3 / 9
第3話
二人の時間
しおりを挟む
三時間後、ロビー――
「ふい~、疲れたぁ」
椅子に深く腰掛けながら、Jが心の底からといった感じで呟く。
ここは、ロビーと呼ばれる場所だ。VRの各ゲームに用意されている場所で、開始前にメンバーを募ったり、待ち合わせの場所として利用する空間である。雰囲気は、お洒落な駅前広場といった感じで、様々な商店や公園なんかもある。そこで、俺達は今日の反省会を開いていた。
「とりあえず、今日のノルマは消化できたな」
「うん、もしかしたら次回にズレ込むかもと思ってたけど、何とかなったね」
俺の言葉にハックが同意する。
「まあ、俺様のお陰だな。あのボス戦での俺の活躍がなければ、今頃は全滅していただろう」
ふんぞり返りながら、Jが偉そうに言う。まあ、確かに彼の活躍は認めるところなのだが。
「な~に言ってんのよ。Jが暴れ回ったせいで弾不足になったんじゃない。そこんところは責任を感じてよね」
そうなのだ。あまりにもボス戦で派手に戦ったため、その後に建物から逃走する際、かなり辛い目に遭ったのである。その責任がJにあることも明らかなのだ。
「ハハハ……ま、まあ、いいじゃねえか、そんな昔のこと」
「十分も経ってないってのッ」
レイカの激しいツッコミに、さすがのJも仰け反る。
「おっと、もう十時を過ぎてるじゃないか。良い子は寝る時間だから、俺は帰るぜ」
わざとらしく芝居口調で言うと、Jは最後に笑みを残してログアウトしてしまった。瞬間、今まで目の前に居た彼の姿が霧散し、座っていた椅子だけが残された。
「もう、逃げ足は速いんだから」
「ハハハッ、Jらしいよね」
楽しげに言うハック。レイカのほうも、気分を害した様子はなく、笑みを浮かべている。
「それじゃ、僕も帰るよ。今日は宿題が多くてさ」
「そういうのは終わらせてから来いよ」
「楽しいことを後回しにしちゃうと、気が散っちゃうタイプなんだよね」
それは、何となく分かる気がする。まあ、楽しんでる途中で憂鬱な時間を思ってしまい、気分がダウンしてしまうこともあるが。
「じゃあ、またね」
「ああ、それじゃな」
「宿題、頑張ってね」
俺達からの別れの言葉を聞き終えると、ハックもログアウトして姿を消した。
自然、後には俺とレイカだけが残る。まだ周りには相当数のプレイヤー達が居るが、その喧騒も気にはならなかった。
「ねえ、――はどうするの?」
何気無い質問。普通に考えれば今後の予定を聞いているだけだが、そこに彼女が別の意味を込めていることに、俺は気付いていた。
「ううん、どうすっかな……帰っても、まだ眠れそうもないしなぁ」
だから、俺は彼女が望む言葉を口にする。何もかもを男がしなければならないとは思わないが、お膳立てぐらいはするべきだろう。
「そうなんだ……それじゃさ、少し歩きながら話さない?」
「ああ、いいよ」
迷うことなく頷くと、俺は立ち上がる。レイカも笑みを浮かべながら椅子から立つと、俺の隣に並んだ。
そのまま、ロビーのメインストリートへと進む。そこには様々な店舗が並び、買い物が楽しめるようになっている。しかし、レイカはショッピングに興味がないのか、いつも通りに素通りするだけだ。
(相変わらずだな……)
俺は心の中で呟く。そんな感想を抱くぐらい、俺達は二人で散歩するのが恒例になっていた。
きっかけは、チームを組んで一ヶ月ぐらいした頃だろうか。珍しく、集合の日にJとハックが急用で来れなくなり、俺とレイカだけになった時があった。さすがに二人だけで進めるわけにもいかないので、解散しようかという話の流れになったのだ。
しかし、どうにもレイカは帰りたくない様子だった。なので、俺は他のことをして遊ぼうかと誘ったのだ。
まるでナンパのような誘い言葉だから、俺は断られることを覚悟していた。だが、彼女は予想外なことに、すんなりと了承してくれた。それも、嬉しそうに。
それから、俺達は二人で行動することが多くなった。みんなが集まる前だったり、今のように解散した後だったりと状況は様々だが、こうして短い時間を二人きりで散歩に費やしているのだ。
(でも、ホントに飽きないよな)
まったく変わらないコース。だが、彼女は変わらず喜びを感じてくれている。散歩が好きなのか、電脳空間に居るだけで満足なのか……理由は分からないが、俺はレイカの望む通りにしていた。それが最善の選択だと思えるから。
しばらく、そうして歩いていると、目の前に草花が目に優しい公園が広がる。所詮は全てが虚構の作り物だが、それでも心が和む効果は十分だった。
「綺麗だよね……」
「ああ、そうだな」
飾り気のない会話。それを理解していながらも、俺は無理に口を開こうとはしなかった。
普通、女性が男性を誘い二人きりになれば、何かしら甘ったるい展開になることを期待する。そこまで持っていく腕前があるかどうかは別にして、そうした考えが頭に浮かぶのは必然だろう。
しかし、彼女を相手にしていると、そのような考えが頭を過ることはない。最初は胸が高鳴ったりもしたものだが、今では、常と変わらぬ精神状態を維持できるまでになった。
そうなるに至った理由は簡単なものだ。彼女に『その気』が無いと気付いたからだ。
別段、告白してフラれたわけでも、ハッキリとした拒絶の意思を見せられたわけでもない。彼女と共に過ごす時間の中で、それを理解したのである。
だから、俺は彼女との距離を詰めようとはしない。何が目的で俺と居ることを望んでいるのかは分からないが、そういったことが狙いでないのなら、普通に接するのが一番であると思うのだ。
「どうしたの?」
「えっ……」
レイカが小首を傾げながら俺に問い掛けてくる。どうやら、思考の渦に飲み込まれ、相槌を打ち忘れていたらしい。
「いや、何でもないよ」
少しの焦りを隠しながら、俺は苦笑を浮かべる。今の考えを口にするのは、さすがに出来ないと思ったのだ。
「もしかして、退屈?」
「そう思ってるなら、適当な理由を付けて帰ってるよ」
「そっか……良かった」
俺の言葉に、レイカが安堵の表情を浮かべる。それは、彼女の内心が分かっていても、思わず見惚れてしまうものだった。
(まあ、これは仕方ねえよな……)
自分への言い訳を心の中で呟きながら、俺は彼女から視線を逸らした。
そんな風にして、微かな胸の高鳴りを隠しながら歩くこと一時間ほど。時刻が十一時を過ぎた頃、レイカの歩みが止まった。
「そろそろ帰ろうか?」
「そうだな。もう、いい時間だし」
もう一、二時間は起きていられるが、彼女の主導に任せている散歩なので、それを伝えるつもりはなかった。
「今日もありがとう。それじゃ、またね」
「ああ、じゃあな」
その会話を最後に、レイカの姿が目の前から消える。少しばかり寂しさを感じながら、俺もメニュー画面を呼び出してログアウトした。
瞬間、俺の視界が黒く染まる。だが、それも一瞬のことで、すぐに目の前が明るくなった。
「ウッ……眩しい」
目に突き刺さる照明の光に、俺は目を細める。その際に感じた軽い痛みに、ここが現実世界なのだと認識した。
(戻ってきたのか……)
心中で呟きながら、俺はベッドの上に座り込む。そして、頭に被っていたヘッドギアを外すと、ずっと稼働中だったパソコンに目を向ける。すると、一件のメールが届いていた。
(差出人は……Jか)
それを確認すると、見なくてもいいかという思いが胸を過ったが、とりあえず読むことにした。
『よお、兄弟。今日のデートはどうだった? イケないことまでしちゃったんなら、現実世界との違いを詳しく聞かせてくれよ』
予想通り、下らない内容だった。しかし、あまりに彼らしい文面に、俺は自然と笑みを浮かべていた。
(でも、次に会ったら折檻だ)
そんなことを思いながら、俺はパソコンの電源を落としたーーー
「ふい~、疲れたぁ」
椅子に深く腰掛けながら、Jが心の底からといった感じで呟く。
ここは、ロビーと呼ばれる場所だ。VRの各ゲームに用意されている場所で、開始前にメンバーを募ったり、待ち合わせの場所として利用する空間である。雰囲気は、お洒落な駅前広場といった感じで、様々な商店や公園なんかもある。そこで、俺達は今日の反省会を開いていた。
「とりあえず、今日のノルマは消化できたな」
「うん、もしかしたら次回にズレ込むかもと思ってたけど、何とかなったね」
俺の言葉にハックが同意する。
「まあ、俺様のお陰だな。あのボス戦での俺の活躍がなければ、今頃は全滅していただろう」
ふんぞり返りながら、Jが偉そうに言う。まあ、確かに彼の活躍は認めるところなのだが。
「な~に言ってんのよ。Jが暴れ回ったせいで弾不足になったんじゃない。そこんところは責任を感じてよね」
そうなのだ。あまりにもボス戦で派手に戦ったため、その後に建物から逃走する際、かなり辛い目に遭ったのである。その責任がJにあることも明らかなのだ。
「ハハハ……ま、まあ、いいじゃねえか、そんな昔のこと」
「十分も経ってないってのッ」
レイカの激しいツッコミに、さすがのJも仰け反る。
「おっと、もう十時を過ぎてるじゃないか。良い子は寝る時間だから、俺は帰るぜ」
わざとらしく芝居口調で言うと、Jは最後に笑みを残してログアウトしてしまった。瞬間、今まで目の前に居た彼の姿が霧散し、座っていた椅子だけが残された。
「もう、逃げ足は速いんだから」
「ハハハッ、Jらしいよね」
楽しげに言うハック。レイカのほうも、気分を害した様子はなく、笑みを浮かべている。
「それじゃ、僕も帰るよ。今日は宿題が多くてさ」
「そういうのは終わらせてから来いよ」
「楽しいことを後回しにしちゃうと、気が散っちゃうタイプなんだよね」
それは、何となく分かる気がする。まあ、楽しんでる途中で憂鬱な時間を思ってしまい、気分がダウンしてしまうこともあるが。
「じゃあ、またね」
「ああ、それじゃな」
「宿題、頑張ってね」
俺達からの別れの言葉を聞き終えると、ハックもログアウトして姿を消した。
自然、後には俺とレイカだけが残る。まだ周りには相当数のプレイヤー達が居るが、その喧騒も気にはならなかった。
「ねえ、――はどうするの?」
何気無い質問。普通に考えれば今後の予定を聞いているだけだが、そこに彼女が別の意味を込めていることに、俺は気付いていた。
「ううん、どうすっかな……帰っても、まだ眠れそうもないしなぁ」
だから、俺は彼女が望む言葉を口にする。何もかもを男がしなければならないとは思わないが、お膳立てぐらいはするべきだろう。
「そうなんだ……それじゃさ、少し歩きながら話さない?」
「ああ、いいよ」
迷うことなく頷くと、俺は立ち上がる。レイカも笑みを浮かべながら椅子から立つと、俺の隣に並んだ。
そのまま、ロビーのメインストリートへと進む。そこには様々な店舗が並び、買い物が楽しめるようになっている。しかし、レイカはショッピングに興味がないのか、いつも通りに素通りするだけだ。
(相変わらずだな……)
俺は心の中で呟く。そんな感想を抱くぐらい、俺達は二人で散歩するのが恒例になっていた。
きっかけは、チームを組んで一ヶ月ぐらいした頃だろうか。珍しく、集合の日にJとハックが急用で来れなくなり、俺とレイカだけになった時があった。さすがに二人だけで進めるわけにもいかないので、解散しようかという話の流れになったのだ。
しかし、どうにもレイカは帰りたくない様子だった。なので、俺は他のことをして遊ぼうかと誘ったのだ。
まるでナンパのような誘い言葉だから、俺は断られることを覚悟していた。だが、彼女は予想外なことに、すんなりと了承してくれた。それも、嬉しそうに。
それから、俺達は二人で行動することが多くなった。みんなが集まる前だったり、今のように解散した後だったりと状況は様々だが、こうして短い時間を二人きりで散歩に費やしているのだ。
(でも、ホントに飽きないよな)
まったく変わらないコース。だが、彼女は変わらず喜びを感じてくれている。散歩が好きなのか、電脳空間に居るだけで満足なのか……理由は分からないが、俺はレイカの望む通りにしていた。それが最善の選択だと思えるから。
しばらく、そうして歩いていると、目の前に草花が目に優しい公園が広がる。所詮は全てが虚構の作り物だが、それでも心が和む効果は十分だった。
「綺麗だよね……」
「ああ、そうだな」
飾り気のない会話。それを理解していながらも、俺は無理に口を開こうとはしなかった。
普通、女性が男性を誘い二人きりになれば、何かしら甘ったるい展開になることを期待する。そこまで持っていく腕前があるかどうかは別にして、そうした考えが頭に浮かぶのは必然だろう。
しかし、彼女を相手にしていると、そのような考えが頭を過ることはない。最初は胸が高鳴ったりもしたものだが、今では、常と変わらぬ精神状態を維持できるまでになった。
そうなるに至った理由は簡単なものだ。彼女に『その気』が無いと気付いたからだ。
別段、告白してフラれたわけでも、ハッキリとした拒絶の意思を見せられたわけでもない。彼女と共に過ごす時間の中で、それを理解したのである。
だから、俺は彼女との距離を詰めようとはしない。何が目的で俺と居ることを望んでいるのかは分からないが、そういったことが狙いでないのなら、普通に接するのが一番であると思うのだ。
「どうしたの?」
「えっ……」
レイカが小首を傾げながら俺に問い掛けてくる。どうやら、思考の渦に飲み込まれ、相槌を打ち忘れていたらしい。
「いや、何でもないよ」
少しの焦りを隠しながら、俺は苦笑を浮かべる。今の考えを口にするのは、さすがに出来ないと思ったのだ。
「もしかして、退屈?」
「そう思ってるなら、適当な理由を付けて帰ってるよ」
「そっか……良かった」
俺の言葉に、レイカが安堵の表情を浮かべる。それは、彼女の内心が分かっていても、思わず見惚れてしまうものだった。
(まあ、これは仕方ねえよな……)
自分への言い訳を心の中で呟きながら、俺は彼女から視線を逸らした。
そんな風にして、微かな胸の高鳴りを隠しながら歩くこと一時間ほど。時刻が十一時を過ぎた頃、レイカの歩みが止まった。
「そろそろ帰ろうか?」
「そうだな。もう、いい時間だし」
もう一、二時間は起きていられるが、彼女の主導に任せている散歩なので、それを伝えるつもりはなかった。
「今日もありがとう。それじゃ、またね」
「ああ、じゃあな」
その会話を最後に、レイカの姿が目の前から消える。少しばかり寂しさを感じながら、俺もメニュー画面を呼び出してログアウトした。
瞬間、俺の視界が黒く染まる。だが、それも一瞬のことで、すぐに目の前が明るくなった。
「ウッ……眩しい」
目に突き刺さる照明の光に、俺は目を細める。その際に感じた軽い痛みに、ここが現実世界なのだと認識した。
(戻ってきたのか……)
心中で呟きながら、俺はベッドの上に座り込む。そして、頭に被っていたヘッドギアを外すと、ずっと稼働中だったパソコンに目を向ける。すると、一件のメールが届いていた。
(差出人は……Jか)
それを確認すると、見なくてもいいかという思いが胸を過ったが、とりあえず読むことにした。
『よお、兄弟。今日のデートはどうだった? イケないことまでしちゃったんなら、現実世界との違いを詳しく聞かせてくれよ』
予想通り、下らない内容だった。しかし、あまりに彼らしい文面に、俺は自然と笑みを浮かべていた。
(でも、次に会ったら折檻だ)
そんなことを思いながら、俺はパソコンの電源を落としたーーー
0
あなたにおすすめの小説
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百の話を語り終えたなら
コテット
ホラー
「百の怪談を語り終えると、なにが起こるか——ご存じですか?」
これは、ある町に住む“記録係”が集め続けた百の怪談をめぐる物語。
誰もが語りたがらない話。語った者が姿を消した話。語られていないはずの話。
日常の隙間に、確かに存在した恐怖が静かに記録されていく。
そして百話目の夜、最後の“語り手”の正体が暴かれるとき——
あなたは、もう後戻りできない。
■1話完結の百物語形式
■じわじわ滲む怪異と、ラストで背筋が凍るオチ
■後半から“語られていない怪談”が増えはじめる違和感
最後の一話を読んだとき、
視える僕らのシェアハウス
橘しづき
ホラー
安藤花音は、ごく普通のOLだった。だが25歳の誕生日を境に、急におかしなものが見え始める。
電車に飛び込んでバラバラになる男性、やせ細った子供の姿、どれもこの世のものではない者たち。家の中にまで入ってくるそれらに、花音は仕事にも行けず追い詰められていた。
ある日、駅のホームで電車を待っていると、霊に引き込まれそうになってしまう。そこを、見知らぬ男性が間一髪で救ってくれる。彼は花音の話を聞いて名刺を一枚手渡す。
『月乃庭 管理人 竜崎奏多』
不思議なルームシェアが、始まる。
【完結】知られてはいけない
ひなこ
ホラー
中学一年の女子・遠野莉々亜(とおの・りりあ)は、黒い封筒を開けたせいで仮想空間の学校へ閉じ込められる。
他にも中一から中三の男女十五人が同じように誘拐されて、現実世界に帰る一人になるために戦わなければならない。
登録させられた「あなたの大切なものは?」を、互いにバトルで当てあって相手の票を集めるデスゲーム。
勝ち残りと友情を天秤にかけて、ゲームは進んでいく。
一つ年上の男子・加川準(かがわ・じゅん)は敵か味方か?莉々亜は果たして、元の世界へ帰ることができるのか?
心理戦が飛び交う、四日間の戦いの物語。
(第二回きずな児童書大賞で奨励賞を受賞しました)
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2025/12/16:『よってくる』の章を追加。2025/12/23の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/15:『ちいさなむし』の章を追加。2025/12/22の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/14:『さむいしゃわー』の章を追加。2025/12/21の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/13:『ものおと』の章を追加。2025/12/20の朝8時頃より公開開始予定。
2025/12/12:『つえ』の章を追加。2025/12/19の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/11:『にく』の章を追加。2025/12/18の朝4時頃より公開開始予定。
2025/12/10:『うでどけい』の章を追加。2025/12/17の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる