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《無数の蛇たち》
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睦月に地面へ落とされた大蛇は受け身など取らずに頭を打ってしまう。しかし鮮血の血は流れるが雨に打たれて再び立ち上がった。「貴様……おのれぇっ!」
襲い掛かる大蛇に睦月は長刀を携えて振りかかって斬りかかる。大蛇は右肩を裂かれるものの無数の蛇たちが右肩を塞いで止血する。そして再生をした。「なんだと……?」睦月は驚きで目を見開いた。
「ふははっ! はははっっ!!!」大蛇は不敵に笑いながら紫の着物から蛇たちをばらまいた。睦月は蛇を切り裂いた。鮮血に染まる赤い雫は雨に打たれて薄まっていく。
外は曇天の空で大雨が降っていた。睦月は動きやすい服を借りてなお服が重くて動きづらさを感じさせる。「くっそっ……!」
無数の蛇が睦月に噛みついた。睦月は払いのけた。しかし噛まれた左腕から痛みと共に痺れを感じた。「なんだ、これは……?」
ぐらつく頭の中で睦月はふと考えた。あぁ、これは毒蛇だと。そう思ってからどうしようかと考えた。はじめに浮かんだのは毒が全身に回らないうちに左腕を切り落としてしまおうかと考えた。
不便ではあろう。痛かろう。でもそうしなければ自分は助からない。だから鞭木は左腕に長刀を振りかざそうとした。しかしその刹那。――長刀は弾かれた。白く美しい刀に。そして長い髪の青年に阻まれたのだ。
「やめろ睦月。腕があるだけでもありがたいと思え。なんとかおらがする」
「……鬼治丸様。でもっ」
するとよーじの身体に憑依したきじは指輪を手にして願う。「かの者の毒を打ち消せっ!」その言葉を紡いだ途端、睦月の重くだるかった身体は軽くなっていく。
しかし青い光の結晶は八つのうち五つになってしまった。すると大蛇の身体が呻いた。呻いたかと思えばおどろおどろしく笑って身体を変えていく。
身体が巨大になったかと思えば無数の蛇の首を持った忌々しい大きな蛇の姿となった。その姿は八岐大蛇に近い。違うのは首が五つということぐらいか。
現在、きじと睦月は雨に濡れた学校の校門前に居る。さてどうすべきかと考えた睦月ではあるが、きじは短刀を向けて睦月へ視線を投げる。「ここで仕留めるぞっ、睦月っ!」それから勇猛に果敢に走り出して八岐大蛇の首を裂いていった。
八岐大蛇の首が割れたかと思えば、無数の首がきじへ襲い掛かる。そこを睦月が加勢して切り裂いていく。
そしてその鮮血なる二人の姿を見ていた夜空は恐ろしくて、でも果敢な二人の姿に見惚れてしまう。自分もあんな風に強くなりたいと願うばかりだ。
しかし自分が付け入る隙はない。どうするべきかと、どうしたら良いかと夜空は考えていた時、弱っていく八岐大蛇は呻きながら話していく。「お前は、お前は我になにを……差し出す。我になにを差し出すんだ?」
するとよーじに扮した青年が自分の身を差し出した。「おらの一部を差し出す。おらが兄者の怒りを治める」
夜空はその言葉に目を見開いた。自分の親友が化け物に身を捧げようとしている。そんなのは嫌だった。
よーじの身体が透けていく。よーじがどこかへ行ってしまうかもしれない。そう思ってはいられない夜空は走り出す。「やめろぉぉぉぉ!! 僕が代わりに、代わりに差し出すっ!」
消えそうになるよーじの手を取って、引き上げて外へ打ち上げた。それから夜空は八岐大蛇の中へ入っていったのだ。
襲い掛かる大蛇に睦月は長刀を携えて振りかかって斬りかかる。大蛇は右肩を裂かれるものの無数の蛇たちが右肩を塞いで止血する。そして再生をした。「なんだと……?」睦月は驚きで目を見開いた。
「ふははっ! はははっっ!!!」大蛇は不敵に笑いながら紫の着物から蛇たちをばらまいた。睦月は蛇を切り裂いた。鮮血に染まる赤い雫は雨に打たれて薄まっていく。
外は曇天の空で大雨が降っていた。睦月は動きやすい服を借りてなお服が重くて動きづらさを感じさせる。「くっそっ……!」
無数の蛇が睦月に噛みついた。睦月は払いのけた。しかし噛まれた左腕から痛みと共に痺れを感じた。「なんだ、これは……?」
ぐらつく頭の中で睦月はふと考えた。あぁ、これは毒蛇だと。そう思ってからどうしようかと考えた。はじめに浮かんだのは毒が全身に回らないうちに左腕を切り落としてしまおうかと考えた。
不便ではあろう。痛かろう。でもそうしなければ自分は助からない。だから鞭木は左腕に長刀を振りかざそうとした。しかしその刹那。――長刀は弾かれた。白く美しい刀に。そして長い髪の青年に阻まれたのだ。
「やめろ睦月。腕があるだけでもありがたいと思え。なんとかおらがする」
「……鬼治丸様。でもっ」
するとよーじの身体に憑依したきじは指輪を手にして願う。「かの者の毒を打ち消せっ!」その言葉を紡いだ途端、睦月の重くだるかった身体は軽くなっていく。
しかし青い光の結晶は八つのうち五つになってしまった。すると大蛇の身体が呻いた。呻いたかと思えばおどろおどろしく笑って身体を変えていく。
身体が巨大になったかと思えば無数の蛇の首を持った忌々しい大きな蛇の姿となった。その姿は八岐大蛇に近い。違うのは首が五つということぐらいか。
現在、きじと睦月は雨に濡れた学校の校門前に居る。さてどうすべきかと考えた睦月ではあるが、きじは短刀を向けて睦月へ視線を投げる。「ここで仕留めるぞっ、睦月っ!」それから勇猛に果敢に走り出して八岐大蛇の首を裂いていった。
八岐大蛇の首が割れたかと思えば、無数の首がきじへ襲い掛かる。そこを睦月が加勢して切り裂いていく。
そしてその鮮血なる二人の姿を見ていた夜空は恐ろしくて、でも果敢な二人の姿に見惚れてしまう。自分もあんな風に強くなりたいと願うばかりだ。
しかし自分が付け入る隙はない。どうするべきかと、どうしたら良いかと夜空は考えていた時、弱っていく八岐大蛇は呻きながら話していく。「お前は、お前は我になにを……差し出す。我になにを差し出すんだ?」
するとよーじに扮した青年が自分の身を差し出した。「おらの一部を差し出す。おらが兄者の怒りを治める」
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