攻略対象の影薄い姉になったけど、モブってなにしたらいいの?

スズキアカネ

文字の大きさ
219 / 312
番外編

いくら自分が好きだからって他の人に好みを押し付けるのはよくない。火遊びは計画的に。

しおりを挟む
あやめ大学2年の時のお話。
ーーーーーーーーーーーーー

「ねぇそこの君! たくさん稼げる方法があるんだけど、興味ない?」

 スーツ姿の男は道を歩いていた見目のいい青年に声をかけると、言葉巧みに甘い話で誘いかけた。

「方法は簡単だよ。うちの店に女の子を連れて来て一緒にお酒を飲むだけ」

「ちゃんと研修もあるから、接客経験がなくても大丈夫! テスト前は休みを考慮するし…どう?」

 何かと物入りの多い学生。そしてまだまだ経験が浅いがために人を簡単に信用してしまい、甘い話に引っかかる者が多い。スーツの男の話を真に受けた青年はその話に飛びついた。
 キツい労働で少ない給料よりも、楽に大金を稼ぎたいと思うのは人の業なのであろう。

 …それがたとえ、誰かを犠牲にしてしまう方法だとしても。

 相手が是の返事をすると、男はニヤリとしてやったりな顔をして笑っていた。


■□■

 その日の講義をすべて終えた私は大学の門をくぐった。亮介先輩は夜からサークル活動があるので、今日は別々に帰ることになっている。

「あっ七緒ちゃん!」

 友人のナナと駅まで一緒に帰っていた私だが、背後から元気よく友人の名が呼ばれたので、足を止めてほぼ同時に振り返った。
 そこにいたのは1人の女子学生。クリーム色のフレアスカートに赤のカーディガンを肩に羽織っている、黒髪のボブカットヘアの女の子。普通にその辺にいそうな何の変哲もない女子である。

「ねぇねぇ七緒ちゃんに田端さん、今日飲みに行かない? 5千円で飲み放題食べ放題のいいお店があるの」
「…どうする? あやめ」
「うーん…」

 彼女はナナが所属しているサークルのメンバーの幸本さん…どこの学部か忘れたけど、うちとは違う学部の人。私はナナを通じて何度か話した程度なので大して親しくはない。
 5千円で飲み放題食べ放題ってお得なのかな? その金額あれば好きなもの頼むほうがいいと思うんだけど。

 一瞬断ろうかなと思っていたが、ナナのサークルでの付き合いもあるだろうし、折角誘ってくれたんだ。それに今夜の予定は特にない。

「ナナが行きたいなら一緒に行くよ」
「そうだねぇ…」
「ね? 行こう行こう!」

 まだ行くとは返事していないのだが、幸本さんはナナと私の腕に抱きつくと、そのままグイグイと強引にどこかへと連れて行く。
 
「ちょっと待って、まだ行くとは言ってないよ? そもそもどんな店なの?」

 幸本さんてこんな強引な子だったっけ? 前はもっと大人しめの子で、こんな強引な印象はなかった。ある時期からお洒落をするようになって可愛くなったから、彼氏が出来て自信ついたのかな? と思ったこともあるけど、彼氏の話は全然聞かないし…

 ナナが制止をかけているけども、幸本さんの足は立ち止まらない。大学を出て、電車に乗って…どんどん繁華街の方に近づいていく。 

「すっごく楽しい所! きっと二人も気にいると思うな!」

 キラキラした笑顔でそう言い切った幸本さんだが、飲食で楽しいところって…? その時はクラブとかカラオケのような賑やかなところにでも行くのだろうかと私は思っていた。
 だけど、辿り着いた場所を見て愕然とした。
 
「楽しいところって…幸本さん…ここって…」

 ネオンで輝く街の中の一角にある、とあるお店。看板にはNO.1なのかどうかは定かではないが、ド派手なお兄さんのキメ顔写真がデカデカと貼られていた。
 この店はディープな大人の世界じゃ…成人とはいえ、親のすねをかじっている身分でこのような場所に行くなんてちょっと…
 そもそも私には彼氏がいるからね。

「ちょっとちょっと千夏ちゃーん! お友達連れてきてくれたのー?」
「いらっしゃいどうぞどうぞ入って」
「いや、あの私は」
「千夏! これどういう事!?」

 店の奥からゾロゾロとスーツの集団が現れてきて、私たちは完全に包囲されてしまった。私とナナはパニックである。
 だってこの場所は、私の勘違いでなければホストクラブだったからだ。

「あのすみません! なにかの間違いです! 間違えました!」
「大丈夫~大丈夫~」
「離してください、私は帰ります!」
「新規2名様ご来店でーす!」

 私達は踵を返してホストクラブから遠ざかろうとした。なんでホストクラブなんだよ! 飲み食べ放題って、居酒屋を連想するじゃん普通!
 しかし退却しようにもホストに包囲され、店内に引きずり込まれ…意図もせずに私は魔窟に潜入してしまったのだ…だって怖くて声が出なかったんだよ…




「千夏のお友達可愛いねー同い年?」
「そう! 七緒ちゃんと田端さんっていうの!」

 幸本さんはお目当てのホストの前で乙女な顔をしていらした。…見事溺れているね…学生なのになにしてんだこの人…ホスト遊びできる余裕あるほど実家お金持ちなの?

「なに飲む?」

 馴れ馴れしく隣に座って来たホストにドリンクのメニューを見せられたが、そのどれもが、桁がおかしい。
 バカじゃないの。こんな大金をしがない学生が支払えるわけがないでしょ。

「あの。5千円って聞いたんですけど、そこの所大丈夫ですか?」
「払えなくてもうちはツケがきくよ?」

 質問に答えろよ。ツケるほど飲まないし、そもそも既に帰りたい。

「それをオーバーするなら何もいりませんし、私帰りたいんですけど」
「ちょっとまってよー。ノリ悪いなあ…俺と一緒に楽しく会話しよ?」
「……は?」

 ダメだな。私こういうノリ苦手だわ。あいつ思い出す。高校時代の…乙女ゲームで一番チョロい攻略対象・生徒会会計の……

「あれっ!? アヤメちゃんこんな所でなにしてるの?」
「……何故ここにいる久松よ」

 あいつを思い出したかと思えばご本人様が降臨してきたぞ。
 久松は歳を重ねて多少は大人っぽくなっているが、あの頃と同じくチャラそうな雰囲気は健在である。その雰囲気と元々の甘めの美形の顔立ちのせいで、このホストクラブの中でも際立った存在に見える。

「何だよイチヤ、知り合い?」

 イチヤ? …源氏名ってやつかな。
 えぇぇ、コイツの家、資産家のはずなのになんでホストになってんの? 親はこの事を知っているのか?
 なまじ似合ってるのが腹が立つ。コイツに対してときめいたりは絶対にしないけどさ。

「知り合いというか、高校の時の同級生で……アヤメちゃん、橘と別れちゃったの?」
「今でもラブラブだわ」

 縁起でもないこと言うな! 
 ていうか私のことよりお前のことだ! 大学はどうした、何故ホストなんてしているんだ!
 久松は私の隣に座っていたホストに断って席に座っていた。指名なんてしていませんが。

「じゃあなんでここに来たの?」
「…そこの子に、5千円で食べ飲み放題って言われた…」

 なんか入店して10分も経ってないけどどっと疲れた…私は一体何をしているのだろうか…

「えぇ? うちの店高いんだから5千円で済むわけ無いじゃん。5千円じゃ2時間分のテーブルチャージ料だけで終わっちゃうよ?」
「…え?」

 私がぽかんとした顔をすると、久松はヘラヘラと笑っていた。…この顔で世のお嬢さんや婦人たちを誑し込んでいるのか。
 奴はそっと私の耳元に口を近づけてひそひそ話をするようにささやきかけてきた。

「だめだよぉ? よくわからないのに入店したらー。たかーい金額請求されちゃうんだから」

 …どうやら私は金づるとして連れてこられたらしい。あと耳元で喋らないで欲しい。

「アヤメちゃんなに飲む?」
「…水でいい」
「えー飲まないのー?」

 あー帰りたい。なんでこんな場所で貴重な5千円を失わないといけないんだ。ナナの友達だからと思っていたけど…そもそも友達の友達だから信用しないほうが良かったのかもしれない…
 幸本さんは私とナナが浮かない表情をしているのに気づいていないのか、ホストと楽しそうに会話をしている。
 ハマる人はハマると聞いたけど……こんな……

「…久松、あんたどうしてここで働いているの?」
「スカウトされたんだ。面白そうだからいいかなって。女とも知り合えるしね♪」
「あんた本当に本能に忠実だよね」

 久松は相変わらず久松である。本当になにしてんだろうコイツも私も。
 店内ではやかましいBGMが鳴り響いていた。男も女も酒に酔い、金の魔力に取り憑かれている様に見える。私はそんな中で真顔でミネラルウォーター(高い)を飲んでいたのでさぞかし浮いていることであろう。

 先程久松は指名が入ったとかでどこかに消えていった。その代わりで入ったホストが横からなにか話しかけてくるけど全てスルーである。しきりに高い酒を注文させようとしたり、女を落とすテクニックで私を誑そうとしているが私には効かないよ。
 私の彼氏様をお前ごときが超えられるとでも思っているのか? 

 この空気に酔ったのか……気分が悪くなってきた。ちょっと一人になりたい…

「…お手洗いはどこですか」
「ご案内いたします」
「いえ、場所さえ教えていただければ結構です」

 トイレにまでついてこないでください。
 教えられた場所に向かって用を済ませると、私は洗面所に映る自分の顔を見てため息を吐いた。
 帰りたい。

 どういう理由で帰ろうかなと考えながら、客席でホストをあしらっているであろうナナにスマホでメッセージを送った。「この場からどうやって帰る?」って。これに気づいてくれないかな。
 これ以上ここに居てもいいことはないと思うんだ。久松の口ぶりだと5千円どころじゃなくてそれ以上請求されるかもしれないから、早々に退却を…

「あの新規の2人どう思う?」

 お手洗いの扉を開けようとした私は、その言葉を耳にした。…新規の2人という単語に引っかかった私は扉の取手を掴んだまま固まっていた。

「現役女子大生だろ? 高く売れるよ。まずは誑し込んでここで沢山金をツケてもらって…」
「楽な商売ですよね。ちょっと甘やかせばすぐになびくんですから」
「後は風俗に売り払って、せいぜい金を支払ってもらおう」
「女はいいですよねぇ、身体を売れば楽に大金を手に入れられるんですから」

 外では男たちがハハハ…と笑っているが、全然笑えない。…なんだ? この会話は。
 まるで、ここに金を落とすために、沢山ツケて、そしてその後首が回らなくなったら……お水に売るみたいな…

 これはヤバイ臭いしかしないぞ…

 外で会話をしている男たちが立ち去ったのを確認すると、私は早歩きで席に戻った。そしてナナに声をかける。

「ナナ、帰ろう!」
「え…あ、うん…」

 元々長居したいとは思っていなかったのもあるだろうが、私の焦った様子にナナは目を丸くしていた。
 近くに居たホストに会計をしてくれと頼むと「えーもう帰っちゃうの?」とか「連絡先教えてよ」と言われたが、とりあえず会計をしろと念押しする。連絡先は個人情報保護の観点から教えません。

「幸本さんも帰ろう」

 彼女もここに居ては危険だ。
 騙し討ちで連れてこられたとはいえ、見捨てるのは目覚めが悪い。だから彼女の腕を掴んで帰るように促したが、彼女はその手をバッと振り払った。

「やだ! なによ、折角紹介してあげたのに…」

 幸本さんはご執心のホストの腕に抱きついて、私を睨みつけてきた。帰らないとの意思表示なのだろうが、私はホストクラブを紹介してくれなんて一言も言っていない。むしろ騙された側なんだが何故被害者ヅラしてるんだろう……恋は盲目とでも言いたいの?

「千夏、本当に困るの…怒ってるんだからね…二度目はないから」

 ナナも流石に見逃せないようで、幸本さんに脅しとも取れそうな文句をつけていた。…幸本さんは私達を睨むだけで、何も言ってこなかった。
 私達はふたり分支払いを済ませると、さっさとホストクラブを後にした。5千円と言っていたのに、よくわからないサービス料とか付いて1人8千円位請求された。滞在時間30分程度でこれか…! 高い勉強料と思うしかないの…?
 お水の世界だからああいうのが成り立っているんだろうけど、行政は取り締まったりしないのであろうか?



 私のはじめてのホスト体験はとても最悪なものになった。多分二度と行かないだろうな。そもそも興味なかったし、元々偏見があったけど、更に印象悪くなってしまった。
 ホストよりも亮介先輩のほうがかっこいいし、着飾ったホストよりも剣道着の先輩のほうが十倍、百倍、一千倍かっこいいもん。私にはホストは必要ない。
 …あとで先輩の写真愛でて癒やされよう。


 その後、夜の街に繰り出した私とナナはヤケ食いもとい、ヤケ牛丼をしに行った。そこはヤケ酒じゃないのかと思われるかもしれないけどさ、お金がボーンと飛んでったから金欠なんだよ…仕方ないでしょ。

 牛丼美味しいなぁ。
 ホストクラブで8千円使うより、居酒屋で好きなもの頼んで飲んだほうが有意義だったわ、畜生め!
 おかしいな、紅生姜が目に染みるよ…

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!

奏音 美都
恋愛
 まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。 「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」  国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?  国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。 「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」  え……私、貴方の妹になるんですけど?  どこから突っ込んでいいのか分かんない。

会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)

久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。 しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。 「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」 ――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。 なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……? 溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。 王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ! *全28話完結 *辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。 *他誌にも掲載中です。

理想の男性(ヒト)は、お祖父さま

たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。 そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室? 王太子はまったく好みじゃない。 彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。 彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。 そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった! 彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。 そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。 恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。 この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?  ◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。 本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。 R-Kingdom_1 他サイトでも掲載しています。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

お兄ちゃんは、ヒロイン様のモノ!!……だよね?

夕立悠理
恋愛
もうすぐ高校一年生になる朱里には、大好きな人がいる。義兄の小鳥遊優(たかなしゆう)だ。優くん、優くん、と呼んで、いつも後ろをついて回っていた。  けれど、楽しみにしていた高校に入学する日、思い出す。ここは、前世ではまっていた少女漫画の世界だと。ヒーローは、もちろん、かっこよくて、スポーツ万能な優。ヒロインは、朱里と同じく新入生だ。朱里は、二人の仲を邪魔する悪役だった。  思い出したのをきっかけに、朱里は優を好きでいるのをやめた。優くん呼びは、封印し、お兄ちゃんに。中学では一緒だった登下校も別々だ。だって、だって、愛しの「お兄ちゃん」は、ヒロイン様のものだから。  ──それなのに。お兄ちゃん、ちょっと、距離近くない……? ※お兄ちゃんは、彼氏様!!……だよね? は二人がいちゃついてるだけです。

処理中です...