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第二章 魔王の待つアヴァロニア王国に向けて旅立ちます
14 愛しのヴィネ陛下、いよいよ謁見です! ②
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広間には、衛兵の他にも、何人かの臣下たちが並んでいた。
ヴィネ陛下の玉座の傍には、側近であり、アヴァロニア王国の宰相であるセパル・ド・ルフライエが控えている。
一見、女性にも見える柔らかな雰囲気を持つ美形で、ほとんどシルバーホワイトに見える明るいプラチナブロンドの長い髪を後ろでひとつに束ねている。
ジャンの側近である厨二のダミアンとは違って、名宰相と名高い知的な側近だ。
――――――――――――――――――
名前:セパル・ド・ルフライエ
種族:人間
職業:宰相
HP:55
MP:40
STR(力):18
VIT(体力):17
DEX(器用さ):16
AGI(敏捷性):16
INT(知性):19
――――――――――――――――――
これまた、ダミアンとは大違いの充実したパラメーターだ。
さすが、知性派宰相と言われるだけあって、知性においてはヴィネ様を上回る数値が設定されている。
「ジャン×ダミアン」は勘弁だったけれど、「ヴィネ×セパル」のカップリングは、恥ずかしながら私もつい妄想して、同人誌まで作ってしまったことがある。
これは、もう封印したい、忘れたい、完全なる黒歴史である。
本人たちを目の前にすると、顔から火を噴くほどの恥ずかしさだ。
穴があったら入りたいとはまさにこのことである。
そんな、私の思い出と羞恥心などおかまいなしに、ヴィネ陛下のお言葉が広間に響いた。
「そなた、聖カトミアル王国から、友好使節団として我が国へ参ったとのこと。そこを盗賊に襲われ、生き残ったのはそなただけと聞く。まずは、我が国の非礼、心より詫びたい。また、そなたらを襲った賊は即刻捕縛するよう手配しよう。そなたが帰国する際には、護衛を付けたいと思うがいかがか」
ああ、なんと慈悲深い対応なのだろう!
この名君が、ゲーム内では魔王扱い、アホのジャンが正ヒーロー。
ゲームのプランナーが、そもそも間違っているとしか思えない。
ヴィネ陛下の対応は、君主として、至極真っ当なものだ。
しかし、私はこのありがたい申し出を断らねばならない。
何しろ賊に襲われたというのは、真っ赤な嘘なのだから。
「ヴィネ・ド・ロマリエル陛下。大変有り難いお申し出ではございますが……。護衛については、恐れ入りますがお断りさせていただきたく存じます」
「断るだと? 一人ではまた夜盗に襲われるかも知れぬぞ? 遠慮は無用である」
「いえ……。遠慮ではなく……。実は私は、もう聖カトミアル王国に帰る気がないのでございます」
「帰る気がない……だと? なぜだ」
ヴィネ陛下は、不思議そうな表情を浮かべると、小首を傾げながら問いかける。
さあ、ここで勝負だ。
「無礼を承知で申し上げます。私、エレイン・ド・サヴァティをあなたの妃にしてはいただけないでしょうか」
私は、魔王と呼ばれる男、ヴィネ・ド・ロマリエルの前で、優雅に頭を垂れながら、恭しく希ったのだった。
ヴィネ陛下の玉座の傍には、側近であり、アヴァロニア王国の宰相であるセパル・ド・ルフライエが控えている。
一見、女性にも見える柔らかな雰囲気を持つ美形で、ほとんどシルバーホワイトに見える明るいプラチナブロンドの長い髪を後ろでひとつに束ねている。
ジャンの側近である厨二のダミアンとは違って、名宰相と名高い知的な側近だ。
――――――――――――――――――
名前:セパル・ド・ルフライエ
種族:人間
職業:宰相
HP:55
MP:40
STR(力):18
VIT(体力):17
DEX(器用さ):16
AGI(敏捷性):16
INT(知性):19
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これまた、ダミアンとは大違いの充実したパラメーターだ。
さすが、知性派宰相と言われるだけあって、知性においてはヴィネ様を上回る数値が設定されている。
「ジャン×ダミアン」は勘弁だったけれど、「ヴィネ×セパル」のカップリングは、恥ずかしながら私もつい妄想して、同人誌まで作ってしまったことがある。
これは、もう封印したい、忘れたい、完全なる黒歴史である。
本人たちを目の前にすると、顔から火を噴くほどの恥ずかしさだ。
穴があったら入りたいとはまさにこのことである。
そんな、私の思い出と羞恥心などおかまいなしに、ヴィネ陛下のお言葉が広間に響いた。
「そなた、聖カトミアル王国から、友好使節団として我が国へ参ったとのこと。そこを盗賊に襲われ、生き残ったのはそなただけと聞く。まずは、我が国の非礼、心より詫びたい。また、そなたらを襲った賊は即刻捕縛するよう手配しよう。そなたが帰国する際には、護衛を付けたいと思うがいかがか」
ああ、なんと慈悲深い対応なのだろう!
この名君が、ゲーム内では魔王扱い、アホのジャンが正ヒーロー。
ゲームのプランナーが、そもそも間違っているとしか思えない。
ヴィネ陛下の対応は、君主として、至極真っ当なものだ。
しかし、私はこのありがたい申し出を断らねばならない。
何しろ賊に襲われたというのは、真っ赤な嘘なのだから。
「ヴィネ・ド・ロマリエル陛下。大変有り難いお申し出ではございますが……。護衛については、恐れ入りますがお断りさせていただきたく存じます」
「断るだと? 一人ではまた夜盗に襲われるかも知れぬぞ? 遠慮は無用である」
「いえ……。遠慮ではなく……。実は私は、もう聖カトミアル王国に帰る気がないのでございます」
「帰る気がない……だと? なぜだ」
ヴィネ陛下は、不思議そうな表情を浮かべると、小首を傾げながら問いかける。
さあ、ここで勝負だ。
「無礼を承知で申し上げます。私、エレイン・ド・サヴァティをあなたの妃にしてはいただけないでしょうか」
私は、魔王と呼ばれる男、ヴィネ・ド・ロマリエルの前で、優雅に頭を垂れながら、恭しく希ったのだった。
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