見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる

グリゴリ

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1巻

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 第一章 Sランクパーティ追放編


 ここはクリエール王国の王都クエール。王国の政治の中枢ちゅうすうを担う極めて重要な都市であり、同時に学問と芸術に優れた人材を多く輩出はいしゅつする場所でもある。
 そんな王都クエールの街の一角にある酒場で今、クロードという十六歳の少年が所属しているSランクパーティを追放されそうになっていた。

「俺……何かしてしまいましたか」
「いや、お前は何もやってないよ」

 長い金髪を逆立てたパーティのリーダー、シリウスは、クロードを小馬鹿にしたように笑って言った。

「じゃあ何故、俺が追放されなければならないんですか」
「そんなの、決まっているじゃないか。お前が役立たずだからだよ。ケイトから、お前が今まで誰も見た事がない『万能者ばんのうしゃ』というジョブを得たと聞いたから、パーティに入れてやったのに、ふたを開けてみれば、しょぼい支援魔法と荷物持ちしか出来ない。お前はこのパーティにいる資格はない」

 ジョブとは十五歳を迎えた少年、少女達が洗礼せんれいを受けて、神から授かるステータスの事だ。
 確かにクロードは、今まで誰も見た事がない『万能者』というジョブを得た。
 シリウスが言っている事はそこまでは正しい。
 けれど、クロードは決して自分が役立たずだとは思っていなかった。
 彼は戦闘の度に支援魔法をパーティメンバー全員にかけるのは効率が悪いと思っているので、絶えず効果が切れないように支援魔法を使用し続けている。
 そのせいで、依頼中やダンジョン攻略中、魔力枯渇こかつ状態となっていたため、ろくにモンスターを倒す事が出来ずにシリウス達の荷物を持つくらいしか出来なかったのだ。
 クロードが唯一経験値を得られたのは、たまに個人で受ける薬草採取の依頼で、採取中に出てくるゴブリンを倒した時くらいだった。

「俺を追放すれば、今までみんなにかけていた支援魔法が全部解けてしまうけど、それでも本当に良いんですね」
「うるせえ! 俺様達は、Sランクパーティ『銀狼ぎんろうきば』だ。しかも俺様達は、クリエール王国の勇者パーティメンバー候補に選ばれている。無能の荷物持ちは必要ないんだよ。既に、お前の代わりのメンバーは決まっているんだ」

 シリウスはそう言うと、一人の男をクロードの前に連れてきた。

「こいつの名前は、アレックス。主に攻撃系魔法を担当する『大魔導士だいまどうし』だ。どっかの無能より良い働きをしてくれるだろうぜ」
「やあ。君がこのパーティを追放された無能君かな。ここを出ていった後は、どうするのか知らないけど、精々せいぜい野たれ死なないように頑張ってくれたまえ」

 クロードはアレックスの物言いとその横柄おうへいな態度に腹を立てたが、言い返さず、この状況をどうにかしようと幼馴染で同じパーティメンバーのケイトに助けを求めた。

「ケイねえも、シリウスさんに、考え直すように言ってよ」
「いや、クロード、お前はぐにこのパーティから出ていくべきだ。このパーティに、無能はいらない」

 ケイトは、うつろな瞳でクロードに言い放った。

「ケイトもこう言っているが、一応マルティとアイリにも聞いてみるか?」

 シリウスがそう言うと、残りのメンバーであるマルティとアイリも、ケイトと似たような目でクロードに辛辣しんらつな言葉を浴びせた。

「わたくし、クロードさんの事は、前から大嫌いでしたの。だから追放は、大賛成ですわ」
「私も……賛成」
「というわけだ。クロード……いや無能、今すぐ俺様のパーティから出ていけ。あ、かばんの中の道具類は置いていけよ。今まで渡していた金はくれてやるよ」

 シリウスはマルティとアイリの言葉に満足したのか、大笑いしながらクロードに言った。

「わかりました。今までお世話になりました」

 クロードは悔しさを胸に抱きながら、酒場を出て、暗い夜道を宿泊している宿まで戻った。
 パーティを追放された事で収入がほとんどなくなってしまったため、今お世話になっている宿を出て、もっと安い宿を探そうと思った。

「急いでこの荷物をまとめないと……」

 部屋に戻ったクロードは数少ない荷物を鞄に詰め込むと、宿を出て、また夜道を歩き出した。

「中々良さそうな安宿が見つからないな。少し裏路地の方に入ってみるか」

 裏路地に入って少し歩くと、やや古くてこぢんまりとした安そうな宿を見つけた。
 クロードはとりあえずその宿に入る。

「すみません。宿泊を考えているのですが、一泊、おいくらですか」

 そうたずねると、宿の女将が答える。

「朝食、夕食付きで、二千メルだよ」

 この世界には、オリハルコン金貨、ミスリル金貨、白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨が流通している。
 オリハルコン金貨は約一億メルで、ミスリル金貨は一千万メル、白金貨は百万メル、金貨は十万メル、銀貨は一万メル、銅貨は千メル、鉄貨は百メルとなっている。
 二千メルは外食すれば直ぐになくなってしまう程の額なので、宿としては破格だった。

「それじゃあ、とりあえず一週間お願いします」
「はいよ。顔や体をく時は、裏にある井戸を使いな。あと、昼食は別料金で、弁当を作る事も出来るから必要な時は言いな」
「はい。じゃあ、これ代金です」
「ああ、丁度だね。これが部屋の鍵だ。部屋は、二階に上がって右の突き当たりだよ。まだ、夕食の時間だから部屋に荷物を置いたら、下りてきな」
「わかりました」

 部屋はベッドと椅子、机があるだけの大変質素な雰囲気だったが、彼は満足そうにうなずく。

「お、この値段の部屋にしては中々良いんじゃないか。よし、荷物も置いたし、下に夕食を食べに行くか。一体どんなメニューだろう」

 クロードが階段を下りていくと、女将が声をかけてきた。

「今、ご飯運んでくるから席に座って待っていておくれ」

 女将にすすめられた席に座ると、とても美味おいしそうな匂いがしてきた。ほどなくして女将がテーブルに置いた料理は、何かの肉のステーキと黒パン、野菜たっぷりのスープだった。

「待たせたね。ゴブリンの肉のステーキとパン、スープだよ」
「あ、あの、ゴブリンの肉って美味しいんですか? 今まで、食べた事がなかったからなんだか気になっちゃって……」
「ああ、ゴブリン肉は中々美味うまいよ。ウルフ肉なんかよりよっぽど良いさあ。まあ、でも食べられる状態にするまでが大変だけどね。あんたもゴブリンの事は知っていると思うけど、あいつらはとにかく臭いからね。解体してからもその臭いは少し残ってしまうんだよ。でもね、その臭いは消す事が出来るんだ。この香草を少し使う事でね。それに、なんたって激安なのがいい」
「へえ、そうなのですか……では、いただきます」

 クロードはゴブリン肉のステーキをナイフとフォークで切り分けると、口に入れて噛みしめた。
 ゴブリン肉は思っていた以上に美味しく、彼はしばらくの間、言葉を発する事が出来なかった。


「なんと言うか、鶏肉みたいに淡白な味だけど歯ごたえがあって、それに、ソースが肉の淡白な味を補っている。黒パンも野菜の旨味と甘みが溶け出したスープにひたして食べると、食べやすくてとても美味しいです」
「そうかい。それは旦那も喜ぶよ」

 クロードは女将に食事の感想を述べた後、じっくり味わって食事を楽しんだ。  

「ふう、女将さん。夕食とても美味しかったです。ご馳走様ちそうさまでした」
「ああ、お粗末様。綺麗きれいに食べてくれて嬉しいよ。明日の朝食は、七時から九時三十分までだからね。それまでに起きてくるんだよ」
「はい。じゃあ、お休みなさい」
「ああ、お休み」

 クロードは女将に挨拶をすると、部屋へ戻った。


「さて、明日は、新しく仲間になってくれるパーティを探さないといけないな。見つかると良いのだけど」

 食堂から戻ってきた後、部屋のベッドに横になりながら、明日の行動について考えつつ目を閉じた。


 しばらくつと、見覚えのある家の近くにいた。
 ギィ~~。
 いきなりの事で困惑こんわくしていると、急に戸が開いた音がした。
 クロードが戸の方を見ると、そこから小さな女の子と男の子が出てきた。

「あれは……小さい頃の俺とケイ姉? ……そうか、ここは夢の中なのか」

 小さい自分とケイ姉の方を見ていると、二人は、村の空き地で一緒に遊び始める。
 ふと、二人の会話が聞こえてきた。

『ねえ、ケイ姉、俺、好きな子が出来たんだ。誰だかわかる?』
『え……そ、そうなの、良かったね。その子の事を大切にして、守ってあげるのよ』

 得意げに尋ねる小さいクロードに、ケイ姉は答えた。
 しかし、彼女は浮かない顔をしている。
 それに気付かない小さいクロードは、あっけらかんとしながら言い放つ。

『うん。俺、ケイ姉の事を守るよ。物凄く大切にするよ』
『え、好きな子って、私の事だったの?』
『そうだよ。俺が好きなのは、ケイ姉だけだよ』

 小さいクロードがそう言うと、ケイ姉は嬉しかったのか号泣してしまった。
 そんな彼女の背中を小さいクロードが、一生懸命にさすっていた。

『ねえ、ケイ姉、大きくなったら……俺と結婚してくれる?』

 その問いを聞いたケイ姉は、口をあんぐりと開けたまましばらく固まっていた。
 しばらくして彼女は、一言――

『うん』

 そう答えた。
 彼女の顔はとても赤い。
 クロードは微笑ましい気持ちになりながら、小さい頃の思い出に浸るのであった。


「おーい、あんた。早く起きな。朝食の時間が終わっちゃうよ」

 誰かが部屋の戸をドンドンと叩きながら何か言っている。

「ん~、はい……今、行きます」
「そうかい、準備しておくから、さっさと下りてきなよ」
「は~い」

 ベッドから起き上がったクロードは、直ぐに着替えて一階の食堂に下りた。

「女将さん。さっきは、起こしてくれてありがとうございました。もう少しで、朝食を食いっぱぐれるところでした」
「そんな事は気にしなくて良いよ。それより、先に井戸に行って顔を洗っておいで。ご飯の方は、作っておくから」
「はい。じゃあ、お願いします」

 クロードが井戸で顔を洗い、食堂へ戻ってくると、女将の旦那が丁度朝食を作り終えたところだった。

「女将さん。今、戻りました」
「ああ、こっちも出来上がったところだよ。今、テーブルに運ぶから席に座って待っていておくれ」
「はい」

 女将に言われた通りに席に座ると、ややあって女将が朝食を持ってきた。

「待たせたね。今日は、ハムエッグとキャベツのサラダと黒パンに野菜のスープね。それじゃあ、ごゆっくり」

 クロードは早速ハムエッグにはしを伸ばす。

「お、このハムエッグ、黄身が半熟で美味しいな……旦那さんの料理の腕は確かだな」

 絶品の朝食を美味しくいただくと、女将に声をかける。

「女将さん。ご馳走様でした。朝食、美味しかったです。夕食もよろしくお願いします」
「ああ、お粗末様。旦那にも言っておくよ。それで、今日のあんたの予定は決まっているのかい」
「はい。俺、パーティを追放されて、今一人なので、まずはギルドに行って新しく仲間にしてくれるパーティを探してみるつもりです」
「そうかい、新しいパーティが見つかると良いね。頑張るんだよ」

 朝食を食べ終わったクロードは、その後、身だしなみを整えてからギルドに向かった。


 宿を出たクロードは、今、冒険者ギルドの前にいる。

「さてと、まずは、受付に行ってパーティ加入希望申請を出すか」

 受付に出来ている列に並ぶ事三十分、クロードの番がやって来た。

「はい。次の方、ご用件はなんでしょうか」
「えっと、新しく入れるパーティを探したいのですが、お願い出来ますか」
「はい。わかりました。では、この申請書に必要事項を書いてください」
「はい……書き終わりました」
「確かに。ではこの申請書は、パーティ加入希望者ボードの方に張らせていただきます。加入の打診がありましたら、こちらからお声がけさせていただきますので、それまでは、ソロでの活動をお願いいたします」


 ***


 それから二ヶ月間、クロードは森での薬草採取や王都の街のドブさらい、さらに単体で行動しているはぐれのゴブリンやウルフの討伐を行いながら、パーティ加入の打診を待ち続けた。
 いつまで経っても打診がない事に、クロードはあせりを感じていた。
 今日も薬草採取の依頼をこなしつつ、はぐれのモンスターを討伐しに新緑しんりょくもりという場所の浅層に来ていた。

「はあ、結局今日も加入の打診はなかったな。打診が来るまで、根気強く依頼をこなし続けるしかないか。さてと、薬草でも探しますか」

 その後もこつこつと薬草を見つけては採り、たまに出てきたゴブリンやウルフを倒すという作業を繰り返す。
 しかし採取に夢中になるあまり、いつの間にか森の中層近くまで来てしまった。

「少し森の様子が変わってきたな。もう依頼分の薬草は採取し終わっているし、王都に帰ろう」

 そんな事を考えていたクロードの背後から、パキッという音がした。
 咄嗟とっさに振り返ると、そこには、Cランクのいのししモンスター、キラーボアの獰猛どうもうな顔があった。

「な、なんで中層にいるはずのキラーボアがここに……中層に近いとはいえ、まだ浅層だぞ」

 クロードは、死ぬかもしれないという絶望感を覚えながら、必死でこの窮地きゅうちをどのようにだっするか考える。

「支援魔法を全力でかけたとしても、俺の足でキラーボアから逃げきる事は出来ないな」

 そう呟いたクロードは、キラーボアと戦う事を決意した。
 覚悟を決めて自分にありったけの支援魔法をかける。

「筋力上昇、腕力上昇、俊敏しゅんびん上昇、攻撃力上昇、防御力上昇……よし、今自分に出来る支援魔法はかけた。あとは、キラーボアに勝つだけだな」

 剣を抜き、正眼に構えてキラーボアと対峙たいじする。
 一瞬の後、キラーボアが突進してきた。
 クロードは、キラーボアの突進や踏みつけ、巨大なきばによるはらいなどの攻撃を防具を破損させながら、必死に避け続ける。

「はっ、はっ……一体どうすればいいんだ」

 こちらの攻撃は全く当たらず、キラーボアはまだまだぴんぴんしていた。

「このまま戦っても殺されるだけだろうな」

 その時、クロードはある事に気が付いた。

「……ん、そういえばここは、中層に近い場所だったな。浅層と中層の間には、谷があったはず……そこまでキラーボアを誘導して、谷に落とす事なら出来るかも。ここで戦い続けるより勝機がありそうだし、やってみるか」

 そう決めたクロードは、早速行動を起こし、数十分かけてキラーボアを谷まで誘導する事に成功した。

「よし、あとは、こいつを俺のふところまで誘い込んで、突進してきたところをギリギリで避ければ……」

 谷に着いたクロードは、避けたり逃げ回ったりするのをやめて、谷を背にしてキラーボアと真正面から向き合い、突進してくるのを待った。
 中々仕掛けないクロードにしびれを切らし、キラーボアはクロードに向かって駆けた。
 キラーボアと接触するかしないかのギリギリのタイミングを狙って、クロードは横に飛ぶ。
 しかし、避けた瞬間にキラーボアが頭を振り、牙が防具に引っかかった。

「あ、ああああ!?」

 物凄い力で引っ張られる感覚を覚えた次の瞬間、クロードが見た光景は、キラーボアと一緒に落ちている自分を映したキラーボアの眼だった。
 腕力上昇と筋力上昇の支援魔法をかけ直し、剣を岩肌に突き刺して、落下阻止を試みる。

「……危なかった」

 なんとか落下を阻止したクロードは、そのまま落ちていくキラーボアを見た後、数分かけてがけを登った。

「はあ、疲れた。なんとか倒せたけど、死ぬかと思った……さっさと帰って寝たい」

 谷から生還したクロードは、その場で少し休憩した後、王都クエールに帰還し、ギルドへ依頼完了の報告をしに行った。

「すみません。依頼の達成報告に来ました」
「はい。薬草十束ですね……確認しました。こちら報酬です。どうぞお受け取りください。それで、そのボロボロの防具は、どうしたのですか」
「ああ、これですか……薬草を採取していたら中層近くまで行っていたみたいで、キラーボアに遭遇しまして……その時に破損しました。あ、あとモンスターの魔石ませきの買取をお願いします」
「よく逃げられましたね……買取は、買取カウンターの方でお願いしますね」
「いえ、逃げたのではなく、倒したんですよ。まあ、谷に落としたんですけどね」
「そ、そうなのですか」
「ええ、じゃあ、また明日」

 受付カウンターを離れて買取カウンターに向かおうとすると、後ろの方で冒険者達が「今の話、絶対うそだな」とこそこそ言い合う声が聞こえてきた。
 クロードは、気にせず買取カウンターに足を向けた。

「買取をお願いします」
「おう、獲物を出してくれ」

 クロードは、言われた通りにゴブリン二体の魔石を出した。魔石とはモンスターの心臓のようなもので、討伐の証明になる。

「これだと、この金額で買い取るぞ」
「お願いします」

 提示された金額に頷いてお金を受け取った後、大手の防具屋で今まで使っていた物と同じレッサーウルフの皮鎧かわよろいを購入してから宿に戻った。

「お、お帰り」
「女将さん、戻りました。少し疲れましたので、夕食の時間まで寝かせていただきます」
「はいよ。夕食の時間には起こしに行ってやるからね」
「お願いします」

 その後、あんじょう女将に起こしてもらったクロードは夕食を食べ、また直ぐに眠りに就いた。


【スペシャルジョブ『万能者』のレベルがMAXになりました。それによりスペシャルジョブ『万能者』が、オリジンジョブ『超越者ちょうえつしゃ』に進化しました。進化により、ジョブのレベルが1になりました】
【なお、スペシャルジョブ『万能者』はユニークスキル『万能者』へ生まれ変わりました】
【ユニークスキル『全属性魔法ぜんぞくせいまほう』を獲得しました】
【アルティメットスキル『創造そうぞう』を獲得しました】
【アルティメットスキル『全知ぜんち』を獲得しました】

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