70 / 93
王位継承編② 茸と香辛料
マノン⑯ ひきこもり、家事をする
しおりを挟む
俺はマノンという少女を、甘く見ていたのかもしれない。
「ハヤトさんっ、私の手料理を食べてください!」
「…………ヤンデレの手料理とか、どう考えても死亡フラグだろ」
「やんでれ……?」
そこに疑問をもたれてしまうと、説明しづらいな。『病的なほど俺を好きと言うことだ』なんて言えるわけない。恥ずかしすぎる。
「あ、じゃあ俺も一緒に作ろう!」
これでもサバイバル環境で調理手順は多少覚えた。
特に野生動物の血抜きはクロシードで特技継承済みだ。クロシードは対象者の『最も得意とすること』が対象となる。
まあ、血抜きは継承できたのに料理は誰からも継承できなかったあたり、戦地に来る人って……、と思わなくもないけれど。
奥さんとか子供の話ばかりする人なら、いくらでもいた。でも『戦闘より料理が得意です!』なんて人は、そもそも師団に入ったところで調理班に回されるだろう。
戦時と言えど常にサバイバル環境であるはずもなく、非常事態を除けば全て、調理班が食料を食べられる状態にして用意する。
戦地での食事は『命と同義』だと言ってもいい。
専門の特定された人間が常に調理を担当することで、細菌やウイルスの感染リスクを減らし、更には毒を盛られる可能性も最小限とする。
ライカブルで調理班の中に好感度が低い人を視認したら、即刻、好感度を上げにかかっていたぐらいだ。
だからこそ断言する。
マノンに料理を任せるのは、命を握られることと同義だ――と。
いやまあ、好きな人を殺したりはしないと思うけれどさ。
病みすぎて『一緒に死にましょう……』なんて展開になったら本当に洒落では済まないわけで。
「私一人で作らないと、手料理と呼べないじゃないですか!」
「共同作業ってことじゃ、だめか?」
「共同……っ。そ、それは魅力的ですけれど、次に取っておきます!」
妙に意地になっている気がする。
「なんで、そんなに手料理を食べさせたいんだ?」
「それはその……。私、魔法を抜いてしまったら、家事ぐらいしか特技がないので」
「……………………………………………………は?」
「ああ! その間は信じていないですね! おっぱいの時と同じ間ですよ!!」
「いやだって、お前、マノンだろ!?」
「すっごいバカにされています! 不愉快です! 引きこもっていて親が貿易商で、家事ぐらいできなくてどうやって生きていけると思っているのですか!?」
「お、おぅ……。言われてみれば、その通りだな」
食ってかかってくるマノンに対して、俺は両手を胸の前に翳して距離を保ちながら、首を縦にして頷いた。
「わかった……けどさ。一応、横で見ていてもいいか?」
「不愉快ですけれど、そこまで言うのなら仕方ないですね」
不愉快と繰り返す割に、好感度が一ミリも動かない。ずっと百パーセント。好意は嬉しいけれど受け止めきれないから、申し訳ないことに困ってしまう。
とりあえず、この客室には料理をする設備がなく、俺たちは城にある調理施設へ向かった。
城にはいくつかの調理専用施設があって、国王と来賓のためにある最上級のものから、地下牢へ配給する率直に言って粗末な食事を作る施設まで、様々だ。
「で、どこを借りる?」
「学校に調理実習室があったので、そこを使わせてもらいます」
「……マノンって、学校に通ったのは一日だけなんだよな?」
「はい」
「なのに、この前と今回でもう二回目か。――閉校した後のほうが学校に通う生徒ってのも、珍しいもんだな……」
「ではっ」
マノンは急に魔法を展開して、周囲に黒い幕を張った。四角いボックスの中に閉じ込められたような感覚になる。
「なんだこれは」
「視界を遮るためです」
「お前、まだ引きこもり体質治ってなかったのな」
「治す気がないですから」
「絶望的なことをあっさり言いやがって……」
まあ仕方がない。このまま行こう。
俺たちはドアを開けて客間を出て、通路を歩く。
「これ、周りからはどう見られているんだ?」
「最初は黒い塊にしていたのですが、歩くブラックボックスと呼ばれたり気味が悪いあまりに攻撃されることすらあったので、今は透明化しています」
「擬態みたいなものか?」
「周囲の景色と馴染むようにしていますから、そうですね」
「でもそれだと、無意識に人が入り込んでくる可能性もあるだろ?」
「バリアだと思ってください。外からの侵入は不可能です。行く道に人があれば自然と押しのけます」
改めて思うけれど、平民には生活魔法しか使えないってのに、この子の魔法の才は群を抜きすぎて異常なレベルにまで達している。
マノンが引きこもることも性格がアレになることもなく、普通の大人に成長していれば……。俺なんか召還しなくても、ほとんど被害を出さずに十字大陸統一だってできただろう。
まあそれをやらせてしまえば、魔法の才に優れたものが王位に就くという慣例に倣って、次の国王がマノンに決まってしまうわけだ。
彼女に比べれば有象無象にしかならない王族は、威厳をなくしてしまう。
彼らが保身のためにマノンの存在を認めなかったことにも、一応の理解は及ぶか……。
「じゃあいっそ、内側から外も見えるようにすればいいんじゃないか? 結構歩きづらいぞ、これ。透明のほうが絶対にいい」
なにせ数メートル先までしか視界が無いから、急に壁やら階段やらが現れてしまう。
「はぁ……。わかっていませんね。私は人から見られたくないだけではなくて、人を見たくもないのですよ。特に王城なんて、汚れた大人だらけではないですか」
「ダメな奴なのか純粋すぎるのか、理解に困るわ……」
ぼやきながら一緒に歩き、しばらくすると学校へ辿り着いた。
「ちゃんと上履きに履き替えるのな」
「土足厳禁だそうなので」
ルールもきっちり守る。素直さはあるってことか。
廊下を真っ直ぐ進んで奥手の左側に、調理室があった。
キッチンそのものは日本とそう変わらない。水道が通っているからシンクには蛇口が付いているし、ガスで火を扱うこともできるからコンロの役割を果たす場所もある。
まな板や包丁には多少お国柄のようなものが出ているが、大差は無い。
この世界の主食は固いパンとジャガイモ、あとは練り物。
もちろん利便的に俺がそう呼んでいるだけで、パンの原材料は小麦じゃないし、ジャガイモだって味と形が似ているだけで違うものである。
「エプロンまで着けるのか」
「可愛いですか!?」
「そりゃ可愛いけれど、十四歳じゃ色気がな……」
「むぅ……エプロンに色気を求めるとは、難しいことを言いますね……」
なにか誤解をされたような、そもそも俺の思考が間違っていたような。だって裸エプロンというものを発明した偉人がいるわけで。
そりゃ、マノンにそんなことをされても困るだけだけどさ。リルなら……似合いすぎて、逆の意味で困るだろう。
「食材はどうするんだ? とっくに閉校しているんだから、置いてあるものなんてないだろう」
「少し待っていてください」
言うとマノンは空間に円状の穴を開けて、手を突っ込んだ。
中からパンとイモと、数種類の野菜。調味料、そして紙包みの獣肉を取り出す。
「おい、なんだそれは」
「保存魔法です。この中にしまっておけば、生肉でも五年は保ちますよ」
「どこで覚えた」
「なにぶん、小さい頃の話すぎて。思い出すのは難しそうです」
なんでもありだな、この天才……。
まあ隕石を降らせるぐらいだし、これぐらいは造作もないのかもしれないけれど。特に害も無いし、放っておくのが吉か。
「ちゃんと作りますから、待っていてくださいね」
その台詞だけを笑顔で言われるぶんには、可憐でグッとくるものもあるんだけれどな。
俺は適当な椅子に座り、マノンの腕前を拝見することとなった。
驚くことに手際が良く、もちろんレシピなんて手元にないし全てが目分量。それなのにとんでもなく香ばしい匂いが漂って、鼻腔を繊細に擽ってくる。
――これはどう考えても美味しいだろう。
「できました!」
「お、おう。早いな」
「ここで食べていきますか?」
「そうだな。折角だから、温かいうちに食べたい」
調理用の台に向かい合って座り、二人で食事を口へ運ぶ。
「うまっ――! ちょ、これマジで美味いぞ!?」
「よかったです」
なんだろう。ヤンデレ感も消えているし、この子、もうちょっと待てば凄く良い嫁さんになるんじゃないのか!?
完全に胃袋を掴まれた気分だ。
「淡い味付けなのに、肉に獣臭さが全くない。この国の料理はソースで獣臭さを押さえ込むのが主流だと思っていたんだが――。これ、どうやったんだ?」
「それはですねぇ、父と母が手に入れたスパイスを――」
それからマノンは、楽しそうに料理の解説をしてくれた。
貿易商は香辛料や食材を取り扱うことに慣れていて、マノンはそこから国の各所に行かなければ手に入らないようなものを、幾つも手に入れることができたそうだ。
そこに例の保存魔法が加わり、保存期間という概念を超越したことで様々な組み合わせの料理が可能となった。
――――この国で引きこもるのは、きっと、日本よりずっと難しい。
わかっていたことではあったけれど、まさか引きこもることで家事スキルを磨いていたとは想像もしなかった。
「おかわり!」
「はいはい。ちょっと待っていてくださいね」
こんな妹がいたら最高。
引きこもっていても、仕事と家事をやる気はある。
――そう考えると、なんとなく、引きこもりはそれほど悪いことでもないように思えてきた。寝取られる心配はゼロだし。
頭が良いからプログラミングとかも得意かもしれない。家事に加えて在宅で仕事ができるとなれば……。
案外、こいつと日本で生きていくことは、可能なのかもしれない。
「ハヤトさんっ、私の手料理を食べてください!」
「…………ヤンデレの手料理とか、どう考えても死亡フラグだろ」
「やんでれ……?」
そこに疑問をもたれてしまうと、説明しづらいな。『病的なほど俺を好きと言うことだ』なんて言えるわけない。恥ずかしすぎる。
「あ、じゃあ俺も一緒に作ろう!」
これでもサバイバル環境で調理手順は多少覚えた。
特に野生動物の血抜きはクロシードで特技継承済みだ。クロシードは対象者の『最も得意とすること』が対象となる。
まあ、血抜きは継承できたのに料理は誰からも継承できなかったあたり、戦地に来る人って……、と思わなくもないけれど。
奥さんとか子供の話ばかりする人なら、いくらでもいた。でも『戦闘より料理が得意です!』なんて人は、そもそも師団に入ったところで調理班に回されるだろう。
戦時と言えど常にサバイバル環境であるはずもなく、非常事態を除けば全て、調理班が食料を食べられる状態にして用意する。
戦地での食事は『命と同義』だと言ってもいい。
専門の特定された人間が常に調理を担当することで、細菌やウイルスの感染リスクを減らし、更には毒を盛られる可能性も最小限とする。
ライカブルで調理班の中に好感度が低い人を視認したら、即刻、好感度を上げにかかっていたぐらいだ。
だからこそ断言する。
マノンに料理を任せるのは、命を握られることと同義だ――と。
いやまあ、好きな人を殺したりはしないと思うけれどさ。
病みすぎて『一緒に死にましょう……』なんて展開になったら本当に洒落では済まないわけで。
「私一人で作らないと、手料理と呼べないじゃないですか!」
「共同作業ってことじゃ、だめか?」
「共同……っ。そ、それは魅力的ですけれど、次に取っておきます!」
妙に意地になっている気がする。
「なんで、そんなに手料理を食べさせたいんだ?」
「それはその……。私、魔法を抜いてしまったら、家事ぐらいしか特技がないので」
「……………………………………………………は?」
「ああ! その間は信じていないですね! おっぱいの時と同じ間ですよ!!」
「いやだって、お前、マノンだろ!?」
「すっごいバカにされています! 不愉快です! 引きこもっていて親が貿易商で、家事ぐらいできなくてどうやって生きていけると思っているのですか!?」
「お、おぅ……。言われてみれば、その通りだな」
食ってかかってくるマノンに対して、俺は両手を胸の前に翳して距離を保ちながら、首を縦にして頷いた。
「わかった……けどさ。一応、横で見ていてもいいか?」
「不愉快ですけれど、そこまで言うのなら仕方ないですね」
不愉快と繰り返す割に、好感度が一ミリも動かない。ずっと百パーセント。好意は嬉しいけれど受け止めきれないから、申し訳ないことに困ってしまう。
とりあえず、この客室には料理をする設備がなく、俺たちは城にある調理施設へ向かった。
城にはいくつかの調理専用施設があって、国王と来賓のためにある最上級のものから、地下牢へ配給する率直に言って粗末な食事を作る施設まで、様々だ。
「で、どこを借りる?」
「学校に調理実習室があったので、そこを使わせてもらいます」
「……マノンって、学校に通ったのは一日だけなんだよな?」
「はい」
「なのに、この前と今回でもう二回目か。――閉校した後のほうが学校に通う生徒ってのも、珍しいもんだな……」
「ではっ」
マノンは急に魔法を展開して、周囲に黒い幕を張った。四角いボックスの中に閉じ込められたような感覚になる。
「なんだこれは」
「視界を遮るためです」
「お前、まだ引きこもり体質治ってなかったのな」
「治す気がないですから」
「絶望的なことをあっさり言いやがって……」
まあ仕方がない。このまま行こう。
俺たちはドアを開けて客間を出て、通路を歩く。
「これ、周りからはどう見られているんだ?」
「最初は黒い塊にしていたのですが、歩くブラックボックスと呼ばれたり気味が悪いあまりに攻撃されることすらあったので、今は透明化しています」
「擬態みたいなものか?」
「周囲の景色と馴染むようにしていますから、そうですね」
「でもそれだと、無意識に人が入り込んでくる可能性もあるだろ?」
「バリアだと思ってください。外からの侵入は不可能です。行く道に人があれば自然と押しのけます」
改めて思うけれど、平民には生活魔法しか使えないってのに、この子の魔法の才は群を抜きすぎて異常なレベルにまで達している。
マノンが引きこもることも性格がアレになることもなく、普通の大人に成長していれば……。俺なんか召還しなくても、ほとんど被害を出さずに十字大陸統一だってできただろう。
まあそれをやらせてしまえば、魔法の才に優れたものが王位に就くという慣例に倣って、次の国王がマノンに決まってしまうわけだ。
彼女に比べれば有象無象にしかならない王族は、威厳をなくしてしまう。
彼らが保身のためにマノンの存在を認めなかったことにも、一応の理解は及ぶか……。
「じゃあいっそ、内側から外も見えるようにすればいいんじゃないか? 結構歩きづらいぞ、これ。透明のほうが絶対にいい」
なにせ数メートル先までしか視界が無いから、急に壁やら階段やらが現れてしまう。
「はぁ……。わかっていませんね。私は人から見られたくないだけではなくて、人を見たくもないのですよ。特に王城なんて、汚れた大人だらけではないですか」
「ダメな奴なのか純粋すぎるのか、理解に困るわ……」
ぼやきながら一緒に歩き、しばらくすると学校へ辿り着いた。
「ちゃんと上履きに履き替えるのな」
「土足厳禁だそうなので」
ルールもきっちり守る。素直さはあるってことか。
廊下を真っ直ぐ進んで奥手の左側に、調理室があった。
キッチンそのものは日本とそう変わらない。水道が通っているからシンクには蛇口が付いているし、ガスで火を扱うこともできるからコンロの役割を果たす場所もある。
まな板や包丁には多少お国柄のようなものが出ているが、大差は無い。
この世界の主食は固いパンとジャガイモ、あとは練り物。
もちろん利便的に俺がそう呼んでいるだけで、パンの原材料は小麦じゃないし、ジャガイモだって味と形が似ているだけで違うものである。
「エプロンまで着けるのか」
「可愛いですか!?」
「そりゃ可愛いけれど、十四歳じゃ色気がな……」
「むぅ……エプロンに色気を求めるとは、難しいことを言いますね……」
なにか誤解をされたような、そもそも俺の思考が間違っていたような。だって裸エプロンというものを発明した偉人がいるわけで。
そりゃ、マノンにそんなことをされても困るだけだけどさ。リルなら……似合いすぎて、逆の意味で困るだろう。
「食材はどうするんだ? とっくに閉校しているんだから、置いてあるものなんてないだろう」
「少し待っていてください」
言うとマノンは空間に円状の穴を開けて、手を突っ込んだ。
中からパンとイモと、数種類の野菜。調味料、そして紙包みの獣肉を取り出す。
「おい、なんだそれは」
「保存魔法です。この中にしまっておけば、生肉でも五年は保ちますよ」
「どこで覚えた」
「なにぶん、小さい頃の話すぎて。思い出すのは難しそうです」
なんでもありだな、この天才……。
まあ隕石を降らせるぐらいだし、これぐらいは造作もないのかもしれないけれど。特に害も無いし、放っておくのが吉か。
「ちゃんと作りますから、待っていてくださいね」
その台詞だけを笑顔で言われるぶんには、可憐でグッとくるものもあるんだけれどな。
俺は適当な椅子に座り、マノンの腕前を拝見することとなった。
驚くことに手際が良く、もちろんレシピなんて手元にないし全てが目分量。それなのにとんでもなく香ばしい匂いが漂って、鼻腔を繊細に擽ってくる。
――これはどう考えても美味しいだろう。
「できました!」
「お、おう。早いな」
「ここで食べていきますか?」
「そうだな。折角だから、温かいうちに食べたい」
調理用の台に向かい合って座り、二人で食事を口へ運ぶ。
「うまっ――! ちょ、これマジで美味いぞ!?」
「よかったです」
なんだろう。ヤンデレ感も消えているし、この子、もうちょっと待てば凄く良い嫁さんになるんじゃないのか!?
完全に胃袋を掴まれた気分だ。
「淡い味付けなのに、肉に獣臭さが全くない。この国の料理はソースで獣臭さを押さえ込むのが主流だと思っていたんだが――。これ、どうやったんだ?」
「それはですねぇ、父と母が手に入れたスパイスを――」
それからマノンは、楽しそうに料理の解説をしてくれた。
貿易商は香辛料や食材を取り扱うことに慣れていて、マノンはそこから国の各所に行かなければ手に入らないようなものを、幾つも手に入れることができたそうだ。
そこに例の保存魔法が加わり、保存期間という概念を超越したことで様々な組み合わせの料理が可能となった。
――――この国で引きこもるのは、きっと、日本よりずっと難しい。
わかっていたことではあったけれど、まさか引きこもることで家事スキルを磨いていたとは想像もしなかった。
「おかわり!」
「はいはい。ちょっと待っていてくださいね」
こんな妹がいたら最高。
引きこもっていても、仕事と家事をやる気はある。
――そう考えると、なんとなく、引きこもりはそれほど悪いことでもないように思えてきた。寝取られる心配はゼロだし。
頭が良いからプログラミングとかも得意かもしれない。家事に加えて在宅で仕事ができるとなれば……。
案外、こいつと日本で生きていくことは、可能なのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした
夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。
しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。
やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。
一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。
これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる