19 / 42
第19話 仮面舞踏会に会場入り
馬車が止まり、いよいよ会場入りとなる。
いつものようにシメオン様が先に降り、私がそれに続く。慣れぬ仮面に視界が邪魔される煩わしさを感じていると。
「きゃっ!?」
案の定、足を踏み外した――が、気づけばシメオン様の腕の中に収まっていた。ほんの一瞬だけ、私を抱き留める腕が強くなったかと思われたが。
「も、申し訳ありません」
謝罪すると、シメオン様の腕はすぐに解けたので私も慌てて身を引いた。
「……いや。怪我は」
「いいえ。大丈夫です。ありがとうございました」
「ああ。では行こう」
「はい」
仮面舞踏会は顔を隠し、身分が取り払われることが許される唯一のパーティーだ。そのため招待状は家に送られてくるが、招待状自体は無記名となっている。その招待状を受付で渡した後、私は緊張しながらシメオン様の手を取って会場入りした。
会場はすでに人で賑わいを見せていた。
顔全体を隠す仮面をつけている人もいれば、上品な仮面や高級素材でできている仮面で、その人の美しさを損なわない目元だけを隠すような人もいる。
今回の主催はブラッドフォード侯爵家だ。さすがに最初に挨拶を行うブラッドフォード侯爵と夫人だけは正体を明かすが、他の人は仮面を被り、派手な衣装をまとって体形を隠したりしていたりして、ほとんどの人はよほど親しい仲ではない限り、互いを認識できないだろう。少なくとも密偵など特殊な仕事に従事している人以外には難しいかもしれない。
今回私たちは、顔全体を隠す仮面をつけている。
久々の舞踏会で緊張する一方、仮面をつけているために家名を背負わなくていいという安心感もある。仮面舞踏会が好まれるのは、開催するほうと招待を受けるほうの見栄だけの問題ではなく、誰と触れ合うか分からないドキドキハラハラ感、そして何も気負う必要がない気楽さもあるのかもしれない。
「あそこにいるのがロドリグ・ダルトンだ」
シメオン様が私の耳元に囁く。
いきなりのことにびくりとしながら耳を押さえ、仮面の下で睨みつけるが効果はなく、彼がなお顎で指し示してくるのでさらにむっとしながら視線を流した。
少し離れた所にいる彼は、資料の通り、あまり背が高くなく、中肉中背との体形と言ったところ。彼は素性を知られても良いと思っているのか、目元だけの仮面をしている。現在、誰かと談笑中だ。
「彼はこういった場では特に酒を飲まない。果実飲料もな。飲むのは水くらいだ」
「用心深い方なのですね。……もしかしたら自白剤を盛られたことに気付いて慎重になったのでしょうか」
「……私が失敗したのではない」
「部下の失敗は上司の失敗です」
仮面の下のシメオン様は気分を害したようにも思えたが、気のせいかもしれない。
そんな話をしていると、前方から仮面をつけた女給さんがやって来て、お酒はいかがですかとお盆にのせたグラスを勧めてきた。
「頂こう」
シメオン様はグラスに手を出してまず私に渡し、続いて自分もグラスを取った。彼女は、どうぞごゆるりとお楽しみをと言って去って行った。
「今、渡した。これからロドリグ・ダルトンに薬を入れたグラスを渡してもらう算段になっている」
「――え!」
私は慌てて口を塞いだ後、きょろきょろ見回した。けれど会場には音楽が演奏されているし、皆、談笑したり、ダンスをしたり、食事を楽しんでいる人ばかりで、周りを気にしている人などいない。
ほっとした私はシメオン様を仰ぎ見た。
「い、今お渡しされていたのですか」
「ああ」
「まったく気付きませんでした」
女性の行動も、互いのやり取りも自然で、何ら不信感を覚えなかった。そう言えば、以前、シメオン様がお店に訪れた時、扉の前で鍵を締めるかどうか悩んでいる私の背後を気配なく取ったこともあったし、華王館で盗み聞きしている私の気配を察したこともあった。これが密偵がなせる技なのだろう。
「魚には即効性があったが、彼にはどれくらいで効く?」
「三十分ほどかと」
「分かった。それでは彼が飲み物を口にしてから二十分後に声をかける」
「この会場でお話しするのですか」
「いや。ブラッドフォード侯爵は客人がゆっくり話せるようにと、いくつも個室を開放している。そこの一室に誘導する。ここで倒れられたら騒ぎが起こるからな」
「……そうですね」
何より会場でやり取りできる話でもない。シメオン様はすべてを準備した上で臨んでいるようだ。そして――私も。
私は鞄の中の薬を守るようにぎゅっと強く抱いた。
「そろそろだな。ここで待っていてくれ」
ダルトンさんが女給さんから受け取った水を飲み干すのを見届けた後、懐中時計で二十分経過したのを確認したシメオン様は彼の元へと向かった。
シメオン様はなぜか堂々と真正面からダルトンさんに接近すると、何か親しげに話した後、私の元に戻って来る。
「さあ。行こう」
促されて私たちは会場を抜け出し、いくつもある個室の一つへと入った。
中に人がいて心底驚いたが、どうやらお仲間の方だったようだ。その方たちは私たちと入れ替わりに退室する。他の人が部屋に入って来ないように確保していたらしい。一体何人の密偵が紛れ込んでいるのか。あくまでも密偵は裏の仕事を担う人間だ。秘密裏であるために、そう多くはないはずだけれど、その実態は分からない。
ソファーは高級で居心地も良いのだと思う。けれど、私はその感触を楽しむ余裕はない。一方、私の横に座るシメオン様はこんな状況には慣れているのか、動じた様子はなく、ダルトンさんが現れるのを静かに待つ。
私は緊張をほぐすために、聞いて答えてもらえるか分からないと思いつつもシメオン様に話しかけることにした。
「旦那様、先ほどダルトンさんと何をお話しされていたのですか?」
「ああ。彼と商売の話がしたいと言った」
「商売の話を? 毒を盛ったお話をされたのかと思いました」
「いや。それで逃げ出されたり、騒がれたりするのは都合が悪い。だが商売の話となると喜んで来るだろう。彼自身も新たな上客との取引を開拓するために来ているだろうからな」
目元だけの仮面は、自分が商人だとむしろ正体を分かりやすくするためのものだったのか。
なるほどと色々納得していたその時、扉がノックされた。
いつものようにシメオン様が先に降り、私がそれに続く。慣れぬ仮面に視界が邪魔される煩わしさを感じていると。
「きゃっ!?」
案の定、足を踏み外した――が、気づけばシメオン様の腕の中に収まっていた。ほんの一瞬だけ、私を抱き留める腕が強くなったかと思われたが。
「も、申し訳ありません」
謝罪すると、シメオン様の腕はすぐに解けたので私も慌てて身を引いた。
「……いや。怪我は」
「いいえ。大丈夫です。ありがとうございました」
「ああ。では行こう」
「はい」
仮面舞踏会は顔を隠し、身分が取り払われることが許される唯一のパーティーだ。そのため招待状は家に送られてくるが、招待状自体は無記名となっている。その招待状を受付で渡した後、私は緊張しながらシメオン様の手を取って会場入りした。
会場はすでに人で賑わいを見せていた。
顔全体を隠す仮面をつけている人もいれば、上品な仮面や高級素材でできている仮面で、その人の美しさを損なわない目元だけを隠すような人もいる。
今回の主催はブラッドフォード侯爵家だ。さすがに最初に挨拶を行うブラッドフォード侯爵と夫人だけは正体を明かすが、他の人は仮面を被り、派手な衣装をまとって体形を隠したりしていたりして、ほとんどの人はよほど親しい仲ではない限り、互いを認識できないだろう。少なくとも密偵など特殊な仕事に従事している人以外には難しいかもしれない。
今回私たちは、顔全体を隠す仮面をつけている。
久々の舞踏会で緊張する一方、仮面をつけているために家名を背負わなくていいという安心感もある。仮面舞踏会が好まれるのは、開催するほうと招待を受けるほうの見栄だけの問題ではなく、誰と触れ合うか分からないドキドキハラハラ感、そして何も気負う必要がない気楽さもあるのかもしれない。
「あそこにいるのがロドリグ・ダルトンだ」
シメオン様が私の耳元に囁く。
いきなりのことにびくりとしながら耳を押さえ、仮面の下で睨みつけるが効果はなく、彼がなお顎で指し示してくるのでさらにむっとしながら視線を流した。
少し離れた所にいる彼は、資料の通り、あまり背が高くなく、中肉中背との体形と言ったところ。彼は素性を知られても良いと思っているのか、目元だけの仮面をしている。現在、誰かと談笑中だ。
「彼はこういった場では特に酒を飲まない。果実飲料もな。飲むのは水くらいだ」
「用心深い方なのですね。……もしかしたら自白剤を盛られたことに気付いて慎重になったのでしょうか」
「……私が失敗したのではない」
「部下の失敗は上司の失敗です」
仮面の下のシメオン様は気分を害したようにも思えたが、気のせいかもしれない。
そんな話をしていると、前方から仮面をつけた女給さんがやって来て、お酒はいかがですかとお盆にのせたグラスを勧めてきた。
「頂こう」
シメオン様はグラスに手を出してまず私に渡し、続いて自分もグラスを取った。彼女は、どうぞごゆるりとお楽しみをと言って去って行った。
「今、渡した。これからロドリグ・ダルトンに薬を入れたグラスを渡してもらう算段になっている」
「――え!」
私は慌てて口を塞いだ後、きょろきょろ見回した。けれど会場には音楽が演奏されているし、皆、談笑したり、ダンスをしたり、食事を楽しんでいる人ばかりで、周りを気にしている人などいない。
ほっとした私はシメオン様を仰ぎ見た。
「い、今お渡しされていたのですか」
「ああ」
「まったく気付きませんでした」
女性の行動も、互いのやり取りも自然で、何ら不信感を覚えなかった。そう言えば、以前、シメオン様がお店に訪れた時、扉の前で鍵を締めるかどうか悩んでいる私の背後を気配なく取ったこともあったし、華王館で盗み聞きしている私の気配を察したこともあった。これが密偵がなせる技なのだろう。
「魚には即効性があったが、彼にはどれくらいで効く?」
「三十分ほどかと」
「分かった。それでは彼が飲み物を口にしてから二十分後に声をかける」
「この会場でお話しするのですか」
「いや。ブラッドフォード侯爵は客人がゆっくり話せるようにと、いくつも個室を開放している。そこの一室に誘導する。ここで倒れられたら騒ぎが起こるからな」
「……そうですね」
何より会場でやり取りできる話でもない。シメオン様はすべてを準備した上で臨んでいるようだ。そして――私も。
私は鞄の中の薬を守るようにぎゅっと強く抱いた。
「そろそろだな。ここで待っていてくれ」
ダルトンさんが女給さんから受け取った水を飲み干すのを見届けた後、懐中時計で二十分経過したのを確認したシメオン様は彼の元へと向かった。
シメオン様はなぜか堂々と真正面からダルトンさんに接近すると、何か親しげに話した後、私の元に戻って来る。
「さあ。行こう」
促されて私たちは会場を抜け出し、いくつもある個室の一つへと入った。
中に人がいて心底驚いたが、どうやらお仲間の方だったようだ。その方たちは私たちと入れ替わりに退室する。他の人が部屋に入って来ないように確保していたらしい。一体何人の密偵が紛れ込んでいるのか。あくまでも密偵は裏の仕事を担う人間だ。秘密裏であるために、そう多くはないはずだけれど、その実態は分からない。
ソファーは高級で居心地も良いのだと思う。けれど、私はその感触を楽しむ余裕はない。一方、私の横に座るシメオン様はこんな状況には慣れているのか、動じた様子はなく、ダルトンさんが現れるのを静かに待つ。
私は緊張をほぐすために、聞いて答えてもらえるか分からないと思いつつもシメオン様に話しかけることにした。
「旦那様、先ほどダルトンさんと何をお話しされていたのですか?」
「ああ。彼と商売の話がしたいと言った」
「商売の話を? 毒を盛ったお話をされたのかと思いました」
「いや。それで逃げ出されたり、騒がれたりするのは都合が悪い。だが商売の話となると喜んで来るだろう。彼自身も新たな上客との取引を開拓するために来ているだろうからな」
目元だけの仮面は、自分が商人だとむしろ正体を分かりやすくするためのものだったのか。
なるほどと色々納得していたその時、扉がノックされた。
あなたにおすすめの小説
【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない
ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。
公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。
旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。
そんな私は旦那様に感謝しています。
無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。
そんな二人の日常を書いてみました。
お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
無事完結しました!
【完結】「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう
ムラサメ
恋愛
漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。
死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。
しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。
向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。
一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
恋は、母をやめてから始まる――正体を隠したまま、仮の婚約者になりました
あい
恋愛
両親を失ったあの日、
赤子の弟を抱いて家を出た少女がいた。
それが、アリア。
世間からは「若い母」と呼ばれながらも、
彼女は否定しなかった。
十六年間、弟を守るためだけに生きてきたから。
恋も未来も、すべて後回し。
けれど弟は成長し、ついに巣立つ。
「今度は、自分の人生を生きて」
その一言が、
止まっていた時間を動かした。
役目を終えた夜。
アリアは初めて、自分のために扉を開く。
向かった先は、婚姻仲介所。
愛を求めたわけではない。
ただ、このまま立ち止まりたくなかった。
――けれどその名前は、
結婚を急かされていた若き当主のもとへと届く。
これは、
十六年“母”だった女性が、
もう一度“ひとりの女”として歩き出す物語。
【完結】 笑わない、かわいげがない、胸がないの『ないないない令嬢』、国外追放を言い渡される~私を追い出せば国が大変なことになりますよ?~
夏芽空
恋愛
「笑わない! かわいげがない! 胸がない! 三つのないを持つ、『ないないない令嬢』のオフェリア! 君との婚約を破棄する!」
婚約者の第一王子はオフェリアに婚約破棄を言い渡した上に、さらには国外追放するとまで言ってきた。
「私は構いませんが、この国が困ることになりますよ?」
オフェリアは国で唯一の特別な力を持っている。
傷を癒したり、作物を実らせたり、邪悪な心を持つ魔物から国を守ったりと、力には様々な種類がある。
オフェリアがいなくなれば、その力も消えてしまう。
国は困ることになるだろう。
だから親切心で言ってあげたのだが、第一王子は聞く耳を持たなかった。
警告を無視して、オフェリアを国外追放した。
国を出たオフェリアは、隣国で魔術師団の団長と出会う。
ひょんなことから彼の下で働くことになり、絆を深めていく。
一方、オフェリアを追放した国は、第一王子の愚かな選択のせいで崩壊していくのだった……。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
【完結】教会で暮らす事になった伯爵令嬢は思いのほか長く滞在するが、幸せを掴みました。
まりぃべる
恋愛
ルクレツィア=コラユータは、伯爵家の一人娘。七歳の時に母にお使いを頼まれて王都の町はずれの教会を訪れ、そのままそこで育った。
理由は、お家騒動のための避難措置である。
八年が経ち、まもなく成人するルクレツィアは運命の岐路に立たされる。
★違う作品「手の届かない桃色の果実と言われた少女は、廃れた場所を住処とさせられました」での登場人物が出てきます。が、それを読んでいなくても分かる話となっています。
☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ていても、違うところが多々あります。
☆現実世界にも似たような名前や地域名がありますが、全く関係ありません。
☆植物の効能など、現実世界とは近いけれども異なる場合がありますがまりぃべるの世界観ですので、そこのところご理解いただいた上で読んでいただけると幸いです。
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆