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*《和解》
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楠の指が侵入し終えたかと思えば、熱い怒張でウツギは一気に貫かれた。痛みは感じないが、大きすぎる質量と焼けそうなほどの熱に苛まれ、苦しさを感じて顔をしかめる。楠がやらしく笑った。
「これが痛みに対する、反応のひとつだ……馬鹿」
するとウツギの額にキスをするので「あ……」なんてウツギが感じてしまう。「どうかしたか?」そう尋ねられたので馬鹿正直に「メギくんがしてくれたな、とか」言ってしまえば。楠は緩やかだった抽挿を一気に奥へと貫いた。
ウツギの身体が驚いて跳ねる。
「あぅっ……なん、で……?」
「お前、身の危険感じなすぎ、だ! なんだよ、これまでの、俺の、努力は……!」
息も絶えて「はぁ……」と楠の吐息を感じたウツギは喜びを感じて、「もっとキスして?」なんておねだりをする。
普段であれば「後でな」とか言って後回しにする楠であるが……今日は違った。額にも頬にもキスを落とし、唇は啄むようなキスをしてから、猛獣のような激しいキスを送る。――それだけでウツギの身体は蹂躙され、右目も充血しドクドクと脈立たせた。
楠が反応を見てニヒルに微笑んだ。
「お前、感じているのか?」
「……わかんないですけど、気持ちが良いです」
「これでも説教のうちに入るかと思ったが……。まったく、お前は……」
尻を撫でられて瞳が、心がキュゥとなる。どうしてのかはわからないが嬉しかった。
接合されている尻の淵に指を這わされた。
「俺が入っているぜ。なに、血なんか出させねぇから安心しろ。――でも、その代わり」
そう言って楠はウツギに視線を向けた。ウツギは青の色調に変わっている。
「お前をこうしていいのは俺だけだと、誓え」
真剣な眼差しにウツギは間を置いたのち「……はい」首を縦に振った。「よし、ならもういっちょ動くか」そう言った瞬間に激しい律動が開始され、腰を振るわされる。瞳が白潤に移ろう。
ウツギは激しい行為に痛みは感じなくとも切迫感を感じた。
「あぁぅ……、ひぃぅっ……うぅ……ぅうっ……――イくっ!!!」
射精しようとした瞬間に、ウツギ自身を楠が取り押さえた。
苦しげに歪む顔をするウツギに「これも勉強だ。馬鹿」とか言って楠は腰を振る。
「あぅ……、イキたい……、イキたい……です、はぅ――」
「駄目だ。俺のお許しが出るまでイカせない。お前はずっと、この拷問から逃げられない」
怖い言葉を言い放つ楠に、ウツギは恐怖を感じた。怖くて怖くて仕方がないウツギは涙を流して「ごめん、なさい……」などと言い放つ。瞳が濃紺に染まる。
だが楠は許さない。
「そんな態度じゃ許さないぜ。誓いのキスでもしてもらわねぇと……なっ!」
「あぅっ!!??」
奥を突かれて声を上げてしまうウツギは迫りくる楠の首に手を回し――誓いのキスをした。「もうしません……」などと言うようなS心をくすぐらせるウツギの純粋な態度に、楠はいやらしく微笑んだ。
これでやっと解放されるかと思ったウツギだがどうやら違うらしい。楠は楔を打ち込むように自身を打ち込んでピストンを上げた。
嬌声と共に当惑しているウツギに楠は耳元に近寄る。
「せっかくなら俺とイキたいだろ? ご褒美にそうしてやるよ」
ぞくりとする甘い声にウツギは頬を赤らめた。それを合図に楠は挿入を繰り返し、ウツギと共に果てる。
息が絶えて色香を漂わせる楠は、余韻で身体を震わせているウツギを抱き締めて「一生、俺のモノだから」貪るようにキスをした。――瞳が白に移り変わった。
「これが痛みに対する、反応のひとつだ……馬鹿」
するとウツギの額にキスをするので「あ……」なんてウツギが感じてしまう。「どうかしたか?」そう尋ねられたので馬鹿正直に「メギくんがしてくれたな、とか」言ってしまえば。楠は緩やかだった抽挿を一気に奥へと貫いた。
ウツギの身体が驚いて跳ねる。
「あぅっ……なん、で……?」
「お前、身の危険感じなすぎ、だ! なんだよ、これまでの、俺の、努力は……!」
息も絶えて「はぁ……」と楠の吐息を感じたウツギは喜びを感じて、「もっとキスして?」なんておねだりをする。
普段であれば「後でな」とか言って後回しにする楠であるが……今日は違った。額にも頬にもキスを落とし、唇は啄むようなキスをしてから、猛獣のような激しいキスを送る。――それだけでウツギの身体は蹂躙され、右目も充血しドクドクと脈立たせた。
楠が反応を見てニヒルに微笑んだ。
「お前、感じているのか?」
「……わかんないですけど、気持ちが良いです」
「これでも説教のうちに入るかと思ったが……。まったく、お前は……」
尻を撫でられて瞳が、心がキュゥとなる。どうしてのかはわからないが嬉しかった。
接合されている尻の淵に指を這わされた。
「俺が入っているぜ。なに、血なんか出させねぇから安心しろ。――でも、その代わり」
そう言って楠はウツギに視線を向けた。ウツギは青の色調に変わっている。
「お前をこうしていいのは俺だけだと、誓え」
真剣な眼差しにウツギは間を置いたのち「……はい」首を縦に振った。「よし、ならもういっちょ動くか」そう言った瞬間に激しい律動が開始され、腰を振るわされる。瞳が白潤に移ろう。
ウツギは激しい行為に痛みは感じなくとも切迫感を感じた。
「あぁぅ……、ひぃぅっ……うぅ……ぅうっ……――イくっ!!!」
射精しようとした瞬間に、ウツギ自身を楠が取り押さえた。
苦しげに歪む顔をするウツギに「これも勉強だ。馬鹿」とか言って楠は腰を振る。
「あぅ……、イキたい……、イキたい……です、はぅ――」
「駄目だ。俺のお許しが出るまでイカせない。お前はずっと、この拷問から逃げられない」
怖い言葉を言い放つ楠に、ウツギは恐怖を感じた。怖くて怖くて仕方がないウツギは涙を流して「ごめん、なさい……」などと言い放つ。瞳が濃紺に染まる。
だが楠は許さない。
「そんな態度じゃ許さないぜ。誓いのキスでもしてもらわねぇと……なっ!」
「あぅっ!!??」
奥を突かれて声を上げてしまうウツギは迫りくる楠の首に手を回し――誓いのキスをした。「もうしません……」などと言うようなS心をくすぐらせるウツギの純粋な態度に、楠はいやらしく微笑んだ。
これでやっと解放されるかと思ったウツギだがどうやら違うらしい。楠は楔を打ち込むように自身を打ち込んでピストンを上げた。
嬌声と共に当惑しているウツギに楠は耳元に近寄る。
「せっかくなら俺とイキたいだろ? ご褒美にそうしてやるよ」
ぞくりとする甘い声にウツギは頬を赤らめた。それを合図に楠は挿入を繰り返し、ウツギと共に果てる。
息が絶えて色香を漂わせる楠は、余韻で身体を震わせているウツギを抱き締めて「一生、俺のモノだから」貪るようにキスをした。――瞳が白に移り変わった。
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