17 / 58
第三章 新旧パーティ逆転
ヤマトの仕事
しおりを挟む
「それではヤマトさん、行ってきますね!」
「期待して待ってて」
「また後でね~」
「うん、三人とも気を付けて」
町の正門の前で、ヤマトは朗らかな表情で手を振り、クエストへ出発するラミィたち三人を見送る。
「さてと……」
ここからが資金管理係であるヤマトの仕事だ。
パーティーメンバーがクエストへ行ってる間に、消耗するであろうアイテムの調達や市場で割安な素材を仕入れるために奔走する。
また、ヤマトはそれに加えて、金融市場での取引や投資先の情報収集をしたりもする。
まるで雑用のようで、ソウルヒートのメンバーたちもそういう風にしか見ていなかったが、ハンターパーティが活動を続けていく上で、非常に重要な役割を持っているのだと、ヤマトはよく理解していた。
「おい、あれ……」
「トリニティスイーツの?」
「ああ、なんでも彼女たちがここまで急成長したのは、あいつの活躍があるからだって話だぜ」
「なるほど、元ソウルヒートというのは伊達じゃないってわけね」
ヤマトがハンター御用達の武器屋や素材屋を行き来していると、よくひそひそとささやかれる。
トリニティスイーツが短期間でハンターランクを上げていることもあり、実際には戦っていないヤマトの存在もそれなりに認知されているようだ。
ライダやスノウが向けてくるような嫌悪感は感じないので、あまり悪い気はしない。
「……ん?」
通りに出たとき、視線のようなものを感じた。
好奇の視線を向けてくる通行人ではなく、じっくりとヤマトを見定めるかのような強い意志を秘めた視線だ。
しかし周囲を見回してもその正体は分からない。
「まぁいいか……」
彼はその手の能力はからっきしなので、あきらめて一度宿へ戻った。
その後、買い出した品を自室へ置くと金庫番を訪れる。
「――今月の返済分です」
「確かに受けたまわりました」
ヤマトからウォル通貨を受け取った老紳士は、にこやかに頷く。
白髪をオールバックにした初老の男の名は『ロンド』。
ヤマトの融資担当で、ソウルヒート時代からの長い付き合いだ。
「そういえばヤマト様は、パーティーを移転したと噂に聞きましたが、最近の調子はどうですか?」
「移転と言えば聞こえはいいですがね……まぁ上々ですよ」
「さすがですね。この程度の金利、あなたの手腕ならあってないようなものですな」
「そんなおおげさな」
ヤマトは苦笑する。
実は数ヵ月前、高騰した資源の売却で得た利益をこの金庫番へ持ち込み、資金力を担保にして同額の融資を引き出していたのだ。
つまり、現金として扱える金額は二倍となり、トリニティスイーツの活動の資金効率も二倍になる。
月々の返済はあるものの、ヤマトにとっては大した問題ではない。
この手法はソウルヒート時代でもよく行っており、パーティの資金を上手く運用してメンバーの戦いに支障が出ないように投資や先物取引で運用してきた。
パーティーを成長させるには、それだけ膨大な資金が必要なのだ。
「ところで、テラ通貨のほうはどうですか?」
「さすがにお耳が早い。ヤマト様の予想通り、ノートス政府は金利の引き上げを発表しましたよ」
「……さすがキュウ子」
ヤマトは小さく呟くと、肩に乗っている桃色の毛色をしたメス鳥の頭をなでた。
彼女がこの情報を持ち帰ってくれたのだ。
キュウ子は、気持ち良さそうに目を細め、「ヤマトさぁん」と甘えた声で鳴く。
ノートスといえば、発展途上国で通貨の価格変動が大きいことで有名だ。
最近、ノートスでのインフレが加速しているという情報を、友達の小鳥であるキュウ子から聞いたヤマトは、インフレ抑制のために政策金利が引き上げられるだろうと予想し、大量のウォル通貨をノートスの通貨であるテラ通貨に両替していたのだ。
「お見事。テラ通貨の価格は短期間でかなり上がりましたよ。ウォル通貨へ両替しますか?」
「そうですね、お願いします。一時的なインフレ抑制も長くは続かないでしょうから」
「かしこまりました」
ロンドはメモを書き、若い店員を呼ぶとそれを渡し、両替を指示した。
用件は済んだからと立ち去ろうとするヤマトだったが、急に「あっ」と声を上げ、ロンドへ問う。
「なにかいい案件はありますか?」
「いえ……最近こちらへ舞い込んでくる融資の依頼は、どの店や商会も信用がなさすぎます」
「そうですか……それじゃまた」
「はい。本日もありがとうございました」
ヤマトは残念そうに肩を落とすと店を出た。
この店はそれなりに大きい金庫番なので、よく店や商会から金を貸してほしいと融資の依頼が来る。
その中で、金庫番としては融資の審査が通過できないものでも、リスクに見合うリターンが得られそうな案件は、ヤマトに紹介してくれたりもしていた。
とはいえ、これも担当との誠実な取引で長年つちかった信用のおかげだが。
店を出てすぐに、ヤマトは足を止めた。
目の前に現れたのは、焦げ茶色のローブをまとった長い黒髪の美女。
「あなたはソウルヒートの……」
「マヤよ」
「僕はヤマトと言います」
「もちろん知っているわ。この間は、うちのメンバーが失礼なことを言ってごめんなさい」
「いいよ別に。気にしてないし」
「ふふっ、見た目通り優しいのね」
「そ、そんなことは……」
突然ほめられ、ヤマトは照れくさそうに頬をかく。
こんな美人にほめられれば悪い気はしない。
しかしマヤは、真剣な表情でたずねてきた
「あなたはいったい何者なの?」
「ただの雑用係……って言ったらみんなに失礼か。トリニティスイーツの資金管理担当だよ」
「やっぱり、あなたの力なのね」
「そういえば、マヤさんはソウルヒートの資金管理もやってるんだよね? 調子はどう? マキシリオンやスノウたちと上手くやってる?」
「……いいえ、さんざんよ。最初はいいところに来たと期待していたけれど、金使いが荒すぎるわ」
「あはは、相変わらずだなぁ」
ヤマトは苦笑する。
しかしそこに邪気はない。
「ねぇ、ソウルヒートが今の状態まで成長したのって、あなたのおかげなのでしょう?」
「買いかぶりすぎだよ。僕はただ、みんながお金に困らないよう、好き勝手させてもらってただけさ」
ヤマトが大したことないというように答えると、マヤは視線を落とし寂しそうな表情を浮かべた。
「そう……私も運がなかったようね。もっと早くにあなたと出会えていれば……」
「ん? どうしたの、マヤさん?」
「いいえ、なんでもないわ。またね、ヤマトさん」
彼女はそう言って去って行く。
ヤマトはその哀愁ただよう背中になんだか胸をしめつけられるような感情を覚えた。
ただ純粋に、助けたいという気持ちだ。
「期待して待ってて」
「また後でね~」
「うん、三人とも気を付けて」
町の正門の前で、ヤマトは朗らかな表情で手を振り、クエストへ出発するラミィたち三人を見送る。
「さてと……」
ここからが資金管理係であるヤマトの仕事だ。
パーティーメンバーがクエストへ行ってる間に、消耗するであろうアイテムの調達や市場で割安な素材を仕入れるために奔走する。
また、ヤマトはそれに加えて、金融市場での取引や投資先の情報収集をしたりもする。
まるで雑用のようで、ソウルヒートのメンバーたちもそういう風にしか見ていなかったが、ハンターパーティが活動を続けていく上で、非常に重要な役割を持っているのだと、ヤマトはよく理解していた。
「おい、あれ……」
「トリニティスイーツの?」
「ああ、なんでも彼女たちがここまで急成長したのは、あいつの活躍があるからだって話だぜ」
「なるほど、元ソウルヒートというのは伊達じゃないってわけね」
ヤマトがハンター御用達の武器屋や素材屋を行き来していると、よくひそひそとささやかれる。
トリニティスイーツが短期間でハンターランクを上げていることもあり、実際には戦っていないヤマトの存在もそれなりに認知されているようだ。
ライダやスノウが向けてくるような嫌悪感は感じないので、あまり悪い気はしない。
「……ん?」
通りに出たとき、視線のようなものを感じた。
好奇の視線を向けてくる通行人ではなく、じっくりとヤマトを見定めるかのような強い意志を秘めた視線だ。
しかし周囲を見回してもその正体は分からない。
「まぁいいか……」
彼はその手の能力はからっきしなので、あきらめて一度宿へ戻った。
その後、買い出した品を自室へ置くと金庫番を訪れる。
「――今月の返済分です」
「確かに受けたまわりました」
ヤマトからウォル通貨を受け取った老紳士は、にこやかに頷く。
白髪をオールバックにした初老の男の名は『ロンド』。
ヤマトの融資担当で、ソウルヒート時代からの長い付き合いだ。
「そういえばヤマト様は、パーティーを移転したと噂に聞きましたが、最近の調子はどうですか?」
「移転と言えば聞こえはいいですがね……まぁ上々ですよ」
「さすがですね。この程度の金利、あなたの手腕ならあってないようなものですな」
「そんなおおげさな」
ヤマトは苦笑する。
実は数ヵ月前、高騰した資源の売却で得た利益をこの金庫番へ持ち込み、資金力を担保にして同額の融資を引き出していたのだ。
つまり、現金として扱える金額は二倍となり、トリニティスイーツの活動の資金効率も二倍になる。
月々の返済はあるものの、ヤマトにとっては大した問題ではない。
この手法はソウルヒート時代でもよく行っており、パーティの資金を上手く運用してメンバーの戦いに支障が出ないように投資や先物取引で運用してきた。
パーティーを成長させるには、それだけ膨大な資金が必要なのだ。
「ところで、テラ通貨のほうはどうですか?」
「さすがにお耳が早い。ヤマト様の予想通り、ノートス政府は金利の引き上げを発表しましたよ」
「……さすがキュウ子」
ヤマトは小さく呟くと、肩に乗っている桃色の毛色をしたメス鳥の頭をなでた。
彼女がこの情報を持ち帰ってくれたのだ。
キュウ子は、気持ち良さそうに目を細め、「ヤマトさぁん」と甘えた声で鳴く。
ノートスといえば、発展途上国で通貨の価格変動が大きいことで有名だ。
最近、ノートスでのインフレが加速しているという情報を、友達の小鳥であるキュウ子から聞いたヤマトは、インフレ抑制のために政策金利が引き上げられるだろうと予想し、大量のウォル通貨をノートスの通貨であるテラ通貨に両替していたのだ。
「お見事。テラ通貨の価格は短期間でかなり上がりましたよ。ウォル通貨へ両替しますか?」
「そうですね、お願いします。一時的なインフレ抑制も長くは続かないでしょうから」
「かしこまりました」
ロンドはメモを書き、若い店員を呼ぶとそれを渡し、両替を指示した。
用件は済んだからと立ち去ろうとするヤマトだったが、急に「あっ」と声を上げ、ロンドへ問う。
「なにかいい案件はありますか?」
「いえ……最近こちらへ舞い込んでくる融資の依頼は、どの店や商会も信用がなさすぎます」
「そうですか……それじゃまた」
「はい。本日もありがとうございました」
ヤマトは残念そうに肩を落とすと店を出た。
この店はそれなりに大きい金庫番なので、よく店や商会から金を貸してほしいと融資の依頼が来る。
その中で、金庫番としては融資の審査が通過できないものでも、リスクに見合うリターンが得られそうな案件は、ヤマトに紹介してくれたりもしていた。
とはいえ、これも担当との誠実な取引で長年つちかった信用のおかげだが。
店を出てすぐに、ヤマトは足を止めた。
目の前に現れたのは、焦げ茶色のローブをまとった長い黒髪の美女。
「あなたはソウルヒートの……」
「マヤよ」
「僕はヤマトと言います」
「もちろん知っているわ。この間は、うちのメンバーが失礼なことを言ってごめんなさい」
「いいよ別に。気にしてないし」
「ふふっ、見た目通り優しいのね」
「そ、そんなことは……」
突然ほめられ、ヤマトは照れくさそうに頬をかく。
こんな美人にほめられれば悪い気はしない。
しかしマヤは、真剣な表情でたずねてきた
「あなたはいったい何者なの?」
「ただの雑用係……って言ったらみんなに失礼か。トリニティスイーツの資金管理担当だよ」
「やっぱり、あなたの力なのね」
「そういえば、マヤさんはソウルヒートの資金管理もやってるんだよね? 調子はどう? マキシリオンやスノウたちと上手くやってる?」
「……いいえ、さんざんよ。最初はいいところに来たと期待していたけれど、金使いが荒すぎるわ」
「あはは、相変わらずだなぁ」
ヤマトは苦笑する。
しかしそこに邪気はない。
「ねぇ、ソウルヒートが今の状態まで成長したのって、あなたのおかげなのでしょう?」
「買いかぶりすぎだよ。僕はただ、みんながお金に困らないよう、好き勝手させてもらってただけさ」
ヤマトが大したことないというように答えると、マヤは視線を落とし寂しそうな表情を浮かべた。
「そう……私も運がなかったようね。もっと早くにあなたと出会えていれば……」
「ん? どうしたの、マヤさん?」
「いいえ、なんでもないわ。またね、ヤマトさん」
彼女はそう言って去って行く。
ヤマトはその哀愁ただよう背中になんだか胸をしめつけられるような感情を覚えた。
ただ純粋に、助けたいという気持ちだ。
0
あなたにおすすめの小説
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる