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Q 「私のアイデンティティは?」
第16話 悔しさの味
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赤ずきんの裏が率いる幻想人(フェアリスト)たちの密会は一週間後。そこを一網打尽にすべく、華怜(かれん)は黙々と中破した十三号車の修理を続けていた。
修理に必要なパーツや工具類は全て、百千(ももち)が揃えてくれた。レッドフードが自分のことを事前に伝えていたらしいから、早々と必要になりそうな物品を揃えていたのだろう。あとは取引が成立すれば、運び屋を仲介して、この建設途中のアジトビルに届けてもらうだけでいい。
流石に純正のパーツや専用のアシストウェアまでは揃えられなかったようだが、それでもないよりはずっとマシだ。レンチを片手に、災害現場で用いられる多脚ロボットの前脚を、十三号車へと強引に接合する。
(私にも少なからず、こういう機械弄りのノウハウがあって良かった……警察学校に入る前の、あの古巣にも感謝しとかなくちゃ……)
華怜は自らの左腕へと目をやって、自嘲気味に笑った。
一方、レッドフードはどこからか拾ってきたオンボロソファに腰をかけて、愛用の携帯端末のニュースを眺めていた。
「追われる身として、情報収集は欠かせないから」なんて、それっぽい理由を付けているが実際のところは、
「嘘っ⁉ あの俳優さん、不倫してたの⁉ 今度、映画の主演も決まってたのに」
「どうでもいいわよ、そんなの」
「うわっ、こっちは違法薬物所持の疑いでスポーツ選手が書類送検だって」
「だから、どうでもいいって!」
実際のところレッドフードは情報収集に飽きて、誰かのゴシップニュースに興味を奪われていた。
幻想人に〈ウルフパック〉の修理が出来るなんて鼻から期待はしていなかったが、それでも「手伝おうか?」の一言もないのは、やはりムカつく。
少し本音を打ち明けたからといって、こちらも気を許すのは早すぎたんじゃなかろうか、と華怜は考え直していた。
「……」
だが、そこでふとレッドフードが止まったことに気づく。
さっきまで面倒なくらい絡んできたというのに、ピタリと押し黙り。それどころか画面に触れる指先さえ止まったまま、凍り付いていた。
「ちょっと、どうしたの?」
華怜も作業の手を止めて、彼女の端末を覗き込む。彼女の画面にあったのは、つい最近起きたとされる殺人事件に纏わる特集記事だ。
被害者は一六歳前後の少女。頭部を激しく損傷していた為に、身元の特定が難航しているようだった。
だが、肝心なのはそこじゃない。「被害者と思われる少女は、前日に幻想人『赤ずきん』と思われる人物と一緒にいるところを目撃されていて、」と記事は続く。
そして、添付された写真にはモザイク処理が施された少女と、パンクファッションに身を包むレッドフードの姿が映されていたのだ。
「えっ……」
つい最近、裏路地でレッドフードと接触した少女なんて一人しかいない。────「何でも屋」の百千桃佳(ももちももか)だ。
撮影された場面には本来華怜も写っていたはず。それなのに記事へ添付された写真から自分の姿だけが綺麗さっぱり消えていた。恐らくはAIを用いた画像処理か。
今の華怜は表向きに「赤ずきんに立ち向かった結果、哀れにも連れ去られてしまった警察官」として報道がなされている。そんな自分がレッドフードたちと行動を共にしている様子が世間さまにバレてしまえば、幻想班対策班の評判は失墜するだろう。
(私のことだけが伏せられているのは、警察上層部の圧力か……けど、この写真はいつ撮られた? 監視カメラや隠し撮りには気を配ってたはずなのに)
それにこの一場面が出回っているということは、自分とレッドフードが共謀していることが警察組織内に伝わったことにもなる。
そんな風に冷静な視点から現状を分析する自分がいる一方で、百千が死んだという事実を受け入れられない自分もいた。
所詮、百千と華怜は、何でも屋と顧客の関係でしかない。出会って、会話を交わしたのもほんの短い時間で、大した思い入れもない。
増して相手は、嫌悪さえしていた幻想人なのだ。
それなのに、彼女が最後に見せてくれた笑顔を思い返してしまうのは何故だろうか?
「嘘よね……」
理不尽な死はいつだって唐突に訪れる。狩りの獲物として追い回された挙句、無惨に吊るされることになった両親の骸を前に、その事実を学んだはずなのに、それでも華怜は少なからず動揺してしまった。
では、レッドフードはどうだろうか?
彼女と百千の関係は傍目にも浅からぬものだ。そんな親しい者の死を前に、赤ずきんの表はどんな反応を見せるのだろう?
「あっーマジかー! 百千ちゃんってば殺されちゃったかー!」
彼女は額に手を当てて、「あっちゃー!」とでも言いたげにぼやき始めた。
その態度はまるで、お気に入りのカップを割ってしまった程度のものだ。
「というか、カレンちゃん。これって不味くない? 仮にも幻想人を殺せるのなんて、一般人の犯行じゃなさそうだし。流れから考えて、赤ずきんのコミュニティの誰かが、百千ちゃんを粛清したって考えるのが自然だよね。だったら、私たちのことやこのアジトのことだって敵にバレちゃったんじゃ」
レッドフードは「早く場所を変えるよ!」と、そんな風に言葉を並び立てた。
だが、そんな風に取り繕うとした表層に反して、双色の瞳からは薄っすらと涙が伝り落ちる。
「その前に鏡くらい見なさいよ。アジトを変えるのは私も賛成だけど、ひとまず貴女が落ち着くまでの猶予くらいはあるでしょ」
「いや、別に幻想人の知り合いが死ぬのなんて大して珍しいことでもないから……私の助けが間に合わずに裏に殺されることもあれば、警察に言われのない罪で追い立てられた挙句、収容施設送りなんてこともザラにあるわけだし」
こんなことは慣れっこだ、と言いたげにレッドフードら毅然とした態度を貫いた。
だが、そんな強がりも最後までは続かない。
「けど、やっぱり……ちょっと悔しいかな」
「悔しい?」
「だって、百千ちゃんは最近いろんなことがようやく楽しくなってきたはずなんだよ。……それにもう少し稼いだら戸籍を買って、静かに暮らすって……コミケってヤツにも行ってみたいし、見たいアニメや漫画だってまだまだ沢山あるって」
それなのに、待っていた結末はこんなものか。
彼女は「百千桃佳」というアイデンティティを確立し、幻想人であるという因果からも逃れた。それなのに待っている物語のオチが「凄惨な死」なんて、胸糞が悪すぎる。
そんなものが彼女の終着点ならば、いっそ御伽噺を綴る本を破り捨てた方がマシに思えた。
「ねぇ、カレンちゃん……私たちが赤ずきん達を一網打尽に出来たならさ。少しは先に逝った百千ちゃんの救いになるような結末になるのかな?」
「そんなの分からないわよ」
そもそも華怜は、赤ずきんを殺した後のことなんて考えもしなかった。
どうだっていいんだ。
「ただ、誰かの当然の権利を遵守する為に、それを理不尽に害する幻想人を、一体でも多く殺処分する」────それが自らで選んだ正義なのだから、それを貫いた果てに何が待つのかなんて興味もなかった。
「そっか、分からないか……まぁ、そうだよね……」
「けど、分からないからこそ試す価値があるとも思う。少なくとも、百千さんが残してくれた情報と彼女が揃えてくれた武器は最大限に活用する。彼女を頼った以上、私たちにはその義務と責任があるんじゃないの?」
百千が殺される原因にもなってしまったのは十中八九、赤ずきんのコミュニティに纏わる情報だ。集会の場所と時間は流石に変えられてしまうだろうが、それでも敵にどんな幻想人がいるか知れたのは、明確なアドバンテージであった。
「義務と責任か……はは、相変わらずカレンちゃんは考え方がどっかイカれてるよ。実はただの警察官じゃなかったりするんじゃ」
「得体が知れないのはお互い様でしょ。それに相手のことを全部知る方が難しいんだし」
けれど、百千桃佳を初めとする〝表〟の幻想人たちについてもっと知りたかったと思う自分がいた。少なくとも彼女やレッドフードは、その異能で他者を踏み躙ることを愉悦とする〝裏〟の幻想人達とは違うらしい。
「……ん? ちょっと待って。なに、この匂いは?」
そんな思考を遮るように、華怜の嗅覚は仄かに甘い香りを捉えた。────忘れられないその匂いが鼻腔を抜けるのも束の間だ。
次の瞬間には轟音と共に廃ビルの壁面が瓦解する。そして舞い上がった粉塵と共に何かが華怜達の元へと飛び込んできた。
修理に必要なパーツや工具類は全て、百千(ももち)が揃えてくれた。レッドフードが自分のことを事前に伝えていたらしいから、早々と必要になりそうな物品を揃えていたのだろう。あとは取引が成立すれば、運び屋を仲介して、この建設途中のアジトビルに届けてもらうだけでいい。
流石に純正のパーツや専用のアシストウェアまでは揃えられなかったようだが、それでもないよりはずっとマシだ。レンチを片手に、災害現場で用いられる多脚ロボットの前脚を、十三号車へと強引に接合する。
(私にも少なからず、こういう機械弄りのノウハウがあって良かった……警察学校に入る前の、あの古巣にも感謝しとかなくちゃ……)
華怜は自らの左腕へと目をやって、自嘲気味に笑った。
一方、レッドフードはどこからか拾ってきたオンボロソファに腰をかけて、愛用の携帯端末のニュースを眺めていた。
「追われる身として、情報収集は欠かせないから」なんて、それっぽい理由を付けているが実際のところは、
「嘘っ⁉ あの俳優さん、不倫してたの⁉ 今度、映画の主演も決まってたのに」
「どうでもいいわよ、そんなの」
「うわっ、こっちは違法薬物所持の疑いでスポーツ選手が書類送検だって」
「だから、どうでもいいって!」
実際のところレッドフードは情報収集に飽きて、誰かのゴシップニュースに興味を奪われていた。
幻想人に〈ウルフパック〉の修理が出来るなんて鼻から期待はしていなかったが、それでも「手伝おうか?」の一言もないのは、やはりムカつく。
少し本音を打ち明けたからといって、こちらも気を許すのは早すぎたんじゃなかろうか、と華怜は考え直していた。
「……」
だが、そこでふとレッドフードが止まったことに気づく。
さっきまで面倒なくらい絡んできたというのに、ピタリと押し黙り。それどころか画面に触れる指先さえ止まったまま、凍り付いていた。
「ちょっと、どうしたの?」
華怜も作業の手を止めて、彼女の端末を覗き込む。彼女の画面にあったのは、つい最近起きたとされる殺人事件に纏わる特集記事だ。
被害者は一六歳前後の少女。頭部を激しく損傷していた為に、身元の特定が難航しているようだった。
だが、肝心なのはそこじゃない。「被害者と思われる少女は、前日に幻想人『赤ずきん』と思われる人物と一緒にいるところを目撃されていて、」と記事は続く。
そして、添付された写真にはモザイク処理が施された少女と、パンクファッションに身を包むレッドフードの姿が映されていたのだ。
「えっ……」
つい最近、裏路地でレッドフードと接触した少女なんて一人しかいない。────「何でも屋」の百千桃佳(ももちももか)だ。
撮影された場面には本来華怜も写っていたはず。それなのに記事へ添付された写真から自分の姿だけが綺麗さっぱり消えていた。恐らくはAIを用いた画像処理か。
今の華怜は表向きに「赤ずきんに立ち向かった結果、哀れにも連れ去られてしまった警察官」として報道がなされている。そんな自分がレッドフードたちと行動を共にしている様子が世間さまにバレてしまえば、幻想班対策班の評判は失墜するだろう。
(私のことだけが伏せられているのは、警察上層部の圧力か……けど、この写真はいつ撮られた? 監視カメラや隠し撮りには気を配ってたはずなのに)
それにこの一場面が出回っているということは、自分とレッドフードが共謀していることが警察組織内に伝わったことにもなる。
そんな風に冷静な視点から現状を分析する自分がいる一方で、百千が死んだという事実を受け入れられない自分もいた。
所詮、百千と華怜は、何でも屋と顧客の関係でしかない。出会って、会話を交わしたのもほんの短い時間で、大した思い入れもない。
増して相手は、嫌悪さえしていた幻想人なのだ。
それなのに、彼女が最後に見せてくれた笑顔を思い返してしまうのは何故だろうか?
「嘘よね……」
理不尽な死はいつだって唐突に訪れる。狩りの獲物として追い回された挙句、無惨に吊るされることになった両親の骸を前に、その事実を学んだはずなのに、それでも華怜は少なからず動揺してしまった。
では、レッドフードはどうだろうか?
彼女と百千の関係は傍目にも浅からぬものだ。そんな親しい者の死を前に、赤ずきんの表はどんな反応を見せるのだろう?
「あっーマジかー! 百千ちゃんってば殺されちゃったかー!」
彼女は額に手を当てて、「あっちゃー!」とでも言いたげにぼやき始めた。
その態度はまるで、お気に入りのカップを割ってしまった程度のものだ。
「というか、カレンちゃん。これって不味くない? 仮にも幻想人を殺せるのなんて、一般人の犯行じゃなさそうだし。流れから考えて、赤ずきんのコミュニティの誰かが、百千ちゃんを粛清したって考えるのが自然だよね。だったら、私たちのことやこのアジトのことだって敵にバレちゃったんじゃ」
レッドフードは「早く場所を変えるよ!」と、そんな風に言葉を並び立てた。
だが、そんな風に取り繕うとした表層に反して、双色の瞳からは薄っすらと涙が伝り落ちる。
「その前に鏡くらい見なさいよ。アジトを変えるのは私も賛成だけど、ひとまず貴女が落ち着くまでの猶予くらいはあるでしょ」
「いや、別に幻想人の知り合いが死ぬのなんて大して珍しいことでもないから……私の助けが間に合わずに裏に殺されることもあれば、警察に言われのない罪で追い立てられた挙句、収容施設送りなんてこともザラにあるわけだし」
こんなことは慣れっこだ、と言いたげにレッドフードら毅然とした態度を貫いた。
だが、そんな強がりも最後までは続かない。
「けど、やっぱり……ちょっと悔しいかな」
「悔しい?」
「だって、百千ちゃんは最近いろんなことがようやく楽しくなってきたはずなんだよ。……それにもう少し稼いだら戸籍を買って、静かに暮らすって……コミケってヤツにも行ってみたいし、見たいアニメや漫画だってまだまだ沢山あるって」
それなのに、待っていた結末はこんなものか。
彼女は「百千桃佳」というアイデンティティを確立し、幻想人であるという因果からも逃れた。それなのに待っている物語のオチが「凄惨な死」なんて、胸糞が悪すぎる。
そんなものが彼女の終着点ならば、いっそ御伽噺を綴る本を破り捨てた方がマシに思えた。
「ねぇ、カレンちゃん……私たちが赤ずきん達を一網打尽に出来たならさ。少しは先に逝った百千ちゃんの救いになるような結末になるのかな?」
「そんなの分からないわよ」
そもそも華怜は、赤ずきんを殺した後のことなんて考えもしなかった。
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「ただ、誰かの当然の権利を遵守する為に、それを理不尽に害する幻想人を、一体でも多く殺処分する」────それが自らで選んだ正義なのだから、それを貫いた果てに何が待つのかなんて興味もなかった。
「そっか、分からないか……まぁ、そうだよね……」
「けど、分からないからこそ試す価値があるとも思う。少なくとも、百千さんが残してくれた情報と彼女が揃えてくれた武器は最大限に活用する。彼女を頼った以上、私たちにはその義務と責任があるんじゃないの?」
百千が殺される原因にもなってしまったのは十中八九、赤ずきんのコミュニティに纏わる情報だ。集会の場所と時間は流石に変えられてしまうだろうが、それでも敵にどんな幻想人がいるか知れたのは、明確なアドバンテージであった。
「義務と責任か……はは、相変わらずカレンちゃんは考え方がどっかイカれてるよ。実はただの警察官じゃなかったりするんじゃ」
「得体が知れないのはお互い様でしょ。それに相手のことを全部知る方が難しいんだし」
けれど、百千桃佳を初めとする〝表〟の幻想人たちについてもっと知りたかったと思う自分がいた。少なくとも彼女やレッドフードは、その異能で他者を踏み躙ることを愉悦とする〝裏〟の幻想人達とは違うらしい。
「……ん? ちょっと待って。なに、この匂いは?」
そんな思考を遮るように、華怜の嗅覚は仄かに甘い香りを捉えた。────忘れられないその匂いが鼻腔を抜けるのも束の間だ。
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