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#47 二重螺旋の行方
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頭のすぐ近くで大きな音がして、それが白夜の意識を覚醒させた。
瓦礫のすき間から太陽の光が差し込んでいて、白夜は思わず開けた瞳を細める。ぼーっとする頭で、降り注ぐ光を手で隠した。
「……!」
ふと、今までの記憶が脳内で過ぎ去って、慌てて立ち上がる。
が、立ち上がった瞬間にその体がよろめいた。なんとか姿勢を維持しながら、歯を強く噛み締める。
白夜は未だ、精神力が万全に回復しているわけではない。
金剛寺の利口な騙り手に精神力を食われていたのだ。雪音が持ってきた草薙剣のエネルギーを自身に還元することで、疑似的な回復を遂げたものの、それはただ顕現させたナイフ一本分に過ぎない。潤沢なエネルギーを還元できたわけではなかった。
しかしそれでも、やらなくてはいけないことがある。白夜は静かに周囲を見渡した。
辺りは瓦礫の壁で何も見えない。金剛寺も雪音も、見える範囲にはいなかった。
仕方ないので太陽光が覗いている頭上、その瓦礫のすき間を白夜は見つめて、そこに手を伸ばす。
瓦礫の山を登り、頭上の穴から這い上がった。埃が混じった空気を吸い、揺れる足場に手をついて辺りを見渡した。
ビルの一つが倒壊したのだ。当然ながら、車道の方は野次馬が集まっていた。しかしビルの瓦礫が車道、歩道ともに大きくなだれ込んでいたため、遠目で確認できるかできない程度の距離があったが。
それでも反射的に白夜は身をかがめ、彼らの視線から逃れる。こんなところを発見され、認知までされたら面倒なことになるに違いなかった。
白夜はそのまま視線を這わせて金剛寺か雪音を探す。
辺りは瓦礫の山が連なっていた。白夜たちがいたビルなど、もう姿かたちもない。白い砂埃が微かにまうそこは、巨大なゴミ捨て場のようだ。
――がさり。
そんな中、瓦礫の粉がすり落ちる小さな音が聞こえて、白夜は瞬時にその方向へ視線を向ける。
目を細め、その先を凝視すると、やはり何かが動いていた。白夜は息をひそめて、その方向へ向かう。
「……!」
ボロボロになった腕が上がった。白夜はそれを覗き見しながら、拳を握りしめる。
「はぁ……はぁ……」
そこには体をボロボロにしながらも、瓦礫の上を這う金剛寺の姿があった。
白夜はそれを瓦礫の影から隠れ見て、右手に力を張らす。
――あと一発分、重力波を放つ余裕ぐらいは残っている。だが、これを放ってしまえばしばらくは動けなくなってしまうだろう。
白夜は息を呑んで、その影から金剛寺を見張った。絶対に一撃をぶち込むために、その機会を待つ。
「……俺は……生きるんだ……」
「……」
途絶え途絶えの息、その中でも金剛寺は自信を鼓舞するように呟きながら、瓦礫が積まれとんがっている山の下の影に入り込む。直射日光から逃れたその場所で、金剛寺は体を止めて深く息を吐いた。
――狙うならこの瞬間だ。
白夜は瓦礫の後ろから、右腕をかざす。その人差し指を金剛寺に向け、一点集中の重力波を準備した。
「生きて……俺は……っ」
「……」
金剛寺はゆっくりと仰向けになった。そのまま瓦礫の山を背にもたれかかった金剛寺は、口々にそうぼやく。
「生き抜く……こんなところで、終わるわけには……」
「……」
金剛寺へ向けた白夜の人差し指が震えはじめた。白夜はそれを眉間に皺を寄せながら、左手で押さえて無理やり震えを止めようとした。
そんな白夜の頭に、ふとさっき聞いたばかりの雪音の言葉が回想する。
『人は生きてこそです。……貴方は欲望に忠実なのが災いして、自ら愚者になってしまわないように――』
"人は生きてこそ"。人は死んだら何も成しえることができなくなる。それは誰にだって言えることで、白夜も例外ではない。
妖星墜落により、宿星の五人の呪いを受けた白夜は、生きていたとはいえなかった。自身の呪いから目を背け、前に進めなかった。前に進めないので、足元に広がっていた火孁が右腕を失った事件の沼からも逃れられず、そのまま自責の沼に沈むしかなかった。
その苦しみの中でも、白夜は自分の運命から目を背け続けた。苦しみから逃れたかったのに、運命を直視する勇気がなくて、その苦しみに甘んじることしかできなかった。
『くだらなくなったね、君』
久しぶりに会ったばかりの火孁は、白夜をそう評した。
そんなことは自分でもいやというほど理解していた。死を前すると、人はその人格の本質を見せるという話を聞いていた白夜は、まさにその時が自分の本質だと諦観していた。
しかし、ただ自棄になり盲目を演じていた白夜は生きていたといえるのだろうか。
字や火孁との生活では確実に白夜は生きていた。けれど、彼女らと別れてからの白夜の生活は"生"からも"死"からも目を背け、"次"に向かうわけでもなく、ただ時が過ぎるのを待っていただけだった。
そんな白夜が、死に際を迎えていたというには不備がある。
――死に際とは、生きている人間にしか訪れないのだから。
「……っ」
そして今、目の前で足掻く男はまさに"死に際"にいた。白夜は湧き上がる冷たい感覚に歯痒い思いで彼を睨む。
薄汚れ、青白く疲弊した顔でありながらも諦めようとしないその姿は、生にしがみつこうと藻掻いているその姿は――形容したくなかった。
"生きるため"に前に進むこと。
"何かのために"生きること。
少なくても白夜には、後者がとても羨ましく感じた。羨望と憎しみや怒りは交わらない。正と負の二重螺旋となって、いつかどこかで消えていくのだろう。
『……殺しはしません。後悔することになりますから』
――白夜は指を下ろしてしまった。
それから軽くなったように感じる瞳で、瀕死の金剛寺を見つめる。ただ、胸の中は未だイガイガが収まらず、納得がいかない感情による吐き気が喉を登っていたのだが。
だけど、しかしけれども、少なくても、白夜自身がそうしたいと望んだのだ。指を下ろしたのは誰かの指図ではなく、自分自身の指針だ。――この選択で後悔するか否かは、自分次第なのだろう。
「……」
さて、捕まえるとなれば簡単にはいかない。
金剛寺は満身創痍だが、それは白夜にもいえること。雪音の凍結の異能を解けかけていた。仕留めるだけなら、不意打ちをかませば一瞬でカタがつくだろう。しかし生け捕りとなると、難易度ははるかに向上する。
疲労と左肩、左手首などの傷によるダメージで頭がぼんやりする中で、白夜は考えた。
その視線は金剛寺を観察し、いつでも彼の行動に対応できるように意識している。それだけでもかなりの集中力を要するので、同時に作戦をたてるとすると頭が思うように動かなかった。
どんどん熱くなっていく気がする頭に、白夜は文字通り頭を抱えた。
「――」
ふと、涼しい風が棚引いた。揺れる前髪を抑え、その涼しさに白夜はふと視線を宙に泳がせた。
――その瞬間だった。
「……ぁ」
瓦礫が落ちる音。続けて落下し、崩れ落ちる音。砂埃が舞い、白夜の口元まで漂ってきた。落下して割れて飛び出た瓦礫の屑が小癪な音をたてて流れる。
「……は?」
視線を戻した白夜は目を丸くし、口を開けた。
瞬きを三度ほどしてみても、目の前の光景は変わらなかった。
――さっきまで金剛寺が腰かけていた瓦礫のとんがりが、消えていた。崩れていた。そこにあるはずの金剛寺の姿はなく、新しい瓦礫が横たわっているだけだった。
金剛寺が寄りかかっていた瓦礫。それは金剛寺の背丈よりも大きくて、見る限りでは幹も大きかった。
そう簡単に崩れるはずはないと思っていたが、目の前にそれがなくなっているということは、つまりそういうことなのだろう。
「――金剛寺ィ!」
白夜は野次馬の目など忘れ、憎し敵の名前を叫びながら飛び出した。しかしながら返事はなく、白夜が新鮮な瓦礫の海の前までたどり着く。
「……っ!」
血相を変えて白夜は瓦礫の一つを持ち上げようとするも、力足りず持ち上がらなくて、尻餅をついた。
すぐさま立ち上がろうとする白夜だったが、視界の隅に移った色に視線が釘付けになる。それはあってはならない色をしていた。
「な……」
瓦礫の下からにじみ出ているのは赤い液体。そして微かに、指の一部が瓦礫の下からはみ出していた。
白夜はそれを凝視したまま、しばらく動けなかった。頭でさえ、何も考えられなかった。ただただ目の前の光景を見ていた。
もう一部、風が吹く。揺れる前髪とちょっとだけ冷える体を感じて、ふと白夜の中の力が抜けて、意識が視界からもとに戻った。
「……そうかよ」
立ち上がれないまま、白夜はぼそりと呟いた。それは上ずっていて、自分がさっきまで待望していた結果になったのも関わらず、そこに喜びはない。
そこにあったのは、どこかで感じたことがある"虚無感"だった。
それでも変わらず、瓦礫の下からは音もたてず血液が染み出ていく――。
瓦礫のすき間から太陽の光が差し込んでいて、白夜は思わず開けた瞳を細める。ぼーっとする頭で、降り注ぐ光を手で隠した。
「……!」
ふと、今までの記憶が脳内で過ぎ去って、慌てて立ち上がる。
が、立ち上がった瞬間にその体がよろめいた。なんとか姿勢を維持しながら、歯を強く噛み締める。
白夜は未だ、精神力が万全に回復しているわけではない。
金剛寺の利口な騙り手に精神力を食われていたのだ。雪音が持ってきた草薙剣のエネルギーを自身に還元することで、疑似的な回復を遂げたものの、それはただ顕現させたナイフ一本分に過ぎない。潤沢なエネルギーを還元できたわけではなかった。
しかしそれでも、やらなくてはいけないことがある。白夜は静かに周囲を見渡した。
辺りは瓦礫の壁で何も見えない。金剛寺も雪音も、見える範囲にはいなかった。
仕方ないので太陽光が覗いている頭上、その瓦礫のすき間を白夜は見つめて、そこに手を伸ばす。
瓦礫の山を登り、頭上の穴から這い上がった。埃が混じった空気を吸い、揺れる足場に手をついて辺りを見渡した。
ビルの一つが倒壊したのだ。当然ながら、車道の方は野次馬が集まっていた。しかしビルの瓦礫が車道、歩道ともに大きくなだれ込んでいたため、遠目で確認できるかできない程度の距離があったが。
それでも反射的に白夜は身をかがめ、彼らの視線から逃れる。こんなところを発見され、認知までされたら面倒なことになるに違いなかった。
白夜はそのまま視線を這わせて金剛寺か雪音を探す。
辺りは瓦礫の山が連なっていた。白夜たちがいたビルなど、もう姿かたちもない。白い砂埃が微かにまうそこは、巨大なゴミ捨て場のようだ。
――がさり。
そんな中、瓦礫の粉がすり落ちる小さな音が聞こえて、白夜は瞬時にその方向へ視線を向ける。
目を細め、その先を凝視すると、やはり何かが動いていた。白夜は息をひそめて、その方向へ向かう。
「……!」
ボロボロになった腕が上がった。白夜はそれを覗き見しながら、拳を握りしめる。
「はぁ……はぁ……」
そこには体をボロボロにしながらも、瓦礫の上を這う金剛寺の姿があった。
白夜はそれを瓦礫の影から隠れ見て、右手に力を張らす。
――あと一発分、重力波を放つ余裕ぐらいは残っている。だが、これを放ってしまえばしばらくは動けなくなってしまうだろう。
白夜は息を呑んで、その影から金剛寺を見張った。絶対に一撃をぶち込むために、その機会を待つ。
「……俺は……生きるんだ……」
「……」
途絶え途絶えの息、その中でも金剛寺は自信を鼓舞するように呟きながら、瓦礫が積まれとんがっている山の下の影に入り込む。直射日光から逃れたその場所で、金剛寺は体を止めて深く息を吐いた。
――狙うならこの瞬間だ。
白夜は瓦礫の後ろから、右腕をかざす。その人差し指を金剛寺に向け、一点集中の重力波を準備した。
「生きて……俺は……っ」
「……」
金剛寺はゆっくりと仰向けになった。そのまま瓦礫の山を背にもたれかかった金剛寺は、口々にそうぼやく。
「生き抜く……こんなところで、終わるわけには……」
「……」
金剛寺へ向けた白夜の人差し指が震えはじめた。白夜はそれを眉間に皺を寄せながら、左手で押さえて無理やり震えを止めようとした。
そんな白夜の頭に、ふとさっき聞いたばかりの雪音の言葉が回想する。
『人は生きてこそです。……貴方は欲望に忠実なのが災いして、自ら愚者になってしまわないように――』
"人は生きてこそ"。人は死んだら何も成しえることができなくなる。それは誰にだって言えることで、白夜も例外ではない。
妖星墜落により、宿星の五人の呪いを受けた白夜は、生きていたとはいえなかった。自身の呪いから目を背け、前に進めなかった。前に進めないので、足元に広がっていた火孁が右腕を失った事件の沼からも逃れられず、そのまま自責の沼に沈むしかなかった。
その苦しみの中でも、白夜は自分の運命から目を背け続けた。苦しみから逃れたかったのに、運命を直視する勇気がなくて、その苦しみに甘んじることしかできなかった。
『くだらなくなったね、君』
久しぶりに会ったばかりの火孁は、白夜をそう評した。
そんなことは自分でもいやというほど理解していた。死を前すると、人はその人格の本質を見せるという話を聞いていた白夜は、まさにその時が自分の本質だと諦観していた。
しかし、ただ自棄になり盲目を演じていた白夜は生きていたといえるのだろうか。
字や火孁との生活では確実に白夜は生きていた。けれど、彼女らと別れてからの白夜の生活は"生"からも"死"からも目を背け、"次"に向かうわけでもなく、ただ時が過ぎるのを待っていただけだった。
そんな白夜が、死に際を迎えていたというには不備がある。
――死に際とは、生きている人間にしか訪れないのだから。
「……っ」
そして今、目の前で足掻く男はまさに"死に際"にいた。白夜は湧き上がる冷たい感覚に歯痒い思いで彼を睨む。
薄汚れ、青白く疲弊した顔でありながらも諦めようとしないその姿は、生にしがみつこうと藻掻いているその姿は――形容したくなかった。
"生きるため"に前に進むこと。
"何かのために"生きること。
少なくても白夜には、後者がとても羨ましく感じた。羨望と憎しみや怒りは交わらない。正と負の二重螺旋となって、いつかどこかで消えていくのだろう。
『……殺しはしません。後悔することになりますから』
――白夜は指を下ろしてしまった。
それから軽くなったように感じる瞳で、瀕死の金剛寺を見つめる。ただ、胸の中は未だイガイガが収まらず、納得がいかない感情による吐き気が喉を登っていたのだが。
だけど、しかしけれども、少なくても、白夜自身がそうしたいと望んだのだ。指を下ろしたのは誰かの指図ではなく、自分自身の指針だ。――この選択で後悔するか否かは、自分次第なのだろう。
「……」
さて、捕まえるとなれば簡単にはいかない。
金剛寺は満身創痍だが、それは白夜にもいえること。雪音の凍結の異能を解けかけていた。仕留めるだけなら、不意打ちをかませば一瞬でカタがつくだろう。しかし生け捕りとなると、難易度ははるかに向上する。
疲労と左肩、左手首などの傷によるダメージで頭がぼんやりする中で、白夜は考えた。
その視線は金剛寺を観察し、いつでも彼の行動に対応できるように意識している。それだけでもかなりの集中力を要するので、同時に作戦をたてるとすると頭が思うように動かなかった。
どんどん熱くなっていく気がする頭に、白夜は文字通り頭を抱えた。
「――」
ふと、涼しい風が棚引いた。揺れる前髪を抑え、その涼しさに白夜はふと視線を宙に泳がせた。
――その瞬間だった。
「……ぁ」
瓦礫が落ちる音。続けて落下し、崩れ落ちる音。砂埃が舞い、白夜の口元まで漂ってきた。落下して割れて飛び出た瓦礫の屑が小癪な音をたてて流れる。
「……は?」
視線を戻した白夜は目を丸くし、口を開けた。
瞬きを三度ほどしてみても、目の前の光景は変わらなかった。
――さっきまで金剛寺が腰かけていた瓦礫のとんがりが、消えていた。崩れていた。そこにあるはずの金剛寺の姿はなく、新しい瓦礫が横たわっているだけだった。
金剛寺が寄りかかっていた瓦礫。それは金剛寺の背丈よりも大きくて、見る限りでは幹も大きかった。
そう簡単に崩れるはずはないと思っていたが、目の前にそれがなくなっているということは、つまりそういうことなのだろう。
「――金剛寺ィ!」
白夜は野次馬の目など忘れ、憎し敵の名前を叫びながら飛び出した。しかしながら返事はなく、白夜が新鮮な瓦礫の海の前までたどり着く。
「……っ!」
血相を変えて白夜は瓦礫の一つを持ち上げようとするも、力足りず持ち上がらなくて、尻餅をついた。
すぐさま立ち上がろうとする白夜だったが、視界の隅に移った色に視線が釘付けになる。それはあってはならない色をしていた。
「な……」
瓦礫の下からにじみ出ているのは赤い液体。そして微かに、指の一部が瓦礫の下からはみ出していた。
白夜はそれを凝視したまま、しばらく動けなかった。頭でさえ、何も考えられなかった。ただただ目の前の光景を見ていた。
もう一部、風が吹く。揺れる前髪とちょっとだけ冷える体を感じて、ふと白夜の中の力が抜けて、意識が視界からもとに戻った。
「……そうかよ」
立ち上がれないまま、白夜はぼそりと呟いた。それは上ずっていて、自分がさっきまで待望していた結果になったのも関わらず、そこに喜びはない。
そこにあったのは、どこかで感じたことがある"虚無感"だった。
それでも変わらず、瓦礫の下からは音もたてず血液が染み出ていく――。
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