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第2章:西獄谷編
第39話:キパとクコリの香ばし焼き
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モンファルト王子もとい戦士のモンドとの会話でずいぶん時間を費やしてしまい、ランチの準備が十分でないままランチタイムに突入してしまったクルトさんの食堂に、討伐隊の面々がキパという羊肉に似た魔獣の肉を大量に持ってきた。
「大漁、大漁!ミヤさん、先日話していたキパ肉持って来たっスよ!」
「わあ、すごい!ルノーさん、みんな。ありがとう」
「ミヤさんのためならこんなことくらい、なんでもないッス」
ルノーは現在精鋭討伐隊の副隊長を務めるが、アッシュが生真面目で硬い分、ひどく軽いちゃら男に見られるところがある。柔らかな栗色の髪と焦げ茶色のクリクリしたたれ目が、ハンサムというよりも可愛い印象を与え母性本能をくすぐられるらしく街ではモテるらしい。確かに常に笑みを浮かべた顔は整っていて優しげだ。とはいえ、土魔法を得意とし精鋭討伐隊の副隊長というからにはかなりの腕もあるのだろう。そのひょろりとした風貌からは考えられない。
そんなルノーだが、ミヤコにはかなり甘々でルノーが店に来るとクルトはミヤを厨房に下げようと躍起になる。隊員たちがそんな攻防をぬるい目で見ているのも、ルノーがわざとクルトを挑発しているのも、クルト本人は気がついていない。
「ルノー、気安いぞ。カウンターの中に入るな」
「ええ~、隊長食材調達したのにひどい対応っすね。」
「僕は隊長じゃない。食材は受け取った。出てけ」
「昼食べに来たんっすよ。なんか食わせてくださいよ~」
「じ、じゃあ、今日はキパ肉とクコリの香ばし焼きにしましょう!ポタージュのセットでどうですか」
「おお、うまそうだ~!じゃ俺、それでいいっすよ。隊長、心の狭い男は嫌われるッスよ~」
「お前に言われる筋合いはない」
「ま、まあまあ、二人とも」
焦って仲介するミヤコだったが、クルトはルノーを横目で睨みつけ殺気立ち、ルノーはルノーでニヤニヤしながらクルトを見るのでミヤコは気が気ではない。
クルトさんとルノーさんはどうも仲が良くないらしい。毎回、殺気を振りまくのはやめてもらいたいんだけど。
キパ肉は羊に似てるとはいえ、そのサイズはバッファロー並みの大きさで肉は甘みがあり柔らかい。煮込むと溶けてしまうので、グリル焼きにするか揚げるのが好ましい肉だ。この量なら今日のランチに使って全員で食べても余るくらいだろう。ルノーはキパ肉をすでに調理しやすい大きさに処理して持ってきてくれたのであとはひとくちサイズにカットするだけでいい。
「ルノーさんはこういうところ、すごく気が利きますよね。ありがたいです」
とミヤコが言えば、にひょ~と鼻の下を伸ばすのでクルトはますます機嫌が悪くなる。食事が出てくるのを待っている隊員たちは「また罪作りな…」と苦笑するほかない。ここにアッシュがいればきっと一言二言爆弾発言を落とすところだが、今日はアッシュも魔獣討伐の書類処理で忙しいらしい。
カウンターに座って黙って様子を見ていたモンドは、隊員たちのミヤコに対する態度に信じられないと目を丸くしていた。
魔獣も黙るあの精鋭討伐隊員が懐柔されてる?
続々と集まってくる戦士や冒険者たちをこっそり観察すれば、みんながみんなミヤコへ挨拶をしていく。中には食料や野花、薬草などを持ってくる連中までもいるくらいだ。無法者集団のような屈強の戦士たちがサーカスの熊のように背を丸くしておとなしくテーブルについている様は見慣れないモンドにとって異様に見えた。
魅了の魔法か何かを使っているのか?
……いや、この女から魔力は全く感じないな。
そんなに魅力があるほどの器量でもなければ、女らしい色香があるわけでも無い。確かに度胸もあるし気は強いが、まだ子供じゃないか。なんだってそんなにデレデレ鼻の下を伸ばすことがあるんだ。
「モンドさんもお昼食べていかれますか?」
カウンター越しにミヤコがひょこっと顔を出し、飲み物を出してきた。
「これは?」
「マロッカミルクソーダです。どうぞ」
マロッカミルクソーダを飲んだことのないモンドはカップを覗き、匂いを嗅ぎ胡散臭そうな顔をする。視線を感じ顔を上げると周りにいた戦士たちが興味津々にモンドを見ている。
「な、なんだ?」
「いや、早く飲まないのかなと思ってよ」
「クセになるぞ。すっげえうまいから。体力回復するしな」
あちこちから意見が上がる。モンドがモンファルト王子とは気がつかず、新入りの戦士だと思っているようだ。視線を痛いほど感じながらモンドは意を決してひとくち口に含んだ。
「!」
シュワっと口内に広がる爽やかさとミルクの甘さがすっと身体に染み込み、体のだるさが一気に軽減した。
「なんだこれ…っ」
「はっはー。やっぱり同じ反応だな!」
わあっと戦士たちも笑う。クルトが店内に入ってきた客にマロッカミルクソーダを手渡してはオーダーを取っていく。最初のドリンクは店のサービスの一環で、日替わりで変わるが基本的に体力回復薬代わりに出しているものだ。
そうこうしている間にミヤコは一口大に切ったキパ肉を溶かし卵につけ、荒くすりつぶしたクコリの実を衣代わりにはたいていく。クコリはヘーゼルナッツに似た木の実で栄養効果が高く香ばしい。クコリ、ピコリ、ニッカコリはいわゆるヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ココナッツのような味がする木の実でミラートでは主食となるナッツ類である。
先日の東の森の探検でクコリの木を見つけ大量に収穫してきたので、半分はパパラスというこぶし大の蜜蜂の蜜と南瓜の種、ニッカコリ、ピコリと一緒に混ぜて携帯栄養食を作ったのが大人気だったのだ。『コリンコバー』とミヤコが名付け、今や討伐隊の常備食となりつつある。
下地の終わったキパ肉とクコリの衣をガーリックバターで香ばしく焼き、カンバチップスを添える。コーンポタージュと作り置きのサワーブレッドのスライスをトースターで焼いたものをセットメニューにして、クルトが手早くテーブルへ置いていく。和気藹々としたランチタイムに予想通りの驚きの声があちらこちらで上がる。
ミヤコの一番嬉しい時間だ。
「モンドさんは初めてですよね。食べますか?」
モンドは周囲の感嘆の声を聞きながら、思わず喉を鳴らした。ガーリックの香りが食をそそる。食べ物に意識を向けたのはいつ振りだろうかとモンドは考える。毒入りの食事を出されて以来、味わうよりも生きるために腹に詰めるといった義務的な動作としてしか覚えていない。
「…い、いただこうか」
「ふふ。はい、どうぞ」
ほかほかと湯気の上がるコンポタージュと熱々のキパの香ばし焼き。ポタージュを口に入れたモンドは目頭を押さえた。
「う、うまい…」
もう一口、今度はキパ肉を頬張る。コリコリしたクコリの歯ごたえと肉汁が口中で混ざり合い、香ばしいハーブの香りが鼻を通り抜ける。全身の毛が総立ちになる。
何なんだ!これは!
「お、お前たちはいつもこんなものを食べていたのか…!」
「おう。ミヤさんが来てからだから、もう一ヶ月くらいかな。大抵の奴が病み付きになって毎日きてるな。体力も上がるし魔力も上がる。疲れ知らずで食わずにはいられない」
近くのテーブルに座っていた戦士がモンドに答える。
「毎日これを?」
「ああ、日替わりでメニューは変わるがな。何を食べてもうまいぞ」
「相乗効果で体力回復だったり、魔力回復だったりするし、ハーブティは状態異常を治したり体力増強なんてのもあるしな」
「そんな食べ物があるのか!?」
「ははっ。あんたも虜になったな」
「ミヤさんはスーパーシェフなんッス。スゴイっすよ。毎日の討伐がすごく楽になるッス」
そんな客たちの言葉を聞きながら、モンドも例に漏れずガツガツと出されたものを完食するのだった。
ランチの時間が終わり、店を閉めて掃除を始めると疲れも取れて頭もすっきりしたモンドは暖炉の前のソファーに座りクルトたちの時間ができるのを待った。考え込んでいるのか眉間にしわを寄せて近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。それを遠目に見ていたクルトは、厨房で片付けをしているミヤコにそっと話しかけた。
「モンファルト王子には気をつけろ、ミヤ」
「大丈夫ですよ、心配性だなあ。クルトさんは」
ミヤコはクルトを見上げると、頬を赤らめてフニャリと笑った。
***
「ーーそれで?お前たちの返事は。俺に手を貸すのか、否か」
片付けが終わるのを待って、モンドは口を開いた。視線はさっきよりも厳しい。精霊たちも警戒をしているようでミヤコの周りに集まってきている。
「わたしは」
ミヤコはモンドに向き合って心を決めた。
「わたしは政治や聖女のこと、国と宗教の絡み合いはよくわかりませんから、それはモンドさんにお任せします。でも、魔性植物とダンジョンについてはわたしに責任がありますから、クルトさんと精霊王とも話し合って壊滅に力を入れたいと思います」
ミヤは、隣で不安げにミヤの顔を見るクルトに顔を向けてにっこり笑う。
「お手数ですがクルトさん、西獄谷の清浄作業に付き合ってもらえますか」
「大漁、大漁!ミヤさん、先日話していたキパ肉持って来たっスよ!」
「わあ、すごい!ルノーさん、みんな。ありがとう」
「ミヤさんのためならこんなことくらい、なんでもないッス」
ルノーは現在精鋭討伐隊の副隊長を務めるが、アッシュが生真面目で硬い分、ひどく軽いちゃら男に見られるところがある。柔らかな栗色の髪と焦げ茶色のクリクリしたたれ目が、ハンサムというよりも可愛い印象を与え母性本能をくすぐられるらしく街ではモテるらしい。確かに常に笑みを浮かべた顔は整っていて優しげだ。とはいえ、土魔法を得意とし精鋭討伐隊の副隊長というからにはかなりの腕もあるのだろう。そのひょろりとした風貌からは考えられない。
そんなルノーだが、ミヤコにはかなり甘々でルノーが店に来るとクルトはミヤを厨房に下げようと躍起になる。隊員たちがそんな攻防をぬるい目で見ているのも、ルノーがわざとクルトを挑発しているのも、クルト本人は気がついていない。
「ルノー、気安いぞ。カウンターの中に入るな」
「ええ~、隊長食材調達したのにひどい対応っすね。」
「僕は隊長じゃない。食材は受け取った。出てけ」
「昼食べに来たんっすよ。なんか食わせてくださいよ~」
「じ、じゃあ、今日はキパ肉とクコリの香ばし焼きにしましょう!ポタージュのセットでどうですか」
「おお、うまそうだ~!じゃ俺、それでいいっすよ。隊長、心の狭い男は嫌われるッスよ~」
「お前に言われる筋合いはない」
「ま、まあまあ、二人とも」
焦って仲介するミヤコだったが、クルトはルノーを横目で睨みつけ殺気立ち、ルノーはルノーでニヤニヤしながらクルトを見るのでミヤコは気が気ではない。
クルトさんとルノーさんはどうも仲が良くないらしい。毎回、殺気を振りまくのはやめてもらいたいんだけど。
キパ肉は羊に似てるとはいえ、そのサイズはバッファロー並みの大きさで肉は甘みがあり柔らかい。煮込むと溶けてしまうので、グリル焼きにするか揚げるのが好ましい肉だ。この量なら今日のランチに使って全員で食べても余るくらいだろう。ルノーはキパ肉をすでに調理しやすい大きさに処理して持ってきてくれたのであとはひとくちサイズにカットするだけでいい。
「ルノーさんはこういうところ、すごく気が利きますよね。ありがたいです」
とミヤコが言えば、にひょ~と鼻の下を伸ばすのでクルトはますます機嫌が悪くなる。食事が出てくるのを待っている隊員たちは「また罪作りな…」と苦笑するほかない。ここにアッシュがいればきっと一言二言爆弾発言を落とすところだが、今日はアッシュも魔獣討伐の書類処理で忙しいらしい。
カウンターに座って黙って様子を見ていたモンドは、隊員たちのミヤコに対する態度に信じられないと目を丸くしていた。
魔獣も黙るあの精鋭討伐隊員が懐柔されてる?
続々と集まってくる戦士や冒険者たちをこっそり観察すれば、みんながみんなミヤコへ挨拶をしていく。中には食料や野花、薬草などを持ってくる連中までもいるくらいだ。無法者集団のような屈強の戦士たちがサーカスの熊のように背を丸くしておとなしくテーブルについている様は見慣れないモンドにとって異様に見えた。
魅了の魔法か何かを使っているのか?
……いや、この女から魔力は全く感じないな。
そんなに魅力があるほどの器量でもなければ、女らしい色香があるわけでも無い。確かに度胸もあるし気は強いが、まだ子供じゃないか。なんだってそんなにデレデレ鼻の下を伸ばすことがあるんだ。
「モンドさんもお昼食べていかれますか?」
カウンター越しにミヤコがひょこっと顔を出し、飲み物を出してきた。
「これは?」
「マロッカミルクソーダです。どうぞ」
マロッカミルクソーダを飲んだことのないモンドはカップを覗き、匂いを嗅ぎ胡散臭そうな顔をする。視線を感じ顔を上げると周りにいた戦士たちが興味津々にモンドを見ている。
「な、なんだ?」
「いや、早く飲まないのかなと思ってよ」
「クセになるぞ。すっげえうまいから。体力回復するしな」
あちこちから意見が上がる。モンドがモンファルト王子とは気がつかず、新入りの戦士だと思っているようだ。視線を痛いほど感じながらモンドは意を決してひとくち口に含んだ。
「!」
シュワっと口内に広がる爽やかさとミルクの甘さがすっと身体に染み込み、体のだるさが一気に軽減した。
「なんだこれ…っ」
「はっはー。やっぱり同じ反応だな!」
わあっと戦士たちも笑う。クルトが店内に入ってきた客にマロッカミルクソーダを手渡してはオーダーを取っていく。最初のドリンクは店のサービスの一環で、日替わりで変わるが基本的に体力回復薬代わりに出しているものだ。
そうこうしている間にミヤコは一口大に切ったキパ肉を溶かし卵につけ、荒くすりつぶしたクコリの実を衣代わりにはたいていく。クコリはヘーゼルナッツに似た木の実で栄養効果が高く香ばしい。クコリ、ピコリ、ニッカコリはいわゆるヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ココナッツのような味がする木の実でミラートでは主食となるナッツ類である。
先日の東の森の探検でクコリの木を見つけ大量に収穫してきたので、半分はパパラスというこぶし大の蜜蜂の蜜と南瓜の種、ニッカコリ、ピコリと一緒に混ぜて携帯栄養食を作ったのが大人気だったのだ。『コリンコバー』とミヤコが名付け、今や討伐隊の常備食となりつつある。
下地の終わったキパ肉とクコリの衣をガーリックバターで香ばしく焼き、カンバチップスを添える。コーンポタージュと作り置きのサワーブレッドのスライスをトースターで焼いたものをセットメニューにして、クルトが手早くテーブルへ置いていく。和気藹々としたランチタイムに予想通りの驚きの声があちらこちらで上がる。
ミヤコの一番嬉しい時間だ。
「モンドさんは初めてですよね。食べますか?」
モンドは周囲の感嘆の声を聞きながら、思わず喉を鳴らした。ガーリックの香りが食をそそる。食べ物に意識を向けたのはいつ振りだろうかとモンドは考える。毒入りの食事を出されて以来、味わうよりも生きるために腹に詰めるといった義務的な動作としてしか覚えていない。
「…い、いただこうか」
「ふふ。はい、どうぞ」
ほかほかと湯気の上がるコンポタージュと熱々のキパの香ばし焼き。ポタージュを口に入れたモンドは目頭を押さえた。
「う、うまい…」
もう一口、今度はキパ肉を頬張る。コリコリしたクコリの歯ごたえと肉汁が口中で混ざり合い、香ばしいハーブの香りが鼻を通り抜ける。全身の毛が総立ちになる。
何なんだ!これは!
「お、お前たちはいつもこんなものを食べていたのか…!」
「おう。ミヤさんが来てからだから、もう一ヶ月くらいかな。大抵の奴が病み付きになって毎日きてるな。体力も上がるし魔力も上がる。疲れ知らずで食わずにはいられない」
近くのテーブルに座っていた戦士がモンドに答える。
「毎日これを?」
「ああ、日替わりでメニューは変わるがな。何を食べてもうまいぞ」
「相乗効果で体力回復だったり、魔力回復だったりするし、ハーブティは状態異常を治したり体力増強なんてのもあるしな」
「そんな食べ物があるのか!?」
「ははっ。あんたも虜になったな」
「ミヤさんはスーパーシェフなんッス。スゴイっすよ。毎日の討伐がすごく楽になるッス」
そんな客たちの言葉を聞きながら、モンドも例に漏れずガツガツと出されたものを完食するのだった。
ランチの時間が終わり、店を閉めて掃除を始めると疲れも取れて頭もすっきりしたモンドは暖炉の前のソファーに座りクルトたちの時間ができるのを待った。考え込んでいるのか眉間にしわを寄せて近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。それを遠目に見ていたクルトは、厨房で片付けをしているミヤコにそっと話しかけた。
「モンファルト王子には気をつけろ、ミヤ」
「大丈夫ですよ、心配性だなあ。クルトさんは」
ミヤコはクルトを見上げると、頬を赤らめてフニャリと笑った。
***
「ーーそれで?お前たちの返事は。俺に手を貸すのか、否か」
片付けが終わるのを待って、モンドは口を開いた。視線はさっきよりも厳しい。精霊たちも警戒をしているようでミヤコの周りに集まってきている。
「わたしは」
ミヤコはモンドに向き合って心を決めた。
「わたしは政治や聖女のこと、国と宗教の絡み合いはよくわかりませんから、それはモンドさんにお任せします。でも、魔性植物とダンジョンについてはわたしに責任がありますから、クルトさんと精霊王とも話し合って壊滅に力を入れたいと思います」
ミヤは、隣で不安げにミヤの顔を見るクルトに顔を向けてにっこり笑う。
「お手数ですがクルトさん、西獄谷の清浄作業に付き合ってもらえますか」
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