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《ジュリって何者?》
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店を後にしてから電車で数駅乗って降りて、徒歩で歩きながら自宅へと向かう朔太郎に來斗は嬉々とした様子であった。
「いやぁ~、まさかジュリのキーホルダーをてんしくんがねぇ~。しかも、利用者の友人だったとはな!」
「俺も初めて知りましたよ。というかジュリさん? って男なんですか? 手紙も付いてきたんですけど、俺とか言っていたし達筆な字だったし……」
ジュリの手紙と聞いた途端、來斗は目を丸くし驚いた様子であった。それから頭を抱えた。もう家はすぐ目の前だ。
朔太郎は小さな5階建てのアパートの3階まで上り、鍵を開く。自分が先に入って電気を付けた。
「はい、どうぞ~。まさか本当に来るとは思わなかったのでお茶ぐらいしか出せませんけど」
「ビールはぁ?」
「……あなた、どんだけ居る気なんですか。はいはい。なんか、つまみあるか探してきますよ」
來斗にも言っておいたが、洗面台で手を洗わせ、うがいをさせた。そして朔太郎もまた、小さなキッチンで手を洗いうがいをしてから、冷蔵庫の中にあるものを探す。
ちょうどビールが4缶ぐらいある。あとは昨日作っておいた浅漬けがあった。キムチもある。
適当にソファーに座っている來斗へ朔太郎はローテーブルに冷えたビールとグラス、それから浅漬けとキムチを盛り合わせた皿を手渡した。
來斗はローテーブルに置いてある缶に興味を示したようだ。赤いポストのような缶である。
「これさ、煙草入れ? の、割には煙草臭くねぇな」
「あー、換気扇の前で吸っていますからね。それ、藍斗に貰ったんですよ。『いい加減、身体に悪いから煙草は引退しろ』とか言いつつなぜかくれました。携帯灰皿しかないってぼやいたからかな?」
「あはは。まぁ、藍斗らしいなぁ。あいつ、気に入った奴にはなんだかんだで優しいからな。あ、キムチに浅漬けやりぃ~。も~らいっ!」
爪楊枝で刺しておいた浅漬けを一口で食べた來斗は美味しそうに食べていた。ちなみにきゅうりとトマトにキャベツである。ちなみに自家製だ。
嬉々として食べながらビールのプルトップを開けて飲んでいる來斗へ朔太郎はやや心配した。
「というか平気なんですか? 俺も明日仕事ですけど、瀬川さんも明日は仕事でしょ?」
「別に平気だって。そこまで店でも飲んでねぇしな。ほら、てんしくんも飲んだ飲んだ」
「えー、まぁいっかぁ~!」
自分もビール缶を開けて一日の終わりを祝福する。これが生きがいだぁと思いながらキムチを食べようとすれば、來斗が手で制した。
「待て。キムチは後だ。キムチ臭いのは性に合わん」
「???? まぁ、別に良いですけど……」
どういうことかと思いつつ、浅漬けのプチトマトを頬張っていると、來斗はキャベツを食べながらこんなことを紡いだ。
「……ジュリってさ、どうしてスカウトしているのに拒むと思う?」
突然の問いかけに朔太郎は考える。ベテラン職員の曽田が言うにはなにかしらの
障がいがあると言っていた。來斗はこのことを知っているのだろうか?
朔太郎は伺う様子で來斗へ尋ねた。
「……ジュリさん、いやジュリくんってなんの障がいがあるんですかね? 瀬川さんは知っていますか?」
「噂では統合失調症でもあって双極性障害、かつHSPとかは聞いている……かな」
真剣みを帯びた來斗の顔に朔太郎は鼓動を弾ませた。
「いやぁ~、まさかジュリのキーホルダーをてんしくんがねぇ~。しかも、利用者の友人だったとはな!」
「俺も初めて知りましたよ。というかジュリさん? って男なんですか? 手紙も付いてきたんですけど、俺とか言っていたし達筆な字だったし……」
ジュリの手紙と聞いた途端、來斗は目を丸くし驚いた様子であった。それから頭を抱えた。もう家はすぐ目の前だ。
朔太郎は小さな5階建てのアパートの3階まで上り、鍵を開く。自分が先に入って電気を付けた。
「はい、どうぞ~。まさか本当に来るとは思わなかったのでお茶ぐらいしか出せませんけど」
「ビールはぁ?」
「……あなた、どんだけ居る気なんですか。はいはい。なんか、つまみあるか探してきますよ」
來斗にも言っておいたが、洗面台で手を洗わせ、うがいをさせた。そして朔太郎もまた、小さなキッチンで手を洗いうがいをしてから、冷蔵庫の中にあるものを探す。
ちょうどビールが4缶ぐらいある。あとは昨日作っておいた浅漬けがあった。キムチもある。
適当にソファーに座っている來斗へ朔太郎はローテーブルに冷えたビールとグラス、それから浅漬けとキムチを盛り合わせた皿を手渡した。
來斗はローテーブルに置いてある缶に興味を示したようだ。赤いポストのような缶である。
「これさ、煙草入れ? の、割には煙草臭くねぇな」
「あー、換気扇の前で吸っていますからね。それ、藍斗に貰ったんですよ。『いい加減、身体に悪いから煙草は引退しろ』とか言いつつなぜかくれました。携帯灰皿しかないってぼやいたからかな?」
「あはは。まぁ、藍斗らしいなぁ。あいつ、気に入った奴にはなんだかんだで優しいからな。あ、キムチに浅漬けやりぃ~。も~らいっ!」
爪楊枝で刺しておいた浅漬けを一口で食べた來斗は美味しそうに食べていた。ちなみにきゅうりとトマトにキャベツである。ちなみに自家製だ。
嬉々として食べながらビールのプルトップを開けて飲んでいる來斗へ朔太郎はやや心配した。
「というか平気なんですか? 俺も明日仕事ですけど、瀬川さんも明日は仕事でしょ?」
「別に平気だって。そこまで店でも飲んでねぇしな。ほら、てんしくんも飲んだ飲んだ」
「えー、まぁいっかぁ~!」
自分もビール缶を開けて一日の終わりを祝福する。これが生きがいだぁと思いながらキムチを食べようとすれば、來斗が手で制した。
「待て。キムチは後だ。キムチ臭いのは性に合わん」
「???? まぁ、別に良いですけど……」
どういうことかと思いつつ、浅漬けのプチトマトを頬張っていると、來斗はキャベツを食べながらこんなことを紡いだ。
「……ジュリってさ、どうしてスカウトしているのに拒むと思う?」
突然の問いかけに朔太郎は考える。ベテラン職員の曽田が言うにはなにかしらの
障がいがあると言っていた。來斗はこのことを知っているのだろうか?
朔太郎は伺う様子で來斗へ尋ねた。
「……ジュリさん、いやジュリくんってなんの障がいがあるんですかね? 瀬川さんは知っていますか?」
「噂では統合失調症でもあって双極性障害、かつHSPとかは聞いている……かな」
真剣みを帯びた來斗の顔に朔太郎は鼓動を弾ませた。
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