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《ジュリのキーホルダー》
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中を開けてみるとそこには、青と白を基調としたパールのようなものが連なっているキーホルダーであった。しかも砂粒ぐらいの細かいビーズもしっかりとあしらえており、大きなパールのビーズも組み合わさっている。それから縁にはシルバーが施され、そこにも小さな宝石のようなものが散りばめられていた。大胆でいて、粋があるデザインである。
(――すごいなぁ……)
ハンドメイドと言っていたが、確かにクオリティが高い。確かにこれなら売れるな、などと納得させるようなデザインであった。朔太郎は息を呑んだ。
「へぇ~、すごい~!」
「矢谷さんやるなぁ~!」
利用者たちが感嘆の声を上げている。朔太郎は自分が褒められたわけではないのに褒められた気分で嬉しかった。
しかし中には手紙のようなものが入っている。開いて読んでみた。そこには達筆な字面でこのように記されていた。
『ユリが世話になっています。でも、俺の方がユリのことわかっていますからね。今度また作って欲しいなら、金払ってください。――ジュリ』
これはどういうニュアンスで書いたのだろうかと朔太郎は不思議に感じた。ただ、俺と言っている割には名前がジュリだ。しかもご丁寧にサインまで入っている。
「……どういうこと、かな?」
「あれ、天使くんどうしたの? そのアクセサリー?」
「ひぃぁっ!???」
背後から声を掛けてきたのは昼食を買いに行っていた曽田であった。曽田は変な声をを上げた朔太郎に笑い出しながら、キーホルダーに目をやる。それから、ジュリのサインを見て声を上げた。
「えーっ、すごいじゃ~ん! それ、”ジュリ"のハンドメイドキーホルダーでしょ? 彼女にもらったのぉ?」
「え、曽田さん知っているんですか?」
「知ってるもなにも、すごく人気なんだよ? 確か、なにかの障がいを抱えているけど、大きいパーツから細かぁ~いビーズまでいとも簡単にアクセサリーを作るもんだから予約殺到よ? 一年待ちなんてざらなんだからぁ」
「へ、へぇ~……」
すごいものを貰ってしまったんだなと感じる朔太郎に曽田は愉快そうに笑んだ。
「誰に貰ったのぉ? もしかして、買ったとか?」
「違いますよ、曽田さん。矢谷さんに貰っていましたよ」
「いいなぁ~。天使さん、ずるい!」
利用者たちがわちゃわちゃと言い出しているので、朔太郎はキーホルダーを仕舞ってからこんなことを告げた。
「これは俺が貰ったものなのでちゃんと大事に付けます!」
「ヒューヒュー! 天使くんかっこいい~!」
「むぅ……、曽田さんもからかわないでくださいっ」
皆の視線を背に、スマホのキーホルダーを付ける場所へキーホルダーを付けた。繊細で大胆なデザインのキーホルダーは男が付けて恥ずかしくない。
昼休憩が終わり、利用者たちが作業に取り掛かろうとした。新しい資材を摂りに行こうとした時、――門野が焦ったように声を掛ける。
「天使くん、ちょっと電話……、というか、さっき言っていた人が見学に来たいって!」
「――――えっ!?」
朔太郎は驚きが隠せずにいたのであった。
(――すごいなぁ……)
ハンドメイドと言っていたが、確かにクオリティが高い。確かにこれなら売れるな、などと納得させるようなデザインであった。朔太郎は息を呑んだ。
「へぇ~、すごい~!」
「矢谷さんやるなぁ~!」
利用者たちが感嘆の声を上げている。朔太郎は自分が褒められたわけではないのに褒められた気分で嬉しかった。
しかし中には手紙のようなものが入っている。開いて読んでみた。そこには達筆な字面でこのように記されていた。
『ユリが世話になっています。でも、俺の方がユリのことわかっていますからね。今度また作って欲しいなら、金払ってください。――ジュリ』
これはどういうニュアンスで書いたのだろうかと朔太郎は不思議に感じた。ただ、俺と言っている割には名前がジュリだ。しかもご丁寧にサインまで入っている。
「……どういうこと、かな?」
「あれ、天使くんどうしたの? そのアクセサリー?」
「ひぃぁっ!???」
背後から声を掛けてきたのは昼食を買いに行っていた曽田であった。曽田は変な声をを上げた朔太郎に笑い出しながら、キーホルダーに目をやる。それから、ジュリのサインを見て声を上げた。
「えーっ、すごいじゃ~ん! それ、”ジュリ"のハンドメイドキーホルダーでしょ? 彼女にもらったのぉ?」
「え、曽田さん知っているんですか?」
「知ってるもなにも、すごく人気なんだよ? 確か、なにかの障がいを抱えているけど、大きいパーツから細かぁ~いビーズまでいとも簡単にアクセサリーを作るもんだから予約殺到よ? 一年待ちなんてざらなんだからぁ」
「へ、へぇ~……」
すごいものを貰ってしまったんだなと感じる朔太郎に曽田は愉快そうに笑んだ。
「誰に貰ったのぉ? もしかして、買ったとか?」
「違いますよ、曽田さん。矢谷さんに貰っていましたよ」
「いいなぁ~。天使さん、ずるい!」
利用者たちがわちゃわちゃと言い出しているので、朔太郎はキーホルダーを仕舞ってからこんなことを告げた。
「これは俺が貰ったものなのでちゃんと大事に付けます!」
「ヒューヒュー! 天使くんかっこいい~!」
「むぅ……、曽田さんもからかわないでくださいっ」
皆の視線を背に、スマホのキーホルダーを付ける場所へキーホルダーを付けた。繊細で大胆なデザインのキーホルダーは男が付けて恥ずかしくない。
昼休憩が終わり、利用者たちが作業に取り掛かろうとした。新しい資材を摂りに行こうとした時、――門野が焦ったように声を掛ける。
「天使くん、ちょっと電話……、というか、さっき言っていた人が見学に来たいって!」
「――――えっ!?」
朔太郎は驚きが隠せずにいたのであった。
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