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異世界帰りへ④ 魔法は時として○○にもなります
リル⑩ ぶよんはない
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玉座の間に国王はいなかった。
通路で聞こえていた『ぶよんっ♪』の音も一切聞こえなくなり、気味が悪いほどの静けさが宿っている。
これじゃ城に問題が起こったところで、報告を受けなければ何も気付けないだろう。
「お祖父様! お祖父様っ、どこにいるんですか!?」
リルは部屋の隅々まで行って、俺のよく知らない玉座の間の裏側にまで入って行き、国王の姿を探し回った。
「いませんね……」
「――リルって、色んなキャラを使い分けてるよな」
「はい?」
なにを突然、というように素っ頓狂な顔をされて、俺は説明を足す。
「……怒ってるとき、タメ口のとき、恋人アピールをしてるとき。それから、平民にも頭を下げるときと、王族でいるとき。…………一つ一つの表情が違いすぎて、どれが本当のリルなのか、よくわからなくなってくる。今は、王族の顔をしているよな」
「そっ、それはその……っ。城の中では、そういう顔をしていなければ――!」
「じゃあさ、もし俺と出会った日、そのままヒロインとして日本に行っていたら……。お前、どの顔で俺と一緒にいるつもりだったんだ?」
問うとリルは伏し目がちになって俯いて、しばらくの間、思索に耽るような仕草を見せた。
「もちろん、理想の恋人、そして妻として振る舞いました」
胸に下げた王族を示すブローチにトンと軽く指を触れて、淀みのない声で言い切られる。
対する俺はというと、頭をかいて斜めに俯き、肺のそこから「はぁ――」と溜め息を吐いた。
「やっぱ、リルをヒロインに選ばなくて正解だったわ」
「なっ! それってどういう――っ」
「だってさ。そうしたらお前の別の顔って、死んだようなもん――。いや、折角だからめちゃくちゃ悪く言うけど、自殺したようなもんだろ」
「………………え?」
極端な物言いになってしまったけれど、このほうが伝わると思う。
結構、深刻な話でもあるし。
「人間は色んな顔を持っているのが当たり前だ。友達といるとき、仕事してるとき、家族といるとき――。そういうのを全部『理想のヒロイン』であるために……他の顔、自分のほとんどを、捨てる決意でいたってことだろ?」
「そ…………それは、ハヤトくんがそう望んだから!!」
「俺は一言も、そんなこと言ってねえよ」
「でも理想のヒロインって、そういうことよね!?」
どこで話が曲がってしまったのだか。
これだから伝言ゲームは嫌いだ。
理想のヒロイン候補は平面養殖ネトラレ属性に魔改造されるわ、ぶよぶよが獣害になってしまうわ……。本当にろくなことがない。
はじめてあの忌々しき通信機器を持っているほうが便利だと、心から思わされてしまった。
メッセージでも通話でもどっちでもいいけれど、伝言ゲームよりは正しい情報が伝わるだろう。
「そういうのは全部、爺さんの勘違いだ。俺の望むヒロインは、そんなに平面的な人間じゃない。むしろ些細なことで怒って喧嘩したり、何事もなかったかのように笑い合ったり……。知らない一面を見て惚れ直したりとか――――さ。そういう人が、俺は好きなんだ」
「じゃあ、私が学校で学んだことって――!」
「やっぱり間違いだった……ってことだな。ネトラレの件を置いても、根本から間違ってる」
この件に関しては、俺にも責任の一端がある。
まずそんな学校を作っているなんて知らされていなかったし、想像すらしていなかったから、無罪は主張したいところだけれど。
……でもきっと、今のこれは。
『ヒロイン報酬』なんて言って、選ばれる側の気持ちも考えずに勝手に契約を交わして、人を物みたいに扱おうとした――――、その、罰なんだろう。
だからリルは、本当に、ただただ真剣に巻き込まれてしまっただけ――。
「多分、ネトラレ爺さんだけじゃなくて、俺の考えかたとか伝えかたも間違っていたんだと思う。……巻き込んでしまって、ごめん。悪いことをした」
彼女がヒロイン報酬として選ばれることにどれほど真剣だったかは、悔しさを隠し切れていない今の表情と、大きな目に貯めた涙を見れば明らかだ。
「俺はリルにそのままでいて――――ああいや、ネトラレだけは本気でどうにかしたほうがいいと思うぞ! 将来の旦那さんが気の毒すぎるからな! …………でも、さ。他の部分だけを見ると、最初に会った瞬間よりも――。今の色んな顔を持ったリルのほうが好き……かも…………しれない」
おおぅ。こんなことを口走ったことがないから、最後の最後で自然と音量が絞られていった。
人に好意を伝えるってのは怖いものだ。
ライカブルを使えてもそんな風に思うんだから、使えない日本で俺が彼女を作ったり結婚なんてやっぱりできそうにない。
恋人持ちは全員勇者である。勇ましいにも程がある。
女の子を物扱いしたことは反省しなきゃならないし、ヒロイン報酬をとりあえず誰かに決めて日本へ帰るという手も、無くはないれど……。
それだって誰かをヒロインに指定して、巻き込んでしまうわけだ。
俺としても、五年の歳月と命を費やした対価を得たい気持ちはある。そしてそれ自体はきっと、正当な要求だと思う。
でも、できれば、これからは――。
少し時間はかかるかもしれないけれど、異世界で普通に恋愛をして、日本に行っても好き同士でいられるような、そういう女性を探そう。
――――そう、心に決めた。
「あの時より好き…………なんだ」
「ん? まあ……な」
なんだろう、この照れ恥ずかしい空気。
リルは徐に服のポケットからハンカチを取り出して、上品な所作で涙を拭った。その一つ一つが丁寧で美しいものだから、見とれると言うより、もはや感心させられてしまう。
そして赤らんだ目のまま、俺の顔を見て微笑んだ。
「じゃあ、まだ諦めなくてもいいよねっ」
「…………いやっ、ん? どうしてそうなった!?」
「そりゃー、この容姿ですから。見目だけで惚れてくる男性は、過去数え切れないほど見てきたわよ」
うわー、堂々と嫌なことを暴露し始めたぞ。
「ハヤトくんも、その人たちと同じ顔をしていたから…………。だから、うまく騙せると、思ったんだけどなぁ」
騙せる――か。
まあ今にして思えば、あんな理想過ぎる女の子、演技じゃなきゃいるわけないよな。
「ネトラレの件が無けりゃ、コロッと騙されてたよ」
「でもさ、あの時よりも今のほうが好きってことは、ライカブル的に言えば好感度が上がってるってことだよね!」
「ま、まあ……な」
「じゃあ、まだチャンスがあるってことだよね?」
可愛いすぎる顔で、嬉しそうに言いやがって……。
なんで、そんなにヒロインに固執するのかね。
まあ尊敬するお祖父様の命がかかってるわけだから、自分がどうにかできれば――なんて考えているのかもな。
だとすれば自己犠牲の塊みたいな、面倒くさい奴ってことだ。こういうタイプは厄介ごとを進んで抱え込むから、本当に面倒くさい。
……困ったことに、そういう性格が嫌いじゃないんだよなぁ。
そんな自分が一番面倒くさいような気もしてくる。
「ネトラレ願望を無くしてくれたらな」
「それは無理かなーっ」
「なんでだよ!!」
「ねっ、それよりお祖父様、探しましょうよ!」
はぐらかす気だな……。
しかし最終決定権が俺と国王の双方にある限り、ネトラレヒロインを連れて帰ることはない。
こいつのお祖父様に対する尊敬や敬愛の念は本物のようだし、それはきっと、好ましいことなんだろう。
わざわざ今ここで、言い争う必要も無い――か。
俺は静かに玉座の隣まで歩いて、その背もたれにポンと手を置いた。
通路で聞こえていた『ぶよんっ♪』の音も一切聞こえなくなり、気味が悪いほどの静けさが宿っている。
これじゃ城に問題が起こったところで、報告を受けなければ何も気付けないだろう。
「お祖父様! お祖父様っ、どこにいるんですか!?」
リルは部屋の隅々まで行って、俺のよく知らない玉座の間の裏側にまで入って行き、国王の姿を探し回った。
「いませんね……」
「――リルって、色んなキャラを使い分けてるよな」
「はい?」
なにを突然、というように素っ頓狂な顔をされて、俺は説明を足す。
「……怒ってるとき、タメ口のとき、恋人アピールをしてるとき。それから、平民にも頭を下げるときと、王族でいるとき。…………一つ一つの表情が違いすぎて、どれが本当のリルなのか、よくわからなくなってくる。今は、王族の顔をしているよな」
「そっ、それはその……っ。城の中では、そういう顔をしていなければ――!」
「じゃあさ、もし俺と出会った日、そのままヒロインとして日本に行っていたら……。お前、どの顔で俺と一緒にいるつもりだったんだ?」
問うとリルは伏し目がちになって俯いて、しばらくの間、思索に耽るような仕草を見せた。
「もちろん、理想の恋人、そして妻として振る舞いました」
胸に下げた王族を示すブローチにトンと軽く指を触れて、淀みのない声で言い切られる。
対する俺はというと、頭をかいて斜めに俯き、肺のそこから「はぁ――」と溜め息を吐いた。
「やっぱ、リルをヒロインに選ばなくて正解だったわ」
「なっ! それってどういう――っ」
「だってさ。そうしたらお前の別の顔って、死んだようなもん――。いや、折角だからめちゃくちゃ悪く言うけど、自殺したようなもんだろ」
「………………え?」
極端な物言いになってしまったけれど、このほうが伝わると思う。
結構、深刻な話でもあるし。
「人間は色んな顔を持っているのが当たり前だ。友達といるとき、仕事してるとき、家族といるとき――。そういうのを全部『理想のヒロイン』であるために……他の顔、自分のほとんどを、捨てる決意でいたってことだろ?」
「そ…………それは、ハヤトくんがそう望んだから!!」
「俺は一言も、そんなこと言ってねえよ」
「でも理想のヒロインって、そういうことよね!?」
どこで話が曲がってしまったのだか。
これだから伝言ゲームは嫌いだ。
理想のヒロイン候補は平面養殖ネトラレ属性に魔改造されるわ、ぶよぶよが獣害になってしまうわ……。本当にろくなことがない。
はじめてあの忌々しき通信機器を持っているほうが便利だと、心から思わされてしまった。
メッセージでも通話でもどっちでもいいけれど、伝言ゲームよりは正しい情報が伝わるだろう。
「そういうのは全部、爺さんの勘違いだ。俺の望むヒロインは、そんなに平面的な人間じゃない。むしろ些細なことで怒って喧嘩したり、何事もなかったかのように笑い合ったり……。知らない一面を見て惚れ直したりとか――――さ。そういう人が、俺は好きなんだ」
「じゃあ、私が学校で学んだことって――!」
「やっぱり間違いだった……ってことだな。ネトラレの件を置いても、根本から間違ってる」
この件に関しては、俺にも責任の一端がある。
まずそんな学校を作っているなんて知らされていなかったし、想像すらしていなかったから、無罪は主張したいところだけれど。
……でもきっと、今のこれは。
『ヒロイン報酬』なんて言って、選ばれる側の気持ちも考えずに勝手に契約を交わして、人を物みたいに扱おうとした――――、その、罰なんだろう。
だからリルは、本当に、ただただ真剣に巻き込まれてしまっただけ――。
「多分、ネトラレ爺さんだけじゃなくて、俺の考えかたとか伝えかたも間違っていたんだと思う。……巻き込んでしまって、ごめん。悪いことをした」
彼女がヒロイン報酬として選ばれることにどれほど真剣だったかは、悔しさを隠し切れていない今の表情と、大きな目に貯めた涙を見れば明らかだ。
「俺はリルにそのままでいて――――ああいや、ネトラレだけは本気でどうにかしたほうがいいと思うぞ! 将来の旦那さんが気の毒すぎるからな! …………でも、さ。他の部分だけを見ると、最初に会った瞬間よりも――。今の色んな顔を持ったリルのほうが好き……かも…………しれない」
おおぅ。こんなことを口走ったことがないから、最後の最後で自然と音量が絞られていった。
人に好意を伝えるってのは怖いものだ。
ライカブルを使えてもそんな風に思うんだから、使えない日本で俺が彼女を作ったり結婚なんてやっぱりできそうにない。
恋人持ちは全員勇者である。勇ましいにも程がある。
女の子を物扱いしたことは反省しなきゃならないし、ヒロイン報酬をとりあえず誰かに決めて日本へ帰るという手も、無くはないれど……。
それだって誰かをヒロインに指定して、巻き込んでしまうわけだ。
俺としても、五年の歳月と命を費やした対価を得たい気持ちはある。そしてそれ自体はきっと、正当な要求だと思う。
でも、できれば、これからは――。
少し時間はかかるかもしれないけれど、異世界で普通に恋愛をして、日本に行っても好き同士でいられるような、そういう女性を探そう。
――――そう、心に決めた。
「あの時より好き…………なんだ」
「ん? まあ……な」
なんだろう、この照れ恥ずかしい空気。
リルは徐に服のポケットからハンカチを取り出して、上品な所作で涙を拭った。その一つ一つが丁寧で美しいものだから、見とれると言うより、もはや感心させられてしまう。
そして赤らんだ目のまま、俺の顔を見て微笑んだ。
「じゃあ、まだ諦めなくてもいいよねっ」
「…………いやっ、ん? どうしてそうなった!?」
「そりゃー、この容姿ですから。見目だけで惚れてくる男性は、過去数え切れないほど見てきたわよ」
うわー、堂々と嫌なことを暴露し始めたぞ。
「ハヤトくんも、その人たちと同じ顔をしていたから…………。だから、うまく騙せると、思ったんだけどなぁ」
騙せる――か。
まあ今にして思えば、あんな理想過ぎる女の子、演技じゃなきゃいるわけないよな。
「ネトラレの件が無けりゃ、コロッと騙されてたよ」
「でもさ、あの時よりも今のほうが好きってことは、ライカブル的に言えば好感度が上がってるってことだよね!」
「ま、まあ……な」
「じゃあ、まだチャンスがあるってことだよね?」
可愛いすぎる顔で、嬉しそうに言いやがって……。
なんで、そんなにヒロインに固執するのかね。
まあ尊敬するお祖父様の命がかかってるわけだから、自分がどうにかできれば――なんて考えているのかもな。
だとすれば自己犠牲の塊みたいな、面倒くさい奴ってことだ。こういうタイプは厄介ごとを進んで抱え込むから、本当に面倒くさい。
……困ったことに、そういう性格が嫌いじゃないんだよなぁ。
そんな自分が一番面倒くさいような気もしてくる。
「ネトラレ願望を無くしてくれたらな」
「それは無理かなーっ」
「なんでだよ!!」
「ねっ、それよりお祖父様、探しましょうよ!」
はぐらかす気だな……。
しかし最終決定権が俺と国王の双方にある限り、ネトラレヒロインを連れて帰ることはない。
こいつのお祖父様に対する尊敬や敬愛の念は本物のようだし、それはきっと、好ましいことなんだろう。
わざわざ今ここで、言い争う必要も無い――か。
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