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心地よい拘束魔法
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ゆるりとメリアンの口を塞いでいた手を離すと、ジャックは考え込むように親指の爪を噛んだがふっと微笑んだ。
「メリアン嬢。今言った魔法陣に関しては、他言無用ということでお願いできるかな。現地点ではまだ開発中なんだが、……そうか。1年後には完成しているんだな…」
「ああ、やっぱり。道理で聞いたことのない魔法だと思いました。大丈夫、誰にも言いませんわ。何せ闇魔法って禁忌でしょう。ジャックだからこそ使えるのでしょうけれど」
「うん、まあ。この件は王太子も知っているから問題はないんだけど、完成するまでは危険だからね。というかこの機密を知っているというだけで君は危険人物に指定されるんだが」
「……そ、そうですわね。ええ、迂闊でしたわ。今度死んだ時は口にしないようにいたします」
「いや、死なないように慎重に行こうか。……というわけで今はそれほどゆっくりしていられないから、ちょっと拘束させてもらうよ?転移魔法で王宮に戻る」
ジャックはメリアンに断りを入れて、拘束魔法を使い隣に立った。小さな魔法陣が二人の体を浮き上がらせて、転移する。
フォン、と耳鳴りがして気がつくと王宮の前にいた。
「……すごいわ!わたくしに触れずに一緒に転移できるなんて。さすがは次期魔導士団長と言われるだけありますわね」
――忌々しい魔力詰まりさえなければ、わたくしも転移くらい出来ましたのに。少なくとも理論では出来るはず。でも……女神の恩恵で魔力詰まりが治った今ならいけるのかしら。ああ、どうしよう。試してみたい…!
「お褒めにいただきまして。でもそれは拘束魔法で俺の魔力を繋いでいたからだよ。…メリアン嬢も結構な魔力量だね」
「分かりますの?」
「ああ、魔道具なしで使う拘束魔法は、相手の魔力より上じゃない限り簡単に解除されてしまうからね。どれだけ魔力を込めるかで大体の力量がわかるんだ」
「そうなのですか……」
それは知らなかった。
つまり、ジャックは今のメリアンより魔力量が多いということだ。負けず嫌いの癖が顔を出し、少しだけムッとしてメリアンは口を尖らせた。
ジャックは王宮魔導士として顔が効くのか、視線は感じるものの誰に咎められることもなく中に入っていく。中央から入り、左側へと進むと魔導士宮がある。魔法が絡んだ事案は全てこちらへと運ばれてくるため、まずは尋問室へと急いだ。メリアンは地上から20センチほど宙に浮いた風船のような形で拘束されたまま、ジャックの後ろで眉を顰めていた。拘束は魔力で繋がれているため視覚化はしていないが、罪人のように連れられているのは誰から見ても一目瞭然だろう。
「わたくし、こんな扱いを受けたのは初めてですが…。歩かなくてもいいというのは、なかなか滅多にありませんわね」
暗に皮肉を言って不満を述べるメリアンにジャックは動じることはない。
「ああ、拘束魔法は首から下の体の自由を奪うんだ。隙を見て逃げ出そうという輩もいるからね。普通は魔道具を使うんだけど、君は罪人と決まったわけじゃないし。ああ、それと、今の君は魔法が使えない。拘束魔法は魔法と身体能力を拘束するんだ」
「まあ、便利な魔法ですこと。わたくしも覚えられられるかしら」
「王宮魔導士になればね。資格もなく拘束魔法を使うと法的にアウトだ」
「そうなんですの?」
「ついでに言えば、転移魔法もホイホイ使えないから気をつけて」
「……あら。そうでしたのね。残念。確かに誰でも使えたら犯罪も暗殺も簡単にできてしまいますわね?」
「速攻でそこに辿り着く君の思考もかなり危険だけどね?」
魔導士の訓練で必ず覚えなければならない魔法がある。拘束魔法はその中の基本の一つだった。もちろん魔力の高低はあるから、そこは魔道具で補うらしい。
「君の魔力量なら魔導士になるのに問題はないだろう。もちろん犯罪履歴があれば別だが」
「犯罪履歴なんてあるわけないでしょう!わたくし、これでも侯爵家の後継なんですのよ。婿をとって領地をまとめるのが決まっているんですわ。……とはいえ、ジョセフ・リー・セガールに婚約破棄を叩きつけられたので、新たに探さなくてはなりませんが」
「え?破棄された?」
『君を撲殺した犯罪者の?』と副音声がついていたが、メリアンは気が付かない。
「ええ、あの男…。まあ、実際の婚約破棄は一年後ですけれど。あの男はティアレアが聖女認定されてすぐ元凶に侍っていて。聖騎士だというのに街に降りては娼婦を買い、飽き足らず何人もの平民女性に手を出し、令嬢に向かって剣を抜くような腐れ外道なんですの。今朝…ああ、前々回ですけれど、情婦と一夜を過ごしたらしくて、だらしない格好で朝帰りの途中でしたわ。挙句このわたくしの顔を殴りまくって頸椎骨折か頭蓋骨陥没かで実際殺されましたし」
ジャックは眉を顰めてメリアンから視線を外した。『浮気を目撃され、証拠隠滅のために殺害に及んだ』女にだらしない聖騎士である婚約者。しかも女の顔を殴りつけるという紳士の風上にもおけない暴挙にでた。きっちり調べてみよう。聖騎士が女で問題を起こしていた場合、解雇処分はもちろん上位貴族の御令嬢に手を上げたなど、下手すれば極刑か鞭打ちの上流刑、強制労働は間違いなしだ。
神殿は社会的悪評を嫌う。後ろ暗いことがあれば徹底的に隠蔽し噂そのものをもみ消してしまう。聖騎士の一人が悪評を立てれば見せしめのように切り捨てるのが現在の教皇だ。なかなか尻尾を出さないが、かなり黒いことをしているのは間違いなく、敵対とまではいかなくとも国も警戒している。
「……それは、許し難いね?なんなら証拠を掴むくらいの協力はするが?」
「それは助かりますわ!浮気性なのは知っていましたし、こちらに被害がなければと黙認していましたが、殺害意識まで持っていたのは誤算でした。今回は絶対に、向こうから突きつけられる前にこちらから破棄してみせるわ。この件が終わったら、まず証拠を集めなくては」
「そうか。頼もしいね。ついでに顔を殴られたことも記録に残しておくとしよう」
「それは前の時ですから、おそらく無理ですわ。今回はまだ暴力は振るわれていませんもの。でもわざと煽って嵌めるのも手ですわね…」
「いや、自分から殴られに行くのはやめてくれないか」
思っていたよりもメリアンは過激らしい。
尋問室はいくつかあり、ガラス張りの扉には結界が貼られており、中で不正やおかしな取引などができないようになっていた。メリアンは初めてみる魔導士宮の様子にすっかり魅了され、キョロキョロと見渡した。王宮にはシャンデリアや装飾が施されているのに対し、魔導宮は至ってシンプルでシャンデリアの代わりに魔石光球が壁に沿って設置されている。
「あ、あの、ジャック?あの魔石は魔力を補充しなければなりませんの?それとも魔石だけの力で光っているんですの?」
「ああ、あれは半永久機関を使って稼働していてね。水力と振動の原理から魔石を媒体にしているだけなんだ」
「水力と振動の原理……仕組みを見てみたいですわ」
うっとりするメリアンを見上げ、ジャックはキュッと口角を上げた。
「実はこの原理は俺が開発…」
そこまで言いかけた時だった。ギョッとして目を向いたメリアンを見て、視線を辿ると、そこには魔導士のローブを纏った水色の髪の少女がメリアンを見て指を指している。何やら喚いているようだが、結界は防音効果もあり何を言っているのかわからない。
だが、これが空から落ちてきた少女か、とジャックは理解する。透き通るような白い肌、淡く光るような水色の髪に金の瞳を持つ。確かに人間離れした美しい少女だが、生命力の無い、慈悲の欠片もない無機質な顔だとジャックは思った。聖女と言われれば、そのように見えるし、未知の世界からきた悪魔と言われればそうなのかもしれない。
この女に俺が侍っていた?
嘘だろう、とジャックは思う。全く好みではないし、これっぽっちも心が動かされない。となると魅了の可能性も頷ける。
あるいは、魔力か。
神聖魔法を使えるほどの聖の魔力を持っているのならば、その魔力に魅せられるのは否定はできない。メリアンが『元凶』と呼ぶのもわからないでもない。少女はそれくらい人間離れをして見えた。
だけど、女性として魅力があるわけではなく。それに自分の好みといえば…。
そんな事を考えていると異常なまでの魔力が膨れ上がるのを感じ、慌てて我に戻った。
瞬間、ガラス扉がぐにゃりと溶け、結界が弾け飛んだ。
「あんたのせいでっ!ひどい目にあったじゃない!!」
咄嗟にメリアンを庇ったジャックだったが、少女の放った魔力は二人を壁に押し付け、そのまま壁ごと吹き飛ばし魔導宮に大穴を開けた。
メリアンを庇ったまま防御魔法も虚しく、ジャックもメリアンと共に瓦礫の山に押し潰された。
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「お褒めにいただきまして。でもそれは拘束魔法で俺の魔力を繋いでいたからだよ。…メリアン嬢も結構な魔力量だね」
「分かりますの?」
「ああ、魔道具なしで使う拘束魔法は、相手の魔力より上じゃない限り簡単に解除されてしまうからね。どれだけ魔力を込めるかで大体の力量がわかるんだ」
「そうなのですか……」
それは知らなかった。
つまり、ジャックは今のメリアンより魔力量が多いということだ。負けず嫌いの癖が顔を出し、少しだけムッとしてメリアンは口を尖らせた。
ジャックは王宮魔導士として顔が効くのか、視線は感じるものの誰に咎められることもなく中に入っていく。中央から入り、左側へと進むと魔導士宮がある。魔法が絡んだ事案は全てこちらへと運ばれてくるため、まずは尋問室へと急いだ。メリアンは地上から20センチほど宙に浮いた風船のような形で拘束されたまま、ジャックの後ろで眉を顰めていた。拘束は魔力で繋がれているため視覚化はしていないが、罪人のように連れられているのは誰から見ても一目瞭然だろう。
「わたくし、こんな扱いを受けたのは初めてですが…。歩かなくてもいいというのは、なかなか滅多にありませんわね」
暗に皮肉を言って不満を述べるメリアンにジャックは動じることはない。
「ああ、拘束魔法は首から下の体の自由を奪うんだ。隙を見て逃げ出そうという輩もいるからね。普通は魔道具を使うんだけど、君は罪人と決まったわけじゃないし。ああ、それと、今の君は魔法が使えない。拘束魔法は魔法と身体能力を拘束するんだ」
「まあ、便利な魔法ですこと。わたくしも覚えられられるかしら」
「王宮魔導士になればね。資格もなく拘束魔法を使うと法的にアウトだ」
「そうなんですの?」
「ついでに言えば、転移魔法もホイホイ使えないから気をつけて」
「……あら。そうでしたのね。残念。確かに誰でも使えたら犯罪も暗殺も簡単にできてしまいますわね?」
「速攻でそこに辿り着く君の思考もかなり危険だけどね?」
魔導士の訓練で必ず覚えなければならない魔法がある。拘束魔法はその中の基本の一つだった。もちろん魔力の高低はあるから、そこは魔道具で補うらしい。
「君の魔力量なら魔導士になるのに問題はないだろう。もちろん犯罪履歴があれば別だが」
「犯罪履歴なんてあるわけないでしょう!わたくし、これでも侯爵家の後継なんですのよ。婿をとって領地をまとめるのが決まっているんですわ。……とはいえ、ジョセフ・リー・セガールに婚約破棄を叩きつけられたので、新たに探さなくてはなりませんが」
「え?破棄された?」
『君を撲殺した犯罪者の?』と副音声がついていたが、メリアンは気が付かない。
「ええ、あの男…。まあ、実際の婚約破棄は一年後ですけれど。あの男はティアレアが聖女認定されてすぐ元凶に侍っていて。聖騎士だというのに街に降りては娼婦を買い、飽き足らず何人もの平民女性に手を出し、令嬢に向かって剣を抜くような腐れ外道なんですの。今朝…ああ、前々回ですけれど、情婦と一夜を過ごしたらしくて、だらしない格好で朝帰りの途中でしたわ。挙句このわたくしの顔を殴りまくって頸椎骨折か頭蓋骨陥没かで実際殺されましたし」
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「あ、あの、ジャック?あの魔石は魔力を補充しなければなりませんの?それとも魔石だけの力で光っているんですの?」
「ああ、あれは半永久機関を使って稼働していてね。水力と振動の原理から魔石を媒体にしているだけなんだ」
「水力と振動の原理……仕組みを見てみたいですわ」
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「実はこの原理は俺が開発…」
そこまで言いかけた時だった。ギョッとして目を向いたメリアンを見て、視線を辿ると、そこには魔導士のローブを纏った水色の髪の少女がメリアンを見て指を指している。何やら喚いているようだが、結界は防音効果もあり何を言っているのかわからない。
だが、これが空から落ちてきた少女か、とジャックは理解する。透き通るような白い肌、淡く光るような水色の髪に金の瞳を持つ。確かに人間離れした美しい少女だが、生命力の無い、慈悲の欠片もない無機質な顔だとジャックは思った。聖女と言われれば、そのように見えるし、未知の世界からきた悪魔と言われればそうなのかもしれない。
この女に俺が侍っていた?
嘘だろう、とジャックは思う。全く好みではないし、これっぽっちも心が動かされない。となると魅了の可能性も頷ける。
あるいは、魔力か。
神聖魔法を使えるほどの聖の魔力を持っているのならば、その魔力に魅せられるのは否定はできない。メリアンが『元凶』と呼ぶのもわからないでもない。少女はそれくらい人間離れをして見えた。
だけど、女性として魅力があるわけではなく。それに自分の好みといえば…。
そんな事を考えていると異常なまでの魔力が膨れ上がるのを感じ、慌てて我に戻った。
瞬間、ガラス扉がぐにゃりと溶け、結界が弾け飛んだ。
「あんたのせいでっ!ひどい目にあったじゃない!!」
咄嗟にメリアンを庇ったジャックだったが、少女の放った魔力は二人を壁に押し付け、そのまま壁ごと吹き飛ばし魔導宮に大穴を開けた。
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