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《お兄ちゃん参上》
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朔太郎がビールを何杯か飲んでぐったりしていると、起き上がった藍斗によって飲んでいた朔太郎は強制的に終了となった。
「えぇ~、なんでだよぉ~~!!??」
「いいから帰るぞ、ったく」
出来上がった朔太郎は少し冷静な藍斗と肩を組んで愉快に歩いていた。身体が火照って暑い。しかし、酒のおかげで気分は晴れやかであった。
「はぁ~っ、きっもちぃ~! これからカラオケ行こうぜぇ~!」
「……なぁ、さくぅ。お前、なにヤケ酒になってんだ?」
「いいんだよっ、俺は! なぁ、奢るからさぁ~?」
藍斗に近づき真っ赤な顔でにこにことしている朔太郎に藍斗は何かを堪えたような顔をした。藍斗はニヤついている朔太郎の髪に触れる。朔太郎が気持ちよさそうな顔をする。
「ふわぁ、きも……ちぃ」
「ばっっ、お前ガチでそんな顔すんなよっ! あー、もう! 俺には嫁になる女が居るのによぉ……!」
どうしてだが葛藤している様子の藍斗にふわふわした頭で朔太郎は首を傾げた。近づきすぎている二人。そして、繁華街の夜の街。真っ赤に目を潤ませて男をもそらせるような純粋な親友の顔。……藍斗は今の気持ちをぶつけてしまいそうになる。
「お、俺はな、俺――――」
「ん~? あい……と?」
さらに近づき、唇と唇が触れ合う距離まで来た。緊張した面持の藍斗の顔がそこにあった。
「――おい、俺の大事な奴に手ぇ出すな、藍斗」
どこからか声がした。藍斗が肩をビクつかせて振り向く。朔太郎もぼやけた顔で振り向いた。……そこには、怒りで満ち溢れている瀬川がこちらに向かって歩いてくる。瀬川がどうして怒っているのか、どうして藍斗にライバル視しているのか……朔太郎にはわからない。
もしかしてホステスの相手をしなかったからかなと朔太郎はふらついた頭で考えに至った。そしてどうしてだが、――瀬川が、朔太郎を取り返すように、朔太郎の腕を掴んで抱き寄せた。
(あ……、結構、鍛えているんだ……)
もとから肩幅が広いとか、締まっている身体つきだとは感じていたが意外と鍛えられているのが判明した。そんな逞しい身体つきな男に、朔太郎は強引に引き寄せられ軽々と担がれてしまう。
朔太郎はかなり動揺した。それは藍斗もだ。藍斗も自分の兄の行動に意外性を感じているようだ。
「なっ、なんで兄貴が……ここに?」
「別に、弟がよく行く居酒屋なんてお兄ちゃんは把握してんだよ。お兄ちゃん舐めんな」
「なぁっ、き、……キモっっ!! どうせ、さくのことが気になって俺の居場所突き止めたんだろ?」
「そうだな。だって、お兄ちゃんの所有物を弟に取られるのは嫌だろ?」
ふわふわした頭で瀬川に担がれている朔太郎は頭をぼんやりさせながら考えていた。どうして藍斗が関係しているのだろうかと思ったからだ。
だがその前に、瀬川はニヒルな目つきで藍斗に視線を向けたのだ。
「俺の所有物を勝手に取るならお前のも取るからな。じゃ、――良い夢を」
「この、……この、クソ兄貴めっ!」
それから朔太郎は瀬川の背中に担がれながらどこかに運ばれた。瀬川の背中は温かく眠気を誘わせるものであった。
「えぇ~、なんでだよぉ~~!!??」
「いいから帰るぞ、ったく」
出来上がった朔太郎は少し冷静な藍斗と肩を組んで愉快に歩いていた。身体が火照って暑い。しかし、酒のおかげで気分は晴れやかであった。
「はぁ~っ、きっもちぃ~! これからカラオケ行こうぜぇ~!」
「……なぁ、さくぅ。お前、なにヤケ酒になってんだ?」
「いいんだよっ、俺は! なぁ、奢るからさぁ~?」
藍斗に近づき真っ赤な顔でにこにことしている朔太郎に藍斗は何かを堪えたような顔をした。藍斗はニヤついている朔太郎の髪に触れる。朔太郎が気持ちよさそうな顔をする。
「ふわぁ、きも……ちぃ」
「ばっっ、お前ガチでそんな顔すんなよっ! あー、もう! 俺には嫁になる女が居るのによぉ……!」
どうしてだが葛藤している様子の藍斗にふわふわした頭で朔太郎は首を傾げた。近づきすぎている二人。そして、繁華街の夜の街。真っ赤に目を潤ませて男をもそらせるような純粋な親友の顔。……藍斗は今の気持ちをぶつけてしまいそうになる。
「お、俺はな、俺――――」
「ん~? あい……と?」
さらに近づき、唇と唇が触れ合う距離まで来た。緊張した面持の藍斗の顔がそこにあった。
「――おい、俺の大事な奴に手ぇ出すな、藍斗」
どこからか声がした。藍斗が肩をビクつかせて振り向く。朔太郎もぼやけた顔で振り向いた。……そこには、怒りで満ち溢れている瀬川がこちらに向かって歩いてくる。瀬川がどうして怒っているのか、どうして藍斗にライバル視しているのか……朔太郎にはわからない。
もしかしてホステスの相手をしなかったからかなと朔太郎はふらついた頭で考えに至った。そしてどうしてだが、――瀬川が、朔太郎を取り返すように、朔太郎の腕を掴んで抱き寄せた。
(あ……、結構、鍛えているんだ……)
もとから肩幅が広いとか、締まっている身体つきだとは感じていたが意外と鍛えられているのが判明した。そんな逞しい身体つきな男に、朔太郎は強引に引き寄せられ軽々と担がれてしまう。
朔太郎はかなり動揺した。それは藍斗もだ。藍斗も自分の兄の行動に意外性を感じているようだ。
「なっ、なんで兄貴が……ここに?」
「別に、弟がよく行く居酒屋なんてお兄ちゃんは把握してんだよ。お兄ちゃん舐めんな」
「なぁっ、き、……キモっっ!! どうせ、さくのことが気になって俺の居場所突き止めたんだろ?」
「そうだな。だって、お兄ちゃんの所有物を弟に取られるのは嫌だろ?」
ふわふわした頭で瀬川に担がれている朔太郎は頭をぼんやりさせながら考えていた。どうして藍斗が関係しているのだろうかと思ったからだ。
だがその前に、瀬川はニヒルな目つきで藍斗に視線を向けたのだ。
「俺の所有物を勝手に取るならお前のも取るからな。じゃ、――良い夢を」
「この、……この、クソ兄貴めっ!」
それから朔太郎は瀬川の背中に担がれながらどこかに運ばれた。瀬川の背中は温かく眠気を誘わせるものであった。
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