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これが恋ってやつですか③
「それで、ほんまに一日でええんか?」
店長の、のんびりとした声に
「はい。セール期間中の一番忙しい日曜日にお休みしてすみません」
「ええよ、毎年の事やし。それより…まだ前には進めへんのか?」
店長の言葉に、森野さんが息を呑む音が聞こえたような気がした。
「もうええんやないか?誰のせいでも無いんや。あれは事故なんやから」
「でも!」
店長の言葉をかき消すように、森野さんの叫び声が聞こえた。
「俺が殺したんです。全ての罪は俺にあるんです」
悲壮な声が事務所で響く。
杉野チーフは視線で階段を指すと、私は事務所の上にある食堂へと向かった。
お店は三階建ての建物が本館で、その向かい側にある横に広い二階建ての建物がギフト館。
そのギフト館の隣に小さな二階建ての建物がある。その建物は私達従業員用の建物になっていて、一階は事務所があり、二階が更衣室と食堂になっている。
食堂のドアを開けると、杉野チーフは電気を点けて中へと促した。
森野さんの言葉が耳から離れない。
『俺が殺したんです!』
聞いているだけで胸が苦しくなる程、悲しい声だった。
多分、今、店舗で残っているのが、売り場にいる筈の私と杉野チーフ。事務所に居る店長と森野さんだけなので、森野さんは私達が売り場に居ると思って話をしていたんだろう。
食堂の椅子に座ると、自動販売機から物が落ちる音が二回聞こえる。
そして杉野チーフは私に缶コーヒーを差し出すと
「森野君ね、うちの正社員じゃないの」
ぽつりと呟く声と共に、コーヒーのプルタブが空く音が聞こえた。
「いわゆる契約社員。それは、森野君が強く望んでの事なの。このお店の正社員になったら、何処に人事異動が出るのかが分からない。だから、森野君はこのお店に契約社員として働いているの。和田店長が森野君を此処へ連れて来たのは…、今から5年くらい前かな?」
杉野チーフは懐かしむように、ポツリポツリと話し出す。
「当時の森野君は荒れててね…。仕事は真面目にやらないし、愛想悪いし…。もう、本当にトラブルメイカーだった。」
「え!」
杉野チーフの言葉に驚いていると、小さく微笑み
「でもね、和田店長が本当に親身に接したの。私達には、何故店長があんなに森野君を買っていたのかが分からなかった。当時は下っ端の私が森野君の教育係になってね。それはもう、毎日毎日喧嘩ばかりだった。」
そう続けた。
私には信じられなかった。
「なんで変わったんですか?」
思わず尋ねた私に、杉野チーフはゆっくりと首を横に振り
「分からない。ただ、ゆっくりと変わって行ったの。そしていつしか、うちの売り場で欠かせない人になっていた。」
ここまで話すと、1口缶コーヒーに口を着けた。
店長の、のんびりとした声に
「はい。セール期間中の一番忙しい日曜日にお休みしてすみません」
「ええよ、毎年の事やし。それより…まだ前には進めへんのか?」
店長の言葉に、森野さんが息を呑む音が聞こえたような気がした。
「もうええんやないか?誰のせいでも無いんや。あれは事故なんやから」
「でも!」
店長の言葉をかき消すように、森野さんの叫び声が聞こえた。
「俺が殺したんです。全ての罪は俺にあるんです」
悲壮な声が事務所で響く。
杉野チーフは視線で階段を指すと、私は事務所の上にある食堂へと向かった。
お店は三階建ての建物が本館で、その向かい側にある横に広い二階建ての建物がギフト館。
そのギフト館の隣に小さな二階建ての建物がある。その建物は私達従業員用の建物になっていて、一階は事務所があり、二階が更衣室と食堂になっている。
食堂のドアを開けると、杉野チーフは電気を点けて中へと促した。
森野さんの言葉が耳から離れない。
『俺が殺したんです!』
聞いているだけで胸が苦しくなる程、悲しい声だった。
多分、今、店舗で残っているのが、売り場にいる筈の私と杉野チーフ。事務所に居る店長と森野さんだけなので、森野さんは私達が売り場に居ると思って話をしていたんだろう。
食堂の椅子に座ると、自動販売機から物が落ちる音が二回聞こえる。
そして杉野チーフは私に缶コーヒーを差し出すと
「森野君ね、うちの正社員じゃないの」
ぽつりと呟く声と共に、コーヒーのプルタブが空く音が聞こえた。
「いわゆる契約社員。それは、森野君が強く望んでの事なの。このお店の正社員になったら、何処に人事異動が出るのかが分からない。だから、森野君はこのお店に契約社員として働いているの。和田店長が森野君を此処へ連れて来たのは…、今から5年くらい前かな?」
杉野チーフは懐かしむように、ポツリポツリと話し出す。
「当時の森野君は荒れててね…。仕事は真面目にやらないし、愛想悪いし…。もう、本当にトラブルメイカーだった。」
「え!」
杉野チーフの言葉に驚いていると、小さく微笑み
「でもね、和田店長が本当に親身に接したの。私達には、何故店長があんなに森野君を買っていたのかが分からなかった。当時は下っ端の私が森野君の教育係になってね。それはもう、毎日毎日喧嘩ばかりだった。」
そう続けた。
私には信じられなかった。
「なんで変わったんですか?」
思わず尋ねた私に、杉野チーフはゆっくりと首を横に振り
「分からない。ただ、ゆっくりと変わって行ったの。そしていつしか、うちの売り場で欠かせない人になっていた。」
ここまで話すと、1口缶コーヒーに口を着けた。
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