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44話 契約
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「お前が俺の配下に加わりたいだと?なんでまたそんなことを思ったんだ?」
「それは勿論、あなたといると面白そうだからですよ。あなたのその力、大変不思議なものです。ですが面白いものでもあるのです」
こいつが配下か……。確かにこいつは配下に加わったら心強そうだな。
「もし俺とお前が契約するとなったら、俺は何を捧げなければならないんだ?」
「そうですね……ならあなたが捧げるものは、私が面白いと思うこと、でどうでしょうか?」
私が面白いと思うことってどういうことだ?
「つまりですね、私はあなたの配下になることで、様々な面白い体験をすることができるのです。なのでそれを捧げるもの、として契約をするため、あなたが減るものは何もないのです」
俺の減るものは何もない……か。なら決まりだな。
「わかった。お前は色々役に立ちそうだし、契約を結ぶことにする」
「ありがとうございます」
すると、俺と悪魔は紫色の光に包まれた。それが数秒間続くと、次第に光は収まっていき、紫色の光は完全になくなった。
「これで契約を完了しました。リウス様」
「これからよろしくな。それでお前の名前はなんて言うんだ?」
「申し遅れました。私はゼーラと申します」
「ならゼーラ、よろしくな。早速だが、できる限り早く獣人の国に行きたいんだが、何か方法はないか?」
俺は人間の体に戻しながら、ゼーラに質問をした。
「なら影移動が使えますが」
「影移動?」
「はい。私の召喚者であるナーシャから受け継いだスキルによって、影移動を使うことが可能です」
ゼーラは実際に影移動を使えることを示すためか、木の影のところまで歩き、手を突っ込んだ。
「本当に使えるんだな。それは俺も使う事ができるのか?」
「はい。私と一緒に移動する事が可能です」
俺はそれを聞くなり、ゼーラのところまで行き、影の中に入った。
本当に影の中に入れるんだな。
ゼーラも俺の後に続き、影の中に入ってくると、俺の前に立った。
「では行きましょうか」
「やっぱりちょっと待ってくれ」
俺はゼーラを止め、影から顔を出すと、フェイが倒れていた場所へと目を向けた。
そこには今はフェイの形など、何一つとして何も残ってはいない。
すまない、フェイ。大事なときに居なくなってしまった不甲斐ない俺を許してくれ。
だが、返事は返ってくることはない。フェイは死んでしまったのだから。
「リウス様、大丈夫でしょうか?」
「あ、あぁ……大丈夫だ。行こう」
もう絶対に誰も死なせない。俺の仲間を傷つける奴は、誰であろうと全員殺す。
そして俺は影にまた戻り、ゼーラに先導されて獣人の国へと向かった。
その頃、獣人の国の城では、緑色の髪を伸ばす人物が、窓から楽しげに外を覗いていた。
「もうすぐ戦争が始まるのだろう?私も参加してもいいか?」
「だめだ。お前が参加したら色々ややこしくなる。それに、ミミィを連れていたとは言え、あいつらが本当のことを言っているのかもわからん」
金髪の男は、悩むような顔をしながら椅子に座り、紅茶を飲んだ。
「だけど……」
そこで言葉を区切り、コップを机に置くと、窓から眺める人物の後ろ姿を見た。
「もしあいつらの言うことが本当だったら……お前の力を借りるかもしれない」
「私はそうなることを願っている。じゃないとつまらないからな。ワッハッハ!」
笑い事ではないんだけどな、と椅子に座る人物は小声で呟くと、別の窓から外を眺めたのだった。
「それは勿論、あなたといると面白そうだからですよ。あなたのその力、大変不思議なものです。ですが面白いものでもあるのです」
こいつが配下か……。確かにこいつは配下に加わったら心強そうだな。
「もし俺とお前が契約するとなったら、俺は何を捧げなければならないんだ?」
「そうですね……ならあなたが捧げるものは、私が面白いと思うこと、でどうでしょうか?」
私が面白いと思うことってどういうことだ?
「つまりですね、私はあなたの配下になることで、様々な面白い体験をすることができるのです。なのでそれを捧げるもの、として契約をするため、あなたが減るものは何もないのです」
俺の減るものは何もない……か。なら決まりだな。
「わかった。お前は色々役に立ちそうだし、契約を結ぶことにする」
「ありがとうございます」
すると、俺と悪魔は紫色の光に包まれた。それが数秒間続くと、次第に光は収まっていき、紫色の光は完全になくなった。
「これで契約を完了しました。リウス様」
「これからよろしくな。それでお前の名前はなんて言うんだ?」
「申し遅れました。私はゼーラと申します」
「ならゼーラ、よろしくな。早速だが、できる限り早く獣人の国に行きたいんだが、何か方法はないか?」
俺は人間の体に戻しながら、ゼーラに質問をした。
「なら影移動が使えますが」
「影移動?」
「はい。私の召喚者であるナーシャから受け継いだスキルによって、影移動を使うことが可能です」
ゼーラは実際に影移動を使えることを示すためか、木の影のところまで歩き、手を突っ込んだ。
「本当に使えるんだな。それは俺も使う事ができるのか?」
「はい。私と一緒に移動する事が可能です」
俺はそれを聞くなり、ゼーラのところまで行き、影の中に入った。
本当に影の中に入れるんだな。
ゼーラも俺の後に続き、影の中に入ってくると、俺の前に立った。
「では行きましょうか」
「やっぱりちょっと待ってくれ」
俺はゼーラを止め、影から顔を出すと、フェイが倒れていた場所へと目を向けた。
そこには今はフェイの形など、何一つとして何も残ってはいない。
すまない、フェイ。大事なときに居なくなってしまった不甲斐ない俺を許してくれ。
だが、返事は返ってくることはない。フェイは死んでしまったのだから。
「リウス様、大丈夫でしょうか?」
「あ、あぁ……大丈夫だ。行こう」
もう絶対に誰も死なせない。俺の仲間を傷つける奴は、誰であろうと全員殺す。
そして俺は影にまた戻り、ゼーラに先導されて獣人の国へと向かった。
その頃、獣人の国の城では、緑色の髪を伸ばす人物が、窓から楽しげに外を覗いていた。
「もうすぐ戦争が始まるのだろう?私も参加してもいいか?」
「だめだ。お前が参加したら色々ややこしくなる。それに、ミミィを連れていたとは言え、あいつらが本当のことを言っているのかもわからん」
金髪の男は、悩むような顔をしながら椅子に座り、紅茶を飲んだ。
「だけど……」
そこで言葉を区切り、コップを机に置くと、窓から眺める人物の後ろ姿を見た。
「もしあいつらの言うことが本当だったら……お前の力を借りるかもしれない」
「私はそうなることを願っている。じゃないとつまらないからな。ワッハッハ!」
笑い事ではないんだけどな、と椅子に座る人物は小声で呟くと、別の窓から外を眺めたのだった。
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