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《大好きです》
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クシナが指輪という依代になる中で咽び泣く夜空が居た。よーじはどう言って声を掛ければ良いのかわからずにいたが、真っ先に声を掛けたのはきじであった。「夜空。お前はまだクシナと離れていない。お前の能力はクシナと共にある」
「でもっ、でも! クシナさんは消えてしまったでしょう? きじくんになにがわかるんですかっ!」
するときじは自分が持っていた赤と白の数珠をぶら下げて祈るように胸に宿した。そして安らぐような声で放つ。「指輪に、依代に耳を傾けろ。クシナはお前と一緒だと言っている。死んでも一緒だと言っている」
確信めいたきじの言葉に夜空は息を呑んで親指の指輪を外して胸に祈るように尋ねる。クシナさんは居ますかと。すると耳元で声が聞こえたのだ。『私はここに居ます。夜空様』
夜空の大きな両目に涙が込み上げる。「クシナ……さんっ。あなたは、いったい、どこへ……?」溢れだす涙を堪える夜空へクシナは軽やかに笑う。
『夜空様の付けている指輪に宿っております。私の身体がなくなっても、どうやら私は夜空様の意識下に居るようです』
「も……もう、会えないんですか? 僕はあなたのことを……」
涙を流しながら言葉を紡ごうとする夜空にクシナは言葉を遮った。『夜空様、私たちはもう結ばれた運命です。それはあなたが愛しい人を見つけたとしても、結ばれています。だから名残惜しまないでください』
そう言ってクシナは夜空へなにかを紡いだようで意識下から離れてしまう。夜空は倒れ込むように、項垂れるように泣いていた。そして言い放つ。
「クシナさんっ……、僕は、あなたが、だいっ好きですっ!」
咽び泣いて体操服の裾で拭う夜空によーじはリュックの中からハンカチを差し出した。
「夜空。俺もきじもクシナの分まで強くなるから、お前も強くなれよ」
「ひぃっくぅ……、うっん、うんっ……!」
差し出されたハンカチを受け取って目元を拭う夜空の姿によーじもきじも、そして睦月もその姿を心に刻みつける。睦月がぼそっと呟いた。「……俺はまだ、正直言って兄貴やきじ様とは離れたくないです」
離れたくないという言葉は夜空の姿を見てふと思ったのだろう。そんな睦月にきじは顔を柔らかく綻ばせた。
「睦月の悔いがなければそれでいい。クシナもきっと覚悟があってよーじの朱印となったんだ。お前もそれでいい」
「……きじ様」
「よーじもそれでいいだろう?」
きじに問いかけられたよーじは深く頷いた。頷いたかと思えば「睦月の好きにすればいい」そう言って夜空へ声を掛ける。
「夜空。今日、夕飯食べに来いよ。じいちゃんならきっとうまいのを作ってくれるさ」
夜空に微笑みかけられた夜空は涙を拭って頷いた。それからにこりと笑んでいたのだ。「ありがとうっ。よーじ!」
「おう。じゃあ、きじに睦月も行くぞ」
四人はそろって歩いていく。しかし四人ではない。弥生やクシナを入れれば六人で歩き出すのであった。
「でもっ、でも! クシナさんは消えてしまったでしょう? きじくんになにがわかるんですかっ!」
するときじは自分が持っていた赤と白の数珠をぶら下げて祈るように胸に宿した。そして安らぐような声で放つ。「指輪に、依代に耳を傾けろ。クシナはお前と一緒だと言っている。死んでも一緒だと言っている」
確信めいたきじの言葉に夜空は息を呑んで親指の指輪を外して胸に祈るように尋ねる。クシナさんは居ますかと。すると耳元で声が聞こえたのだ。『私はここに居ます。夜空様』
夜空の大きな両目に涙が込み上げる。「クシナ……さんっ。あなたは、いったい、どこへ……?」溢れだす涙を堪える夜空へクシナは軽やかに笑う。
『夜空様の付けている指輪に宿っております。私の身体がなくなっても、どうやら私は夜空様の意識下に居るようです』
「も……もう、会えないんですか? 僕はあなたのことを……」
涙を流しながら言葉を紡ごうとする夜空にクシナは言葉を遮った。『夜空様、私たちはもう結ばれた運命です。それはあなたが愛しい人を見つけたとしても、結ばれています。だから名残惜しまないでください』
そう言ってクシナは夜空へなにかを紡いだようで意識下から離れてしまう。夜空は倒れ込むように、項垂れるように泣いていた。そして言い放つ。
「クシナさんっ……、僕は、あなたが、だいっ好きですっ!」
咽び泣いて体操服の裾で拭う夜空によーじはリュックの中からハンカチを差し出した。
「夜空。俺もきじもクシナの分まで強くなるから、お前も強くなれよ」
「ひぃっくぅ……、うっん、うんっ……!」
差し出されたハンカチを受け取って目元を拭う夜空の姿によーじもきじも、そして睦月もその姿を心に刻みつける。睦月がぼそっと呟いた。「……俺はまだ、正直言って兄貴やきじ様とは離れたくないです」
離れたくないという言葉は夜空の姿を見てふと思ったのだろう。そんな睦月にきじは顔を柔らかく綻ばせた。
「睦月の悔いがなければそれでいい。クシナもきっと覚悟があってよーじの朱印となったんだ。お前もそれでいい」
「……きじ様」
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きじに問いかけられたよーじは深く頷いた。頷いたかと思えば「睦月の好きにすればいい」そう言って夜空へ声を掛ける。
「夜空。今日、夕飯食べに来いよ。じいちゃんならきっとうまいのを作ってくれるさ」
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