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異世界帰りへ⑤ 国王は新たな○○を画策する
リル⑫ 不確かな想いに寄り添って、彼女は○○を信じる。
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壁一面の映像は、やはり圧巻の一言である。
「うわっ……。凄いわね、マノンちゃんの魔法」
「ほんとにな。こいつが真面目に勉強して社交性を身につけたら、この世界は激変すると思うよ」
引きこもりを希望しすぎる言動から、期待をかけられないのが悲しいけれど。
「――これ、映っているのは魔方陣よね? 起動中みたい……だけれど」
魔方陣は手のひらサイズからある、魔法の補助道具みたいなものだ。描くものの素材によって効果や持続期間が変わってくるから、魔方陣専用のインクとかは庶民じゃ手が出ないほど高価である。
しかし最も効果が高いのは、自分の血で描いた魔方陣――。ファンタジー世界のお決まりだろう。いや、日本でも血判があるぐらいだから、そう変わらないかもしれないな。
「少し前まで、国王がこれに魔力を注いでいた」
「お祖父様が? ……あれ、でも召喚術は使わなくてよくなったんじゃ……。ハヤトくんに帰る気がないから」
「そう。んで『ぶよ』の召喚で痛い目を見たから、もう召喚術は使わない――。そういう話だったよな」
「じゃあこれ、何をしようとしているの……?」
俺は部屋のドアを開けてもらった瞬間からずっと、ライカブルでリルの好感度を確認し続けている。
後ろめたい秘密を抱えている人は、そこに近づかれると警戒心から好感度を下げるんだ。だからライカブルは嘘発見器代わりにもできる。
しかしリルの好感度は下がるどころか、むしろ上がっている。六十パーセント強から始まって、今が七十パーセントほど。ほどほどの高さと言えるだろう。
普通に、自室に招いての会話を楽しんでいる――ってことか。
「その様子だと、王族でも知らされてなさそうだな」
「えっと……。ごめんなさい? 話が見えてこないのだけれど……」
俺は一旦斜め下を向いて溜め息を吐いてから、再度リルの顔を真っ直ぐ見据えて、核心に迫る。
「最初から気付くべきだったんだ。俺と国王の交わした契約がおかしいことに」
「ヒロイン報酬のこと――だよね」
「ああ。召喚魔法で物品を取り寄せるに当たって、爺さんはこの世界の金品を対価とした――。そうだよな?」
「無条件召喚は不可能とされているから、間違いないと思うけれど」
「俺がずっと抱いていた疑問は、『じゃあ人間を一人呼び寄せるために、何を対価としたのか』だった。…………五年の間、ずっと疑問に思っていたんだ。けれど、怖くて踏み込めなかった。知らずに帰るのがベストだとさえ考えていた」
自分が異世界召喚されるに当たって払われた『犠牲』。
物を召喚するために物を対価として支払うのなら、人を召喚するためには人を対価として日本へ差し出したと考えるのが、最も普通で理屈も通るだろう。
「――――その件に関しては当時、色々な憶測が城内を駆け巡ったわ。実際に『忽然といなくなった人』もいましたし……ね」
リルは物憂げに語った。
「やっぱり、対価は人と考えて良さそうだな。――じゃあ訊くが、俺が元の世界へ帰ったら、どうなる?」
「対価となった人が戻ってくる――?」
「そうだ。だから俺は早く帰って、不幸にも日本へ飛ばされた人が――、もしちゃんと生きているのなら、早く元の世界に帰してやりたかった」
言った言葉に、リルは軽く目を丸くした。好感度が更にグイッと上がる。
「召喚したのはお祖父様で、ハヤトくんは巻き込まれた身でしょ。それなのに、そんなことまで考えていたの?」
「これでも割と善人のつもりなんだよ。一応」
十字大陸統一だって、できるだけ犠牲を払いたくなかった。これはもう、俺の主義みたいなものだ。
……というか、日本に生まれて平和な中で育ってきた人間がいきなり『中世の戦争ひゃっほーい!』ってなるわけがない。なるとしたら、そいつはちょっと怖いやつだろう。
生首が飛んだら一瞬で嘔吐いて数日はメシが喉を通らなくなり、そんな形で人が死ぬところなんてもう二度と見たくないと心の底から思うほうが、きっと、普通だ。
「――じゃあさ、俺がヒロインを連れ帰ったとき、国王は『対価としてヒロインに変わる何か』を受け取らないといけなくなる――。いや、受け取ることができる。そうは考えられないか?」
順を追って核心に迫っても、リルから嘘を吐く素振りは見られない。
王族だけどヒロイン報酬の対象にされていたりして、俺としては彼女が国王の傀儡となっているのではないかと怪しむ気持ちもあったんだけれど……。
どうやら、完全に蚊帳の外だったようだ。
「――――確かに、そうじゃないと計算が合わない……わ」
「だろ。リルなら何か知っているんじゃないか――って思ったんだけど」
「私は、何も聞かされてない……」
意気消沈というか、へこんでいるのが目に見えてわかる。
対価ってことは、信頼しているお祖父様に、自分を売り物扱いされていたってことだ。
そりゃ、へこんで当然だろう。ただでさえ王族なのに報酬扱いされて気の毒だったけれど、そこは『妾の子として疎まれている孫に、日本での豊かな暮らしを――』という善意だと思えたわけだ。
でも対価があるんじゃ、本当に物扱いである。
「リルは一度、ヒロインに決定されかけただろ? 俺が思うに、養成学校も、そこに王族の令嬢が通うことになったことも、全ては『日本へ渡すヒロインの価値を高めるため』じゃないか――って」
「そんなっ! お祖父様はそんなこと――ッ」
「まあ待て。この話には続きがある」
感情的になりかけたリルを制して、落ち着いた調子を心掛けながら丁寧に言葉を紡ぐ。
「ぶよ被害の一件――。あれの対価がわからない。爺さんはゲーム内のキャラクターを召喚するために、何を対価としたのか」
「空想上の生物ということなら……。いえ、でも、空想上の生物を召喚なんて、できるはずがないわ。対価を渡すための世界が空想なのだから、不可能なはず――」
「そうだ。だがそこへ、不可能を可能にする人間が現れた」
俺はベッドの上のマノンを指差した。
「マノンの魔力は異次元だろう。対価なしで空想世界からの召喚ができるようになった可能性すら、ある」
「じゃっ、じゃあお祖父様は、今もぶよのような何かを召喚しようとしているってこと!?」
「その通りだ。だからリルに訊いてみたい」
声音を据わらせて真剣に問おうとする。
リルの喉が、覚悟を決めるかの如く、ゴクリと鳴った。
「憶測でもいいから答えてくれ。――十字大陸制覇の次に、爺さんが抱く野望。それは『大陸外への進軍』……。合っていると思うか?」
俺の問いに、リルは一度躊躇いを見せたあと、こくりと頷いた。
十字大陸は、この世界の中では大海の中にポツンと存在する大陸とされている。それ故に海を越えての進軍は、したこともされたこともない。
僅かな交易船がどうにか行き交う程度だから、人を送り込んで戦争を働くというようなことは土台不可能なわけだ。
でも…………。もし、空から襲えるようになればどうなる?
爺さんが愛好したゲームには、沢山のドラゴンが出てくる。サラマンダーやバハムート……。
「みんな、聞いてほしい」
それから俺は、この世界に召喚されてから十字大陸制覇に至るまでの想いを、リル、マノン、パティの三人へ伝えた。
「…………この世界に英雄とかなんとかで召喚されて、当たり前だけど、最初は断ったんだ。戦争とか馴染みがないし、馴染みたくもない。その先導をするなんて、どんな名誉や金を貰ってもやりたくなんてない。……それでも引き受けたのは、俺が日本へ帰りたかったことと、ヒロインという対価、俺の代わりに日本へ送られた人がいるなら、その人の帰還。――そして何よりも、何百年と続いた争いを『俺の手で終わらせることができるなら』と考えた。十字大陸が統一されて平和になったら、次は遠くの大陸まで侵攻を開始する。そんな国のために働いたなんて、信じたくない」
珍しく、場がしんみりとした空気に包まれた。
ヒロインを誰にすればいいか、ネトラレ願望、引きこもり願望、盗撮魔。
そういうのは全部個人で解決する問題……いや盗撮は違うけれど! とにかく話の規模としては個人であり、大陸外への侵攻計画に比べれば小さいものだ。
だが国王の企みが、俺たちの想像通りだとすれば。
それは個人どころではなく、何千何万の人間の命がかかる問題となる。
「リル、頼みがある。――俺に、養成学校のことを教えてほしい」
思うに、爺さんの企みは五年前かそれに近いほど以前から、すでに始まっていた。
ならばヒロイン養成学校だって、何らかの意図を持って作られた可能性がある。
「うわっ……。凄いわね、マノンちゃんの魔法」
「ほんとにな。こいつが真面目に勉強して社交性を身につけたら、この世界は激変すると思うよ」
引きこもりを希望しすぎる言動から、期待をかけられないのが悲しいけれど。
「――これ、映っているのは魔方陣よね? 起動中みたい……だけれど」
魔方陣は手のひらサイズからある、魔法の補助道具みたいなものだ。描くものの素材によって効果や持続期間が変わってくるから、魔方陣専用のインクとかは庶民じゃ手が出ないほど高価である。
しかし最も効果が高いのは、自分の血で描いた魔方陣――。ファンタジー世界のお決まりだろう。いや、日本でも血判があるぐらいだから、そう変わらないかもしれないな。
「少し前まで、国王がこれに魔力を注いでいた」
「お祖父様が? ……あれ、でも召喚術は使わなくてよくなったんじゃ……。ハヤトくんに帰る気がないから」
「そう。んで『ぶよ』の召喚で痛い目を見たから、もう召喚術は使わない――。そういう話だったよな」
「じゃあこれ、何をしようとしているの……?」
俺は部屋のドアを開けてもらった瞬間からずっと、ライカブルでリルの好感度を確認し続けている。
後ろめたい秘密を抱えている人は、そこに近づかれると警戒心から好感度を下げるんだ。だからライカブルは嘘発見器代わりにもできる。
しかしリルの好感度は下がるどころか、むしろ上がっている。六十パーセント強から始まって、今が七十パーセントほど。ほどほどの高さと言えるだろう。
普通に、自室に招いての会話を楽しんでいる――ってことか。
「その様子だと、王族でも知らされてなさそうだな」
「えっと……。ごめんなさい? 話が見えてこないのだけれど……」
俺は一旦斜め下を向いて溜め息を吐いてから、再度リルの顔を真っ直ぐ見据えて、核心に迫る。
「最初から気付くべきだったんだ。俺と国王の交わした契約がおかしいことに」
「ヒロイン報酬のこと――だよね」
「ああ。召喚魔法で物品を取り寄せるに当たって、爺さんはこの世界の金品を対価とした――。そうだよな?」
「無条件召喚は不可能とされているから、間違いないと思うけれど」
「俺がずっと抱いていた疑問は、『じゃあ人間を一人呼び寄せるために、何を対価としたのか』だった。…………五年の間、ずっと疑問に思っていたんだ。けれど、怖くて踏み込めなかった。知らずに帰るのがベストだとさえ考えていた」
自分が異世界召喚されるに当たって払われた『犠牲』。
物を召喚するために物を対価として支払うのなら、人を召喚するためには人を対価として日本へ差し出したと考えるのが、最も普通で理屈も通るだろう。
「――――その件に関しては当時、色々な憶測が城内を駆け巡ったわ。実際に『忽然といなくなった人』もいましたし……ね」
リルは物憂げに語った。
「やっぱり、対価は人と考えて良さそうだな。――じゃあ訊くが、俺が元の世界へ帰ったら、どうなる?」
「対価となった人が戻ってくる――?」
「そうだ。だから俺は早く帰って、不幸にも日本へ飛ばされた人が――、もしちゃんと生きているのなら、早く元の世界に帰してやりたかった」
言った言葉に、リルは軽く目を丸くした。好感度が更にグイッと上がる。
「召喚したのはお祖父様で、ハヤトくんは巻き込まれた身でしょ。それなのに、そんなことまで考えていたの?」
「これでも割と善人のつもりなんだよ。一応」
十字大陸統一だって、できるだけ犠牲を払いたくなかった。これはもう、俺の主義みたいなものだ。
……というか、日本に生まれて平和な中で育ってきた人間がいきなり『中世の戦争ひゃっほーい!』ってなるわけがない。なるとしたら、そいつはちょっと怖いやつだろう。
生首が飛んだら一瞬で嘔吐いて数日はメシが喉を通らなくなり、そんな形で人が死ぬところなんてもう二度と見たくないと心の底から思うほうが、きっと、普通だ。
「――じゃあさ、俺がヒロインを連れ帰ったとき、国王は『対価としてヒロインに変わる何か』を受け取らないといけなくなる――。いや、受け取ることができる。そうは考えられないか?」
順を追って核心に迫っても、リルから嘘を吐く素振りは見られない。
王族だけどヒロイン報酬の対象にされていたりして、俺としては彼女が国王の傀儡となっているのではないかと怪しむ気持ちもあったんだけれど……。
どうやら、完全に蚊帳の外だったようだ。
「――――確かに、そうじゃないと計算が合わない……わ」
「だろ。リルなら何か知っているんじゃないか――って思ったんだけど」
「私は、何も聞かされてない……」
意気消沈というか、へこんでいるのが目に見えてわかる。
対価ってことは、信頼しているお祖父様に、自分を売り物扱いされていたってことだ。
そりゃ、へこんで当然だろう。ただでさえ王族なのに報酬扱いされて気の毒だったけれど、そこは『妾の子として疎まれている孫に、日本での豊かな暮らしを――』という善意だと思えたわけだ。
でも対価があるんじゃ、本当に物扱いである。
「リルは一度、ヒロインに決定されかけただろ? 俺が思うに、養成学校も、そこに王族の令嬢が通うことになったことも、全ては『日本へ渡すヒロインの価値を高めるため』じゃないか――って」
「そんなっ! お祖父様はそんなこと――ッ」
「まあ待て。この話には続きがある」
感情的になりかけたリルを制して、落ち着いた調子を心掛けながら丁寧に言葉を紡ぐ。
「ぶよ被害の一件――。あれの対価がわからない。爺さんはゲーム内のキャラクターを召喚するために、何を対価としたのか」
「空想上の生物ということなら……。いえ、でも、空想上の生物を召喚なんて、できるはずがないわ。対価を渡すための世界が空想なのだから、不可能なはず――」
「そうだ。だがそこへ、不可能を可能にする人間が現れた」
俺はベッドの上のマノンを指差した。
「マノンの魔力は異次元だろう。対価なしで空想世界からの召喚ができるようになった可能性すら、ある」
「じゃっ、じゃあお祖父様は、今もぶよのような何かを召喚しようとしているってこと!?」
「その通りだ。だからリルに訊いてみたい」
声音を据わらせて真剣に問おうとする。
リルの喉が、覚悟を決めるかの如く、ゴクリと鳴った。
「憶測でもいいから答えてくれ。――十字大陸制覇の次に、爺さんが抱く野望。それは『大陸外への進軍』……。合っていると思うか?」
俺の問いに、リルは一度躊躇いを見せたあと、こくりと頷いた。
十字大陸は、この世界の中では大海の中にポツンと存在する大陸とされている。それ故に海を越えての進軍は、したこともされたこともない。
僅かな交易船がどうにか行き交う程度だから、人を送り込んで戦争を働くというようなことは土台不可能なわけだ。
でも…………。もし、空から襲えるようになればどうなる?
爺さんが愛好したゲームには、沢山のドラゴンが出てくる。サラマンダーやバハムート……。
「みんな、聞いてほしい」
それから俺は、この世界に召喚されてから十字大陸制覇に至るまでの想いを、リル、マノン、パティの三人へ伝えた。
「…………この世界に英雄とかなんとかで召喚されて、当たり前だけど、最初は断ったんだ。戦争とか馴染みがないし、馴染みたくもない。その先導をするなんて、どんな名誉や金を貰ってもやりたくなんてない。……それでも引き受けたのは、俺が日本へ帰りたかったことと、ヒロインという対価、俺の代わりに日本へ送られた人がいるなら、その人の帰還。――そして何よりも、何百年と続いた争いを『俺の手で終わらせることができるなら』と考えた。十字大陸が統一されて平和になったら、次は遠くの大陸まで侵攻を開始する。そんな国のために働いたなんて、信じたくない」
珍しく、場がしんみりとした空気に包まれた。
ヒロインを誰にすればいいか、ネトラレ願望、引きこもり願望、盗撮魔。
そういうのは全部個人で解決する問題……いや盗撮は違うけれど! とにかく話の規模としては個人であり、大陸外への侵攻計画に比べれば小さいものだ。
だが国王の企みが、俺たちの想像通りだとすれば。
それは個人どころではなく、何千何万の人間の命がかかる問題となる。
「リル、頼みがある。――俺に、養成学校のことを教えてほしい」
思うに、爺さんの企みは五年前かそれに近いほど以前から、すでに始まっていた。
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