攻略対象の影薄い姉になったけど、モブってなにしたらいいの?

スズキアカネ

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番外編

熱い夜(※R18)

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 半年ぶりの再会デートで、愛しの彼氏様からプロポーズされた私は幸せの絶頂だった。

 いい雰囲気に呑まれてこのまま熱い夜を…と行きたかったが、車の中で…というわけには行かない。
 私の唇を貪りながら、服の中に手を突っ込んで身体を撫でさすってくる大きな手。我慢していたのは私もだ。このまま許してあげたかったが、今いる場所は展望台のある山の麓。他にも人が利用している駐車場なのだ。
 あいにく私は誰かに見られて行為する趣味はない。

「ここじゃ駄目です」

 車の中で行為を始めそうな先輩にお預けすると、先輩は無言で車を走らせた。
 
 警察学校入校の際に、住んでいたアパートを引き払ってしまった彼の現在の住まいは実家だ。赴任先が決まればその近くに部屋を借りる予定らしい。
 そして未だに実家ぐらしの私。
 つまり私達が逢瀬をするなら、別の場所に行かなくてはならない。
 そのため勢いそのまま、2人きりになるべくホテルへと向かったのである。

 先輩と私はなだれ込むようにホテルの部屋に入っていき、扉を閉めるとすぐさまお互いの洋服を脱がせあった。
 半年前よりも先輩の体は更に逞しくなっていた。私はそれをうっとり眺めてしまう。手のひらで撫でると、発熱しているように熱い。
 元々筋肉質で体温の高い先輩の身体。私は彼の胸に抱きついて匂いを吸い込み、彼の肌の感触を楽しんだ。

 先輩の中心はズボンを押し上げるように雄々しく勃ち上がっていた。それは私のお腹に当たってきて、今にも弾けそうなほど硬くなっている。

「…先輩、一緒にシャワー浴びましょ…?」

 先輩の大切なところをそっと撫でると、先輩が熱い吐息を漏らしていた。
 私としては綺麗にして身体を重ねたかったのだが、先輩はそれすら我慢できなかったようだ。私をお姫様抱っこすると、そのままベッドになだれ込んだ。

 私は先輩に組み敷かれた体勢で、精悍な彼の顔をうっとり見上げた。
 かっこいい…好き。もう既に好きなのに、更に好きになって好きの容器から溢れ出してしまいそうだ。
 
 今宵は先輩との久々の再会だ。私は先輩を誘惑するために新しい下着で臨んだのだが、先輩は感想を言うわけでもなく、ダイレクトにショーツの中に手を突っ込んできた。彼はそれだけ我慢してきたのだ。私も文句は言わない。
 だって私もずっとずっと我慢していたのだもの。今日は先輩に抱かれたくて来たんだ。先輩の行為が性急でも構わない。それだけ私を求めてくれている証拠だから。

「あっ…んん……」

 ブラジャーのカップから漏れ出た乳首を舌でチロチロとくすぐりながら、花弁を指でなぞる先輩。時折乳房を頬張って吸い付かれる。その度に私の体はビクビクと震えた。
 しばらく触れられなかった身体だが、先輩に触れられたことで、過去に与えられた快感を思い出して身体がカッと熱くなった。

 先輩は私が感じるところがどこかわかっている。行為中に焦らすこともあったけど、今夜はそんな野暮なことしないみたいだ。素直に快感を与えてくれる。
 私の太ももに絡むショーツが邪魔になったのか、先輩はそれをずりっと勢いよく脱がして、ベッド脇に放った。
 余裕なさすぎる先輩の様子にびっくりしたけど、私はそれすら嬉しい。私の体の中心がズクンと疼いた気がした。

 先輩は私の足を大きく開かせて秘部に顔をうずめると、齧り付くように吸い付く。ジュルジュルと音を立てて吸われると、身体に電気が走ったかのように快感が巡る。

「ひゃぁあっ!」

 その強さに私は悲鳴みたいな声を出してしまった。先輩は夢中でむしゃぶりついていた。水不足で喉がカラカラに渇いた砂漠の住人のさながらである。私は快感に脳が支配されて、もう好きにして状態。先輩の舌や唇で愛撫されて、あられもなく嬌声を上げた。
 ぬかるんだそこに、先輩の剣だこのある硬くて太い指が差し入れられると先輩が「…狭いな」とつぶやいた。

 ……仕方ないじゃないか半年ぶりだ。処女でなくてもご無沙汰だと狭くなってしまうってものだろう。
 このまま行為を続行したら傷つけてしまうと先輩は判断したのだろう。膣の中に指を深く差し入れ、慣らすことにしたようだ。

 先輩に飢えている私は指の感触でさえ快感となった。下半身から淫靡な水音が聞こえてくる。私は息を荒くさせて小さく喘いでいた。
 早く先輩がほしい。私の身体も同じことを考えているのだろう。先輩の指を時折締め付けているのだ。

「あぁっ…!」

 ズルリと抜かれた先輩の指。私はそれに切なくなって声を上げた。

「…びちゃびちゃだな」

 先輩の指はテカテカと濡れていて、水分を吸ってふやけているように見えた。  
 先輩の唾液なのか、私のナカから溢れてきた愛液なのかはわからないが、私の秘部は大洪水状態。間違ってはいない。
 だけど仕方ないだろう。

「先輩、早く……はやく先輩がほしいの…」

 私は自分の秘部に手をやると、そこを広げてみせた。
 じれったいんだ。そんな壊れ物を扱うようにしなくて良い。今夜は乱暴に扱っても構わない。会えなかった分、今日は沢山私を愛してくれなきゃやだ。

 先輩はそれを直視すると真顔になった。 
 そして手のひらで顔を隠すと、ふぅーう…とため息を吐いて、なぜか深呼吸を始めた。 
 ……なに、初めてじゃないのに緊張しているの? 先輩ってば。

 準備を済ませた先輩は私の足の間に腰を割り込ませると、勇ましく屹立したものを私の中にゆっくり押し込んできた。
 久々に受け入れる先輩の一部。お腹にものすごい圧を感じたが、それすら愛おしくてたまらなかった。

 皮膜越しなのに先輩の熱が伝わってくる。その熱すら、私を快感へといざなうのだ。
 ゆっくり、私を傷つけないように奥へと進む先輩の気遣いにキュンキュンしながらも、私はもっと奥に来てほしいと焦れていた。
 早く、早く置くまで入ってきて。
 私は先輩の腰に足を絡めると、自ら腰を動かした。

「っ…こら、」
「せんぱぁい…すきぃ」

 ヌヌヌ…と割り開かれるナカ。
 体も心も満たされるようだった。
 先輩は私の首もとに顔をうずめると、ふぅふぅと熱い息を漏らしていた。身体に力が入っているようで、なんだかしんどそうだ。

「せんぱい、どうしたの?」
「あやめ…」
「気持ちよくなろ? …ね?」

 先輩の首に抱きついて耳元でささやくと、先輩は体を起こして私の顔の横に手を着いた。私のおでこに、頬に鼻に目元に口づけを落とすと、最後に唇へキスを落とし、舌を差し込んで来た。

「んぅ…」

 私は先輩の柔らかい舌に自分のそれを絡めて吸い付いた。先輩の舌をしごくように吸うと、お返しに同じことされた。
 ゆっくり腰を動かしていた先輩の動きが徐々に早くなっていく。先輩は余裕がなさそうな表情を浮かべていた。私は吐息を漏らしながら彼を見つめる。
 繋がっている部分からは肌を打つ音が響く。その音をかき消すように私は鼻にかかる声を上げた。

「あっ、あぁ、せんぱい、せんぱいっ」

 身体を重ねているのに足りない。
 私は先輩欠乏症に罹っているようだ。一度の交わりだけじゃ足りないのだ。

 先輩は私の腰を掴むと激しく腰を打ち付け始めた。私は与えられるがまま、快感に溺れていった。

 

「身体きつくないか? …無理させたな」 
 
 久しぶりすぎて余裕がなかったと先輩がごめんと謝ってきたが、私は全然気にしていない。
 こうしてベッドで腕枕してくれて、イチャイチャ甘やかしてくれるのだもの。私も気持ちよかったから全然気にしていない。
 それに夜はまだまだ長い。

「…先輩。もっと抱いてください。私、満足してないんです」

 先輩の胸にすり寄っておかわりを要求すると、先輩は私のお尻を撫でながら腰を抱き寄せてきた。先輩の息子さんはもう既に臨戦態勢に突入していたようで、それをお腹にこすりつけられたのだ。
 私はそれを大歓迎。形勢逆転して先輩の腰の上に乗っかる。
 下から見上げる先輩もかっこいいけど、上から見下ろす先輩も素敵で、俄然私は燃えた。

 自分のしたいように腰を振ると、先輩が感じているのがわかって嬉しくなった。腰を掴んでくる先輩の手を持ち上げて自分の胸に持っていくと、先輩は私の両胸をむにょむにょと揉む。
 フーッフーッと息を荒げている先輩の限界はもうすぐだろう。

 私は自分が気持ちよくなるより、先輩に沢山気持ちよくなってほしくて腰の動きを早めてやる。先輩は半年の間たくさん頑張ったのだ。これはご褒美。
 先輩が愛してくれる分、私も沢山愛してあげると決めているのだ。
 私は逆狼として、先輩を貪ったのである。

「あやめ…っ」
「せんぱい、イッて、私の身体で気持ちよくなってぇ…っ!」

 低い呻き声を上げて、先輩の身体が震える。涙目になっていてなんだか可愛い。私は身を屈めて、先輩の半開きの唇に吸い付く。チュッチュとキスの感触を楽しんでいると、身体が反転した。

「…まだだっ…」

 先輩の性欲はまだまだ尽きないらしい。今度は私が貪られる番。余裕が生まれてきた先輩からの攻めに泣く羽目になったのは私だ。
 先程までの激しい動きではなく、ゆっくり私の反応を見て腰を動かす先輩。いいところを突かれた私は身体をのけぞらせた。

「あぁーっ!」

 しがみつくものを求めて先輩の背中に爪を立てた私は悲鳴のような喘ぎ声を出してしまった。気持ちよすぎて頭がどうにかなってしまいそうだったのだ。

「あうっ、あ、あぁ…!」

 先輩が私の首もとや胸元に吸い付いてくる。貪欲な私はもっと欲しかった。もっと快感を、もっと先輩が欲しかった。
 彼の頭を抱き込んで、私は与えられる快感に溺れていったのである。

 お互い時間を忘れ、汗だくになりながら夢中で交わった。
 私達は燃えに、燃えたのだ……
 

 


 翌日、私と先輩両者とも腰をさすりながら仲良くホテルから出た。
 腰は痛いけど、大満足。
 私と先輩はラブラブ朝帰りをしたのである。
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