを曲げていたというのに私はなんてちょろい女なんだ。もう機嫌が治った。
今無性に先輩に抱きつきたい気分である。
「先輩。やっぱりこの後お部屋行きます。イチャイチャを所望します。この間先輩は違うことしてきたので、今日はハグとキスでお願いします」
「…お前は俺に我慢しろと言いたいのか」
「我慢してるのは先輩だけじゃありません!」
先輩はムッとした顔で私を軽く睨んできた。なんで睨むのよ! いいじゃないハグとキス! 心満たされるじゃないのよ! 先輩不足を補わせてくれよ!
両手をグーにしてだしだしだし、と軽くテーブルを叩いて不満を訴えていると、再び電子音が鳴った。
【ピローン! ピローン!】
《ご注文の品をお受け取りください》
既に届いていた注文のお寿司。気づかなかった。「早く取れよ」と電子音声が注意してきたので慌ててお寿司を取った。
その後、先輩のお家で私の希望通りにイチャイチャしてもらった。
フローリングに敷かれたラグの上に座る先輩の膝の間に体育座りをしてもたれ掛かる。後ろに座っている先輩の腕で私の身体を包み込むようにして抱きしめてもらった。
前に回ってきている彼の手を握って、私は幸せを感じていた。こうすると守られている感じがするから。こうして先輩と2人きりの部屋でテレビ見ながら、のんびりまったりするのが好きなのだ。
だがしかし、その幸せな時間は15分くらいで終わってしまった。他でもない彼によってその手をやんわり解かれたのだ。
手を振り払うかのような動作に不安を感じた私は振り返って先輩を見上げる。すると先輩は私の膝裏に腕を回してきた。…もしかして膝抱っこしてくれるのかな? と思ったら違った。
彼は私を抱き上げると迷いなくベッドに向かい、ゴロンとベッドの上に私を転がしたのだ。
今何が起きたのかわからずに、彼の顔をポカンと見上げたのだが、先輩のお目々は肉食獣そのものの目をしていらっしゃった。
「先輩、ハグとキスがいいって!」
「してるだろ。…そんなに嫌か?」
「だって恥ずかしいんですもん!」
「大丈夫……可愛いから」
「…もうっ先輩のエッチ! 馬鹿! …好き!」
恥ずかしいもんは恥ずかしいんだよ!
先輩に宥められるようにキスされて、可愛いと言われてしまったらもう私は抗えない。もー! 好き!
結局、先輩にあんな事やこんな事をされてしまった。
どうやら我儘になったのは私だけじゃないらしい。先輩も我儘である。
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