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夢のはじまり
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ぼやけた暗がりと静けさに包まれて、見えてるのかいないのかは、わからない。夢の始まりは、いつもこんな感じだ。期待も何も感情はなく、ただ、『夢』という映画の幕が上がるのを待っていた。
山波がみる夢は、大抵が、今までの体験や、見たことのある様々な映画の一部分が切り出され、混ぜこぜにして作られたものだ。それも、途中から始まる。意味不明な映像を傍観するだけの時もあれば、何となくわかる設定された状況下で、一人称視点で物語が展開していくものもある。例えば、現実では大学を卒業しているのにもかかわらず、単位が足りなくて焦り、慌て、教授に直談判していたりと、どうにもならない、絶望感に溢れた体験型のものもあった。実際に起こった事とは違って、脚色された内容だ。こういう夢を見る時は、概ね納期が危うい仕事をしている時だ。自分の唸りや、叫びで起きてしまうので、自他ともに大変迷惑である。他にも、腕が千切れる夢、髪の毛がみるみる抜け落ちていく夢、荒廃した都市で生活する夢など、様々だ。そう言えば、幸せな夢を思い出す事ができない。夢を記憶に残すのは、難しい事だ。ただ、どんな夢も、感覚としてはピントがずさんで、色があるような無いような低彩度、音声も聞こえるというよりも、頭に薄く入って来る感じである。『夢は記憶の再構築』みたいな事を何かで読んだ気もするが、こういう自分の意思や感覚が無い、ただ勝手に構築された物語や映像を、体験するか見るしかないものを、夢だと認識している。
静かに、暗いまま、夢の始まりをしばらく待っているのだが、上演の幕は上がらない。時間が流れていくのが、ぼんやりと意識できる。先程まで作業していたせいかなと、脳が落ち着くまでは、余計なことを考えて目が覚めないように、平静を保ち、このまま意識を闇に溶け込ませて眠れるように努めた。
……だが、体感的に一時間ほど経った気がする。眠れない焦りに耐えかねてしまい、不安が思考として溢れた。
(何時だ?まずい、まずいぞ。そろそろ鳥の鳴き声が聞こえてくるんじゃないか?寝不足は、判断力と思考を下げるし、何より身体の動きが悪くなるから、明日がそうなるのは嫌だぞ。四十路になった俺にはキツい。ただでさえ十分な睡眠時間を確保できてないのに。大切な日だぞ……。ああ、意識がはっきりとしてきた。くそ、早く寝て、起きたい。ああ、もうあれだ、リセットだ!こうなったら起きて、入眠リセットだ!)と、山波は目を開けようとする。だが、目が開かない。開かないというか、瞼の感覚がない。わからない。
(あれ?……え、これ、金縛り?)
『金縛り』とは、眠っている最中に、ふと目が覚めるが、体を全く動かす事ができないという現象である。また、それに付随して、得体のしれない何かに、怖い思いをされる事が一般的だ。山波は過去に、金縛りを一度だけ経験した事があった。明け方、急に目が覚めて、体が動かないことを認識した。目だけは開けられそうな感じがしたが、今まで知識から、これから起こるであろうことを想像し、閉じたままにした。怖さと不安、緊張が続いたが、しばらくしても何も起こらないので、そのまま眠ってみたら眠れた。翌朝起きて、何らかの異常がないか確認しても、特に何もない。何だったんだという体験。だから、今回もそんな感じではないのか思いつつ、そのメカニズムを思い出す。
山波は、オカルトが好きだ。この拍子抜けな体験が起因ではないし、俗に霊感と呼ばれる類のものを、山波は持たないが、現にあるように語る人がそれなりにいて、その嘘とも本当とも区別がつかない面白いものに、興味を持った。ただ、何でも信じる訳ではないが、以前、母親から電話で、実家で飼っていた猫の"くま"が亡くなって数日後の夜、寝ていたところ"くま"が枕元に現れて、その鼻を顔に何度かくっつけて来て、それが冷たくて、嫌で、怒ったところ消えたという話を聞いた。オカルトに縁も興味もない、真面目で面白みの無い母親が、息子の興味を引くために、こんなホッコリする作り話をするとは思えない。やっぱり、こういう事もあるのではないかと思っている。あるか、ないか、確証が無いなら、否定せずに、何がどうして、仕組みや状況など考え、楽しむのが山波だ。だから、オカルトについても調べたり、考察したりして楽しんでいる。
たしか、金縛りの考察としては、こうだった。金縛りは"夢"であり、身体が動かないという夢を見ているというものだ。(そういう訳で、これは夢だ。じゃあ寝てるんだな、俺。なら良いか。もう、何でまたこんなタイミングで……いや、こういう時だからか?ま、前みたいにこのまま眠ってしまおう……)ひとまず眠れている事が分かり、安心した山波だったが、すぐに一つの違和感に、気を留める。それは、夢の中なのに意識の混濁がほぼなく、思考がはっきりとしていることだ。(前の金縛りは、もっと……、ふわぁ~、まどろんでいた感じなのに、こうも頭が回るのは変じゃないか?体の感覚は無いけど、起きてる時と同じように考えられてるな……)このことから山波は、今の状況をこう仮定した。
(これ、"明晰夢"ってやつか?)
明晰夢とは、簡単に言うと、夢で見ている世界を認識し、自分の意思で好きにコントロール出来る夢の事を言う。オカルト界隈では、そのやり方がある程度確立していて、体験報告も多く、人気のコンテンツだ。近年では、科学的研究を行っている人もいたり、これをメンタルコンディション向上に活かそうしている事例もある。とは言え、オカルト案件だ。さらには、まだ夢自体が、推測は多くあるが、解明されているものではない。生き物は何故、夢を見るのか?それすらもまだ、だ。
それにしても、明晰夢において、夢の中では、やる事なす事が意思のまま自由なのは、まあ分からないでもないのだが、報告には、奇妙と言うか、不可解な事がある。それは、その夢の中での"時間"についてだ。例えば、夢の中で一週間過ごしたとして、睡眠時間が六時間であるならば、それは、その睡眠中の六時間に起こった出来事なのだと言う。時間軸が違うという事だろうか。そうだとして、世界が違う?いや、感覚が違うのか?では、夢とは何なのか、時間とは……などと、考えを巡らせるのも、山波としては面白いのだが、何より今は、この状況から抜け出す方法を探すべきだと、余計な思考を止める。そもそも、『明晰夢』と決まった訳でもない。取り留めの無い思考は、時間を浪費するだけで、もし体験時間=睡眠時間だったのなら大変だ。確証が無いまま、悪戯に時間を消費するのは危ない。特異なこの体験を勿体無いとは思いながらも、山波はすぐにでも起きて、現時刻を確認したい。もう、睡眠時間が足りてなかろうが何だろうが、どうでも良い。急に焦りが湧き上がる。起きるために今できることを考え、思い付くものから順に、実践し始めた。
まずは(起きろ、起きろ)と、頭の中で唱えてみたり、来年度の教育に向け、新しい施策を考えることで、脳を超活性に導き覚醒しようとしたり、逆に羊を数えて眠りにつこうとしたりなど、色々試していた。だが、全く手応えらしいものは感じられない。意識だけがある、暗い静かな闇のままだ。講師だというのに、自分の事をどうしようも出来ないと言う事が、残念でならない。そして、ちょっと疲れた気がして、(全く……タバコ吸いたいな)なんて、夢の中なのに思ってしまう。山波は一日に十本程度の煙草を吸う。勤務時間中は講義があるためと、専門学校が禁煙なので、朝と夜くらいしか吸わない。疲れた時、考えごとをする時、煙草には、山波の気持ちを切り替える役割があった。しかし、明晰夢だというのに、煙草は出てこない。望んだ事が起こる、夢のような夢ではないようだ。そもそも身体の感覚がないのだから、出せたとしても指の間に挟んで、火を付け……ライターも必要だ。そこまで考えて、ふと(ん?身体の感覚はないのにタバコ?脳じゃない意識の判断なのに?脳はあるのか?いや、ただの習慣による欲求か?)と思って、ここまで頭が回るほど覚醒状態にあることは明白なのだが、匂い、音、温度、触感は無いままな事に、ある、最悪な状況に気付くが、それは否定した。
身体の感覚は、ない。薄暗いまま変わる事がない視界、当然、見回すようなことができる眼の感覚も、ない。もし、このまま足掻いても、自発的に起きられないのだとしたら、あとは外部からの刺激を受けて、強制的に起こされる事を期待するしかないのだが、一人暮らしの山波が望めるのは、朝日、鳥の鳴き声、目覚ましのアラームくらいだ。(そういえば、アラームは鳴ったのか?結構時間が経ったと思うけど、まだその時間じゃない?明晰夢は時間の感覚が現実と違うと言うから、やはりまだなのか……、いや、気付けていない可能性もあるか)と、また現状分析をぶつぶつと始めた。しかし、唐突に、この状況で初めて変化が起こった。
山波がみる夢は、大抵が、今までの体験や、見たことのある様々な映画の一部分が切り出され、混ぜこぜにして作られたものだ。それも、途中から始まる。意味不明な映像を傍観するだけの時もあれば、何となくわかる設定された状況下で、一人称視点で物語が展開していくものもある。例えば、現実では大学を卒業しているのにもかかわらず、単位が足りなくて焦り、慌て、教授に直談判していたりと、どうにもならない、絶望感に溢れた体験型のものもあった。実際に起こった事とは違って、脚色された内容だ。こういう夢を見る時は、概ね納期が危うい仕事をしている時だ。自分の唸りや、叫びで起きてしまうので、自他ともに大変迷惑である。他にも、腕が千切れる夢、髪の毛がみるみる抜け落ちていく夢、荒廃した都市で生活する夢など、様々だ。そう言えば、幸せな夢を思い出す事ができない。夢を記憶に残すのは、難しい事だ。ただ、どんな夢も、感覚としてはピントがずさんで、色があるような無いような低彩度、音声も聞こえるというよりも、頭に薄く入って来る感じである。『夢は記憶の再構築』みたいな事を何かで読んだ気もするが、こういう自分の意思や感覚が無い、ただ勝手に構築された物語や映像を、体験するか見るしかないものを、夢だと認識している。
静かに、暗いまま、夢の始まりをしばらく待っているのだが、上演の幕は上がらない。時間が流れていくのが、ぼんやりと意識できる。先程まで作業していたせいかなと、脳が落ち着くまでは、余計なことを考えて目が覚めないように、平静を保ち、このまま意識を闇に溶け込ませて眠れるように努めた。
……だが、体感的に一時間ほど経った気がする。眠れない焦りに耐えかねてしまい、不安が思考として溢れた。
(何時だ?まずい、まずいぞ。そろそろ鳥の鳴き声が聞こえてくるんじゃないか?寝不足は、判断力と思考を下げるし、何より身体の動きが悪くなるから、明日がそうなるのは嫌だぞ。四十路になった俺にはキツい。ただでさえ十分な睡眠時間を確保できてないのに。大切な日だぞ……。ああ、意識がはっきりとしてきた。くそ、早く寝て、起きたい。ああ、もうあれだ、リセットだ!こうなったら起きて、入眠リセットだ!)と、山波は目を開けようとする。だが、目が開かない。開かないというか、瞼の感覚がない。わからない。
(あれ?……え、これ、金縛り?)
『金縛り』とは、眠っている最中に、ふと目が覚めるが、体を全く動かす事ができないという現象である。また、それに付随して、得体のしれない何かに、怖い思いをされる事が一般的だ。山波は過去に、金縛りを一度だけ経験した事があった。明け方、急に目が覚めて、体が動かないことを認識した。目だけは開けられそうな感じがしたが、今まで知識から、これから起こるであろうことを想像し、閉じたままにした。怖さと不安、緊張が続いたが、しばらくしても何も起こらないので、そのまま眠ってみたら眠れた。翌朝起きて、何らかの異常がないか確認しても、特に何もない。何だったんだという体験。だから、今回もそんな感じではないのか思いつつ、そのメカニズムを思い出す。
山波は、オカルトが好きだ。この拍子抜けな体験が起因ではないし、俗に霊感と呼ばれる類のものを、山波は持たないが、現にあるように語る人がそれなりにいて、その嘘とも本当とも区別がつかない面白いものに、興味を持った。ただ、何でも信じる訳ではないが、以前、母親から電話で、実家で飼っていた猫の"くま"が亡くなって数日後の夜、寝ていたところ"くま"が枕元に現れて、その鼻を顔に何度かくっつけて来て、それが冷たくて、嫌で、怒ったところ消えたという話を聞いた。オカルトに縁も興味もない、真面目で面白みの無い母親が、息子の興味を引くために、こんなホッコリする作り話をするとは思えない。やっぱり、こういう事もあるのではないかと思っている。あるか、ないか、確証が無いなら、否定せずに、何がどうして、仕組みや状況など考え、楽しむのが山波だ。だから、オカルトについても調べたり、考察したりして楽しんでいる。
たしか、金縛りの考察としては、こうだった。金縛りは"夢"であり、身体が動かないという夢を見ているというものだ。(そういう訳で、これは夢だ。じゃあ寝てるんだな、俺。なら良いか。もう、何でまたこんなタイミングで……いや、こういう時だからか?ま、前みたいにこのまま眠ってしまおう……)ひとまず眠れている事が分かり、安心した山波だったが、すぐに一つの違和感に、気を留める。それは、夢の中なのに意識の混濁がほぼなく、思考がはっきりとしていることだ。(前の金縛りは、もっと……、ふわぁ~、まどろんでいた感じなのに、こうも頭が回るのは変じゃないか?体の感覚は無いけど、起きてる時と同じように考えられてるな……)このことから山波は、今の状況をこう仮定した。
(これ、"明晰夢"ってやつか?)
明晰夢とは、簡単に言うと、夢で見ている世界を認識し、自分の意思で好きにコントロール出来る夢の事を言う。オカルト界隈では、そのやり方がある程度確立していて、体験報告も多く、人気のコンテンツだ。近年では、科学的研究を行っている人もいたり、これをメンタルコンディション向上に活かそうしている事例もある。とは言え、オカルト案件だ。さらには、まだ夢自体が、推測は多くあるが、解明されているものではない。生き物は何故、夢を見るのか?それすらもまだ、だ。
それにしても、明晰夢において、夢の中では、やる事なす事が意思のまま自由なのは、まあ分からないでもないのだが、報告には、奇妙と言うか、不可解な事がある。それは、その夢の中での"時間"についてだ。例えば、夢の中で一週間過ごしたとして、睡眠時間が六時間であるならば、それは、その睡眠中の六時間に起こった出来事なのだと言う。時間軸が違うという事だろうか。そうだとして、世界が違う?いや、感覚が違うのか?では、夢とは何なのか、時間とは……などと、考えを巡らせるのも、山波としては面白いのだが、何より今は、この状況から抜け出す方法を探すべきだと、余計な思考を止める。そもそも、『明晰夢』と決まった訳でもない。取り留めの無い思考は、時間を浪費するだけで、もし体験時間=睡眠時間だったのなら大変だ。確証が無いまま、悪戯に時間を消費するのは危ない。特異なこの体験を勿体無いとは思いながらも、山波はすぐにでも起きて、現時刻を確認したい。もう、睡眠時間が足りてなかろうが何だろうが、どうでも良い。急に焦りが湧き上がる。起きるために今できることを考え、思い付くものから順に、実践し始めた。
まずは(起きろ、起きろ)と、頭の中で唱えてみたり、来年度の教育に向け、新しい施策を考えることで、脳を超活性に導き覚醒しようとしたり、逆に羊を数えて眠りにつこうとしたりなど、色々試していた。だが、全く手応えらしいものは感じられない。意識だけがある、暗い静かな闇のままだ。講師だというのに、自分の事をどうしようも出来ないと言う事が、残念でならない。そして、ちょっと疲れた気がして、(全く……タバコ吸いたいな)なんて、夢の中なのに思ってしまう。山波は一日に十本程度の煙草を吸う。勤務時間中は講義があるためと、専門学校が禁煙なので、朝と夜くらいしか吸わない。疲れた時、考えごとをする時、煙草には、山波の気持ちを切り替える役割があった。しかし、明晰夢だというのに、煙草は出てこない。望んだ事が起こる、夢のような夢ではないようだ。そもそも身体の感覚がないのだから、出せたとしても指の間に挟んで、火を付け……ライターも必要だ。そこまで考えて、ふと(ん?身体の感覚はないのにタバコ?脳じゃない意識の判断なのに?脳はあるのか?いや、ただの習慣による欲求か?)と思って、ここまで頭が回るほど覚醒状態にあることは明白なのだが、匂い、音、温度、触感は無いままな事に、ある、最悪な状況に気付くが、それは否定した。
身体の感覚は、ない。薄暗いまま変わる事がない視界、当然、見回すようなことができる眼の感覚も、ない。もし、このまま足掻いても、自発的に起きられないのだとしたら、あとは外部からの刺激を受けて、強制的に起こされる事を期待するしかないのだが、一人暮らしの山波が望めるのは、朝日、鳥の鳴き声、目覚ましのアラームくらいだ。(そういえば、アラームは鳴ったのか?結構時間が経ったと思うけど、まだその時間じゃない?明晰夢は時間の感覚が現実と違うと言うから、やはりまだなのか……、いや、気付けていない可能性もあるか)と、また現状分析をぶつぶつと始めた。しかし、唐突に、この状況で初めて変化が起こった。
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