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1巻

1-3

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 クエールの門の前までやって来たクロードは、列の最後尾に並んで順番が来るのを待った。
 ややあって、クロードの番になると、彼はギルドカードを見せて街に入り、ギルドに向かった。

「さてと、ミレイさんの列は、お、あまり混んでないなあ。よし、このまま並ぼう」

 順番が回ってくると、ミレイはクロードに気付く。

「あら、クロードさん。帰りが遅かったので心配していたのですよ。何かあったのですか」

 クロードは、ミレイにゴブリンの村の事を話した。

「な、新緑の森にゴブリンの村が……これは、一大事です。早く対策会議を開いて、対処しなければ。クロードさん、貴重な情報を教えていただき、ありがとうございます。私は、ギルドマスターにこの事を伝えなければなりませんので、依頼達成の手続きは他の者が対応します。では、失礼します」

 ミレイがカウンターを離れようとしたので、クロードは慌てて補足説明をした。

「いえ、もうゴブリンの村は殲滅せんめつしてきましたので、問題ありませんよ」
「え、ク、クロードさんが殲滅したのですか!? どのように倒したのですか? 村にいたゴブリンの数はどのくらいだったのですか? 教えてください……いえ、教えなさい!」

 ミレイが物凄い目つきでクロードに迫るので、彼はたじたじになる。

「え、えっと、まず、村には百五十体くらいのゴブリンがいました。うち、ゴブリンキング一体、ゴブリンジェネラル四体を含む上位種が、大体五十体、残りの百体近くは普通のゴブリンでした。俺は魔法を使ったり、手足に魔法を付与して戦う魔闘術で戦ったりして、殲滅しました。経緯は以上です」
「そ、そうですか……それでは、何か証明出来る部位はありますか。ありましたらご提示をお願いします」
「証明部位はあるのですが、とにかく量が多いので、倉庫のようなところで確認していただけるとありがたいのですが……」
「わかりました。では、こちらへどうぞ」

 クロードは、ミレイに倉庫まで案内された。

「では、こちらに素材を出してください」
「わかりました」

 ミレイに素材を出すように言われた倉庫は、そこそこ大きかった。
 クロードは、アイテムボックスを展開して、中に入っている素材をどさどさ外に出していく。
 その時のミレイは、目が飛び出しそうなほど驚いた顔をしていた。

「その、クロードさん。申し訳ありませんが、さっきの話をギルド長室でギルドマスターに話していただけませんか」
「良いですよ」
「ありがとうございます。では、いったん素材を仕舞って、私に付いてきてください」


 ミレイに連れられてやって来たギルド長室には、ひと際立派な扉がしつらえられていた。
 その扉をミレイがコンコンとノックする。

「ギルドマスター、ミレイです。少々報告したい事がありまして、クロードさんをお連れしたのですが、お時間よろしいでしょうか」
「ああ、大丈夫だ。入りなさい」
「失礼いたします」

 中に入ると、頭上の毛が薄い四十代なかばから後半くらいのギルドマスターとおぼしき男が、立派な椅子に座って大量の書類と格闘していた。

「おお、もう少しで一段落いちだんらくするから、少しソファーに座って待っていてくれたまえ。ミレイ君は、業務に戻っていい」
「はい、わかりました。クロードさん、先程、私に話した事をそのままお伝えしてください」

 クロードがソファーに座ると、ミレイはそう言って、紅茶とクッキーを用意した後、ギルドマスターと何やらこそこそ話し合って部屋を出ていった。
 紅茶とクッキーを食べていると、書類仕事が落ち着いたようで、ギルドマスターが向かいのソファーに座った。

「やあ、待たせてしまったね。それで、どのような報告か聞かせてくれるかな」

 クロードは受付カウンターでミレイに話した内容を、改めてギルドマスターに説明した。
 話が進むにつれて、徐々にギルドマスターの顔色が悪くなっていった。

「それが本当だとしたら、君の力にも驚愕するが、王都の近くに、しかも新人向けの比較的弱いモンスターしかいないはずの新緑の森に、ゴブリンキングやゴブリンジェネラルのいる村があった事がまずい。至急、新緑の森全域を調査しなければならないな。貴重な報告をありがとう、クロード君。依頼の報酬は下のカウンターで、ミレイ君から受け取ってくれ。その際にこの紙をミレイ君に。素材はギルドの裏にある解体場の倉庫に出しておいてくれれば、明日の正午には査定を終えて買取金を渡そう」
「わかりました。では、失礼します」

 クロードはギルド長室を出て、カウンターにいるミレイのもとに足を向ける。

「ミレイさん、依頼の達成報酬を受け取りに来ました。あとこれ、ギルドマスターからです」
「あ、クロードさん、ありがとうございます。報酬は用意出来ていますよ。では、ギルドカードを提示してください」

 それからミレイは、クロードが渡した紙を開いて読む。

「この紙は……なるほど。クロードさん、今回の件でクロードさんは、Cランクにランクアップしました。ギルマス権限だそうです。おめでとうございます。ギルドカードの更新をしますね」
「ランクアップですか!? Fランクから一気にCランクに……全く実感がわきませんね」

 クロードがミレイにギルドカードを渡すと、彼女はいったん奥に引っ込む。
 その後、少ししてミレイが戻ってきた。

「クロードさん、こちらがCランクのギルドカードと、今回受けていただいた依頼の報酬です。お受け取りください」

 ギルドカードはFランクの鉄製から銅製に変わっていた。

「ありがとうございます。Cランクになるとギルドカードの素材が変わるんですね。じゃあ、解体場に行ってきます。また明日」
「はい。お待ちしております」

 クロードはギルドの裏口から出て、解体場に向かった。

「すみません。素材の解体と査定をお願いしたいのですが」
「おう、坊主ぼうず、解体する素材はあそこの倉庫に出してくれ」

 解体場を管理している男に言われた通り、クロードは倉庫に百五十体のゴブリン達の死体をどさどさと出した。

「ちょ、ちょっと待て、こ、これ全部か」
「はい。これ全部の査定をお願いします。ギルドマスターは、明日の正午には査定し終わるだろうと言っていました」
「……はあ、わかった。俺はブルームだ。よろしくな」
「俺はクロードと言います。では、お願いします」

 その後、クロードは真っ直ぐ宿へ帰った。


「お帰り。クロード、ソロでの依頼はどうだった」
「ただいま、女将さん。全く問題がなかったわけではありませんが、まあ、なんとか上手くいきました。Cランクにランクアップもしましたから」
「そうかい、それはめでたいね。これは、夕食を少し奮発しようかね」
「え、良いんですか。でも何か、悪い気がしますね」
「良いの良いの。気にしない。それより、夕食までまだ時間があるから、部屋に戻って休んできな。出来たら起こしに行ってやるから」
「わかりました。では、お言葉に甘えさせていただきます」

 クロードは部屋へ戻り、眠りに就いた。 


 コンコンとノックの音がした。

「おい、クロード、夕食が出来たから下りてきな。下で用意しているからね」
「……あ、はい。直ぐに行きます」

 疲れた体にむちを打ち、起きて下に行くと、丁度女将が夕食をテーブルに並べているところだった。

「わあ。美味しそうですね。このシチューに入っているお肉はゴブリン肉ですか」
「ああ、そうだよ。ゴブリン肉は焼くより煮込む方が、美味くなるんだよ。まあ、とりあえず食べてみな」
「では、いただきます……おお、野菜とゴブリン肉の旨味が溶け合って、素晴らしい味を生み出していますね」

 夕食を食べ終えたクロードは、女将に声をかける。

「女将さん。今日のご飯もとても美味しかったです。旦那さんにもそのようにお伝えください」
「そりゃよかった。伝えておくよ」
「では、今日はもう寝ますね。お休みなさい」
「ああ、お休み」

 クロードは、部屋に戻って眠りに就いた。


 ***


 翌日、クロードは朝食を食べた後、戦闘技術の基礎を学ぶためにギルドに併設されている訓練所に来ていた。

「あ、ミレイさん、おはようございます」
「あら、クロードさん。どうしたんですか、こんな朝早くから。素材の査定が終わるのは確か正午の予定でしたよね」
「あ、はい。そうなんですが、前回のゴブリン村の戦いの時に、戦闘技術の未熟さがりになりまして……それで、基礎から戦闘技術を学ぼうと思って、訓練所に来ました」
「なるほど、そういう事でしたら、カウンターわきにある階段を下りるとそこが訓練所ですので、教官に話してみてください」
「わかりました。行ってみます」

 ミレイの指し示した階段を下りる。
 そこは広いグラウンドのようになっており、真ん中で教官らしき人が地面に座っていたので、クロードは声をかける。

「すみません。あなたが教官ですか」
「ん、そうだが、俺に何か用か」
「はい。俺はクロードといいます。実は、教官に戦闘技術の基礎をご教授願おうと思いまして……お願い出来ますか」
「別に良いが、俺の訓練は基礎でも厳しいぞ。ついてこられる自信がないのなら、あきらめて帰る事を勧めるぞ」
「いえ、意地でも食らいついて、最後までやりげます」

 クロードは、気を引きめて教官に返事をした。

「わかった。とりあえず明日から一ヶ月、基礎訓練を行うとして、魔法の訓練とかは良いのか? 幸いこのギルドには、魔法の基礎から応用まで教えられる教官もいる。もし希望するなら声をかけてみると良い」
「ありがとうございます。明日からよろしくお願いします。魔法の方は少し考えてみます」
「ああ、また明日な。あ、俺の名前は、エバンズだ。じゃあな」

 教官のエバンズは、そう言って去っていった。

「さて、この後はどうするかな」

 クロードはしばらく考えたが、約束の正午まではまだ数時間あったので、このまま訓練所で基礎トレーニングをこなして、時間をつぶす事にした。


 数時間後、約束の時間になったので、クロードは一階のカウンターに向かった。

「ミレイさん。報酬を受け取りに来ました」
「はい、クロードさん。用意出来ていますよ」

 ミレイが少し大きめの麻袋あさぶくろをカウンターの上に置いた。

「これが、ゴブリン村の駆除くじょの報奨金です。中には千四百五十万メル入っています。お確かめください」

 確認すると、袋の中には確かに金額分の硬貨が入っていた。

「えっと、はい。確かに確認しました。千四百万はギルドの口座に入れておきたいのですが、お願い出来ますか」
「わかりました。そのようにしておきますね」

 そこでクロードは思い出したように言う。

「あ、そうだ。ミレイさん、お勧めの武器屋と防具屋ってありますか。この前のゴブリンの依頼の時に剣が壊れちゃって。剣を買い替えるついでに、防具も替えようと思っているんですよ」
「お勧めの武器屋と防具屋ですか。そうですね……そういう事でしたら、武器防具屋ジェイソンが良いと思いますよ。あそこは品揃しなぞろえも良いですし、ギルドと提携しているお店なので、Cランクのクロードさんでしたら割引がききます」
「そうですか。では、早速行ってみます」

 ギルドを出たその足で、クロードは武器防具屋ジェイソンに向かった。


「着いた……ここが武器防具屋ジェイソンか。店構えも中々良いし、二階建てだし、大きな店だな。これなら、商品の質も期待出来る」

 わくわく、どきどきしながら店の中に入る。

「すみません」

 クロードが呼びかけると、店の奥から盛大にひげを生やした中肉中背の店主の男が出てきた。

「おう、どうした坊主。何か用か」
「はい。実は、剣と防具を買い替えようと思いまして、冒険者ギルドに言われて、このお店に寄らせていただきました」

 クロードのギルドカードを確認すると、店主は頷いて言う。

「それで予算の方はどのくらいなんだ」
「二十万までにおさめていただければ、ありがたいのですが」

 そう言うと、店主は店の奥に行き、何かガサゴソと物を探し始めた。
 戻ってくると、店主の腕にはいくつかの武器と防具が収まっていた。

「おう、坊主。二十万だとこの辺の物になるのだが、どうだ」

 店主が持ってきたのは、はがねの長剣と短剣、そして、何かの皮で出来た皮鎧だった。

「武器と防具合わせて金貨二枚だと、防具の方は、このトロール皮の皮鎧一式だな。武器の方はどちらも鋼製で、長剣の方が十三万、短剣の方が十一万だ。冒険者ギルドの紹介って事で割り引いてやるから、武器はどっちか好きな方を選びな」
「はい。それでは、長剣の方でお願いします。これ、二十万です」
「おう、丁度だな。その武器と防具大切に使えよ。まあ、破損したらここに持ってこい。直せる程度なら直してやるよ」
「その時はお願いします。では、お世話になりました」

 武器防具屋ジェイソンを出たクロードは、この前ミレイに勧められたジョブ鑑定をしに、王都の教会へ足を向けた。


 教会に着いたクロードは、中庭を掃除しているシスターさんに話しかける。

「あの、少し聞きたい事があるのですが、よろしいでしょうか」
「大丈夫ですよ。どうしましたか」
「ギルドで鑑定水晶を使って調べたところ、ジョブが変わっていまして……ギルドの受付嬢に、教会に行って調べてもらえば詳細がわかるかもしれないと言われたので、うかがいました」
「なるほど、わかりました。司祭様をお呼びしますので、礼拝堂れいはいどうの方で少しお待ちになっていてください」

 シスターに言われ、礼拝堂の椅子で待っていると、前方の席に座っていた金髪ロングのエルフの女性が、クロードに話しかけてきた。

「失礼、あなた、冒険者の方かしら」
「ええ、そうですけど」
「あなたは近い将来、とても偉大な事を成し遂げるわよ。でも、今のあなたのままじゃダメね。まずは、仲間を見つけなさい。じゃあ、またどこかで」

 そう言って彼女は、礼拝堂を出ていった。それからしばらくすると、司祭らしき人が、こちらに向かって歩いてきた。

「いや、お待たせして申し訳ない。司祭のエドです。今日は、ジョブの再鑑定という事でよろしいかな」
「はい。よろしくお願いします」
「では、鑑定室の方に行きましょう。ついてきてください」

 鑑定室に着き中に入ると、司祭が説明する。

「これより鑑定の儀をり行います。鑑定が終わりましたら、中央に置いてある水晶の上に半透明のボードが浮かび上がりますので、詳細はそのボードでご確認ください。では、中央に置いてある水晶に手を置いてください」

 言われた通り手を置くと水晶が輝き始め、光が収まった後、水晶の上に半透明のボードが現れた。
 クロードがボードを確認すると、次のように表示されていた。


【名 前】クロード(16歳)   
【種 族】ヒューマン
【ジョブ】超越者(5/100) 
【称 号】Cランク冒険者
【レベル】(20/100)
【能力値】
 体 力 5620  魔 力 5670
 攻撃力 5610  防御力 5630
 魔 攻 5690  魔 防 5660
 素早さ 5890  器用さ 5710
 魅 力 5655
【スキル】
 生活魔法D(MAX) 解析鑑定B(4/10) 中級剣術B(1/10)
 中級体術B(1/10) 気配探知B(4/10)
【ユニークスキル】
 魔闘術A(5/10) 付与魔法S(6/10) 支援魔法(極)S(MAX) 
 全属性魔法SS(4/10) 万能者SS
【アルティメットスキル】 
 アイテムボックス(無限)(時間停止)SSS(MAX) 全知SSS 創造EX


「な、なんなのだ、この『超越者』というジョブは……!? 各能力値とスキルの限界数値が、洒落しゃれにならない値になっているではないか。現段階ではそこまでではないが、これから先の成長が末恐ろしい。それに君の前のジョブだったという『万能者』は、どうやらユニークスキルとして君に受け継がれているようだ。クロード君といったかね。君のステータスは前代未聞だ。念のため国王陛下に報告させてもらう。良いね」
「え、ええ、大丈夫ですけど……」

 どこかで聞いたようなセリフだと思いながら、クロードは頷いた。

「うむ。では、もう今日は帰って良いよ」
「そうですか。では、失礼します」

 王都の教会を出たクロードは、露店ろてんで少し遅い昼食を買い、宿へ帰った。


「おや、お帰り、クロード」
「ただいま戻りました、女将さん。早速なのですけど、宿泊を一ヶ月延長でお願いします。これ、延長料金です」
「わかったよ。一ヶ月の延長ね。でもまた急にそんなに延ばして、一体どうしたんだい」

 女将が帳簿ちょうぼに書き込みながら、クロードに尋ねた。

「それが、ギルドに併設されている訓練所の教官に、基礎戦闘技術を教えてもらえる事になりまして。その期間が一ヶ月間なんですよ」
「そうだったのかい。ちゃんと頑張るんだよ」
「はい。じゃあ俺、部屋で休んできますね。夕食の時間になったら下りてきます」
「はいよ」


 夜の八時過ぎ、クロードが一階に下りると、もう食事をしている客はいなかった。

「お、やっと来たかい。遅いから、そろそろ呼びに行こうとしていたところだよ」
「お待たせしてすみませんでした」
「まあ良いから、席に座って待っときな。今、料理を持っていくからね」

 しばらくして運ばれてきた料理は、この宿に泊まるようになってから何度も食べているゴブリン肉のステーキと黒パン、たっぷり野菜のスープだった。
 クロードは早速食べ始める。

「やっぱり、ここのゴブリン肉のステーキはとても美味しいですね。素晴らしい味付けだし、肉にも程よい脂がのっているから、本当に絶品ですよ」
「ふふ、そんなにめても何も出ないよ」
「いいえ、俺は本心を言っただけですよ」

 クロードは、女将や旦那と他愛たあいのない話をしながら、食事を進めた。

「女将さんに旦那さん、ご馳走様でした。美味しかったです。そろそろ寝ますね。お休みなさい」
「「ああ、お休み」」

 部屋に戻り、ベッドにダイブして寝転がったクロードは、鑑定の儀で発覚したスキル『解析鑑定』を使って改めて自分のステータスを調べる事にした。

「まずは、スキルから鑑定してみよう」


【スキル】
 生活魔法 ……生活するのに役立つ魔法を使う事が出来る。
 解析鑑定 ……対象物を調べる事が出来る。レベルが上がると、調べられる物が増える。
 中級剣術 ……中級程度の剣術を扱える。
 中級体術 ……中級程度の体術を扱える。
 気配探知 ……生きている者の気配を知る事が出来る。
【ユニークスキル】
 魔闘術 ……魔力を体にまとって戦う体術。
 付与魔法 ……対象物に魔法やスキルの効果を付与する事が出来る。 
 支援魔法(極)  ……自分や仲間の攻撃力や防御力、素早さなどの身体能力を極限まで強化する事が出来る。
 全属性魔法 ……特殊魔法をのぞいて全ての魔法を使う事が出来る。
 万能者 ……自身の全ステータスを二倍にする。
【アルティメットスキル】
 アイテムボックス(無限)(時間停止) ……生き物以外を収納する事が出来る。また、入れた物の時間が止まる。容量無限。
 全知 ……なんでも知る事が出来る(現在制限付き)。  
 創造 ……魔力量次第でスキル、魔法、魔道具までなんでも作る事が出来る。


「なんか凄いスキルのオンパレードだな。じゃあ、『超越者』を鑑定してみるかな」


【ジョブ】
 超越者 ……『万能者』が成長限界を迎えて進化したジョブ。『万能者』は一定の動作を複数回行うとスキルや魔法を習得出来るが、『超越者』は必要な動作を一度行うだけで済む。


『超越者』を鑑定した結果は、とんでもない内容だった。
 それを見たクロードは、改めて規格外のジョブを得てしまったと再認識して、呆然としたまま朝を迎えた。

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