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最終章:クローゼットの向こう側
第116話:永遠の狭間
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その衝動は、耐え切れるようなものではなかった。
爆風、というよりもビッグバンの瞬間に立ち会ったような、そんな感覚。全てが消し飛び、体も意識も、魂さえも一瞬で焼き尽くされたような。それでも、最後の一瞬に焼きついたあの人の顔を忘れることはできない。
「クルトさん、生きて」
それしか、声に出せなかった。精霊たちに頼んで守ってもらった。わたしの最愛の人。エリカさんの最後の言葉で、わたしの全身全霊の願いを精霊たちに託した。とはいえ、あの場で私に精霊たちはついていなかったから、実際のところちゃんと聞いてもらえたのかわからないけれど。
クルトさんの執着にも似た愛情は、受け取れなかった両親からの愛に匹敵し、私のそれとよく似ていた。お互いが枯渇した心を埋めるように愛し、愛された。それでも足りないと、もっと欲しいと叫ぶ幼子のようにお互いを求めたのに。彼を残して、私だけこんなに遠くまで来てしまった。だけど、どうか無事でいてほしい。
「ミヤコ」
「おじいちゃん」
名を呼ばれ、振り向けばそこには精霊王《アルヒレイト》の姿と共に、大地のレア、水のウスカーサ、火のアガバ、そして風のエリカがいた。あたりは何もない、ぼんやりした空間だ。
「ここは」
「精霊界だよ、ミヤコ」
「何もないところなのね」
「ああ、そうだな……。だから俺は自然を愛し、大地を作った。そこに命を育み、森を作り、そこに人が住み着いた。そしてそれを管理する大精霊が生まれた。そんな世界を共有していただけの目に見えない存在だった」
「……風の聖地が吹っ飛んじゃったの」
「そうだったな」
「……また、私のせいかな」
「ミヤコのせいじゃないよ」
「クルトさんは」
「元の世界に戻しておいたよ。まだ生きてるさ」
まだ、と聞いて、私は片眉を上げた。でもよかった。助かったんだ。
「みんなは?」
「大丈夫。人間は自分達で国を立て直して、頑張ってる」
「そう……。瘴気とか、ルブラート教とか…。ルビラとかモンドの影響は?」
「あちらの世界には、もうないよ」
「あちらの世界には?」
「ああ、ミヤコの世界にももう影響はない。ルビラの魂もアレの子孫も一部を残して消し飛んだから、大丈夫だ」
「じゃあ……その残った一部はどこにあるの?」
「うん?」
「あちらの世界にはないけど、どこかにあるのでしょう?どこにあるの?」
「……それは、そこに」
アルヒレイトが指差したのは、ミヤコ。
ああ、やはり。
視線を下げて自身の体を見ると、胸の中心に黒く渦巻く影があった。
エリカに指摘された時、モンファルトに何かを植え付けられたのかと思ったけれど、そうではないことに気がついた。
穢れていたのはミヤコ自身。気付かされた穢れ。己の中に隠していた闇。
「わたしの魂が、穢れていたんだね」
母から受け継がれた、ルビラの呪いのような思念。いや、怨念と言った方がいいのだろうか。毒を含み、何年も何百年もここで、この魂の中に渦巻いていたのだ。そんな魂を持って生まれてきた自分が綺麗なはずはない。シェリオルの水辺で清浄できない魂は、アーラの炎で浄化されなければならないのに、世界を超えて生きながらえてしまった。地球に持ち込まれた異物が、時を経てこの世界に戻ってきたのだ。浄化されなければいけない、魂。
「みんなを巻き込んでしまって、ごめんね」
「そうじゃない、ミヤコ。お前を巻き込んだのは、この俺だ」
「そして、私よ」
そう言って一歩前に出たのは風のエリカ。
「最後の最後で、私念に囚われてルビラの毒に侵されるところだったのを、ガルシアの魂が救ってくれたの。貴女に悪意をぶつけてごめんなさい」
「ガルシア……クルトさんのお父さん?」
「ええ。彼は、私と契約を結んだことで寿命を引き延ばされてきた。いわば歪みを受けた人間の一人。最後の力で風を起こしてくれた」
エリカは頭を下げると、涙をこぼした。
「どこまでも自分本位で、ハルクルトもガルシアも傷つけ続けてしまったわ。人間の持つ感情や愛情に疎い精霊が、人間と交わるということは禁忌中の禁忌。私たちには、人間の様な細やかな愛憎といった感情はないから。なのに、興味本位で人間に近づいて、罪を犯したのは私たちの方」
そんなエリカの肩に手を置いて、水のウスカーサが言葉をつなげた。
「そなたは巻き込まれただけだけど、役割を持って生まれてきたのも確かだ」
「役割り?」
そして火のアガバも一歩前に出る。小さな精霊のようだったアガバは大精霊らしく、風格を持った姿に変わっていた。外側はメラメラと赤く燃えているのに、中心に行くほど青白くなっている。まるで光の塊のようにも見える。燃え上がる髪はまるでクルトさんを彷彿とさせた。
「とはいえ、お前にも選択肢は、一応ある」
「選択肢…」
「一つ。元の世界に戻り、こちらとの縁を完全に断ち切って普通の人間として人生を全うする。二つ。もとの世界との縁を断ち切り、こちらでアーラの炎で浄化される」
ミヤコはそっと乾いた唇を舐めた。考えていたことではある。向こうに戻って、真木村都という人間として生きることと、クルトのそばに残りミヤとして生きること。この旅が終わって全てが片付いたら向かい合おうと思っていたことだ。うまくいけば、その両方とも手に入れよう、なんてちょっと都合よく考えてもいた。
だけど。
「……浄化、」
こちらで命を絶ち魂を断つこと、はなぜか考えていなかった。でも。
私は穢れているんだ。この魂は消滅させなければ、ならない。同じことを繰り返さないためにも。
「私たち精霊は、この世界との関係を断ち切りました。つまり精霊はもう、この地に生まれては来ないし、人間と交わることも一切ないということ。私たちは、この世界を限りあるものに譲りました。ただ、精霊がいないということは、今後この世界も緩やかに死んでいくということでもあります。自然をコントロールできる者がいなくなり、魔法もなく。疫病や災害も時として人々を襲い、それに翻弄されるでしょう。そして長い時を経て、全てが無に帰し、そうなってからようやく、人のいない世界で新しい精霊が生まれる」
レアがいう。
「人々の寿命は今より短くなり、聖地によって魂が浄化されることはなく、輪廻もそれなりにかかるでしょう。徳を積まない人間は格を落とし、人として生きられないかもしれないし、二度と生まれ変わることもなく、その地に居座り続けることもあるかもしれません」
「……精霊が人に興味を持ち、交わったのが罪というのなら」
ミヤコは顔を上げて口を開く。
「なぜ、最後まで責任を持たないの?遊び終わったおもちゃはもう用がないという様に、突き放して壊れるのを待つだけなんて、あなた方に責任感というものはないの?人は罪を作ったら、それを償いながら生きて、逃げ得ることは許されないのに」
精霊は人知を超えた存在だ。自然を操り、人の生死までもコントロールする。だからこそ人間は精霊を恐れるし敬う。
「自分達が畏怖する存在だと人間に植え付けておいて、後は勝手にしろなんて。手に追えなくなったから捨て置いて傍観する?いずれ自然淘汰されたら、また戻ってくる?それが、共に戦ってきた仲間の言うこと?私と一緒に助け合ってきた人たちは、決して諦めたりしなかった!間に合わなかったり、間違いを犯したり、喧嘩もしてきたけれど、みんな助け合って一生懸命だった!あなたたちは!?助け合った?手を差し出した?小さな精霊たちが苦しんでいた時、あなたたちは何をした!?見捨てないでよ!頑張ってるのに、突き放さないでよ!」
涙がこぼれ落ちるのも構わず、ミヤコは声を絞り出した。
精霊たちは、傍観していたわけではない。小さな精霊たちはずっとたくさん助けてくれたし、一緒に戦ってくれた。東の魔の森で瘴気に侵され魔瘴になってずっと苦しんでいた時も、水の聖地で人間に被害が及ばないように結界を張っていてくれたことも、妖精王の浄化の光からも守ってくれていた。精霊がいなければ成し遂げられない事だったって、そんなことはミヤコだってわかってる。
だからこそ、そんな強大な庇護からいきなり放り出されたら。
希望を失ってしまったら。
「わたしの勝手な言い分だって言うのはわかってる。でも一度手を出したのなら、最後まで面倒を見てよ…見捨てるなんて、ひどいよ。無責任すぎるよ」
「……ミヤコの気持ちもわかる。俺たちだって、そうしたいのは山々だ。助け合う人間を見ているのは楽しい。助けてやりたいと思うし、一緒に酒を飲んだり、実りの感謝を受け取るのも本当はとても好きだ。日照りの際には雨を降らせたり、暑い季節に微風で涼ませてやりたいと思う。だが人間は欲が深い。いつまでも、どこまでも俺たちが手を貸すことは、人のためにもならないんだ」
「それは、そうかもしれないけど。でも何も今、こんなに大変な時に投げ出さなくたって…」
「……私達も消えかかっているのよ、ミヤコ」
「え?」
「アルヒレイトは…精霊王は、私たちの根源であり生みの親。アルヒレイトが消えれば、わたしたちも皆終わりを迎えるの」
「どういう、こと?」
「禁忌を犯したのが、俺だから。俺の命は永遠ではなくなり、人間と同じ有限の命を持ち、輪廻の輪に組み込まれる。それをわかった上で、俺は皆を犠牲にしてまで、キミヨを選んだ」
それが、禁忌を犯した精霊の罰だと、精霊王《おじいちゃん》が静かに零した。
爆風、というよりもビッグバンの瞬間に立ち会ったような、そんな感覚。全てが消し飛び、体も意識も、魂さえも一瞬で焼き尽くされたような。それでも、最後の一瞬に焼きついたあの人の顔を忘れることはできない。
「クルトさん、生きて」
それしか、声に出せなかった。精霊たちに頼んで守ってもらった。わたしの最愛の人。エリカさんの最後の言葉で、わたしの全身全霊の願いを精霊たちに託した。とはいえ、あの場で私に精霊たちはついていなかったから、実際のところちゃんと聞いてもらえたのかわからないけれど。
クルトさんの執着にも似た愛情は、受け取れなかった両親からの愛に匹敵し、私のそれとよく似ていた。お互いが枯渇した心を埋めるように愛し、愛された。それでも足りないと、もっと欲しいと叫ぶ幼子のようにお互いを求めたのに。彼を残して、私だけこんなに遠くまで来てしまった。だけど、どうか無事でいてほしい。
「ミヤコ」
「おじいちゃん」
名を呼ばれ、振り向けばそこには精霊王《アルヒレイト》の姿と共に、大地のレア、水のウスカーサ、火のアガバ、そして風のエリカがいた。あたりは何もない、ぼんやりした空間だ。
「ここは」
「精霊界だよ、ミヤコ」
「何もないところなのね」
「ああ、そうだな……。だから俺は自然を愛し、大地を作った。そこに命を育み、森を作り、そこに人が住み着いた。そしてそれを管理する大精霊が生まれた。そんな世界を共有していただけの目に見えない存在だった」
「……風の聖地が吹っ飛んじゃったの」
「そうだったな」
「……また、私のせいかな」
「ミヤコのせいじゃないよ」
「クルトさんは」
「元の世界に戻しておいたよ。まだ生きてるさ」
まだ、と聞いて、私は片眉を上げた。でもよかった。助かったんだ。
「みんなは?」
「大丈夫。人間は自分達で国を立て直して、頑張ってる」
「そう……。瘴気とか、ルブラート教とか…。ルビラとかモンドの影響は?」
「あちらの世界には、もうないよ」
「あちらの世界には?」
「ああ、ミヤコの世界にももう影響はない。ルビラの魂もアレの子孫も一部を残して消し飛んだから、大丈夫だ」
「じゃあ……その残った一部はどこにあるの?」
「うん?」
「あちらの世界にはないけど、どこかにあるのでしょう?どこにあるの?」
「……それは、そこに」
アルヒレイトが指差したのは、ミヤコ。
ああ、やはり。
視線を下げて自身の体を見ると、胸の中心に黒く渦巻く影があった。
エリカに指摘された時、モンファルトに何かを植え付けられたのかと思ったけれど、そうではないことに気がついた。
穢れていたのはミヤコ自身。気付かされた穢れ。己の中に隠していた闇。
「わたしの魂が、穢れていたんだね」
母から受け継がれた、ルビラの呪いのような思念。いや、怨念と言った方がいいのだろうか。毒を含み、何年も何百年もここで、この魂の中に渦巻いていたのだ。そんな魂を持って生まれてきた自分が綺麗なはずはない。シェリオルの水辺で清浄できない魂は、アーラの炎で浄化されなければならないのに、世界を超えて生きながらえてしまった。地球に持ち込まれた異物が、時を経てこの世界に戻ってきたのだ。浄化されなければいけない、魂。
「みんなを巻き込んでしまって、ごめんね」
「そうじゃない、ミヤコ。お前を巻き込んだのは、この俺だ」
「そして、私よ」
そう言って一歩前に出たのは風のエリカ。
「最後の最後で、私念に囚われてルビラの毒に侵されるところだったのを、ガルシアの魂が救ってくれたの。貴女に悪意をぶつけてごめんなさい」
「ガルシア……クルトさんのお父さん?」
「ええ。彼は、私と契約を結んだことで寿命を引き延ばされてきた。いわば歪みを受けた人間の一人。最後の力で風を起こしてくれた」
エリカは頭を下げると、涙をこぼした。
「どこまでも自分本位で、ハルクルトもガルシアも傷つけ続けてしまったわ。人間の持つ感情や愛情に疎い精霊が、人間と交わるということは禁忌中の禁忌。私たちには、人間の様な細やかな愛憎といった感情はないから。なのに、興味本位で人間に近づいて、罪を犯したのは私たちの方」
そんなエリカの肩に手を置いて、水のウスカーサが言葉をつなげた。
「そなたは巻き込まれただけだけど、役割を持って生まれてきたのも確かだ」
「役割り?」
そして火のアガバも一歩前に出る。小さな精霊のようだったアガバは大精霊らしく、風格を持った姿に変わっていた。外側はメラメラと赤く燃えているのに、中心に行くほど青白くなっている。まるで光の塊のようにも見える。燃え上がる髪はまるでクルトさんを彷彿とさせた。
「とはいえ、お前にも選択肢は、一応ある」
「選択肢…」
「一つ。元の世界に戻り、こちらとの縁を完全に断ち切って普通の人間として人生を全うする。二つ。もとの世界との縁を断ち切り、こちらでアーラの炎で浄化される」
ミヤコはそっと乾いた唇を舐めた。考えていたことではある。向こうに戻って、真木村都という人間として生きることと、クルトのそばに残りミヤとして生きること。この旅が終わって全てが片付いたら向かい合おうと思っていたことだ。うまくいけば、その両方とも手に入れよう、なんてちょっと都合よく考えてもいた。
だけど。
「……浄化、」
こちらで命を絶ち魂を断つこと、はなぜか考えていなかった。でも。
私は穢れているんだ。この魂は消滅させなければ、ならない。同じことを繰り返さないためにも。
「私たち精霊は、この世界との関係を断ち切りました。つまり精霊はもう、この地に生まれては来ないし、人間と交わることも一切ないということ。私たちは、この世界を限りあるものに譲りました。ただ、精霊がいないということは、今後この世界も緩やかに死んでいくということでもあります。自然をコントロールできる者がいなくなり、魔法もなく。疫病や災害も時として人々を襲い、それに翻弄されるでしょう。そして長い時を経て、全てが無に帰し、そうなってからようやく、人のいない世界で新しい精霊が生まれる」
レアがいう。
「人々の寿命は今より短くなり、聖地によって魂が浄化されることはなく、輪廻もそれなりにかかるでしょう。徳を積まない人間は格を落とし、人として生きられないかもしれないし、二度と生まれ変わることもなく、その地に居座り続けることもあるかもしれません」
「……精霊が人に興味を持ち、交わったのが罪というのなら」
ミヤコは顔を上げて口を開く。
「なぜ、最後まで責任を持たないの?遊び終わったおもちゃはもう用がないという様に、突き放して壊れるのを待つだけなんて、あなた方に責任感というものはないの?人は罪を作ったら、それを償いながら生きて、逃げ得ることは許されないのに」
精霊は人知を超えた存在だ。自然を操り、人の生死までもコントロールする。だからこそ人間は精霊を恐れるし敬う。
「自分達が畏怖する存在だと人間に植え付けておいて、後は勝手にしろなんて。手に追えなくなったから捨て置いて傍観する?いずれ自然淘汰されたら、また戻ってくる?それが、共に戦ってきた仲間の言うこと?私と一緒に助け合ってきた人たちは、決して諦めたりしなかった!間に合わなかったり、間違いを犯したり、喧嘩もしてきたけれど、みんな助け合って一生懸命だった!あなたたちは!?助け合った?手を差し出した?小さな精霊たちが苦しんでいた時、あなたたちは何をした!?見捨てないでよ!頑張ってるのに、突き放さないでよ!」
涙がこぼれ落ちるのも構わず、ミヤコは声を絞り出した。
精霊たちは、傍観していたわけではない。小さな精霊たちはずっとたくさん助けてくれたし、一緒に戦ってくれた。東の魔の森で瘴気に侵され魔瘴になってずっと苦しんでいた時も、水の聖地で人間に被害が及ばないように結界を張っていてくれたことも、妖精王の浄化の光からも守ってくれていた。精霊がいなければ成し遂げられない事だったって、そんなことはミヤコだってわかってる。
だからこそ、そんな強大な庇護からいきなり放り出されたら。
希望を失ってしまったら。
「わたしの勝手な言い分だって言うのはわかってる。でも一度手を出したのなら、最後まで面倒を見てよ…見捨てるなんて、ひどいよ。無責任すぎるよ」
「……ミヤコの気持ちもわかる。俺たちだって、そうしたいのは山々だ。助け合う人間を見ているのは楽しい。助けてやりたいと思うし、一緒に酒を飲んだり、実りの感謝を受け取るのも本当はとても好きだ。日照りの際には雨を降らせたり、暑い季節に微風で涼ませてやりたいと思う。だが人間は欲が深い。いつまでも、どこまでも俺たちが手を貸すことは、人のためにもならないんだ」
「それは、そうかもしれないけど。でも何も今、こんなに大変な時に投げ出さなくたって…」
「……私達も消えかかっているのよ、ミヤコ」
「え?」
「アルヒレイトは…精霊王は、私たちの根源であり生みの親。アルヒレイトが消えれば、わたしたちも皆終わりを迎えるの」
「どういう、こと?」
「禁忌を犯したのが、俺だから。俺の命は永遠ではなくなり、人間と同じ有限の命を持ち、輪廻の輪に組み込まれる。それをわかった上で、俺は皆を犠牲にしてまで、キミヨを選んだ」
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