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乱れる乙女心
妨害と胸騒ぎ
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お城から陛下の名代でやってきた偉い人や魔法庁のお偉いさんの挨拶が終わると、中央に集まっていた参加者たちは散り散りになっていた。
どこからか呼び寄せたというオーケストラが楽器を構え、指揮者に合わせて曲を奏ではじめた。
「ダンスタイムだ。行こうリナリア」
「えぇ!」
彼に手を引かれた私は緊張しつつも少し大胆な気分になっていた。
貴族の子息子女で賑わうダンスフロアに足を踏み入れると、ルーカスに身を任せた。彼に任せてしまえば私までダンスが上手になれるから、変に身構えず、力を入れずに踊ればいいだけなのだ。
誘導されてステップを踏むだけなのに楽しい。
その理由は考えなくてもわかりきっていることだ。相手がルーカスだから。
私とルーカスは会話をするわけじゃなかったけど、目と目が合えば心が通じ合えていた気がした。
楽しく踊っているとあっという間に1曲が終わった。残念だけどこれでおしまいかなと思ったけど、ルーカスは私の体を支えたまま踊るのをやめなかった。
なんと2曲目も付き合ってくれるらしい。踊るのが好きというわけじゃないと言っていたからまさかと思ったけど、踊れるならなんでもいいやと2曲目も踊り切り……3曲目に突入すると流石に私も異変を感じ取った。
「ルーカス…?」
どうしたの? 今日は踊りたい気分だったとか?
私が小声で彼に呼びかけると、群青の瞳がじっと私を見つめてきた。真剣で、まっすぐな瞳だったものだから私は口をつぐんでしまった。
「リナリア、本当に綺麗だ」
「あ、ありがとう…」
えっ、また褒めてくれるの? なんか今夜はリップサービスが盛大だね。なにか良いことでもあって気分が良いから口が軽くなっているのだろうか。
とはいえ褒められたら嬉しいことには変わりない。
「君に伝えたいことがあるんだ」
「伝えたいこと……?」
女子寮前で合流したときから違和感があった。
今晩の彼はなにか違うって。
なにか覚悟のようなものを持って、緊張しているような気がしていたけど、私にしなきゃいけない話があるからだったのかな。
でもそれって踊りながら聞いてもいい内容なのだろうか。
「僕と」
「──ルーク」
会話をしつつもリズムに合わせて揺れていた私たちだったが、突然横から割って入ってきた声に驚いて動きを止めてしまった。
いつの間にこんな近くまで寄ってきていたのだろう。パートナーもなく一人でダンスフロアに立つ彼女は、ぎろりと私を睨んできた。それに私は反射的にギクッとする。瞳で人を殺せるなら、私はもう死んでいるかもしれない。
「野暮な真似をする…何の用?」
ルーカスが私を庇うように背中に隠してくれたけど、ドロテアさんの眼光はさらに鋭くなるばかり。
ダンスフロアで起きた異変に気づいた周りの生徒たちが踊りながらこちらの様子を伺って来るけど、誰かが注意して来る気配はない。
「ルーカス、わたくしと踊ってくださるわよね? 今日のことを思い出にしたいの」
「悪いけれど君とは踊らないよ」
「……その子とは4曲目も踊ろうとしたのに?」
貴族にとって、ダンスの回数は重要なのだという。私は平民なのでそこまでは意識していないけど、ドロテアさんとしては見過ごせなかったのだろう。
「だからなに? 君には関係ないだろう」
「関係ありますわ!」
「君は3歩歩いたら忘れてしまうニワトリかなにかなのか? 僕は再三に渡って説明しているというのにそれを理解しようとせず、自分の希望ばかり押し付けて……いい加減にしてくれないか」
ニワトリってルーカス。女の子にそれは辛口過ぎるんじゃ……と心配していると、ルーカスの肩越しからドロテアさんから責めるような目で見られた。私はなんだか妙な罪悪感を覚えて困惑しながら後ずさっていた。
それに気づいたルーカスが「リナリア、ヘルマンさんたちの元へ行くんだ。いいか、彼女たちから離れるんじゃないぞ」と私に念押しして来る。
私をこの場から離した方がいいと判断したのであろう。私個人としてもそうした方がいいと思ったので彼の言い付け通りにその場を離れた。
小走りでホールを横切ると、横から知らない男性達からダンスに誘われたので、疲れたからと断っていく。
会場内のどこかにいるであろう友達を探し回っていると、私よりも先にイルゼたちが見つけて声をかけてくれた。
「リナリア! あら、一人なの? クライネルト君は?」
「うん……幼馴染の人に捕まっちゃった」
「またあの人なの? しつこいわね」
“ルーカスの幼馴染”で誰か理解したふたりはなんだかしょっぱい顔をしていた。
二人が直接ドロテアさんに嫌がらせされたわけじゃないけど、私が受けた仕打ちを見てからどうにも悪感情を抱いているようなのだ。
友人たちは私から少し距離を開けて立つと、私の全身像をまじまじと確認していた。
「なんて美しいのかしら。よく似合ってるわリナリア!」
「クライネルト君てば、ここぞとばかりに見せつけてくれるわね」
イルゼは感激したように褒め称え、ニーナは顎に手をやって何やら考察しているようであった。対称的な二人である。
私も彼女たちの姿を見てニッコリ笑った。
「ありがと。二人ともかわいいよ。今日は一段と大人っぽいわ」
「えへへ、おじいちゃんが用意してくれたドレスなの」
オリーブ色のエンパイアドレスは無駄な装飾を省いた大人っぽい作りをしていた。くるりと回って見せたイルゼは得意げだった。お祖父さんとの仲は良好のようで可愛がって貰っているみたいだ。
そして水色のドレスを身に纏ったニーナはどこか得意げな顔をしている。
「大巫女様がバザーで見つけた新品同様のドレスを今の流行風に作り変えてくれたの。聖母様は手仕事がお得意だから手伝って頂いたそうよ」
なんと、大巫女様とその御母堂様の手が加わえられたドレスらしい。バザー出品ものと言うからお古のはずなのに全くそれらしく見えない。
大巫女様と御母堂様すごい。そっちの仕事で食べていける腕前をしているのでは無いだろうか……
「リナリア、お腹すいてるでしょ。何か食べに行きましょう」
「でも」
「あの人をあしらったらクライネルト君はすぐ迎えに来てくれるわよ」
ふたりは私の手を引いてビュッフェ席に誘導しようとする。近くにいた給仕から飲み物を受け取り、お皿に好きなものを盛っていく。
美味しいお料理に舌鼓を打ち、さっきまであったもやもやが少し吹き飛んだ気がする。
「ねぇ君」
「恐れ入ります、彼女は先約済みなのでー」
「他を当たって頂けますか?」
男性が寄ってこようとすればイルゼとニーナが壁になってくれた。彼女たちの気遣いのおかげで少し余裕を持てた私はふと、置いていったルーカスの事を思い出す。
ルーカスはドロテアさんとどんな話をしているんだろう…………あれ?
ふと、ダンスフロアをみたら、ルーカスがいなくなっていた。少し前まで、フロアの中央で対峙していたのに、ふたりの姿が消えていた。
この会場内のどこかに移動して話をしているのだろうかと見渡す。──いない。
人の影に隠れている? いや、そうだとうしても、あのふたりなら目立つに違いない。…なにかあったんじゃ。
「どうしたのリナリア?」
「ルーカスがいないの。……ドロテアさんもいない。探して来る!」
「ちょっとリナリアってば!」
なんだか胸騒ぎがした。
ルーカスには動くなと言われたけど、居ても立っても居られなかった。背後でイルゼが呼び止める声が聞こえたけど、私は一目散に駆けていったのである。
会場全体をぐるりと見て回ったけど、彼の姿はなかった。もちろんドロテアさんもだ。
「誰かを探しているの?」
私が挙動不審に見えたのか、貴族子息らしき青年に声をかけられたけど、私はその相手をする余裕もなかった。
「お気遣いなく。失礼いたします」
失礼のないように断りの言葉を残すと、足早に立ち去る。中には腕を掴んで止めようとする人もいたので、猫に変身して逃れると悲鳴をあげられた。
驚かせて申し訳ないが、初対面の女性に対して些か失礼な態度のそちらが悪いんだからね!
猫の体の身軽さを利用して、跳躍して高い所へ登って会場内を一望したけど……やっぱりここには居ない。
もしかしたら会場を出ているのかもしれないと思った私は外へと彼を探しに出た。
どこからか呼び寄せたというオーケストラが楽器を構え、指揮者に合わせて曲を奏ではじめた。
「ダンスタイムだ。行こうリナリア」
「えぇ!」
彼に手を引かれた私は緊張しつつも少し大胆な気分になっていた。
貴族の子息子女で賑わうダンスフロアに足を踏み入れると、ルーカスに身を任せた。彼に任せてしまえば私までダンスが上手になれるから、変に身構えず、力を入れずに踊ればいいだけなのだ。
誘導されてステップを踏むだけなのに楽しい。
その理由は考えなくてもわかりきっていることだ。相手がルーカスだから。
私とルーカスは会話をするわけじゃなかったけど、目と目が合えば心が通じ合えていた気がした。
楽しく踊っているとあっという間に1曲が終わった。残念だけどこれでおしまいかなと思ったけど、ルーカスは私の体を支えたまま踊るのをやめなかった。
なんと2曲目も付き合ってくれるらしい。踊るのが好きというわけじゃないと言っていたからまさかと思ったけど、踊れるならなんでもいいやと2曲目も踊り切り……3曲目に突入すると流石に私も異変を感じ取った。
「ルーカス…?」
どうしたの? 今日は踊りたい気分だったとか?
私が小声で彼に呼びかけると、群青の瞳がじっと私を見つめてきた。真剣で、まっすぐな瞳だったものだから私は口をつぐんでしまった。
「リナリア、本当に綺麗だ」
「あ、ありがとう…」
えっ、また褒めてくれるの? なんか今夜はリップサービスが盛大だね。なにか良いことでもあって気分が良いから口が軽くなっているのだろうか。
とはいえ褒められたら嬉しいことには変わりない。
「君に伝えたいことがあるんだ」
「伝えたいこと……?」
女子寮前で合流したときから違和感があった。
今晩の彼はなにか違うって。
なにか覚悟のようなものを持って、緊張しているような気がしていたけど、私にしなきゃいけない話があるからだったのかな。
でもそれって踊りながら聞いてもいい内容なのだろうか。
「僕と」
「──ルーク」
会話をしつつもリズムに合わせて揺れていた私たちだったが、突然横から割って入ってきた声に驚いて動きを止めてしまった。
いつの間にこんな近くまで寄ってきていたのだろう。パートナーもなく一人でダンスフロアに立つ彼女は、ぎろりと私を睨んできた。それに私は反射的にギクッとする。瞳で人を殺せるなら、私はもう死んでいるかもしれない。
「野暮な真似をする…何の用?」
ルーカスが私を庇うように背中に隠してくれたけど、ドロテアさんの眼光はさらに鋭くなるばかり。
ダンスフロアで起きた異変に気づいた周りの生徒たちが踊りながらこちらの様子を伺って来るけど、誰かが注意して来る気配はない。
「ルーカス、わたくしと踊ってくださるわよね? 今日のことを思い出にしたいの」
「悪いけれど君とは踊らないよ」
「……その子とは4曲目も踊ろうとしたのに?」
貴族にとって、ダンスの回数は重要なのだという。私は平民なのでそこまでは意識していないけど、ドロテアさんとしては見過ごせなかったのだろう。
「だからなに? 君には関係ないだろう」
「関係ありますわ!」
「君は3歩歩いたら忘れてしまうニワトリかなにかなのか? 僕は再三に渡って説明しているというのにそれを理解しようとせず、自分の希望ばかり押し付けて……いい加減にしてくれないか」
ニワトリってルーカス。女の子にそれは辛口過ぎるんじゃ……と心配していると、ルーカスの肩越しからドロテアさんから責めるような目で見られた。私はなんだか妙な罪悪感を覚えて困惑しながら後ずさっていた。
それに気づいたルーカスが「リナリア、ヘルマンさんたちの元へ行くんだ。いいか、彼女たちから離れるんじゃないぞ」と私に念押しして来る。
私をこの場から離した方がいいと判断したのであろう。私個人としてもそうした方がいいと思ったので彼の言い付け通りにその場を離れた。
小走りでホールを横切ると、横から知らない男性達からダンスに誘われたので、疲れたからと断っていく。
会場内のどこかにいるであろう友達を探し回っていると、私よりも先にイルゼたちが見つけて声をかけてくれた。
「リナリア! あら、一人なの? クライネルト君は?」
「うん……幼馴染の人に捕まっちゃった」
「またあの人なの? しつこいわね」
“ルーカスの幼馴染”で誰か理解したふたりはなんだかしょっぱい顔をしていた。
二人が直接ドロテアさんに嫌がらせされたわけじゃないけど、私が受けた仕打ちを見てからどうにも悪感情を抱いているようなのだ。
友人たちは私から少し距離を開けて立つと、私の全身像をまじまじと確認していた。
「なんて美しいのかしら。よく似合ってるわリナリア!」
「クライネルト君てば、ここぞとばかりに見せつけてくれるわね」
イルゼは感激したように褒め称え、ニーナは顎に手をやって何やら考察しているようであった。対称的な二人である。
私も彼女たちの姿を見てニッコリ笑った。
「ありがと。二人ともかわいいよ。今日は一段と大人っぽいわ」
「えへへ、おじいちゃんが用意してくれたドレスなの」
オリーブ色のエンパイアドレスは無駄な装飾を省いた大人っぽい作りをしていた。くるりと回って見せたイルゼは得意げだった。お祖父さんとの仲は良好のようで可愛がって貰っているみたいだ。
そして水色のドレスを身に纏ったニーナはどこか得意げな顔をしている。
「大巫女様がバザーで見つけた新品同様のドレスを今の流行風に作り変えてくれたの。聖母様は手仕事がお得意だから手伝って頂いたそうよ」
なんと、大巫女様とその御母堂様の手が加わえられたドレスらしい。バザー出品ものと言うからお古のはずなのに全くそれらしく見えない。
大巫女様と御母堂様すごい。そっちの仕事で食べていける腕前をしているのでは無いだろうか……
「リナリア、お腹すいてるでしょ。何か食べに行きましょう」
「でも」
「あの人をあしらったらクライネルト君はすぐ迎えに来てくれるわよ」
ふたりは私の手を引いてビュッフェ席に誘導しようとする。近くにいた給仕から飲み物を受け取り、お皿に好きなものを盛っていく。
美味しいお料理に舌鼓を打ち、さっきまであったもやもやが少し吹き飛んだ気がする。
「ねぇ君」
「恐れ入ります、彼女は先約済みなのでー」
「他を当たって頂けますか?」
男性が寄ってこようとすればイルゼとニーナが壁になってくれた。彼女たちの気遣いのおかげで少し余裕を持てた私はふと、置いていったルーカスの事を思い出す。
ルーカスはドロテアさんとどんな話をしているんだろう…………あれ?
ふと、ダンスフロアをみたら、ルーカスがいなくなっていた。少し前まで、フロアの中央で対峙していたのに、ふたりの姿が消えていた。
この会場内のどこかに移動して話をしているのだろうかと見渡す。──いない。
人の影に隠れている? いや、そうだとうしても、あのふたりなら目立つに違いない。…なにかあったんじゃ。
「どうしたのリナリア?」
「ルーカスがいないの。……ドロテアさんもいない。探して来る!」
「ちょっとリナリアってば!」
なんだか胸騒ぎがした。
ルーカスには動くなと言われたけど、居ても立っても居られなかった。背後でイルゼが呼び止める声が聞こえたけど、私は一目散に駆けていったのである。
会場全体をぐるりと見て回ったけど、彼の姿はなかった。もちろんドロテアさんもだ。
「誰かを探しているの?」
私が挙動不審に見えたのか、貴族子息らしき青年に声をかけられたけど、私はその相手をする余裕もなかった。
「お気遣いなく。失礼いたします」
失礼のないように断りの言葉を残すと、足早に立ち去る。中には腕を掴んで止めようとする人もいたので、猫に変身して逃れると悲鳴をあげられた。
驚かせて申し訳ないが、初対面の女性に対して些か失礼な態度のそちらが悪いんだからね!
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