魔女として断罪された悪役令嬢は婚約破棄されたので魔王の妃として溺愛されることを目指します

悠月

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第三章 内政チートで魔王の国を改革! 魔王からの好感度アップを目指します

7 まずは台所から改革しましょう④

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 私は、ベルクに提案してみることにする。

「あと、道具ではなく、メニュー自体の改善案があるのですが、申し上げてもいいですか?」
「どうぞ、なんでもおっしゃってください」
「トランショワールのように焼いて時間が経ったパンではなく、焼きたてのパンの間に肉を挟んで食べるのも、なかなか美味しいのではないかと思うのです。それに、忙しくてテーブルについて食事をきちんと取る時間はないけれど、お腹がすいて仕方がない、という時にも、サッと手軽に小腹を満たせると思うのですよね」
「トランショワールごと食べてしまうのですか!? 家畜に与えず……ええと、陛下にも、そのメニューをお出しすると?」

 前世の私は、お目当てのゲームがリリースされれば、サンドイッチ片手に、ゲームに熱中したものだ。
 忙しい時には、片手で持って食べられる食べ物というのは、とても便利で重宝するものなのだ。
 しかし、ベルクは怪訝そうな表情を浮かべたままである。
 その表情からは、「そんな貧民が食べるようなものを陛下に?」というベルクの不安が読み取れる。

「はい、手が汚れないので、仕事をしながらでも召し上がっていただけるかと思います。パンと肉で余っているものは、ありませんか?」

 実際に食べてもらった方が、話は早いだろう。
 私は、朝食用に焼かれたパンの中央にナイフで切れ込みを入れる。
 まだ肉は焼き上がっていなかったので、とりあえず、ソーセージをその中央に挟む。
 即席ホットドッグのできあがりだ。

「どうぞ、お召し上がりください」

 ベルクは、恐る恐る口を開けると、即席ホットドッグに一口かぶりつく。

「や、これは……、美味しいですね!」

(いや、これまでパンと肉を別々に食べていただけで……、一緒に食べれば美味しいのは当たり前なんだけどね。この世界のマナー的にどうかは置いておいて)

「それに、これなら片手で食事を取りながら、片手で書き物をすることも可能かと思うのですが、いかがでしょう? 陛下はお忙しい方なのでは?」
「なるほど、確かに! 公務でお忙しい時、ヴィネ陛下にお出しするメニューにいいかもしれませんね」
「夜食として、寝室にお持ちすることもできるかと思います。今は、即席でソーセージを挟みましたが、焼き立ての肉を挟んだ方がより美味しいかと。魚も合うと思います」
「確かに。そうですね、料理人たちにメニューを考案させてみましょう」
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