最強魔獣使いとなった俺、全ての魔獣の能力を使えるようになる〜最強魔獣使いになったんで元ギルドを潰してやろうと思います〜

東雲ハヤブサ

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41話 赤き鎖

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 俺は、さっきとは比べものにならないほどのスピードで追ってくる鎖を、死神鳥の翼を使って空を飛びなんとか回避を続けていた。

 どこまで飛んでも赤く光る鎖は、止まることなく追いかけてくる。

 それに、対魔結界があるせいで逃げられる範囲にも限界がある。さっき、鎖から逃げながら、対魔結界外に出られるか試してみたが、弾かれてしまい出ることはできなかった。

 鎖に触ったらダメージを負うし、だからって本体に近づこうとすれば、さらに攻撃を受けることになるし……

 こうなったら別の魔獣の力を使うか。

 俺は頭の中で、今のこの状況で一番有効そうな魔獣を思い浮かべる。

 すると、雷光虎の腕が一旦人間の腕に戻り、そして宝石のように青く輝く魔獣の腕に変化した。

 この腕ならどうだ……!

 俺は鎖から逃げるのを止め、あえて鎖に立ち向かった。胸目掛けて飛んでくる鎖を、俺は腕をクロスさせて防いでみることにした。

 もしこれでだめだったら俺はここで死ぬ。だがもし防ぐことが出来たのなら、勝率が圧倒的に上がる!

 俺と鎖の距離は一瞬で縮まっていき、そして俺の腕に触れた。

 この鎖は何千人もの人の体を貫き、血を吸った。だが、そんな鎖は――

 「何故だ!なぜ強化された鎖が負けるのだ!」

 俺の腕に触れて、そして粉々に砕けていった。

 「私の……私の鎖が負けるわけがない!」

 俺を攻撃して来た鎖を破壊することに成功したが、全ての鎖を破壊できたわけではない。それに破壊したところで結局この鎖は再生する。

 だから攻撃すべき場所は、鎖を操るクローラだ。

 クローラは、俺に向けての攻撃をさらに強めてきた。

 俺は鎖を避けたり、破壊したりしながら段々とクローラに近づき、攻撃のチャンスを窺う。

 「何故だ!何故何故何故何故……私の鎖がお前に効かないのだ!」

 今だ……!

 クローラの感情がさらに高ぶり、一瞬だけ攻撃が止んだ瞬間、俺は死神鳥の翼を最大限に発揮して、クローラに接近した。

 「ッ……!」
 
 突如、目の前に現れた俺に驚いて、怯んだクローラの腹に一撃を入れた。

 「ぐふっ……!」

 殴られた勢いで、地面を派手に転がりって血を吐いた。

 「このぐらいにしておいたらどうだ。お前、いい加減死ぬぞ」

 「クソ……!なぜ私が……負けるのだ……!いや、まだ負けない!もっと血をーーー!!!」

 このまま大人しくなると思ったが、俺の予想を裏切りさらに暴れ出した。

 強化された鎖はそこらに生える木や頑丈な岩も砕き、辺り一面を別の景色に変えていった。

 そして鎖はさらに破壊していき、ある場所へと辿り着いた。その場所とは……

 「クハハハ!まさか血がまだあったとは!」

 「おい……お前……」

 フェイが一生覚めない眠りについている場所だった。

 鎖はフェイを乱暴に持ち上げると、手足を頑丈に縛り持ち上げた。

 「逃げないように頑丈に縛っておかないとなぁ」

 「逃げないようにって……お前……お前……」

 フェイ周りには、獲物を狙う獣のように鎖が集まり始めた。

 「フェイを放せ!」

 俺は地面を今までにないほどの力で蹴り上げ、救出に向かう。

 「邪魔はさせない」

 だが、冷静さを失っていた俺は両足を縛られて、地面に叩きつけられた。

 クソッ!邪魔するなよ!!!

 鎖を破壊することが出来た腕で、もう一度握って破壊しようとするが、それをさせまいと腕を何重にも鎖で縛られた。

 早く……早く行かないと……!

 縛り上げられるフェイに、鎖がゆっくりと近づいていく。
 
 この鎖を破壊して……助けないと……!

 数えきれないほどの量まで増えた鎖は、フェイに残り数ミリという距離まで近づく。

 やめろ……やめろ……。

 「やめ――」

 「さあ!喰らい尽くせ!」

 俺の声はクローラによってかき消され、その声によってフェイを縛り上げていた鎖は、大量の血によってさらに、赤く染まっていった。
 

 
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