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*《これだけで来ていると思ってんの?》
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「それって、結構大変じゃないですか? 多発性に症状が重なっているって――」
「あぁ。しかも人間嫌いときた。まぁそうだろうなぁ、HSP自体が人間のことで人よりもかなり気にしやすい性質だしな。しかも、障がいが重なれば誰だって引き込もりたいって言うわけだ。……だから俺たちはジュリを斡旋させるのにかなり苦労しているってわけ」
來斗の手元で美しく輝いているビーズキーホルダーにはそんな裏があるのだと思うと朔太郎は切なさを感じた。どうにかして救う手立てはないのかと思うほどに。
來斗はビールを流し込んでから朔太郎を手招いた。ちなみに朔太郎は來斗の隣に居る。
朔太郎は不思議そうな顔をした。來斗はニヒルに笑んだ。
「スマホ寄こせ。これはてんしくんのモノだからな。ちゃ~んと付けてやるって言ってんの」
それから來斗は近くにあるベッドを眺めた。ここは1LDKだ。一人暮らしであるし、狭くとも住めば都なのでどうってことはない。
そんな來斗の視線など気づかずに朔太郎はスマホをポケットから取り出した。それからキムチだけが残されたつまみを見て息を吐き出した。
「まったくもう……。辛いの嫌いなんですか? だったら来るときに言ってくださいよ。そうしたら、ウィンナーとかポテトとか焼いて上げたのに」
「なぁ、お前。――俺がジュリの話でここに来たって思ってんの?」
來斗の射抜くような視線に朔太郎は再び胸を弾ませる。自分が女性と付き合っていた際にも自宅には連れて来なかったのだ。来たのは藍斗ぐらいである。
でも藍斗はなにもしなかった。――それが今回の仇となった。
來斗は頬を紅潮させた朔太郎へ額にキスを送る。それから唇、首筋にキスをした。かなりの手練れのようで、シャツに手を伸ばしてくる。
「んぅ……んっ、うぅんっ……ふぅ……、いやぁ……――――」
「嫌じゃないだろう? だって、キスだけで反応するんだから」
それからシャツをたくし上げ、少しだけ鍛えられた胸元にキスを落した。朔太郎は身体をビクつかせる。すると來斗は朔太郎の桜色の突起に触れ、片方は口で愛撫した。
舌で愛撫し、もう片方は抓んだり弾いたりを繰り返すと頭上から息を荒げる声が聞こえる。
「はぁ……はぅっ、はぁっ、ち、くびぃ……、なんかぁ……変、ですぅ……ぅっ――――!」
最後に舌で吸い込んだ途端に朔太郎の身体はソファーへと堕ちる。まるで負けを認めたかのようだ。
だからこそわかる。――朔太郎自身が張り詰めていることを。
「……どーして欲しい?」
にじり出る朔太郎の涙をわざと淫靡な赤い舌で拭った來斗に朔太郎は困惑した頭の中で答えを見出す。
「扱いて、しごいて、欲しい……です」
「それだけは、だーめぇ。だって、――ほら」
來斗は自身の張り詰めたモノを朔太郎の腰に押した付けた。朔太郎が一気に真っ赤になる。來斗は悪戯に笑んだ。
「今日は最後まで、――ヤるからな?」
朔太郎の心臓が押しつぶされそうになった。
「あぁ。しかも人間嫌いときた。まぁそうだろうなぁ、HSP自体が人間のことで人よりもかなり気にしやすい性質だしな。しかも、障がいが重なれば誰だって引き込もりたいって言うわけだ。……だから俺たちはジュリを斡旋させるのにかなり苦労しているってわけ」
來斗の手元で美しく輝いているビーズキーホルダーにはそんな裏があるのだと思うと朔太郎は切なさを感じた。どうにかして救う手立てはないのかと思うほどに。
來斗はビールを流し込んでから朔太郎を手招いた。ちなみに朔太郎は來斗の隣に居る。
朔太郎は不思議そうな顔をした。來斗はニヒルに笑んだ。
「スマホ寄こせ。これはてんしくんのモノだからな。ちゃ~んと付けてやるって言ってんの」
それから來斗は近くにあるベッドを眺めた。ここは1LDKだ。一人暮らしであるし、狭くとも住めば都なのでどうってことはない。
そんな來斗の視線など気づかずに朔太郎はスマホをポケットから取り出した。それからキムチだけが残されたつまみを見て息を吐き出した。
「まったくもう……。辛いの嫌いなんですか? だったら来るときに言ってくださいよ。そうしたら、ウィンナーとかポテトとか焼いて上げたのに」
「なぁ、お前。――俺がジュリの話でここに来たって思ってんの?」
來斗の射抜くような視線に朔太郎は再び胸を弾ませる。自分が女性と付き合っていた際にも自宅には連れて来なかったのだ。来たのは藍斗ぐらいである。
でも藍斗はなにもしなかった。――それが今回の仇となった。
來斗は頬を紅潮させた朔太郎へ額にキスを送る。それから唇、首筋にキスをした。かなりの手練れのようで、シャツに手を伸ばしてくる。
「んぅ……んっ、うぅんっ……ふぅ……、いやぁ……――――」
「嫌じゃないだろう? だって、キスだけで反応するんだから」
それからシャツをたくし上げ、少しだけ鍛えられた胸元にキスを落した。朔太郎は身体をビクつかせる。すると來斗は朔太郎の桜色の突起に触れ、片方は口で愛撫した。
舌で愛撫し、もう片方は抓んだり弾いたりを繰り返すと頭上から息を荒げる声が聞こえる。
「はぁ……はぅっ、はぁっ、ち、くびぃ……、なんかぁ……変、ですぅ……ぅっ――――!」
最後に舌で吸い込んだ途端に朔太郎の身体はソファーへと堕ちる。まるで負けを認めたかのようだ。
だからこそわかる。――朔太郎自身が張り詰めていることを。
「……どーして欲しい?」
にじり出る朔太郎の涙をわざと淫靡な赤い舌で拭った來斗に朔太郎は困惑した頭の中で答えを見出す。
「扱いて、しごいて、欲しい……です」
「それだけは、だーめぇ。だって、――ほら」
來斗は自身の張り詰めたモノを朔太郎の腰に押した付けた。朔太郎が一気に真っ赤になる。來斗は悪戯に笑んだ。
「今日は最後まで、――ヤるからな?」
朔太郎の心臓が押しつぶされそうになった。
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