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この恋に気づいて
生まれや育ちは変えられない
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「──お帰りください」
冷たい声で拒絶したのはニーナだった。
夫人が馬鹿にしたのはレーヴェ君だけど、ニーナは自分のことのように腹を立てている様子だった。彼女は金の瞳を細めて冷たく夫人を睨みつけると、静かに怒りの感情を現していた。
「私はあなた方に面倒を見てもらわずとも平気です。子どもを道具のように見立てている人間のもとに誰が養子に入りたいと考えるんですか」
ニーナだって貴族相手にケンカ売りたいとは考えていなかっただろう。面倒になること必至だもの。
だけど流石に夫人の発言は見逃せなかったらしい。反抗的な態度でお引き取りを願った。
「まぁ……なんて失礼な」
ニーナの態度にカァッと頬を赤らめて怒りをあらわにしたファルガス夫人は「後悔しても知りませんことよ!」と捨て台詞を吐き捨てると、どすどすと優雅さのかけらもない歩き方で帰っていった。
堪え性がないな。図星だからか、それとも短気なだけか。
「に、ニーナ。あの人めちゃくちゃ怒っていたけど……」
大丈夫? あとになって嫌がらせされたりしない? と問うと、ニーナはニヤリと笑っていた。
「大巫女様に至急お手紙を送るわ。私は彼女のお膝元に有る孤児院の所属なのにそこを通さずに来たのだもの。失礼なのはあちらよ」
後悔するのはどちらかしら……と笑うニーナは得体の知れない恐ろしさがあった。
うーん。知っていたけどしたたかな子である。利用できるものはなんだって利用する。それが大巫女様でも。
そんなニーナも私は好きだけども。
ニヤニヤ笑っていたニーナは何かを思い出したかのように真顔に戻ると、くるっと首を回した。彼女の視線の先には真っ白な顔色をしたレーヴェ君。彼はニーナが自分を見てると気付くとビクリと怯えていた。
「レーヴェ君、私達の能力は貴族に利用されるためにあるんじゃない。自分のために存在するの」
ニーナはレーヴェ君を激励しはじめた。
同じように貴族に養子の話を持ち掛けられたから理解できる部分も多いのだろう。
正直、世界を知らない子どもには想像着かないことも多い。養子になる前なら、貴族入りしたらきっと自分は幸せになれると思えていただろうに、ふたを開ければ想像以上に苦しい日々を送る羽目になっていたのだもの。
レーヴェ君は私たちが想像する以上に苦労して来たんだろう。
「いつまでも怯えていないで胸を張りなさい。どんなに辛くても前を向かないと前進できないわ」
同じ孤児であるニーナの言葉に弱々しく頷いたレーヴェ君は暗い表情をしていた。 まぁすぐに元気出せよ! と言われても無理だろうけどさ。
それでも、ニーナの不器用な優しさはレーヴェ君には伝わっているようであった。
魔力に囚われている貴族たちは、自分たちの子供に魔力がないとわかると簡単に捨ててしまう。魔力のある子どもを見つけては慈善活動と称して利用しようとする。
孤児院の人たちは多額の寄付金や権力に逆らえずに魔力もちの子を養子に送ってしまうのだという。大切にされるお家もあるけど、だいたいは道具として利用するだけ。
そして貴族社会に受け入れてもらえなかった孤児は孤独に苦しむことになるのだ。
そのあと特になにも起こらなかった。ニーナが救いを求めた大巫女様がなんとかしてくれたのだろうか。
ニーナが彼女の運営する孤児院育ちだからなんとかなったけど、そうじゃない孤児院の子たちは同じように利用されてしまうんだろう。
悲しい話、貴族と私たち庶民は平等じゃない。彼らは利用して当然だと思っている節があるので多分これからも似たような事例が起きるだろうなぁ。
そんなこんなしているうちに中間期の試験が始まった。
もちろん私は普段の自主練に加えて試験勉強もこなしていたので、及第点を取れた。
「ルーカスみてみて、成績が上がってたわ!」
それが嬉しくて彼に自慢していたけど、ルーカスは学年トップの満点だった。言った後に自分はなにを自慢しているんだろうと恥ずかしくなったけど、ルーカスは「よかったね、君が頑張った結果だ」と微笑んでいた。
その余裕が憎らしくもあり、頼りがいもあって私はもやもやした。ルーカスだから当然なんだけどね、知ってたけどね。
どんなに頑張っても彼には敵わないような気がする。
試験が終わってしばらくすると長期休暇に突入した。
◇◆◇
「リナリア、うちの家畜のこと診てくれないか」
「犬や猫に掛けてるアレ、私にも掛けてくれない?」
故郷のモナートに帰省すると、変化があった。
今までは遠巻きにしていたタイプの大人たちが私を頼って来るようになったのだ。
家畜の様子がおかしいから診てほしいとか、調子が悪いから「痛いの痛いの飛んでゆけ」で治してくれとかお願いしてきた。
それには両親が微妙な顔していた。
なぜなら、実質タダ働きだ。
治癒魔法の使用は本当であれば安くない金額を請求するものなのに、大人たちの圧に負けて私は人に対して無償提供した。
動物相手なら私も喜んでやるが、大人に関してはちょっと微妙な気分。都合のいいときだけ利用されている気がする。
だけど私が渋ると、野良犬や野良猫には使っているのになんで自分には使えないんだと返されて、凄まれる。断れない雰囲気を作られるんだ。
それで私は渋々治癒魔法を使う羽目になるのだ。
評判は評判を呼び、利用者が日に日に増える。そうしてとうとう私は倒れて起き上がれなくなり、眠る時間が増えてしまった。
間違いない。治癒魔法の使い過ぎで魔力が枯渇してるんだ。
それを目の当たりにした両親は我慢の限界を超えたようで、周りの人たちにうちの娘を利用するなと警告していた。
お父さんからは『ここにいる間、誰かに頼まれても治癒魔法を使わないこと。但し動物相手は100歩譲って許す』と厳命され、私は黙って頷いた。
大人になって正当な報酬を得られるようになってから人からの依頼に応えなさいと言われてホッとした。
以前まで変わり者、腫れ物扱いしていたのに態度ががらりと変わり過ぎだ。
「もう治癒魔法は使えないんです、すみません」
「はぁ? なんでよ。この間まで使っていたでしょ」
今日もまた治癒魔法を使って治してくれと押しかけてきた大人に断りの文句を告げると、あからさまに不満を態度に表した。それが怖くて私はぎくりとする。
もうやだ、怖い。私の魔力はこんなことのためにあるんじゃないのに。
「──おい、あんた。奇跡の力を魔術師様に頼んだらいくら請求されると思ってるんだ?」
私が困っているのを見かねた、ブルーム商会の従業員であるおじさんが助け舟を出してくれた。
「リナリアお嬢さんは魔術師の卵なんだよ。貴重な存在を潰すつもりか。この子の優しさを利用するな」
私のことを幼少期から知っているおじさんも、周りの大人の態度の変わりようを見て思うところがあったらしい。彼が「はいはい邪魔邪魔、帰った帰った」と大人たちをあしらってくれたので、私はホッとする。
ダメだな私、もっと強く断らなきゃ。
魔法が上達した、知識がついたと自信が付いたのに、こんな弱気じゃダメだ。
動物たちに癒しを求めて彼らの姿を探していると、ばったり幼馴染たちと遭遇した。彼らとは別に会いたくなかったのに。
相手は私を見るなり嫌そうに顔をしかめていたが、私も同じ気持ちなのでいまさら傷ついたりしない。
「おい、今どんな気持ちだ? 大人たちにちやほやされてさぞかし気分がいいだろ」
小馬鹿にされているように聞こえたが、その言葉には妬みも含まれているように感じた。
私は渋い顔をする。
今の現状が楽しそうに、嬉しそうに見えるか? そんな訳がないだろう。
ずっと否定してきた癖に、信じてくれなかった癖に手の平返しして人を利用しようとする一部の大人たちに今更ながらに私は腹を立てていた。その中には彼らの親もいた。
どんなに魔法が上達しても彼らは私を認めないだろうし、私が訴えてもそれを聞き入れようとしないだろう。
見てなさいよ、もう否定出来ないように私はもっと成長してやるから。
私は黙って彼らの横を通りすぎた。
話すことは何もない。何か言ったところで彼らは受け入れてくれないんだから。
はやく学校に戻りたいと思ったのはこれが初めてかもしれない。
冷たい声で拒絶したのはニーナだった。
夫人が馬鹿にしたのはレーヴェ君だけど、ニーナは自分のことのように腹を立てている様子だった。彼女は金の瞳を細めて冷たく夫人を睨みつけると、静かに怒りの感情を現していた。
「私はあなた方に面倒を見てもらわずとも平気です。子どもを道具のように見立てている人間のもとに誰が養子に入りたいと考えるんですか」
ニーナだって貴族相手にケンカ売りたいとは考えていなかっただろう。面倒になること必至だもの。
だけど流石に夫人の発言は見逃せなかったらしい。反抗的な態度でお引き取りを願った。
「まぁ……なんて失礼な」
ニーナの態度にカァッと頬を赤らめて怒りをあらわにしたファルガス夫人は「後悔しても知りませんことよ!」と捨て台詞を吐き捨てると、どすどすと優雅さのかけらもない歩き方で帰っていった。
堪え性がないな。図星だからか、それとも短気なだけか。
「に、ニーナ。あの人めちゃくちゃ怒っていたけど……」
大丈夫? あとになって嫌がらせされたりしない? と問うと、ニーナはニヤリと笑っていた。
「大巫女様に至急お手紙を送るわ。私は彼女のお膝元に有る孤児院の所属なのにそこを通さずに来たのだもの。失礼なのはあちらよ」
後悔するのはどちらかしら……と笑うニーナは得体の知れない恐ろしさがあった。
うーん。知っていたけどしたたかな子である。利用できるものはなんだって利用する。それが大巫女様でも。
そんなニーナも私は好きだけども。
ニヤニヤ笑っていたニーナは何かを思い出したかのように真顔に戻ると、くるっと首を回した。彼女の視線の先には真っ白な顔色をしたレーヴェ君。彼はニーナが自分を見てると気付くとビクリと怯えていた。
「レーヴェ君、私達の能力は貴族に利用されるためにあるんじゃない。自分のために存在するの」
ニーナはレーヴェ君を激励しはじめた。
同じように貴族に養子の話を持ち掛けられたから理解できる部分も多いのだろう。
正直、世界を知らない子どもには想像着かないことも多い。養子になる前なら、貴族入りしたらきっと自分は幸せになれると思えていただろうに、ふたを開ければ想像以上に苦しい日々を送る羽目になっていたのだもの。
レーヴェ君は私たちが想像する以上に苦労して来たんだろう。
「いつまでも怯えていないで胸を張りなさい。どんなに辛くても前を向かないと前進できないわ」
同じ孤児であるニーナの言葉に弱々しく頷いたレーヴェ君は暗い表情をしていた。 まぁすぐに元気出せよ! と言われても無理だろうけどさ。
それでも、ニーナの不器用な優しさはレーヴェ君には伝わっているようであった。
魔力に囚われている貴族たちは、自分たちの子供に魔力がないとわかると簡単に捨ててしまう。魔力のある子どもを見つけては慈善活動と称して利用しようとする。
孤児院の人たちは多額の寄付金や権力に逆らえずに魔力もちの子を養子に送ってしまうのだという。大切にされるお家もあるけど、だいたいは道具として利用するだけ。
そして貴族社会に受け入れてもらえなかった孤児は孤独に苦しむことになるのだ。
そのあと特になにも起こらなかった。ニーナが救いを求めた大巫女様がなんとかしてくれたのだろうか。
ニーナが彼女の運営する孤児院育ちだからなんとかなったけど、そうじゃない孤児院の子たちは同じように利用されてしまうんだろう。
悲しい話、貴族と私たち庶民は平等じゃない。彼らは利用して当然だと思っている節があるので多分これからも似たような事例が起きるだろうなぁ。
そんなこんなしているうちに中間期の試験が始まった。
もちろん私は普段の自主練に加えて試験勉強もこなしていたので、及第点を取れた。
「ルーカスみてみて、成績が上がってたわ!」
それが嬉しくて彼に自慢していたけど、ルーカスは学年トップの満点だった。言った後に自分はなにを自慢しているんだろうと恥ずかしくなったけど、ルーカスは「よかったね、君が頑張った結果だ」と微笑んでいた。
その余裕が憎らしくもあり、頼りがいもあって私はもやもやした。ルーカスだから当然なんだけどね、知ってたけどね。
どんなに頑張っても彼には敵わないような気がする。
試験が終わってしばらくすると長期休暇に突入した。
◇◆◇
「リナリア、うちの家畜のこと診てくれないか」
「犬や猫に掛けてるアレ、私にも掛けてくれない?」
故郷のモナートに帰省すると、変化があった。
今までは遠巻きにしていたタイプの大人たちが私を頼って来るようになったのだ。
家畜の様子がおかしいから診てほしいとか、調子が悪いから「痛いの痛いの飛んでゆけ」で治してくれとかお願いしてきた。
それには両親が微妙な顔していた。
なぜなら、実質タダ働きだ。
治癒魔法の使用は本当であれば安くない金額を請求するものなのに、大人たちの圧に負けて私は人に対して無償提供した。
動物相手なら私も喜んでやるが、大人に関してはちょっと微妙な気分。都合のいいときだけ利用されている気がする。
だけど私が渋ると、野良犬や野良猫には使っているのになんで自分には使えないんだと返されて、凄まれる。断れない雰囲気を作られるんだ。
それで私は渋々治癒魔法を使う羽目になるのだ。
評判は評判を呼び、利用者が日に日に増える。そうしてとうとう私は倒れて起き上がれなくなり、眠る時間が増えてしまった。
間違いない。治癒魔法の使い過ぎで魔力が枯渇してるんだ。
それを目の当たりにした両親は我慢の限界を超えたようで、周りの人たちにうちの娘を利用するなと警告していた。
お父さんからは『ここにいる間、誰かに頼まれても治癒魔法を使わないこと。但し動物相手は100歩譲って許す』と厳命され、私は黙って頷いた。
大人になって正当な報酬を得られるようになってから人からの依頼に応えなさいと言われてホッとした。
以前まで変わり者、腫れ物扱いしていたのに態度ががらりと変わり過ぎだ。
「もう治癒魔法は使えないんです、すみません」
「はぁ? なんでよ。この間まで使っていたでしょ」
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「──おい、あんた。奇跡の力を魔術師様に頼んだらいくら請求されると思ってるんだ?」
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「リナリアお嬢さんは魔術師の卵なんだよ。貴重な存在を潰すつもりか。この子の優しさを利用するな」
私のことを幼少期から知っているおじさんも、周りの大人の態度の変わりようを見て思うところがあったらしい。彼が「はいはい邪魔邪魔、帰った帰った」と大人たちをあしらってくれたので、私はホッとする。
ダメだな私、もっと強く断らなきゃ。
魔法が上達した、知識がついたと自信が付いたのに、こんな弱気じゃダメだ。
動物たちに癒しを求めて彼らの姿を探していると、ばったり幼馴染たちと遭遇した。彼らとは別に会いたくなかったのに。
相手は私を見るなり嫌そうに顔をしかめていたが、私も同じ気持ちなのでいまさら傷ついたりしない。
「おい、今どんな気持ちだ? 大人たちにちやほやされてさぞかし気分がいいだろ」
小馬鹿にされているように聞こえたが、その言葉には妬みも含まれているように感じた。
私は渋い顔をする。
今の現状が楽しそうに、嬉しそうに見えるか? そんな訳がないだろう。
ずっと否定してきた癖に、信じてくれなかった癖に手の平返しして人を利用しようとする一部の大人たちに今更ながらに私は腹を立てていた。その中には彼らの親もいた。
どんなに魔法が上達しても彼らは私を認めないだろうし、私が訴えてもそれを聞き入れようとしないだろう。
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