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23話
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オレたちは、使者が来ているという東門へと向かった。
砦内を歩きながら、妙な違和感を覚える。騎士団員が次々と倒れる異常事態なのに、砦の兵士たちの表情はみな冷静だ。彼らは見る限り、普段どおりの仕事を淡々とこなしているように見える。
「……砦の兵士たち、妙に落ち着きすぎてますね」
小声でレオン殿下に確認すると、彼は静かに頷いた。
「ああ。全員が事前にこのことを知っていたかのようだ」
東門に近づくにつれ、オレの胸の中に不安が広がっていく。誰かが事前に砦の内情を隣国に伝えていたとしたら……? このタイミングでの「使者」の来訪。あまりにもできすぎている。
東門に到着すると、その先には一人の男が立っていた。
「あれが……使者?」
オレはその異様な光景に眉根を寄せた。
門の外に立つ男は、隣国ソルデーリア帝国の正式な外交官の装いをした男がひとり立っていた。しかし、その姿は見るからに奇妙だった。使者なのに護衛が一切ついていない。通常、国家間の正式な使者なら最低でも数名の護衛を連れてくるはずだ。
そして何より奇妙なのは、その表情だ。男は口元に不自然なまでの笑みを浮かべたまま微動だにしない。口元は笑っているのにその目は笑っておらず、じっとこちらを観察しているように見える。
「レオンハルト・エルクレスト殿下。お目にかかれて光栄です。私はソルデーリア帝国のルドルフ・バイマンと申します」
使者は深々と頭を下げた。やけに芝居がかった大げさな動きだ。
「何用だ?」
レオン殿下の声は落ち着いていただが、オレには彼の緊張が伝わってきた。
「早速ですが、殿下に一つの提案がございます」
使者は依然として不気味な笑顔を崩さない。
「この砦を、わが国ソルデーリア帝国にお譲りいただけませんか?」
「何?」
レオン殿下の声が低くなった。
「冗談ではない。砦は我が国の領土だ。明け渡す理由などない」
「そうですか……しかし、貴方の騎士団員たちが次々と病に倒れている状況では、この砦を守り切るのは難しいのではないですか?」
使者の言葉に、オレは背筋が凍るのを感じた。なぜ砦内の騎士団員の状況を知っている?
「加えて、この砦の兵士たちは実践に耐えうる訓練をしておりませんよね? その状況で我が軍の精鋭と戦うのはいささか厳しいのではないでしょうか」
こいつ……砦の内情をすべて知っている。やはり砦に内通者がいるのだ。オレは内心で歯ぎしりした。
「さらに申し上げますと」
使者は左手を軽く上げた。その動きに合わせるように、遠くの丘の上に無数の人影が現れる。
「わが国の軍隊は既に集結しております。もし我々の提案をお断りになれば、我が軍が実力でこの砦を陥落させることになります」
オレは目を凝らした。丘の上に並ぶのは少なく見積もっても数百の兵だろう。対して砦内の戦力は……騎士団員はほぼ全滅、残るは砦の兵士たちだけ。しかも彼らは第二王子の息がかかった兵士たちだらけで、まともに戦える兵はほとんどいないだろう。
使者の笑顔がふい崩れ、嘲笑に変わった。
「しかし、全面降伏していただけるなら、貴方たちの撤退には一切手を出しません。皇帝陛下の名にかけて、その約束は必ず守ると保障いたしましょう」
レオン殿下の顔は無表情だった。
「……答えを待ってほしい」
レオン殿下が静かに言った。
「結構です。我々も無用な衝突は避けたい。日没まで待ちましょう。日暮れまでにご返事をお願いします」
使者は再び深々と頭を下げた。そして立ち去ろうとしたが、数歩歩いたところで振り返った。
「そういえば」
使者の目が鋭くオレたちを見る。
「貴方の騎士団員に使用された薬物は、実は我が国で研究開発された『ルーンベイン』というものです。解毒には我々の国の知識がないと難しいでしょうね」
そう言い残し、使者は砦から遠ざかっていった。
「ルーンベイン……?」
アドリアンの顔色が変わった。何かを知っているようだ。
「……一旦、砦に戻るぞ」
レオン殿下はそう言うと、言葉少なく砦の中へと戻っていった。
「ルーンベインって何なんですか?」
俺はアドリアンに尋ねた。個室に戻った今もなお、頭の中には倒れた騎士団の仲間たちの苦しそうな表情が焼き付いている。レオン殿下は砦の兵士たちに今の現状を伝えるため出て行ったままだ。
窓から見える空は晴れているのに、室内の空気はどんよりと重い。
「ルーンベインか……」
アドリアンは考え込むようにして呟いた。
「ルーンベインは、隣国ソルデーリア帝国で開発された魔素毒だよ。普通の毒と違って、人間の体内にある魔素の流れを狂わせる毒だ。その結果、体内で魔素暴走が起きる」
アドリアンの表情が曇る。
「俺はね、エルダイン魔法学院で魔素学を学んでいた頃、同期の学生がこれを研究してるのを見たことがあるんだ。当時は『魔素障害治療薬』として研究されていたけど……おそらくそれがソルデーリア帝国で軍事転用されたんだろう」
「それで、その毒の効果は?」
「発症までの潜伏期間は数時間ほどでとても短い。最初は発熱と倦怠感だけだけど、次第に幻覚、制御不能な魔力放出、そして最後には内臓出血などへと進行する……」
「そ、それは治せるんですか?」
「解毒薬はあるんだけど、一般には出回ってない。しかも発症から24時間以内に投与しないと、致死率がぐんと上がる」
「24時間……」
俺は部屋の窓から砦を見下ろした。そこには騎士団員がいる兵士宿舎が見える。彼らを助けるためのタイムリミットはあまりにも短い。
「あ!」
ハッと思い出して、俺はアドリアンを見た。
「ここの隠し倉庫、見たことのない薬品がたくさんあったんです! 俺が発見した地下室……あの中にその毒や解毒薬があるんじゃないですか?」
アドリアンは眉をはね上げた。しかし、その表情は依然として厳しいままだ。
「可能性はあるね。朝食に毒が混入されたとなると、この砦の中にルーンベインが保管されていた可能性が高い。となると、解毒薬も一緒に管理していてもおかしくない……」
「じゃあ、今すぐ探しに行きましょう!」
俺は立ち上がろうとしたが、アドリアンに止められた。
「ちょっと待って。仮に解毒薬があったとしても、見分けがつかなければ意味がないよ。正体の分からない薬を当てずっぽうに飲ませるわけにはいかない」
「でも、何もしなければ仲間が……!」
オレが立ち上がったところで、部屋のドアが開いた。レオン殿下だ。
「レオン殿下!」
俺は彼の顔を見て言葉を失った。これまでの彼を知る限り、こんな表情は見たことがない。いつもの冷静さは消え、その目には明らかな怒りと……絶望が宿っていた。
「どうだったんですか? 砦の兵士たちは……」
「……皆、降伏を口にしている」
レオン殿下の声は低く沈んでいた。
「砦の兵士全員が、まるで口裏を合わせたかのように、『抵抗しても無駄だ、降伏すべき』と言っている」
「そんな……」
「今、私たちに与えられた選択肢は二つだ。抵抗して全滅するか、隣国に砦を明け渡すか」
レオン殿下の言葉に、俺は返す言葉を失った。どちらにしても暗い結末しか見えない。
オレは彼の目を見た。いつもの冷静で凛とした瞳が、今は迷いを含んでいる。それでも、彼は決断を下すしかないのだ。
「どうしますか……」
部屋の空気が凍りつく。
レオン殿下は深いため息をつき、顔を上げた。
「仕方ない。──ソルデーリア帝国に、この砦を明け渡す」
砦内を歩きながら、妙な違和感を覚える。騎士団員が次々と倒れる異常事態なのに、砦の兵士たちの表情はみな冷静だ。彼らは見る限り、普段どおりの仕事を淡々とこなしているように見える。
「……砦の兵士たち、妙に落ち着きすぎてますね」
小声でレオン殿下に確認すると、彼は静かに頷いた。
「ああ。全員が事前にこのことを知っていたかのようだ」
東門に近づくにつれ、オレの胸の中に不安が広がっていく。誰かが事前に砦の内情を隣国に伝えていたとしたら……? このタイミングでの「使者」の来訪。あまりにもできすぎている。
東門に到着すると、その先には一人の男が立っていた。
「あれが……使者?」
オレはその異様な光景に眉根を寄せた。
門の外に立つ男は、隣国ソルデーリア帝国の正式な外交官の装いをした男がひとり立っていた。しかし、その姿は見るからに奇妙だった。使者なのに護衛が一切ついていない。通常、国家間の正式な使者なら最低でも数名の護衛を連れてくるはずだ。
そして何より奇妙なのは、その表情だ。男は口元に不自然なまでの笑みを浮かべたまま微動だにしない。口元は笑っているのにその目は笑っておらず、じっとこちらを観察しているように見える。
「レオンハルト・エルクレスト殿下。お目にかかれて光栄です。私はソルデーリア帝国のルドルフ・バイマンと申します」
使者は深々と頭を下げた。やけに芝居がかった大げさな動きだ。
「何用だ?」
レオン殿下の声は落ち着いていただが、オレには彼の緊張が伝わってきた。
「早速ですが、殿下に一つの提案がございます」
使者は依然として不気味な笑顔を崩さない。
「この砦を、わが国ソルデーリア帝国にお譲りいただけませんか?」
「何?」
レオン殿下の声が低くなった。
「冗談ではない。砦は我が国の領土だ。明け渡す理由などない」
「そうですか……しかし、貴方の騎士団員たちが次々と病に倒れている状況では、この砦を守り切るのは難しいのではないですか?」
使者の言葉に、オレは背筋が凍るのを感じた。なぜ砦内の騎士団員の状況を知っている?
「加えて、この砦の兵士たちは実践に耐えうる訓練をしておりませんよね? その状況で我が軍の精鋭と戦うのはいささか厳しいのではないでしょうか」
こいつ……砦の内情をすべて知っている。やはり砦に内通者がいるのだ。オレは内心で歯ぎしりした。
「さらに申し上げますと」
使者は左手を軽く上げた。その動きに合わせるように、遠くの丘の上に無数の人影が現れる。
「わが国の軍隊は既に集結しております。もし我々の提案をお断りになれば、我が軍が実力でこの砦を陥落させることになります」
オレは目を凝らした。丘の上に並ぶのは少なく見積もっても数百の兵だろう。対して砦内の戦力は……騎士団員はほぼ全滅、残るは砦の兵士たちだけ。しかも彼らは第二王子の息がかかった兵士たちだらけで、まともに戦える兵はほとんどいないだろう。
使者の笑顔がふい崩れ、嘲笑に変わった。
「しかし、全面降伏していただけるなら、貴方たちの撤退には一切手を出しません。皇帝陛下の名にかけて、その約束は必ず守ると保障いたしましょう」
レオン殿下の顔は無表情だった。
「……答えを待ってほしい」
レオン殿下が静かに言った。
「結構です。我々も無用な衝突は避けたい。日没まで待ちましょう。日暮れまでにご返事をお願いします」
使者は再び深々と頭を下げた。そして立ち去ろうとしたが、数歩歩いたところで振り返った。
「そういえば」
使者の目が鋭くオレたちを見る。
「貴方の騎士団員に使用された薬物は、実は我が国で研究開発された『ルーンベイン』というものです。解毒には我々の国の知識がないと難しいでしょうね」
そう言い残し、使者は砦から遠ざかっていった。
「ルーンベイン……?」
アドリアンの顔色が変わった。何かを知っているようだ。
「……一旦、砦に戻るぞ」
レオン殿下はそう言うと、言葉少なく砦の中へと戻っていった。
「ルーンベインって何なんですか?」
俺はアドリアンに尋ねた。個室に戻った今もなお、頭の中には倒れた騎士団の仲間たちの苦しそうな表情が焼き付いている。レオン殿下は砦の兵士たちに今の現状を伝えるため出て行ったままだ。
窓から見える空は晴れているのに、室内の空気はどんよりと重い。
「ルーンベインか……」
アドリアンは考え込むようにして呟いた。
「ルーンベインは、隣国ソルデーリア帝国で開発された魔素毒だよ。普通の毒と違って、人間の体内にある魔素の流れを狂わせる毒だ。その結果、体内で魔素暴走が起きる」
アドリアンの表情が曇る。
「俺はね、エルダイン魔法学院で魔素学を学んでいた頃、同期の学生がこれを研究してるのを見たことがあるんだ。当時は『魔素障害治療薬』として研究されていたけど……おそらくそれがソルデーリア帝国で軍事転用されたんだろう」
「それで、その毒の効果は?」
「発症までの潜伏期間は数時間ほどでとても短い。最初は発熱と倦怠感だけだけど、次第に幻覚、制御不能な魔力放出、そして最後には内臓出血などへと進行する……」
「そ、それは治せるんですか?」
「解毒薬はあるんだけど、一般には出回ってない。しかも発症から24時間以内に投与しないと、致死率がぐんと上がる」
「24時間……」
俺は部屋の窓から砦を見下ろした。そこには騎士団員がいる兵士宿舎が見える。彼らを助けるためのタイムリミットはあまりにも短い。
「あ!」
ハッと思い出して、俺はアドリアンを見た。
「ここの隠し倉庫、見たことのない薬品がたくさんあったんです! 俺が発見した地下室……あの中にその毒や解毒薬があるんじゃないですか?」
アドリアンは眉をはね上げた。しかし、その表情は依然として厳しいままだ。
「可能性はあるね。朝食に毒が混入されたとなると、この砦の中にルーンベインが保管されていた可能性が高い。となると、解毒薬も一緒に管理していてもおかしくない……」
「じゃあ、今すぐ探しに行きましょう!」
俺は立ち上がろうとしたが、アドリアンに止められた。
「ちょっと待って。仮に解毒薬があったとしても、見分けがつかなければ意味がないよ。正体の分からない薬を当てずっぽうに飲ませるわけにはいかない」
「でも、何もしなければ仲間が……!」
オレが立ち上がったところで、部屋のドアが開いた。レオン殿下だ。
「レオン殿下!」
俺は彼の顔を見て言葉を失った。これまでの彼を知る限り、こんな表情は見たことがない。いつもの冷静さは消え、その目には明らかな怒りと……絶望が宿っていた。
「どうだったんですか? 砦の兵士たちは……」
「……皆、降伏を口にしている」
レオン殿下の声は低く沈んでいた。
「砦の兵士全員が、まるで口裏を合わせたかのように、『抵抗しても無駄だ、降伏すべき』と言っている」
「そんな……」
「今、私たちに与えられた選択肢は二つだ。抵抗して全滅するか、隣国に砦を明け渡すか」
レオン殿下の言葉に、俺は返す言葉を失った。どちらにしても暗い結末しか見えない。
オレは彼の目を見た。いつもの冷静で凛とした瞳が、今は迷いを含んでいる。それでも、彼は決断を下すしかないのだ。
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