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番外編
友達の元友達は、友達ではありません。
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あやめ大学2年の4月下旬~5月辺のお話。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は理工学部化学科専攻だ。
理工学部全体となると、男子の比率が高いが、私の所属する化学科は定員の2割ほど女子がいるのでそんなに寂しくない。
ただ、学科に一握りしか女子がいないという学科も存在する。なのでそこにいる女子は男子からかなりモテるらしい。
「七緒ちゃーん」
「あ…」
大学に入って友人になったナナと次の実験実習に向かうために移動していたら、彼女に声を掛けてくる女子学生がいた。シンプルなカットソーと膝下丈のスカートを身に着けた大人っぽい女の子。奥二重の目元をアイメイクで綺麗に魅せていて、とても色っぽく見える。
ナナの友達かな? と思って彼女の顔を伺ったのだが、なんだかナナの表情は強張っていた。
「…?」
先程まで普段通りだったのに、ナナはどうしたのだろうか。
ナナに親しげに声を掛けてきた彼女はコテンと首を傾げると拗ねたような表情をしていた。
「大学入って全然会わなくなったから心配したんだよ~」
「うん…ごめんね、私達これから実験だからもう行かなきゃ…じゃあね」
「あ…七緒ちゃんっ?」
ナナは彼女を振り切るようにして早歩きし始めたので、私は小走りして彼女を追いかけた。…あまり相手とは話したくない…のかな?
教室に着いた時に先程の人となにかあったのか尋ねたけど「高校の時の友達…だった」と言葉を濁すだけで、あまり聞いてほしくなさげだったので、私もそれ以上深く突っ込むことはなかった。
■□■
「せんぱーい、もうすぐ私の誕生日じゃないですか。おねだりしたいんですけどぉ」
「高いものは買ってやれないぞ」
午前の講義の後、私は先輩と大学の食堂で落ち合って一緒に昼食をとっていた。
突然おねだりモードになった私を見た先輩は肩を竦めていた。
失礼な。私がまるで高価な品をねだるかのような言い方をして。
「もうそんなんじゃないですってぇ! 私今度ハタチになるじゃないですか。だから先輩と一緒にお酒飲みたいな…?」
そう、とうとう私は大人の女性になるのだ。そこで解禁されるお酒を先輩と一緒に飲みたいのだ。高いものは要らない。私は先輩と一緒に過ごしたいだけだから!
「一緒にお酒を飲めたらそれで満足なので、私を居酒屋に連れて行ってください!」
私のお願いに先輩はパチパチとまばたきしていた。そして斜め上を見上げて暫し何やら考え事をして…頷いた。
「わかった」
「…あの、私のお願いそんなに難しいことですかね?」
「いや、大丈夫。こっちで店は決めておくけれど大丈夫だな?」
「まぁそれは大丈夫ですけど…」
なんなの今の間は。
その反応にちょっと不安になったが、彼氏様は私の希望を叶えてくれるようである。
次の講義を受けるために先輩と別れた私は、午後の講義の行われる教室まで移動していた。さっきメッセージアプリにナナが席を取っておいたと連絡をくれたから、そんなに慌てなくてもいいかな。
次の講義の教授、字が小さいんだよね。だから前方の席が争奪戦になるのだ。…私も橘兄のようにメガネ作ったほうがいいのかな…
「あ、ねぇあなた」
「え?」
「七緒ちゃんのお友達よね?」
「……はぁ」
先日、友人のナナに声を掛けてきていた女性が、男性数人に囲まれた状態で私に声を掛けてきたのだ。
何その状況。逆ハーレムってか。
私は引き気味に返事をしたのだが、向こうはそれに気づいていないようだ。
「七緒ちゃんたら連絡先を変えた事を私に教えてくれなくて…悪いんだけど連絡先教えてくれないかな?」
「いやあの…それは本人に無断では教えられないというか」
ナナは多分…縁を切りたいから音信不通になったんじゃないかな…? とは思ったけど敢えて口にはしない。
「…そっかぁ…」
しょぼんとする彼女。彼女を囲むメンズから睨まれたけど、なぜ睨まれなきゃならないのか意味不明。ムカつくので一人一人睨み返しておく。
「じゃ、私急いでいるから」
相手の返事は必要としない。
本日スニーカーでやって来た私はその場から全力で逃走した。
講義のある教室でナナに会った時、先程の出来事を話して彼女の表情がまた曇るのを見たくなかったので、私は一切口には出さなかった。
その日の帰りに一緒に帰宅していた亮介先輩に相談したけど、当事者じゃない人間が首突っ込むと余計悪化するから、何も言わずに黙っておいたほうがいいと言われたし、やっぱり私はこの件をナナに伝えるつもりはなかった。
■□■
「先輩、お疲れ様です!」
「ありがとう」
先輩の剣道サークルの練習試合に私は応援にやってきた。今日も変わらず先輩はカッコよかった。
最近剣道をする前の先輩の雰囲気が読み取れるようになってきた気がする。精神統一している時のあのピリピリした感じ、なんか好き。お面してて顔見えないけどかっこいいの。
「今日もカッコよかったです! 惚れ直しました私!」
「…そうか」
先輩はぷいっと私から目をそらしたが、これは照れ隠しだろう。試合後で熱を持った頬が紅潮しているから、尚更恥ずかしがっているように見えるよ。
もー先輩ったら2年以上お付き合いしてるのにまだ照れるなんて可愛いんだから~。
ニコニコと見守っていたら、先輩にトンとおでこを指で突かれた。何するんですか。
傍で剣道サークルの男子メンバーが「バカップルめ…」と怨嗟の声を送ってくるが、そんなの関係ない。私には先輩しか見えていないからだ。
先輩かわいい。…好き。格好良くて可愛いってなんなの。最強か。
それはそうと先輩はお腹をすかせているに違いない。私はいそいそとお弁当を広げた。
「今日は多目にお弁当作ってきたので皆さんもどうぞ。提供・お料理サークルメンバーからです」
自分のサークルメンバーが活動で作ったものをおすそ分けしてくれたので、今日は借り物の大きめのタッパーに詰めてきた。
先輩と自分が食べる分は前もって紙皿によそっておいて、残りは剣道サークルの人に提供だ。
「先輩美味しいですか? それ初めて作ったんですけど」
「美味いよ」
私は先輩と和やかに昼食をとっていた。その前ではお弁当争奪戦が起きていて、剣道サークルのお姉様方がラップに包まれたおにぎりをしっかりGETしながら、次なるおかずを手に入れるべく男性陣をブチのめしている様子が伺えたが、そんなの私には関係ない。
何事も弱肉強食だ。
「わぁ、美味しそう、すごいねぇ。それ手作り?」
「…え…!?」
突然、何の前触れもなくナナの元友人である彼女が私の作ったおかずを覗き込んできていたので私は大袈裟に肩をビクつかせてしまった。
いつの間に背後に来てたのこの人。
驚いた私は先輩にくっついた体制で彼女を見上げて固まっていたのだが、相手は私ではなく、亮介先輩を見て目を丸くさせた。
「…はじめまして…」
「…? はじめまして」
あ、すっごい嫌な予感。彼女の頬はみるみるうちに赤く染まった。
目の前で一目惚れの瞬間を目撃しちゃったけど、彼は私の彼氏なんで困るんですけどね。
「私、清水未來っていいます!」
「…友達か?」
「いえ…ナナの元同級生です」
ここではハッキリ否定させていただいた。友達ではございません。
先輩は口には出さなかったけど「ナナの元同級生」という単語だけで、この間私が相談した話の当事者だと察してくれたようだ。
彼女…清水さんとやらは剣道サークルの人間でもないし、知り合いがいる風でもない。なのに先輩の目の前に座って、食事中の先輩を質問攻めしていた。名前とか好きな食べ物とか何学部とか趣味とか…それ、今聞かなきゃならないことなのかな? 私が側にいるのにいい度胸をしているね。
先輩は律儀に簡潔な返事をしてあげていたが、明らかに困った表情をしていた。
「あの、私の彼氏は今食事中なんですけど。なんか用?」
「あ……ごめんなさい私…」
見兼ねた私が間に割って入って牽制すると、清水さんはビクリと怯えた表情になった。
…? 私そんな怖いこと言ったかな?
「用がないならもういい? 午後からも練習試合があるから時間がないの」
「そ、そうなんだ…あの…頑張ってください…」
彼女は私に怯えた目を向けていたかと思えば、亮介先輩にうるると潤んだ瞳を向けて応援の言葉を掛けていた。
それに対して先輩は困惑している様子で「…ありがとう」と返していた。
私にはわかる。あれは先輩をロックオンしてきたのであると…! なんなのこの人! あれだけ逆ハーレム作っておいてなんなの!?
その後彼女は午後の試合までしっかり観戦して、キャーキャーと歓声を上げていた。これがサッカーとかバスケならいいけど、剣道の試合でそれはちょっと…
私が、そういった声援は逆に選手たちの集中力が切れる事になるから止めてくれないかなと注意したら、清水さんは迷惑そうに顔をしかめてきた。
…ナナが縁を切りたがっていたのはこれかな。
試合が終わった後、先輩たちは対戦相手の大学生たちと懇親会をするとのことだったので、まだお酒を飲めない年齢&部外者の私はそこでお暇することにした。
いつの間にか清水さんもその場からいなくなっていたので、諦めたのだろうと安心していた。
だけど…その翌日亮介先輩から、清水さんがいつの間にか剣道サークル懇親会に参加していたこと、そして「友達の彼氏を好きになってしまったんです…」と涙ながらに相談されて困惑したという話をされた。
嫉妬した私は先輩と痴話喧嘩をしてしまうことになる。
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私は理工学部化学科専攻だ。
理工学部全体となると、男子の比率が高いが、私の所属する化学科は定員の2割ほど女子がいるのでそんなに寂しくない。
ただ、学科に一握りしか女子がいないという学科も存在する。なのでそこにいる女子は男子からかなりモテるらしい。
「七緒ちゃーん」
「あ…」
大学に入って友人になったナナと次の実験実習に向かうために移動していたら、彼女に声を掛けてくる女子学生がいた。シンプルなカットソーと膝下丈のスカートを身に着けた大人っぽい女の子。奥二重の目元をアイメイクで綺麗に魅せていて、とても色っぽく見える。
ナナの友達かな? と思って彼女の顔を伺ったのだが、なんだかナナの表情は強張っていた。
「…?」
先程まで普段通りだったのに、ナナはどうしたのだろうか。
ナナに親しげに声を掛けてきた彼女はコテンと首を傾げると拗ねたような表情をしていた。
「大学入って全然会わなくなったから心配したんだよ~」
「うん…ごめんね、私達これから実験だからもう行かなきゃ…じゃあね」
「あ…七緒ちゃんっ?」
ナナは彼女を振り切るようにして早歩きし始めたので、私は小走りして彼女を追いかけた。…あまり相手とは話したくない…のかな?
教室に着いた時に先程の人となにかあったのか尋ねたけど「高校の時の友達…だった」と言葉を濁すだけで、あまり聞いてほしくなさげだったので、私もそれ以上深く突っ込むことはなかった。
■□■
「せんぱーい、もうすぐ私の誕生日じゃないですか。おねだりしたいんですけどぉ」
「高いものは買ってやれないぞ」
午前の講義の後、私は先輩と大学の食堂で落ち合って一緒に昼食をとっていた。
突然おねだりモードになった私を見た先輩は肩を竦めていた。
失礼な。私がまるで高価な品をねだるかのような言い方をして。
「もうそんなんじゃないですってぇ! 私今度ハタチになるじゃないですか。だから先輩と一緒にお酒飲みたいな…?」
そう、とうとう私は大人の女性になるのだ。そこで解禁されるお酒を先輩と一緒に飲みたいのだ。高いものは要らない。私は先輩と一緒に過ごしたいだけだから!
「一緒にお酒を飲めたらそれで満足なので、私を居酒屋に連れて行ってください!」
私のお願いに先輩はパチパチとまばたきしていた。そして斜め上を見上げて暫し何やら考え事をして…頷いた。
「わかった」
「…あの、私のお願いそんなに難しいことですかね?」
「いや、大丈夫。こっちで店は決めておくけれど大丈夫だな?」
「まぁそれは大丈夫ですけど…」
なんなの今の間は。
その反応にちょっと不安になったが、彼氏様は私の希望を叶えてくれるようである。
次の講義を受けるために先輩と別れた私は、午後の講義の行われる教室まで移動していた。さっきメッセージアプリにナナが席を取っておいたと連絡をくれたから、そんなに慌てなくてもいいかな。
次の講義の教授、字が小さいんだよね。だから前方の席が争奪戦になるのだ。…私も橘兄のようにメガネ作ったほうがいいのかな…
「あ、ねぇあなた」
「え?」
「七緒ちゃんのお友達よね?」
「……はぁ」
先日、友人のナナに声を掛けてきていた女性が、男性数人に囲まれた状態で私に声を掛けてきたのだ。
何その状況。逆ハーレムってか。
私は引き気味に返事をしたのだが、向こうはそれに気づいていないようだ。
「七緒ちゃんたら連絡先を変えた事を私に教えてくれなくて…悪いんだけど連絡先教えてくれないかな?」
「いやあの…それは本人に無断では教えられないというか」
ナナは多分…縁を切りたいから音信不通になったんじゃないかな…? とは思ったけど敢えて口にはしない。
「…そっかぁ…」
しょぼんとする彼女。彼女を囲むメンズから睨まれたけど、なぜ睨まれなきゃならないのか意味不明。ムカつくので一人一人睨み返しておく。
「じゃ、私急いでいるから」
相手の返事は必要としない。
本日スニーカーでやって来た私はその場から全力で逃走した。
講義のある教室でナナに会った時、先程の出来事を話して彼女の表情がまた曇るのを見たくなかったので、私は一切口には出さなかった。
その日の帰りに一緒に帰宅していた亮介先輩に相談したけど、当事者じゃない人間が首突っ込むと余計悪化するから、何も言わずに黙っておいたほうがいいと言われたし、やっぱり私はこの件をナナに伝えるつもりはなかった。
■□■
「先輩、お疲れ様です!」
「ありがとう」
先輩の剣道サークルの練習試合に私は応援にやってきた。今日も変わらず先輩はカッコよかった。
最近剣道をする前の先輩の雰囲気が読み取れるようになってきた気がする。精神統一している時のあのピリピリした感じ、なんか好き。お面してて顔見えないけどかっこいいの。
「今日もカッコよかったです! 惚れ直しました私!」
「…そうか」
先輩はぷいっと私から目をそらしたが、これは照れ隠しだろう。試合後で熱を持った頬が紅潮しているから、尚更恥ずかしがっているように見えるよ。
もー先輩ったら2年以上お付き合いしてるのにまだ照れるなんて可愛いんだから~。
ニコニコと見守っていたら、先輩にトンとおでこを指で突かれた。何するんですか。
傍で剣道サークルの男子メンバーが「バカップルめ…」と怨嗟の声を送ってくるが、そんなの関係ない。私には先輩しか見えていないからだ。
先輩かわいい。…好き。格好良くて可愛いってなんなの。最強か。
それはそうと先輩はお腹をすかせているに違いない。私はいそいそとお弁当を広げた。
「今日は多目にお弁当作ってきたので皆さんもどうぞ。提供・お料理サークルメンバーからです」
自分のサークルメンバーが活動で作ったものをおすそ分けしてくれたので、今日は借り物の大きめのタッパーに詰めてきた。
先輩と自分が食べる分は前もって紙皿によそっておいて、残りは剣道サークルの人に提供だ。
「先輩美味しいですか? それ初めて作ったんですけど」
「美味いよ」
私は先輩と和やかに昼食をとっていた。その前ではお弁当争奪戦が起きていて、剣道サークルのお姉様方がラップに包まれたおにぎりをしっかりGETしながら、次なるおかずを手に入れるべく男性陣をブチのめしている様子が伺えたが、そんなの私には関係ない。
何事も弱肉強食だ。
「わぁ、美味しそう、すごいねぇ。それ手作り?」
「…え…!?」
突然、何の前触れもなくナナの元友人である彼女が私の作ったおかずを覗き込んできていたので私は大袈裟に肩をビクつかせてしまった。
いつの間に背後に来てたのこの人。
驚いた私は先輩にくっついた体制で彼女を見上げて固まっていたのだが、相手は私ではなく、亮介先輩を見て目を丸くさせた。
「…はじめまして…」
「…? はじめまして」
あ、すっごい嫌な予感。彼女の頬はみるみるうちに赤く染まった。
目の前で一目惚れの瞬間を目撃しちゃったけど、彼は私の彼氏なんで困るんですけどね。
「私、清水未來っていいます!」
「…友達か?」
「いえ…ナナの元同級生です」
ここではハッキリ否定させていただいた。友達ではございません。
先輩は口には出さなかったけど「ナナの元同級生」という単語だけで、この間私が相談した話の当事者だと察してくれたようだ。
彼女…清水さんとやらは剣道サークルの人間でもないし、知り合いがいる風でもない。なのに先輩の目の前に座って、食事中の先輩を質問攻めしていた。名前とか好きな食べ物とか何学部とか趣味とか…それ、今聞かなきゃならないことなのかな? 私が側にいるのにいい度胸をしているね。
先輩は律儀に簡潔な返事をしてあげていたが、明らかに困った表情をしていた。
「あの、私の彼氏は今食事中なんですけど。なんか用?」
「あ……ごめんなさい私…」
見兼ねた私が間に割って入って牽制すると、清水さんはビクリと怯えた表情になった。
…? 私そんな怖いこと言ったかな?
「用がないならもういい? 午後からも練習試合があるから時間がないの」
「そ、そうなんだ…あの…頑張ってください…」
彼女は私に怯えた目を向けていたかと思えば、亮介先輩にうるると潤んだ瞳を向けて応援の言葉を掛けていた。
それに対して先輩は困惑している様子で「…ありがとう」と返していた。
私にはわかる。あれは先輩をロックオンしてきたのであると…! なんなのこの人! あれだけ逆ハーレム作っておいてなんなの!?
その後彼女は午後の試合までしっかり観戦して、キャーキャーと歓声を上げていた。これがサッカーとかバスケならいいけど、剣道の試合でそれはちょっと…
私が、そういった声援は逆に選手たちの集中力が切れる事になるから止めてくれないかなと注意したら、清水さんは迷惑そうに顔をしかめてきた。
…ナナが縁を切りたがっていたのはこれかな。
試合が終わった後、先輩たちは対戦相手の大学生たちと懇親会をするとのことだったので、まだお酒を飲めない年齢&部外者の私はそこでお暇することにした。
いつの間にか清水さんもその場からいなくなっていたので、諦めたのだろうと安心していた。
だけど…その翌日亮介先輩から、清水さんがいつの間にか剣道サークル懇親会に参加していたこと、そして「友達の彼氏を好きになってしまったんです…」と涙ながらに相談されて困惑したという話をされた。
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