呪縛 ~呪われた過去、消せない想い~

ひろ

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七章

真犯人

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 ―――時刻は指定の十分前。
 屋上へと続く階段の前に、俺とさよの姿はあった。
 あれほど降っていた土砂降りの雨はいつの間にか上がっており、今は薄い夕日の光が窓から差し込んでいる。
「覚悟はいいですか。時坂優」
「ああ、大丈夫だ」
 二人の冷静な声が廊下に響く。
「それでは。お互いに健闘を祈って―――」
 俺とさよの足が、同時に前に出る。
 タン、タン、タン―――
 トン、トン、トン―――
 刻みの良い二人の足音が壁に反射し、静まり返った校舎の中に吸い込まれていく。
 タン。
 トン。
 最後の一段を上り終え、俺たちは屋上へと続く扉の前で立ち止まった。扉の向こうに、強い人の気配を感じる。
 さよが躊躇なく、ドアノブに手をかけた。
 キィ、という音と共にゆっくりと扉が開く。
 陽が射し込んでくる。俺の顔を赤く照らす。
 屋上にはいくつもの水たまりができており、夏の赤い夕陽をきらきらと反射させていた。
 と、
「いらっしゃい」
 身体中の毛を逆なでするような不気味な声が、前方から聞こえてきた。氷のような冷たさを宿したその声に身体が一瞬強張る。全身に粟粒が立つ。
 屋上の真ん中には―――女の子がいた。
 ……一人の少女だった。
 夕日を背にしたその少女は、口角を釣り上げ、恍惚な笑みを浮かべていた。
 さよが口を開く。
「こうして対峙するのは初めてですね―――時坂初音さん」



# # #



 背中まで伸びた綺麗な黒髪。クリッとした可愛らしい大きな瞳。そしてそれとは対照的な小さな口元。何から何まで二年前の彼女とそっくりに思える。
 華奢な身体をした彼女は、綺麗な水色のワンピースをその身に纏っており、首からは、彼女の入学式の前日夜に俺が贈った銀色のネックレスが下げられていた。
「久しぶりだね。お兄ちゃん」
 にこりと笑って少女が言った。
 二年ぶりにそう呼ばれ、俺の背筋は一瞬ぞくりとした。
「本当に、初音なのか……」
 俺はそれだけを口にした。
 信じられなかった。目の前の光景が理解できなかった。だって、初音は二年前に俺の目の前で―――
「私は生きてるよ。大丈夫、安心して。後でちゃんと説明するからね」
 俺の心の中を見透かしたように、初音は安心させるような口調でそう言ってきた。
 しかし、次の瞬間には、
「それよりもさあ。私、今とっても気分がいいんだよぉ。もう少しで私の願いが叶うの」
 と、語尾を伸ばして、またその顔に不気味な笑みを浮かべた。
「あと少しで、全てが終わるの。あいつさえ殺したらぜ―んぶ終わり。そしたらまた一緒に暮らそうよ。そして、今度こそ幸せに―――」
「うるさいですよ。初音さん」
 だが酔ったように話し始める彼女を、さよが静かに遮った。そこには確かな怒りの感情が込められていた。
 初音の顔からすっと笑みが引く。
「何あんた? 勝手に、私とお兄ちゃんの会話に入り込んでこないでよ」
 これまでとは打って変わった低く圧しこもった声。泥のように濁った瞳で初音がさよを睨みつける。
 しかし、さよは怯むことなく、
「何、とは失礼ですね。二度も私を殺そうとしたでしょう」
 その視線を真正面から受け止めた。
 ゴウと屋上に強風が吹き荒れる。初音のワンピースが風にはためき、さよの純白のリボンが大きく揺れる。
 しばらく、二人は視線をかち合わせていたが、
「あはは。冗談、冗談。ちゃんと覚えてるよ」
 初音の方が先に表情を崩した。
「でも意外。もっと驚いてくれると思ってたんだけどなぁ。私が犯人だってわかってたの?」
「確信はありませんでした。ですが、あなたの存在については途中から疑っていましたよ」
「……ふーん」
 面白くないというように初音が顎を上げる。
「どうして私だってわかったの? せっかくみらいのキーホルダまで使ってあいつに注意を向けさせようとしたのに」
 えっ、と俺は声を上げる。
 火事の現場で見つけたみらいのキーホルダ。あれは初音が置いたものだったのか。みらいに疑いの目を向けさせ、自分が犯行を行いやすくするために?
 そんな……そんなことを初音が―――
「やはり、あれもあなたの仕業だったんですね」
「そうだよ」
「あなたの狙い通り、私も最初はみらいさんを疑っていました。彼女はあなたとも仲が良かったようなので、大切な友人を殺した復讐劇という形で今回の犯行を行っているのではないかとも考えました」
「………それで?」
 だが、さよはそこで大きくかぶりを振る。
「ですが、彼女には今回の一連の犯行は不可能です。どうあがいても、呪いで家を燃やし、人を殺すことなど彼女にはできやしないのです」
「どうしてそう思うの?」
「……それは……今ここで話すことではないでしょう。それにその理由については、あなたが一番よく理解していると思いますが?」
 さよが睨みつけるようにして言うと、初音はふんと鼻を鳴らした。
「ま、いいけどね。私としては時間稼ぎできればそれでよかったんだし」
「家族同然の彼女を巻き込むなんて、気でも触れたんですか?」
「そんなこと関係ないよ。全ては今回の計画を成功させるため。仕方なかったの」
「自分の目的を完遂するためなら、他の人などどうなってもいい、と?」
「そうだよ。全部自分のため。あいつらを殺すためだったら、私は何でもやる。恐怖に怯えて死んでいくあいつらの顔を想像するだけで、私の心は満たされていくの」
 清々しいほどの笑顔を初音はその顔に張り付けていた。本心から出ている言葉のようだった。
 悪寒が走る。
 狂ってる。そう思った。
 目の前にいる彼女は、初音の皮を被った全くの別人だ。あいつが人なんて殺せるはずがない。仲の良かったみらいに、罪を被せようとするわけがない。呪いなんて力を彼女が使える道理がないのだ。それに、そもそも初音は二年前に―――
「お前……誰だ? 本当は初音なんかじゃないんだろ。何が目的だ。初音の姿を借りて、お前は一体何を企んでいるんだ⁉」
 苛立ちと恐怖から俺の声は震えていた。喉の奥が熱い。目がちかちかする。ぐつぐつと舌の奥で、唾液が沸騰しているような感覚を覚える。
 平然と初音の名を騙る目の前の奴が許せなかった、
 しかし彼女は、キョトンとした表情で俺のことを見つめると、
「あはは、何言ってるんだよお兄ちゃん。私は初音だよ。時坂初音。正真正銘、お兄ちゃんの妹だよ」
 カラッと笑ってそう言った。
「嘘だ! だって初音は二年前に俺の目の前で殺されたんだぞ!」
 そう。初音は二年前に殺された。
 血のような真っ赤な夕陽が差し込む部屋の中で、初音は誰ともわからない奴に殺されたのだ。遺体だって確認した。彼女が生きているはずがない。
 しかし、目の前の少女は、ああそんなことかと言うように肩を竦めると、
「あの時お兄ちゃんの前で殺されてたのは、全くの別人だよ」
 さらりとそう言った。
「……は?」
 一瞬、頭が真っ白になる。
「あの時、殺されてたのは私じゃないの。私と同じくらいの背格好をした女の子。私の代わりに死んでもらったんだ。誰だかわからないように顔をぐちゃぐちゃにしてね」
「お、お前……何言って……あの時殺されてたのが別人……?」
「そうだよ」
 初音がこくんと頷く。
「そんな……なんで、そんなこと……」
 思考が追い付かない。頭が纏まらない。目の前の彼女が何を言っているのか理解できなかった。
「仕方なかったんだよ。あいつら四人を殺さないと、私の気は済まない。でも殺しちゃったら、私捕まっちゃうでしょ? 証拠だって残るしね。そうしたらお兄ちゃんとはもう一緒に暮らせないじゃない? あいつらのために人生棒に振るなんてまっぴらごめん。だから、一回死んで生まれ変わる必要があったの。死んだ人間が犯人だなんて、誰も考えないでしょ?」
 俺の疑問に答えるように初音が言った。まるで、それが自然な考え方だと言わんばかりの、落ち着いた声で―――
 二年前、俺の目の前で殺されていたのが初音ではなく別人―――? 初音は自分の死を偽装して、今の今までどこかにひっそりと身を隠して生きてきたというのか―――?
 俺は膝から崩れ落ちそうになった。突きつけられた現実を受け入れられなかった。初音が生きていたことについては喜ぶべきなのだろうが、そのことに二年間も気付かないでいた自分に心底絶望していたし、彼女が一連の事件の真犯人だということにも実感が湧かなかった。
「大丈夫? お兄ちゃん」
 初音が心配そうに俺の顔を覗きこんでくる。
「………ッ」
 俺は何も答えられなかった。彼女になんて声を掛けたらいいのかわからなかった。
 と、
「酷い人ですね。まるで無関係な人をも巻き込むとは。心は痛まないんですか?」
 俺たちのやり取りを黙って聞いていたさよが、不意に口を挟んできた。
「……心? そんなのとっくの昔に捨てたよ。良心なんかに囚われてたら、あいつらを殺すことなんてできないからね」
 はは、と初音が乾いた嗤い声を上げる。
「……そうですか。残念です」
 さよが小さく息を吐いた。
「顔を潰したのは、遺体が誰なのかをわからないようにするため。なるほど。確かに頷けます。しかし、まだわからないことがあります」
「……何?」
「あなたがあの四人を狙った理由は、やはり中学時代に受けたイジメが原因なのですよね……?」
「……そうだよ。入学早々、意味のわからない因縁をつけてきてね。私に執拗な嫌がらせをしてくるようになったの」
「因縁……?」
「自分の好きな人が、私に気があるとかないとかないとか、そんな下らない理由だよ」
 吐き捨てるように初音は言った。
「嫌がらせをされたから、彼女たちを殺したのですか?」
「そうだよ。最初の方は、まだよかったけどね。筆箱とか上靴とか、持ち物を隠されたりする程度だった……」
 でも―――と、そこで初音の声が少し低くなった。
「嫌がらせはどんどんエスカレートしていった。あっという間に苛烈なイジメへと発展した。次第に私は、学校へ行くのすら億劫になっていた」
 初音の目に、冷たい光が宿っている。
「毎日が辛かった。誰かに打ち明けたかった。でも……入学早々イジメられてるなんて、恥ずかしくて誰にも相談できなかった。黙って、あいつらの仕打ちに耐えるしかなかったの」
「………」
「私が誰にも相談できないってわかると、あいつらは更に調子に乗って私のことイジメてきた。本当、地獄みたいな毎日だったよ」
「………」
「でもそんなある日、ふっと私の目の前に光が射したの。それは希望の光だった。あいつらを殺して自分が幸せになるっていう、希望の光」
「………ッ」
「だから私は、絶対にあいつらを殺す。止めない。赦さない。誰が何と言おうと、あいつらを赦してやるつもりなんてない。幸せだった私の生活を土足で踏みにじったあいつらを、必ず地獄に落としてやるってこの胸に誓ったの」
 憎しみの籠った声で初音はそう言った。
 そんな彼女に、俺はやはり何も言えなかった。
「……なるほど。動機については、よくわかりました」
 さよが頷く。
「あの人たちの家を燃やしたのも、あなたの仕業ですね?」
「そうだよ。死んだ後も、あいつらの帰る場所をなくしてやるために燃やした。残り二人の家も、この後燃やしてやるつもりだよ」
「それほどまでに、彼女たちのことが憎いのですね」
「当たり前だろ」
 忌々しそうに初音が言う。
 と、そこでさよは、
「……ですがそれなら、何故二年も経った今なのですか?」
 と訊ねた。
「……は?」
 初音が眉を寄せる。
「私がわからないのはそこなんです。そんなにも憎かったのなら、二年前にさっさと殺せばよかったじゃないですか。何故今になって、ようやく行動に出たのですか?」
 ゴウッ、と風が吹いた。
 屋上のフェンスがギイギイと不気味な音を鳴らす。
 夕陽が山の向こうに消え、空が薄い紫色に変わっていく。
 初音はしばらく、さよを睨みつけたまま黙っていたが、
「力を得るため、だよ」
 やがて、先ほどよりも低い声でぼそりとそう呟いた。
「力……?」
 今度は、さよが眉根を寄せた。
「そう、力。この力をね―――」
 言うと初音は、おもむろに自分の右手を胸の前に翳した。
 と次の瞬間―――風も吹いていないのに、初音の黒髪がぶわりと大きく舞い上がった。
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